仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ
息子を連れて登城
「ミネルバとカッテリーナ、おめでたよ」
薫がそんなことを言い出した。
「まだお腹も大きくないし、外出はできるな」
「それは問題ないわね」
と、言うわけで、ミネルバとの子供エルビンと、カッテリーナとの子供コンスタンティンを、王族に見せに行った。ミネルバとカッテリーナ、薫も一緒である。
「アーレイアもかわいいが、この子らもかわいいな」
アバン王は、目尻を垂れ下がらせてそんなことを言った。
「既にもう利発そうで、将来この国を背負って立つのね」
パトリシア王妃までそんなことを言う。これだけ子煩悩なら、アーレイアはよほど甘やかされて育つのだろう。その後ろで、パーサー王太子と、アヴァリン王太子妃が困った顔で控えていた。
「従姉同士の顔合わせじゃ、アヴァリン、アーレイアを連れて参れ」
「分りました」
アヴァリン王太子妃が、娘のアーレイアを連れてやって来た。
エルビン、コンスタンティン、アーレイア。3人で這い回って遊んでいる。
「これだけ可愛がってくれるなら、もっと早くに連れて来るべきでしたわね」
ミネルバがそんなことを言った。
「ほぉーら。高い高いー」
「あはあはあは」
アバン王がエルビンを高い高いしている。エルビンも喜んでいるようだ。
コンスタンティン、アーレイアにも高い高いする。2人とも喜んでいるようだ。
「二郎君、花菜香と風雅と、アクレシスとエーベルハルトも連れて来なさい」
「え?は、はい」
二郎はゲートで家まで戻り、花菜香、風雅、アクレシスとエーベルハルトを連れて来た。親のエテラーシアとヨーネスティンもやって来た。
「アクレシスもエーベルハルトも利発そうでかわいいな」
「本当に」
これだけ赤ちゃんが集まると、保育所のようだ。
薫とアヴァリン王太子妃が部屋から出て行き、しばらく経って、
「アヴァリンもおめでたよ」
薫がそんなことを言った。
「おぉ。孫が増えるのか。それはめでたい」
アバン王とパーサー王太子は大層喜んだ。
アクレシスはエテラーシアの子でタンザナティア王国王族の血が、エーベルハルトはヨーネスティンの子でジルベチア王国王族の血がそれぞれ流れていて、サガンガの血は流れていない。つまり、アバン王たちとは血縁関係にはない。
「ほぉーら、アクレシスも高い高ーい」
「きゃっきゃきゃっきゃ」
「エーベルハルトも高い高ーい」
「きゃきゃきゃきゃきゃ」
そんな光景を見ていると、
「二郎君」
「は、はい」
「この子たちはそれぞれの国で国を背負って立つ身だ」
「はい」
「王族として立てられたり、公爵になるかもしれんし、ひょっとしたら王になるものも居るかも知れんし王を補佐する者も出るやも知れん」
「はい」
「できるだ交流を密にして、それぞれの国が争わないよう、できれば助け合って生きていけるよう、そう教育せねばならん。お主の役割は重要だぞ」
「はい。肝に銘じます」
散々孫と触れ合って、
「また顔を見せにおいで」
「待ってるわよ」
お開きとなった。
*
「おぉ、やっと孫の顔が拝めるわい」
ここはタンザナティア王国王城。ここに、二郎、エテラーシアと、アクレシスがやって来たのだ。
ジンジョルノ王にそっとアクレシスを渡す。
「おぉおぉ、かわいいのぉ。かわいいのぉ」
「ほんに。かわいらしい子じゃ」
ジンジョルノ王もオリビア王妃も目を細めている。
その後、2人で高い高いしたり、抱っこしたりして、孫との触れ合いを楽しんだのだった。
*
「サガンガ、タンザナティアと行ったのだからここに来ないわけにはいかないでしょう」
ここはジルベチア王国王城。二郎、ヨーネスティン、エーベルハルトがやって来た。
「おぉおぉおぉ。待っておったぞ」
「さ、さ、さ、早う中へ」
ヨーネスティンがエーベルハルトを見せる。
「かわいい子じゃのぉ」
「この子は優れた武人になりますわね」
他の国とは反応が違った。
エレンハイム王は、エーベルハルトを抱いてみたり、高い高いして、そこまでは他の2カ国と変わりなかったのだが、
「早く動く鍛錬じゃ。早うこちらまで来い」
エーベルハルトを部屋の隅にうつ伏せにすると、エレンハイム王も部屋の反対側の隅に行って、おもちゃをカラカラと鳴らし始めた。
しばらく動かなかったエーベルハルトは、突然高速はいはいしてエレンハイム王の元へ。
「ようやった。それでこそ我が孫じゃ」
エレンハイム王は、それから3回も同じことをした。
「孫と戯れるのは楽しいのぉ。二郎君、ヨーネスティン、またエーベルハルトを連れて来るんじゃぞ!」
「「はい」」
そんな、祖父母と孫の触れ合いでした。
しばらく更新曜日を火、木にします。
薫がそんなことを言い出した。
「まだお腹も大きくないし、外出はできるな」
「それは問題ないわね」
と、言うわけで、ミネルバとの子供エルビンと、カッテリーナとの子供コンスタンティンを、王族に見せに行った。ミネルバとカッテリーナ、薫も一緒である。
「アーレイアもかわいいが、この子らもかわいいな」
アバン王は、目尻を垂れ下がらせてそんなことを言った。
「既にもう利発そうで、将来この国を背負って立つのね」
パトリシア王妃までそんなことを言う。これだけ子煩悩なら、アーレイアはよほど甘やかされて育つのだろう。その後ろで、パーサー王太子と、アヴァリン王太子妃が困った顔で控えていた。
「従姉同士の顔合わせじゃ、アヴァリン、アーレイアを連れて参れ」
「分りました」
アヴァリン王太子妃が、娘のアーレイアを連れてやって来た。
エルビン、コンスタンティン、アーレイア。3人で這い回って遊んでいる。
「これだけ可愛がってくれるなら、もっと早くに連れて来るべきでしたわね」
ミネルバがそんなことを言った。
「ほぉーら。高い高いー」
「あはあはあは」
アバン王がエルビンを高い高いしている。エルビンも喜んでいるようだ。
コンスタンティン、アーレイアにも高い高いする。2人とも喜んでいるようだ。
「二郎君、花菜香と風雅と、アクレシスとエーベルハルトも連れて来なさい」
「え?は、はい」
二郎はゲートで家まで戻り、花菜香、風雅、アクレシスとエーベルハルトを連れて来た。親のエテラーシアとヨーネスティンもやって来た。
「アクレシスもエーベルハルトも利発そうでかわいいな」
「本当に」
これだけ赤ちゃんが集まると、保育所のようだ。
薫とアヴァリン王太子妃が部屋から出て行き、しばらく経って、
「アヴァリンもおめでたよ」
薫がそんなことを言った。
「おぉ。孫が増えるのか。それはめでたい」
アバン王とパーサー王太子は大層喜んだ。
アクレシスはエテラーシアの子でタンザナティア王国王族の血が、エーベルハルトはヨーネスティンの子でジルベチア王国王族の血がそれぞれ流れていて、サガンガの血は流れていない。つまり、アバン王たちとは血縁関係にはない。
「ほぉーら、アクレシスも高い高ーい」
「きゃっきゃきゃっきゃ」
「エーベルハルトも高い高ーい」
「きゃきゃきゃきゃきゃ」
そんな光景を見ていると、
「二郎君」
「は、はい」
「この子たちはそれぞれの国で国を背負って立つ身だ」
「はい」
「王族として立てられたり、公爵になるかもしれんし、ひょっとしたら王になるものも居るかも知れんし王を補佐する者も出るやも知れん」
「はい」
「できるだ交流を密にして、それぞれの国が争わないよう、できれば助け合って生きていけるよう、そう教育せねばならん。お主の役割は重要だぞ」
「はい。肝に銘じます」
散々孫と触れ合って、
「また顔を見せにおいで」
「待ってるわよ」
お開きとなった。
*
「おぉ、やっと孫の顔が拝めるわい」
ここはタンザナティア王国王城。ここに、二郎、エテラーシアと、アクレシスがやって来たのだ。
ジンジョルノ王にそっとアクレシスを渡す。
「おぉおぉ、かわいいのぉ。かわいいのぉ」
「ほんに。かわいらしい子じゃ」
ジンジョルノ王もオリビア王妃も目を細めている。
その後、2人で高い高いしたり、抱っこしたりして、孫との触れ合いを楽しんだのだった。
*
「サガンガ、タンザナティアと行ったのだからここに来ないわけにはいかないでしょう」
ここはジルベチア王国王城。二郎、ヨーネスティン、エーベルハルトがやって来た。
「おぉおぉおぉ。待っておったぞ」
「さ、さ、さ、早う中へ」
ヨーネスティンがエーベルハルトを見せる。
「かわいい子じゃのぉ」
「この子は優れた武人になりますわね」
他の国とは反応が違った。
エレンハイム王は、エーベルハルトを抱いてみたり、高い高いして、そこまでは他の2カ国と変わりなかったのだが、
「早く動く鍛錬じゃ。早うこちらまで来い」
エーベルハルトを部屋の隅にうつ伏せにすると、エレンハイム王も部屋の反対側の隅に行って、おもちゃをカラカラと鳴らし始めた。
しばらく動かなかったエーベルハルトは、突然高速はいはいしてエレンハイム王の元へ。
「ようやった。それでこそ我が孫じゃ」
エレンハイム王は、それから3回も同じことをした。
「孫と戯れるのは楽しいのぉ。二郎君、ヨーネスティン、またエーベルハルトを連れて来るんじゃぞ!」
「「はい」」
そんな、祖父母と孫の触れ合いでした。
しばらく更新曜日を火、木にします。
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