仲良し家族、まとめて突然!異世界ライフ
サガンガでペーパードライバー教習
”今日も残業ッス”
”お疲れ様”
”さて、残業片付けてさっさと帰りますか”
”頑張ってね”
ここは王城の宮廷魔道士の部屋。二郎は仕事中である。つい何気にスマホを見たら、日本時代の会社の後輩がツイッターをあげていたので返信した。
時刻は20時を少し回ったところ。動員人数を減らしてはいるが、遠見の魔法を用いた21時までの夜の警戒はまだ続いていた。もちろん、部下にだけ負担を押しつけるわけにはいかず、二郎も薫もそれ相応の負担分がある。
チェックしていると見つけてしまった。酔っ払い同士のケンカである。二郎はゲートの魔法で仲裁に行くのであった。
21時を回った。最後、チェックをして、
「お疲れ様。そろそろ終わろうか」
その日は業務終了とした。周りの宮廷魔道士に今日の業務の終了を告げた。皆で帰り支度をして、最後、二郎が部屋の戸締まりをして、宮廷魔道士部屋を出た。
何気にスマホでツイッターを見た。
”やっと仕事終わった”
”お疲れ様。こっちもやっと終わった”
”ところで先輩、今何の会社に勤めているんですか?”
二郎は困った。日本に宮廷魔道士という職業は無い。
”日本で言うところの警備会社… かなぁ?”
~中略~
”最近寝に行くだけ。その他は仕事。まぁ、繁忙期だから仕方がないんですけどね”
”休みはちゃんとあるだろ?それだけマシじゃないか”
”それで、車を乗ってなくて、すっかりペーパードライバーになりました”
”車、持ってるんだっけ?”
”持ってはいます”
”走らせやすい道を知ってるから今度教えるわ”
”本当ですか?ありがとうございます”
後輩が繁忙期を抜けた頃、二郎は後輩と休みを合わせて車の練習をすることにした。
「先輩、迎えに来させてしまったすみません」
「いいっていいって。じゃぁ、早速出かけるか」
後輩、名を半沢稲一と言うが、彼の車の運転席に二郎、助手席に後輩を乗せて、出発。
「まずは昼飯と飲み物を用意しないとな」
二郎はスーパーに寄って、弁当と飲み物を2人分買った。
その後、ガソリンを満タンに給油して、
「じゃ、早速出かけるか」
「よろしくお願いします」
二郎は適当に路地に入り、転移魔法を使ってサガンガへ飛んだ。
「な、な、な、何が起こったんですか!?」
「着いたぞ交われ。ここなら道路交通法の縛りもない。存分に練習できるぞ」
二郎は運転席を後輩と変わって、二郎は助手席に着いた。
「まずは街道沿いを走るか」
二郎は後輩に指示を出し、車は走り始めた。
「本当に何も無い走りやすい道路ですね」
「だろ?」
「地面がアスファルトでなく土というのも田舎の道路っぽい」
「田舎ついでに馬車も走るから前には注意してくれな」
「馬車ですか!?」
言っていると、遠くに馬車が見え始めた。
「左側から抜かせば大丈夫だから」
「左側って道じゃないですよね」
「大丈夫。もっと大型の車でも大丈夫だったから。対向車線を抜けるより安全だろ?」
二郎の指導の甲斐あってか、後輩は、馬車を抜かすことができた。
「じゃぁ次。ミラーでの確認の練習」
二郎は後輩に、ミラーで周りを見ることを練習させた。
そうこうしていると、
「あちゃー」
街に着いてしまった。
「運転ばかりでも味気ないし、観光でもするか?」
「いいですね。田舎町の観光」
「じゃぁ、適当な場所に車を止めて。本当に適当でいいから」
後輩は適当に車を止め、鍵をしっかりかけた。
「じゃぁ、収納するね」
「収納って、えっ!」
車はアイテムボックスに収納された。
「大丈夫。好きなときに取り出せるから」
「へ、へぇー」
そして、二郎は通訳しながら後輩に街の観光をさせた。
ついでに昼食にする。買った弁当、無駄になったな。
適度に休憩して、また車の練習をする。
「ガソリンまだ大丈夫か?」
「あ!もうほとんどありません!」
「仕方ないな。交われ」
二郎が運転席に乗り、日本へ転移してガソリンスタンドでガソリンを入れる。そしてまたサガンガへ。
「ガソリンは時々チェックしないとな」
そして着いたのは、シドニーに管理を任せているサガンガの自動車教習所だ。
「ここで細やかな車の練習をする」
そして、ここでS字カーブ、クランク、縦列駐車などの細かな車の取り扱いについて練習した。
「先輩、結構勘を取り戻せました」
「うん。それは良かった」
そして夕暮れ時、二郎は日本へ転移し、後輩の運転で無事、駐車場へ車を止めることができた。
「先輩、今日はありがとうございました。いい練習になりました」
「なに。いいってことよ」
ここで別れて二郎は家路に就いた。
”先輩、また教習いいですか?”
”運転できるようになったんじゃなかったのか?”
”周りに話したら、自分もやりたいって言う人間が出てきて、断れないッス”
”分った分った。人数にもよるが、引き受けてやるよ”
後輩の面倒だけを見るだけのつもりが話が大きなことになった。
「しばらく休み、潰れるな」
ちょっとがっくりくる二郎なのであった。
次は明後日投稿します。
”お疲れ様”
”さて、残業片付けてさっさと帰りますか”
”頑張ってね”
ここは王城の宮廷魔道士の部屋。二郎は仕事中である。つい何気にスマホを見たら、日本時代の会社の後輩がツイッターをあげていたので返信した。
時刻は20時を少し回ったところ。動員人数を減らしてはいるが、遠見の魔法を用いた21時までの夜の警戒はまだ続いていた。もちろん、部下にだけ負担を押しつけるわけにはいかず、二郎も薫もそれ相応の負担分がある。
チェックしていると見つけてしまった。酔っ払い同士のケンカである。二郎はゲートの魔法で仲裁に行くのであった。
21時を回った。最後、チェックをして、
「お疲れ様。そろそろ終わろうか」
その日は業務終了とした。周りの宮廷魔道士に今日の業務の終了を告げた。皆で帰り支度をして、最後、二郎が部屋の戸締まりをして、宮廷魔道士部屋を出た。
何気にスマホでツイッターを見た。
”やっと仕事終わった”
”お疲れ様。こっちもやっと終わった”
”ところで先輩、今何の会社に勤めているんですか?”
二郎は困った。日本に宮廷魔道士という職業は無い。
”日本で言うところの警備会社… かなぁ?”
~中略~
”最近寝に行くだけ。その他は仕事。まぁ、繁忙期だから仕方がないんですけどね”
”休みはちゃんとあるだろ?それだけマシじゃないか”
”それで、車を乗ってなくて、すっかりペーパードライバーになりました”
”車、持ってるんだっけ?”
”持ってはいます”
”走らせやすい道を知ってるから今度教えるわ”
”本当ですか?ありがとうございます”
後輩が繁忙期を抜けた頃、二郎は後輩と休みを合わせて車の練習をすることにした。
「先輩、迎えに来させてしまったすみません」
「いいっていいって。じゃぁ、早速出かけるか」
後輩、名を半沢稲一と言うが、彼の車の運転席に二郎、助手席に後輩を乗せて、出発。
「まずは昼飯と飲み物を用意しないとな」
二郎はスーパーに寄って、弁当と飲み物を2人分買った。
その後、ガソリンを満タンに給油して、
「じゃ、早速出かけるか」
「よろしくお願いします」
二郎は適当に路地に入り、転移魔法を使ってサガンガへ飛んだ。
「な、な、な、何が起こったんですか!?」
「着いたぞ交われ。ここなら道路交通法の縛りもない。存分に練習できるぞ」
二郎は運転席を後輩と変わって、二郎は助手席に着いた。
「まずは街道沿いを走るか」
二郎は後輩に指示を出し、車は走り始めた。
「本当に何も無い走りやすい道路ですね」
「だろ?」
「地面がアスファルトでなく土というのも田舎の道路っぽい」
「田舎ついでに馬車も走るから前には注意してくれな」
「馬車ですか!?」
言っていると、遠くに馬車が見え始めた。
「左側から抜かせば大丈夫だから」
「左側って道じゃないですよね」
「大丈夫。もっと大型の車でも大丈夫だったから。対向車線を抜けるより安全だろ?」
二郎の指導の甲斐あってか、後輩は、馬車を抜かすことができた。
「じゃぁ次。ミラーでの確認の練習」
二郎は後輩に、ミラーで周りを見ることを練習させた。
そうこうしていると、
「あちゃー」
街に着いてしまった。
「運転ばかりでも味気ないし、観光でもするか?」
「いいですね。田舎町の観光」
「じゃぁ、適当な場所に車を止めて。本当に適当でいいから」
後輩は適当に車を止め、鍵をしっかりかけた。
「じゃぁ、収納するね」
「収納って、えっ!」
車はアイテムボックスに収納された。
「大丈夫。好きなときに取り出せるから」
「へ、へぇー」
そして、二郎は通訳しながら後輩に街の観光をさせた。
ついでに昼食にする。買った弁当、無駄になったな。
適度に休憩して、また車の練習をする。
「ガソリンまだ大丈夫か?」
「あ!もうほとんどありません!」
「仕方ないな。交われ」
二郎が運転席に乗り、日本へ転移してガソリンスタンドでガソリンを入れる。そしてまたサガンガへ。
「ガソリンは時々チェックしないとな」
そして着いたのは、シドニーに管理を任せているサガンガの自動車教習所だ。
「ここで細やかな車の練習をする」
そして、ここでS字カーブ、クランク、縦列駐車などの細かな車の取り扱いについて練習した。
「先輩、結構勘を取り戻せました」
「うん。それは良かった」
そして夕暮れ時、二郎は日本へ転移し、後輩の運転で無事、駐車場へ車を止めることができた。
「先輩、今日はありがとうございました。いい練習になりました」
「なに。いいってことよ」
ここで別れて二郎は家路に就いた。
”先輩、また教習いいですか?”
”運転できるようになったんじゃなかったのか?”
”周りに話したら、自分もやりたいって言う人間が出てきて、断れないッス”
”分った分った。人数にもよるが、引き受けてやるよ”
後輩の面倒だけを見るだけのつもりが話が大きなことになった。
「しばらく休み、潰れるな」
ちょっとがっくりくる二郎なのであった。
次は明後日投稿します。
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