葵雪(きせつ)さんちのご長男っ!〜キョウダイ同士で結婚できると発表された次の日から四姉妹のアプローチが凄い件について
第6話 学園での葵雪家〜主に三女(秋奈)
同時刻のお昼休み。
「それでね、その時のしー君が可愛かったの〜」
「アキは本当に後輩くんのことが好きだね」
大親友の笹城頼ちゃんに今日もしー君の話をしている。今日はしー君の寝顔が可愛かったことを話した。
葵雪家のキョウダイはみんな優しくて大好きだ。そして下の子たちは可愛くて仕方ない。その中でも特に可愛いのが、葵雪家唯一の男の子、四季くんことしー君である。
黒髪黒目に程よくついた筋肉。本人は気づいていなそうだけど、かなりのハイスペック男子である。
「しー君も好きだけど、冬羽ちゃんも好きだよー。あとあと、夏々子ちゃんと千春ちゃんも好きだよー」
「はいはい、要するにキョウダイ全員が好きなんだね」
「うんっ♪」
「そんな満面の笑顔で言われたら僕もキョウダイが欲しかったな」
「そういえば頼ちゃんは一人っ子だっけ?」
「うん。だからキョウダイは憧れるな」
「じゃあ〜頼ちゃんも葵雪家に入る〜?」
「いいの?」
「頼ちゃんなら大歓迎だよ〜」
「じゃあ僕のポジションはどこになるかな?」
「うーん、頼ちゃんはお姉ちゃんぽいっねー」
「お姉ちゃんか。じゃあ後輩くんよりかは上かな?」
「うん。でも秋奈ちゃんの妹になって欲しいな〜。頼ちゃんのこと、たくさん可愛がりたいから〜」
「じゃあ今後は秋奈お姉ちゃんだね」
「照れますな〜」
こうやって頼ちゃんと話す時が学園生活の中で一番楽しい。
「アキ、真面目な話になるけど」
「んー?」
「生徒会に届いてる例の案件の犯人の目星がついたよ」
例の案件。ここは教室の中だからあえてそう言ったのだろう。
例の案件とは、女子生徒の私物や下着類が頻繁に無くなる件についてだ。
この案件は生徒会のみならず、学園全体が問題視している。でも夏々子ちゃんは多忙だから出来るだけ生徒会で対処したい。
発生して一ヶ月位が経つが、犯人は未だ逮捕されていない。それどころか被害が多発している。
目星がついたとなると今がチャンスだ。
「でも、現行犯逮捕じゃないと確実な証拠にはならないよねー」
いくら目星がついたとはいえ、確実に逮捕するためには盗んでいるという確かな証拠がいる。つまり一番いいのは盗んでいる瞬間に捕まえることだ。
「カメラでも仕掛けてみる?」
「確かにいい案だけど、それだと設置したとバレるし…」
犯人はおそらくこの学園の関係者。
監視カメラを仕掛けるとなると、教師陣には最低でも伝えないといけない。
「じゃあ、後輩くんに頼むとか?」
「しー君は強いから襲われても撃退出来ると思うけど…。でもそれでしー君が怪我とかしたらどうしようっ…」
仮に、犯人が隠し持っていたナイフで刺されたりして大怪我をしたり…。
そんなことになったら秋奈ちゃん、泣いちゃうよ〜〜。
「あはは…。相変わらず過保護だね」
「うぅっ…」
「ほら、アキ。後輩くんにはそんな危険なことさせないから落ち着いて」
すると頼ちゃんは優しく頭を撫ででくれた。
人に撫でられるのは好きだ。頼ちゃんのもいいが、やっぱり一番はしー君である。あの大きな手で優しく撫ででくれるのも好きだが、しー君が優しく見守ってくれている姿も好きだ。
「秋奈さん、大丈夫?」
「秋奈ちゃんー!?俺たちの秋奈ちゃんが!?」
「秋奈さん、無理したらダメだよ」
  クラスのみんなも心配してくれて、たくさん声を掛けてくれた。
「あ、ありがとうー。秋奈ちゃんは大丈夫だよー」
みんな大切でみんな好き。
でも特に好きなのはしー君。
可愛い弟であり、一人の男の子としても大好き。好きという言葉だけじゃ足りないほど大大大好き。
だから四季争奪戦は負けられない。
秋奈ちゃんは本気で奪いに行くよ。
「それでね、その時のしー君が可愛かったの〜」
「アキは本当に後輩くんのことが好きだね」
大親友の笹城頼ちゃんに今日もしー君の話をしている。今日はしー君の寝顔が可愛かったことを話した。
葵雪家のキョウダイはみんな優しくて大好きだ。そして下の子たちは可愛くて仕方ない。その中でも特に可愛いのが、葵雪家唯一の男の子、四季くんことしー君である。
黒髪黒目に程よくついた筋肉。本人は気づいていなそうだけど、かなりのハイスペック男子である。
「しー君も好きだけど、冬羽ちゃんも好きだよー。あとあと、夏々子ちゃんと千春ちゃんも好きだよー」
「はいはい、要するにキョウダイ全員が好きなんだね」
「うんっ♪」
「そんな満面の笑顔で言われたら僕もキョウダイが欲しかったな」
「そういえば頼ちゃんは一人っ子だっけ?」
「うん。だからキョウダイは憧れるな」
「じゃあ〜頼ちゃんも葵雪家に入る〜?」
「いいの?」
「頼ちゃんなら大歓迎だよ〜」
「じゃあ僕のポジションはどこになるかな?」
「うーん、頼ちゃんはお姉ちゃんぽいっねー」
「お姉ちゃんか。じゃあ後輩くんよりかは上かな?」
「うん。でも秋奈ちゃんの妹になって欲しいな〜。頼ちゃんのこと、たくさん可愛がりたいから〜」
「じゃあ今後は秋奈お姉ちゃんだね」
「照れますな〜」
こうやって頼ちゃんと話す時が学園生活の中で一番楽しい。
「アキ、真面目な話になるけど」
「んー?」
「生徒会に届いてる例の案件の犯人の目星がついたよ」
例の案件。ここは教室の中だからあえてそう言ったのだろう。
例の案件とは、女子生徒の私物や下着類が頻繁に無くなる件についてだ。
この案件は生徒会のみならず、学園全体が問題視している。でも夏々子ちゃんは多忙だから出来るだけ生徒会で対処したい。
発生して一ヶ月位が経つが、犯人は未だ逮捕されていない。それどころか被害が多発している。
目星がついたとなると今がチャンスだ。
「でも、現行犯逮捕じゃないと確実な証拠にはならないよねー」
いくら目星がついたとはいえ、確実に逮捕するためには盗んでいるという確かな証拠がいる。つまり一番いいのは盗んでいる瞬間に捕まえることだ。
「カメラでも仕掛けてみる?」
「確かにいい案だけど、それだと設置したとバレるし…」
犯人はおそらくこの学園の関係者。
監視カメラを仕掛けるとなると、教師陣には最低でも伝えないといけない。
「じゃあ、後輩くんに頼むとか?」
「しー君は強いから襲われても撃退出来ると思うけど…。でもそれでしー君が怪我とかしたらどうしようっ…」
仮に、犯人が隠し持っていたナイフで刺されたりして大怪我をしたり…。
そんなことになったら秋奈ちゃん、泣いちゃうよ〜〜。
「あはは…。相変わらず過保護だね」
「うぅっ…」
「ほら、アキ。後輩くんにはそんな危険なことさせないから落ち着いて」
すると頼ちゃんは優しく頭を撫ででくれた。
人に撫でられるのは好きだ。頼ちゃんのもいいが、やっぱり一番はしー君である。あの大きな手で優しく撫ででくれるのも好きだが、しー君が優しく見守ってくれている姿も好きだ。
「秋奈さん、大丈夫?」
「秋奈ちゃんー!?俺たちの秋奈ちゃんが!?」
「秋奈さん、無理したらダメだよ」
  クラスのみんなも心配してくれて、たくさん声を掛けてくれた。
「あ、ありがとうー。秋奈ちゃんは大丈夫だよー」
みんな大切でみんな好き。
でも特に好きなのはしー君。
可愛い弟であり、一人の男の子としても大好き。好きという言葉だけじゃ足りないほど大大大好き。
だから四季争奪戦は負けられない。
秋奈ちゃんは本気で奪いに行くよ。
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