チート幼女とSSSランク冒険者
第弐拾玖話 賄い屋レガール再び(前編)
ラーメンに満足し、屋敷でプリンを堪能したアオイは、冒険者ギルドのリクエストボートの前にいるのだか・・・
「今日はいい依頼がないな。」
そう、依頼を目ぼしい依頼が無かったのだ。
「賄い屋レガール行こう。こういう場合も考えて、ダニエルさんの提案を受けた部分もあるし。」
「どうした。アオイ」
賄い屋レガールに行く事を決めたアオイに声を掛けてきたものがいた。
「マルクさんにボンズさん」
「リクエストボートに目ぼしい依頼が無かったので、レガールに行こうしてたんですよ。」
「「??」」
「どういうことだ?」
「えっとですね。一昨日、レガールの手伝いの依頼を受けたんですけど、そのときにダニエルさんから事後依頼として申請するから、私の都合のいい日があったら定期的に手伝くれって提案されたので、
これから行こうと思ってたんですよ。」
「そんな提案されたのか。」
「はい。なんか私が働いているのを店の中覗いたり、人から話し聞いたりして知り、お客さんが増えたとか、追加注文するお客さんも多かったみたいで、店としてもありがたいから都合がいい日は、手伝って欲しいって言われました。」
「常連さんから看板娘になっちゃえよとか言われちゃいましたよ わはは」
「「ああ、だから一昨日、レガール行った時に満席で入れなかったのか。」」
マルクさんとボンズさんに声を揃えて言われてしまった。
二人の話によると、二人は旨いし、量が多いのに安いのでよく利用するようで、昼時だし、混んでるだろうと思ったが行ってみたらいつも以上に混んでいて、満席なのでしばらく待ってもらうことになると言われ、別の店に行くことになったとのことだった。
「アオイは小さくって、ちょこちょこ動いているからな、店ん中覗いて、そんなのがいたらマッスコットにもなって、客増えるはな。」
マルクさんにマスコットと言われ、ボンズさんにも肯定され
「確かにな。ダニエルさんも考えたな。これからはアオイが働いている時には激混みで店にはいれなくなるな」
「今日は、昼はギルド酒場にしようと思ってたが、レガールにしするかな。」
「まだ、昼には早いが、今からアオイと一緒に行けば入れるし、アオイの働いているの見て、飯食いながら癒しも感じられるな。」
などと言われた。
「そうだな。そうしよう。」
「「アオイ、レガールに行くぞ」」
急かされるように二人にレガールに連れて行かれようとしていた。
「アオイ、それにマクルさんにボンズさん。」
「二人共、急いでアオイ連れてどこ行くん?」
「アイラ・・・「「実はな・・・」」」
軽く救いを求めるようにアイラの名を呼んだら被せるように二人がこれまでの成り行きをアイラにし始めた。
「なんやそれ。おもろそうやな。うちも行きたい。」
アイラお前もか~と心の中で叫んだ。
「なにボーッとしてんね。はよ行くでアオイ」
レガールの手伝いはありがたいし、嫌ではないのですが、私はアイラが加わって三人に急かされ、レガールにドナドナされました。
レガールに着くと三人は空いている席に行き、私はダニエルさんのところに行った。
「ダニエルさん。手伝いに来ました。」
「アオイちゃん。手伝いに来てくれたのはありがたいけど、何か疲れてねえか?大丈夫か?」
「大丈夫です。さっき色々ありまして、精神的に少しやられているだけですから」
「ま まあ、大丈夫ならいいけどよ。じゃあ今日も頼むわ。」
ダニエルさんに少し心配されてしまいました。
三人の所為で、精神的に疲れましたが大丈夫です。
知り合いにじろじろ見られながら働くと思うと授業参観みたいで小恥ずかしいだよねと思いながら店内に向かったのだが、早速三人に呼ばれ、三人が座る席に向かった。
「店員さん、注文いいですか。」
「お待たせしました。ご注文お伺いします。」
「俺は、厚切りバイソンステーキセットでライス、黒ビール。黒ビールは先に持ってきてくれ」
「俺は、厚切りオークキングステーキセットで
ライス、黒ビール、俺も先で頼む」
「うちは、オークカツ丼大盛と厚切りバイソンステーキセットでパン、ペッシュの果実水、うちはご飯と一緒でいいわ」
「ご注文は、厚切りバイソンステーキセットが
お二つ、厚切りオークキングステーキがお一つ、
オークカツ丼大盛がお一つ、セットはライスが
お二つにパンがお一つ、お飲み物は黒ビールが
お二つにブッシュの果実水がお一つでよろしいでしょうか。」
「「「はい」」」
厨房に注文を伝えに向かった。
それにしてもアイラはオークカツ丼大盛に厚切り
バイソンステーキセットって、アイラは大食いなのかなと思った。
「厚切りバイソンステーキセットが二つ、厚切り
オークキングステーキが一つ、オークカツ丼大盛が一つ、セットはライスが二つにパンが一つ、飲み物は黒ビールが二つにブッシュの果実水が一つです。黒ビールは先にだそうです。」
「あいよ。」
先にと言われていた黒ビールの入ったジョッキを
二つ、席まで運びテーブルに置き、軽く会話をした。
「黒ビールお二つお持ちしました。」
「それにしても、それにしても今のところ、ちゃんとやってんな。」
「最後までちゃんとやれるよ。もう」
「「「癒される(わ)~」」」
「特にやっぱり、ちょこちょこ動いているのがいい。」
「マルクさん、ちょこちょこ歩くのは、小さいんだから仕方ないでしょ。」
「お持ち帰りしたいわ」
「アイラ、お金取るよ」
「「「お金払えばお持ち帰りしていいの」」」
「三人共、いいわけないでしょう。冗談に決まっているでしょう。」
三人の言動に困ったもので呆れたが、私は気を取り直してから三人の席から離れた。
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