仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ
花菜香や風雅の教育環境
「それならアハントルト王国ですね」
タンザナティア王国へ行った使節団の団員、ジルベチア王国へ行った使節団の団員に聞いた返答が共通してこれだった。花菜香も12才、風雅も10才になる。このままサガンガ王国で家庭教師から勉強を教わるのか、どこかの学院へ入れるのか、いっそのこと、外国で学ばせるのかいろいろと思案して、使節団に聞いた意見がこれである。
アハントルト王国は、タンザナティア王国の北東に位置し、歴史のある国で、他国より、芸術、文化、学問に秀でているらしい。なので、教育レベルが高く、若い頃に住んでみる価値のある国なのだそうだ。
そのことを薫とよく話すのだが、
「それなら一度、アハントルト王国へ行ってくればいいじゃない」
と、言われた。
まぁ、行ってみるのもいいか。
二郎は休みの日に、タンザナティア王国を始点として、地図を買い、一路、アハントルト王国の首都、ペンテレストロフへと浮遊魔法で向かうのであった。
休みの日に前回まで飛んだ最終地点へゲートで行って、浮遊魔法で首都方面へ飛んで、日が暮れるとゲートでサガンガへ帰る。これを繰り返すこと数度、二郎はアハントルト王国の首都、ペンテレストロフへ到着したのだが、どうも様子がおかしい。王城、アバストロフ城が兵士に取り囲まれており、周囲の出入り口は閉ざされ、戦闘が起きている。二郎はそのまま飛んで、王城の上層階のベランダで降りた。
「妖しいヤツ、何物!」
部屋に入ってすぐにそう問われ、タンザナティア王国国王と、ジルベチア王国国王に書いてもらった紹介状を兵士に渡すと兵士は顔面蒼白。すぐに国王へ知らせてくれた。
すぐに国王は会ってくれ、
「いやはや折角来てくれたのに、ゴタゴタしていて申し訳ない。この国は今、将軍によるクーデターが起きて、城を攻められている。君も戦乱に巻き込まれないように帰った方がいいよ」
そう言われたが、タンザナティア王国のジンジョルノ王も、ジルベチア王国のエレンハイム王も、この国王あってのこのアハントルト王国。人格者で他の人間に国を統治させるなんてもってのほか。前もってそういう情報を聞いていた二郎は、国王に味方することを決意。二郎は国内に味方になってくれる貴族と領地を聞いてみたところ、二郎が飛んできた進路上にも複数見つかった。
「ゲートという魔法を使えば、進軍なんてあっという間です」
二郎は国王に緊急招集の文を書いてもらい、進路上の貴族に渡して回った。貴族が軍を招集し、すぐに二郎が、その軍をゲートでペンテレストロフに送り届ける。やがて反乱軍は沈静化され、クーデターは失敗に終わった。
二郎は王族の安否を確認し、今日のところは何も情報収集が出来ないため、帰ろうとしたところ、王が直々にお礼を言いたいと呼び止められた。
「自己紹介が遅れたな。わしはこの国の王、ドナートヴィッチ・アルキバンだ。ジロウ君には世話になった。こんなに早く反乱軍を沈静化できたのは君のお陰だ。何か恩賞を渡したいので後日またこの王城へ来て欲しい」
二郎は丁寧にドナートヴィッチ王からそう言われた。後日また来ることを約束し、一旦サガンガへ戻った。
「それで、反乱軍は沈静化され、もう国は落ち着いているのだな」
「はい。聞いた限りではそうです」
サガンガ王国の王城。二郎は今日あったアハントルト王国の戦乱をアバン国王に報告するのであった。
「よく知らせてくれた。そして、よく沈静化させてくれた。君がいち早く動いてくれなければこの世界はどうなっていたか分からん」
アバン国王への報告が終わると、次は、タンザナティア王国のジンジョルノ国王に報告に行った。
「まさか隣国でその様なことが起こっていたとは。あの国の国王が替わってしまうとこの国にも悪影響が出る。よく沈静化させてくれた。ワシからも礼を言う」
次にジルベチア王国のエレンハイム王に報告に行った。
「ほぉ。あの国王にたてつく骨のあるヤツがいたか。討たれたのならまぁ良い。報告ご苦労だった」
この国王だけ何だか返答がおかしい。あまり気にしても仕方がないので、家に帰り、家族を集めて報告した。
「まぁ、あの安定していたアハントルト王国でそんなことが?クーデターが失敗に終わってホッとしましたわ」
「隣の国というわけでもありませんので何か政変が起きても…やはり影響は大きかったかも知れませんわ。しかし沈静化に大活躍した二郎さんは英雄ですわ。褒賞に何を賜るか楽しみですね」
「しかし二郎はよく王族の危機にであわせるわね。何かあるんじゃないの?でもまぁ、落ち着いたんならいいんじゃない?」
三者三様の感想をいただいて報告を終了するのであった。
タンザナティア王国へ行った使節団の団員、ジルベチア王国へ行った使節団の団員に聞いた返答が共通してこれだった。花菜香も12才、風雅も10才になる。このままサガンガ王国で家庭教師から勉強を教わるのか、どこかの学院へ入れるのか、いっそのこと、外国で学ばせるのかいろいろと思案して、使節団に聞いた意見がこれである。
アハントルト王国は、タンザナティア王国の北東に位置し、歴史のある国で、他国より、芸術、文化、学問に秀でているらしい。なので、教育レベルが高く、若い頃に住んでみる価値のある国なのだそうだ。
そのことを薫とよく話すのだが、
「それなら一度、アハントルト王国へ行ってくればいいじゃない」
と、言われた。
まぁ、行ってみるのもいいか。
二郎は休みの日に、タンザナティア王国を始点として、地図を買い、一路、アハントルト王国の首都、ペンテレストロフへと浮遊魔法で向かうのであった。
休みの日に前回まで飛んだ最終地点へゲートで行って、浮遊魔法で首都方面へ飛んで、日が暮れるとゲートでサガンガへ帰る。これを繰り返すこと数度、二郎はアハントルト王国の首都、ペンテレストロフへ到着したのだが、どうも様子がおかしい。王城、アバストロフ城が兵士に取り囲まれており、周囲の出入り口は閉ざされ、戦闘が起きている。二郎はそのまま飛んで、王城の上層階のベランダで降りた。
「妖しいヤツ、何物!」
部屋に入ってすぐにそう問われ、タンザナティア王国国王と、ジルベチア王国国王に書いてもらった紹介状を兵士に渡すと兵士は顔面蒼白。すぐに国王へ知らせてくれた。
すぐに国王は会ってくれ、
「いやはや折角来てくれたのに、ゴタゴタしていて申し訳ない。この国は今、将軍によるクーデターが起きて、城を攻められている。君も戦乱に巻き込まれないように帰った方がいいよ」
そう言われたが、タンザナティア王国のジンジョルノ王も、ジルベチア王国のエレンハイム王も、この国王あってのこのアハントルト王国。人格者で他の人間に国を統治させるなんてもってのほか。前もってそういう情報を聞いていた二郎は、国王に味方することを決意。二郎は国内に味方になってくれる貴族と領地を聞いてみたところ、二郎が飛んできた進路上にも複数見つかった。
「ゲートという魔法を使えば、進軍なんてあっという間です」
二郎は国王に緊急招集の文を書いてもらい、進路上の貴族に渡して回った。貴族が軍を招集し、すぐに二郎が、その軍をゲートでペンテレストロフに送り届ける。やがて反乱軍は沈静化され、クーデターは失敗に終わった。
二郎は王族の安否を確認し、今日のところは何も情報収集が出来ないため、帰ろうとしたところ、王が直々にお礼を言いたいと呼び止められた。
「自己紹介が遅れたな。わしはこの国の王、ドナートヴィッチ・アルキバンだ。ジロウ君には世話になった。こんなに早く反乱軍を沈静化できたのは君のお陰だ。何か恩賞を渡したいので後日またこの王城へ来て欲しい」
二郎は丁寧にドナートヴィッチ王からそう言われた。後日また来ることを約束し、一旦サガンガへ戻った。
「それで、反乱軍は沈静化され、もう国は落ち着いているのだな」
「はい。聞いた限りではそうです」
サガンガ王国の王城。二郎は今日あったアハントルト王国の戦乱をアバン国王に報告するのであった。
「よく知らせてくれた。そして、よく沈静化させてくれた。君がいち早く動いてくれなければこの世界はどうなっていたか分からん」
アバン国王への報告が終わると、次は、タンザナティア王国のジンジョルノ国王に報告に行った。
「まさか隣国でその様なことが起こっていたとは。あの国の国王が替わってしまうとこの国にも悪影響が出る。よく沈静化させてくれた。ワシからも礼を言う」
次にジルベチア王国のエレンハイム王に報告に行った。
「ほぉ。あの国王にたてつく骨のあるヤツがいたか。討たれたのならまぁ良い。報告ご苦労だった」
この国王だけ何だか返答がおかしい。あまり気にしても仕方がないので、家に帰り、家族を集めて報告した。
「まぁ、あの安定していたアハントルト王国でそんなことが?クーデターが失敗に終わってホッとしましたわ」
「隣の国というわけでもありませんので何か政変が起きても…やはり影響は大きかったかも知れませんわ。しかし沈静化に大活躍した二郎さんは英雄ですわ。褒賞に何を賜るか楽しみですね」
「しかし二郎はよく王族の危機にであわせるわね。何かあるんじゃないの?でもまぁ、落ち着いたんならいいんじゃない?」
三者三様の感想をいただいて報告を終了するのであった。
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