葵雪(きせつ)さんちのご長男っ!〜キョウダイ同士で結婚できると発表された次の日から四姉妹のアプローチが凄い件について
第1話 葵雪家の長男と春夏秋冬の四姉妹
突然だが俺は5人キョウダイだ。しかし、俺以外は全員女の子。しかもその4人は地元では美少女姉妹として有名である。
血が繋がってなければ間違いなく告白していた。まぁ告白しても玉砕されていたがな。
美少女姉妹を持っている俺はたまにこう思う時がある。
「あー、姉ちゃんたちみたいな可愛い子と結婚したいなー」
と。
葵雪家の朝は早い。
時刻は6時30分にも関わらず目覚ましは鳴り響いていた。
「ふぁ〜……」
大音量で鳴る目覚ましを止め、重だるい身体を起こす。
俺は元々、朝早く起きるのが苦手だった。
苦手なら起こしてもらえばいい?残念ながらそれはできないのだ。なぜなら我が家にはルールがある。
葵雪家五箇条 その1 【自分のことは自分でするべし】
このルールにより朝は自分で起きなければならない。起きれなかった場合はそのまま放置だ。
最初は慣れなかったが、3年もすればもう身体に馴染んだ。
それから制服に着替え一階にあるリビングへ降りた。
「あら、四季、今日も一人でちゃんと起きれたのね」
「千春ねぇのおかげでね」
からかい気味にそう聞いてきたのは長女の千春。
俺達の通う学園の養護教諭である。
容姿は本紫色のロングに茜色の瞳に抜群のプロポーション。
あと葵雪家五箇条を作った張本人。
「確か3年前くらいは起きれずに遅刻の常習犯だったわよね?」
「そんな時期もありましたなー」
「そのことで怖い体育会系の先生に怒られていたわよね。あれはさすがに可哀想と思ったわ」
「そう思うなら起こしてくれてもいいんだよ?」
いくらルールがあるとはいえ、さすがに遅刻しそうな時くらいは起こしに来てくれてもいいと思う。
「そうね。じゃあ明日から性器を踏み潰して起こそうかしら?」
「随分と物騒だな、それ……。下手したら俺の男としての人生が終わるわ」
想像しただけでゾっとする。やっぱり自分で起きた方がいいな。
ちなみに千春ねぇは言いたいことはハッキリ言うタイプである。あとドSなのか?
「おはよう四季」
「おはよう夏々ねぇ」
 
コーヒーを飲み、何やら書類に目を通しているのは次女の夏々子。
俺達の通う学園の理事長である。ほんとは従姉妹の親父さんが理事長なのだが、訳あって不在なので代わりにやっている。
容姿は銀髪の編み込みをいれたロングに琥珀色の瞳に抜群のプロポーション。
「四季、悪いけど後から手伝ってくれる?」
「俺で良ければいいよ」
ちなみに夏々ねぇは基本的に自由奔放タイプ。だから教師からも生徒からも信頼が厚いのかもな。
「しー君っ、おはよ〜!」
「おっと、おはよう秋奈ねぇ」
満面の笑みで俺に抱きついてきたのは三女の秋奈。
俺達の通う学園の生徒会長をしている。
容姿は薄い黄色のお嬢様結びに桃色の瞳に抜群のプロポーション。
「しー君っ、今日もカッコいいよ〜」
「ありがとう。秋奈ねぇも可愛いよ」
そう返し、頭を撫でてあげると気持ちよさそうにしていた。
ちなみに秋奈ねぇは俺たちキョウダイに対してはかなりの過保護で心配症。そこが魅力の一つでもある。
「秋奈ねぇ、そろそろ離れて。朝ごはん食べたい」
「やっ〜!まだしー君成分たりないっ!」
その毎回言うしー君成分ってなんなの?
「しー君成分は秋奈ちゃんの99パーセントを占める成分なのでーす」
「さらっと人の心を読まないでくれ。それと残りの1パーセントが気になる」
「うーん、水?」
まさかの水。99パーセントのしー君成分と1パーセント水だけで出来上がってる秋奈ねぇの身体って大丈夫なの?
「おはよう兄さん」
「おはよう冬羽。朝ごはんの準備、一人で大丈夫か?」
朝ごはんを用意しているのは四女の冬羽。
葵雪家の中で一番年下である。つまり俺の妹にあたる。
容姿は茶髪のショートにエメラルドの瞳に抜群のプロポーション。
ちなみに葵雪家の家事は全て冬羽に任せてある。俺は料理がそこそこできるが、姉ちゃんたちは全くダメである。
「うん、私一人で大丈夫だよ」
「分かった。大変な時は言えよ?」
ちなみに冬羽は面倒見が良く、お世話好きタイプである。
そして俺は葵雪家唯一の男で長男の四季だ。
容姿はどこでもいる黒髪黒目。他の男と違うのは超絶美少女な姉妹がいることだ。
全員揃ったところで朝ごはんを食べ始めた。食べている途中にふとテレビで流れているニュースが気になった。
『速報です。政府が新たな法律を制定するようです。会見は今夜開かれます』
「もぐもぐ……法律ー?」
朝ごはんのトーストを齧りながらニュースに注目する。
「四季、行儀が悪いわ。食べながら喋らないの」
「あっ、しー君、パンくずついてるよ。秋奈ちゃんが取ってあげるからじっとしててね〜」
「兄さん、野菜もちゃんと食べてね?」
「ふふっ、四季は相変わらず人気者ね」
ちなみに両親は仕事の都合で家には滅多に帰ってこない。それでも俺たちにちゃんと愛情を注いでくれている。
「はいはい、みんな落ち着いて」
姉3人に妹1人のキョウダイとして幸せな日々。しかし、その日常がこのニュースにより一変することとなるとは、この時の俺はまだ知らなかった。
血が繋がってなければ間違いなく告白していた。まぁ告白しても玉砕されていたがな。
美少女姉妹を持っている俺はたまにこう思う時がある。
「あー、姉ちゃんたちみたいな可愛い子と結婚したいなー」
と。
葵雪家の朝は早い。
時刻は6時30分にも関わらず目覚ましは鳴り響いていた。
「ふぁ〜……」
大音量で鳴る目覚ましを止め、重だるい身体を起こす。
俺は元々、朝早く起きるのが苦手だった。
苦手なら起こしてもらえばいい?残念ながらそれはできないのだ。なぜなら我が家にはルールがある。
葵雪家五箇条 その1 【自分のことは自分でするべし】
このルールにより朝は自分で起きなければならない。起きれなかった場合はそのまま放置だ。
最初は慣れなかったが、3年もすればもう身体に馴染んだ。
それから制服に着替え一階にあるリビングへ降りた。
「あら、四季、今日も一人でちゃんと起きれたのね」
「千春ねぇのおかげでね」
からかい気味にそう聞いてきたのは長女の千春。
俺達の通う学園の養護教諭である。
容姿は本紫色のロングに茜色の瞳に抜群のプロポーション。
あと葵雪家五箇条を作った張本人。
「確か3年前くらいは起きれずに遅刻の常習犯だったわよね?」
「そんな時期もありましたなー」
「そのことで怖い体育会系の先生に怒られていたわよね。あれはさすがに可哀想と思ったわ」
「そう思うなら起こしてくれてもいいんだよ?」
いくらルールがあるとはいえ、さすがに遅刻しそうな時くらいは起こしに来てくれてもいいと思う。
「そうね。じゃあ明日から性器を踏み潰して起こそうかしら?」
「随分と物騒だな、それ……。下手したら俺の男としての人生が終わるわ」
想像しただけでゾっとする。やっぱり自分で起きた方がいいな。
ちなみに千春ねぇは言いたいことはハッキリ言うタイプである。あとドSなのか?
「おはよう四季」
「おはよう夏々ねぇ」
 
コーヒーを飲み、何やら書類に目を通しているのは次女の夏々子。
俺達の通う学園の理事長である。ほんとは従姉妹の親父さんが理事長なのだが、訳あって不在なので代わりにやっている。
容姿は銀髪の編み込みをいれたロングに琥珀色の瞳に抜群のプロポーション。
「四季、悪いけど後から手伝ってくれる?」
「俺で良ければいいよ」
ちなみに夏々ねぇは基本的に自由奔放タイプ。だから教師からも生徒からも信頼が厚いのかもな。
「しー君っ、おはよ〜!」
「おっと、おはよう秋奈ねぇ」
満面の笑みで俺に抱きついてきたのは三女の秋奈。
俺達の通う学園の生徒会長をしている。
容姿は薄い黄色のお嬢様結びに桃色の瞳に抜群のプロポーション。
「しー君っ、今日もカッコいいよ〜」
「ありがとう。秋奈ねぇも可愛いよ」
そう返し、頭を撫でてあげると気持ちよさそうにしていた。
ちなみに秋奈ねぇは俺たちキョウダイに対してはかなりの過保護で心配症。そこが魅力の一つでもある。
「秋奈ねぇ、そろそろ離れて。朝ごはん食べたい」
「やっ〜!まだしー君成分たりないっ!」
その毎回言うしー君成分ってなんなの?
「しー君成分は秋奈ちゃんの99パーセントを占める成分なのでーす」
「さらっと人の心を読まないでくれ。それと残りの1パーセントが気になる」
「うーん、水?」
まさかの水。99パーセントのしー君成分と1パーセント水だけで出来上がってる秋奈ねぇの身体って大丈夫なの?
「おはよう兄さん」
「おはよう冬羽。朝ごはんの準備、一人で大丈夫か?」
朝ごはんを用意しているのは四女の冬羽。
葵雪家の中で一番年下である。つまり俺の妹にあたる。
容姿は茶髪のショートにエメラルドの瞳に抜群のプロポーション。
ちなみに葵雪家の家事は全て冬羽に任せてある。俺は料理がそこそこできるが、姉ちゃんたちは全くダメである。
「うん、私一人で大丈夫だよ」
「分かった。大変な時は言えよ?」
ちなみに冬羽は面倒見が良く、お世話好きタイプである。
そして俺は葵雪家唯一の男で長男の四季だ。
容姿はどこでもいる黒髪黒目。他の男と違うのは超絶美少女な姉妹がいることだ。
全員揃ったところで朝ごはんを食べ始めた。食べている途中にふとテレビで流れているニュースが気になった。
『速報です。政府が新たな法律を制定するようです。会見は今夜開かれます』
「もぐもぐ……法律ー?」
朝ごはんのトーストを齧りながらニュースに注目する。
「四季、行儀が悪いわ。食べながら喋らないの」
「あっ、しー君、パンくずついてるよ。秋奈ちゃんが取ってあげるからじっとしててね〜」
「兄さん、野菜もちゃんと食べてね?」
「ふふっ、四季は相変わらず人気者ね」
ちなみに両親は仕事の都合で家には滅多に帰ってこない。それでも俺たちにちゃんと愛情を注いでくれている。
「はいはい、みんな落ち着いて」
姉3人に妹1人のキョウダイとして幸せな日々。しかし、その日常がこのニュースにより一変することとなるとは、この時の俺はまだ知らなかった。
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