チート幼女とSSSランク冒険者
第弐拾肆話 ギルド内は戦場と化す
「それ以外の冒険者でギルドに用がない酒が飲みたいとかだけの奴は、帰るのじゃ。医療ギルドの方からここに人が来ることなっとる。」
「冒険者に怪我はつきものじゃが、ここは冒険者
ギルドで医務室はあるが治療を専門でやってるわけじゃないから利用したことのある奴もおるじゃろうから知っとるだろうが広くはないのじゃ。」
「じゃからギルドの広いスペースに怪我人を寝かせたり、座らせたりして治療を行う。」
「人も動き回るし、怪我人もどれだけ運ばれてくる詳しくはまだかわからん。余計な人間がいると治療の邪魔になるから怪我人が来る前に出ていくのじゃ。」
ギルマスの話を聞いて、緊急依頼を受ける者は一ヶ所に集まり、それ以外の冒険者は気になるだろうが邪魔するわけにもいかないので、ほとんどが帰っていった。
「緊急依頼参加者は全員集まっておるな。それでは早速説明を始める。」
「お前達は、ランクが低かったり、仮登録の者だから治癒魔法の使えるものを除き、直接治療に参加することはない。そちらは医療ギルドの治癒師や治癒魔法が使える冒険者に任せておけ、まずは治癒魔法の使える五人は、怪我が酷くない怪我人の治療にあたれ、残りの十五人は、怪我人に使う回復ポーションや増血剤、治療にあたっている治癒師達が使う魔力回復ポーションなど治療に必要なものを運び込んだり、治癒師達や怪我人に配ったりするのが役目じゃ、わかたったな。」
「まもなく医療ギルドの治癒師、その後に怪我人がやってくる。準備にかかるのじゃあ。解散 」
程なくして、医療ギルドから慌てた治癒師が五人やってきて、つい先ほど医療ギルドで今回の件とは関係ない多数の怪我人が運び込まれ、治療にあたらなければならなくなり、ベッドが満杯であることと、治癒師が五人しか来れなかったとの報告がされた。
その結果、怪我をした冒険者全員が冒険者ギルドに運び込まれることとなった。
「現地に向かった奴らには、その事は伝わっているのじゃな。」
「はい。冒険者が一人、医療ギルドにきましたので、その事を伝えました。」
「聞こえたと思うが、怪我人全員がこのギルドに運ばれることになったのじゃ。治癒師も少ないので、皆の負担が大きくなるが、精一杯治療にあたってくれ。」
三十人を超える怪我人が運ばれ、ギルド内に寝かされ、治療が開始された。
怪我の特に酷い意識のない人から順にギルド内に運び込まれ、怪我の酷い人を含めまだ怪我人は五十人以上、ギルドの外で待機している。
「こっちは終わった。次運び込んでくれ。」
「回復ポーションが無くなりそうだ。こっちに持ってきてくれ」
「あああ、早く治してくれ~」
「魔力回復ポーションをこっちに頼む」
「痛いよ~ 痛いよ~」
「回復ポーション持ってきました。」
「ありがとう ありがとう 死ぬかと思った。」
「腕が動かねえ~」
「てめぇ、俺の怪我ちゃんと治るんだろうな」
「これは酷すぎる。」
「他に怪我人がたくさんいるので今は礼はいいですから」
「治りますから安心してください」
「魔力回復ポーションです。」
「そっちは終わっている。こっちやってくれ」
色んなとこから様々な声が聞こえ、全員が治療するため、みんなが駆けずり回っており、ギルド内はまさに戦場と化していた。
実際は二時間くらいだったが、忙しすぎて、何時間たったかわからなくなってきた頃、やっと全員の治療が終わった。
幸いなことに死人や腕や足を無くしてしまう事になった人はいなかったけど、恐怖で冒険者を辞める人が十人くらい出たらしい。
治癒魔法では、腕や足の欠損は治せない治癒師さんたちが言っていた。
欠損は再生魔法じゃないと元に戻せないらしいのだが、百年以上前は使える人いたみたいだけど、現在再生魔法使える人は確認されてないとの事、百年以上前だからきっと、例の伯爵家の三男だろうな。
「疲れた。もうクタクタだよ。」
「予想外の事になってしまったが皆、お疲れさんじゃったな。」
「今日は皆疲れているようじゃから報酬は明日、渡すつもりでおるがどうしても今日受け取りたいという奴は、受付で対応するので、受付に行って受け取ってくれ」
「本当にお疲れさんじゃった。解散なのじゃ」
ほとんどが疲れて、明日の受け取りで、重い足取りで帰って行ったが数名は今日の受け取りを希望し、受付に向かっていた。
「私は、明日でいいや。でも疲れて動きたくないから少し休んでから帰ろう。」
「一緒に休んでいいかな? 私、アイラ 七歳 Gランクだよ。」
「別に構いませんよ。私は、アオイ 四歳 昨日登録したばかりのピチピチのHランクです。」
「ピチピチのHランクって何? 意味わからないこと言うね」
何w(゜o゜)w異世界では、ピチピチが通じないだとお・・・ 
驚愕・驚愕・驚愕サンシャイン
ヤバい疲れておかしくなっている。
「じゃあ、ここじゃあれなので、ギルド酒場で休まない」
あれってどれだ?どれどれどれどれ
これは、疲れて思考が完全におかしくなっているよ私。
ギャグセンス皆無だ。
疲れすぎて、アイラさんと話しながら
一人ボケツッコミを繰り返す私なのであった。
「チート幼女とSSSランク冒険者」を読んでいる人はこの作品も読んでいます
-
秘密の多い魔力0令嬢の自由ライフ
-
4
-
-
俺は新(異)世界の神となる! ~そのタイトル、死亡フラグにしか見えないんで止めてもらえませんか~
-
1
-
-
世界樹とハネモノ少女 第一部
-
2
-
-
聖獣に転生したら、もふもふされ過ぎてつらい
-
11
-
-
最強聖女は追放されたので冒険者になります。なおパーティーメンバーは全員同じような境遇の各国の元最強聖女となった模様。
-
10
-
-
本当の仲間ではないと勇者パーティから追放されたので、銀髪ケモミミ美少女と異世界でスローライフします。
-
3
-
-
【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
-
1
-
-
とある冒険者の日記 ~異世界転移は突然過ぎやしませんか?スキルDIYって何です?器用貧乏な俺は異世界で今日も生きていく。
-
0
-
-
【変態ゴレてん】変態少年が異世界に転生してゴーレムになったから魔改造を施したけれど変態は治りませんでした。追伸、ゴーレムでも変態でも女の子にモテたいです。
-
3
-
-
【連載版】断罪の不死者〜転生した俺は最愛との約束を果たす為旅をする〜
-
21
-
-
死に損ないの異世界転移
-
11
-
-
竜王暗殺 ~王国を第一王子と共に追放された少女騎士は最強の竜王として目覚めるまで殿下を溺愛します~
-
5
-
-
捨てられおっさんと邪神様の異世界開拓生活~スローライフと村造り、時々ぎっくり腰~
-
5
-
-
私(わたくし)、ヒュドラになりまして。
-
1
-
-
霊能者、異世界を征く!~奴隷からの出発、魂の能力継いで下剋上。
-
3
-
-
いえいえ。私は元の世界に帰るから結婚は却下しますっ!
-
8
-
-
地球で独身貴族を貫いたお爺さん(元ラノベ作家)は異世界転移して賢者になるそうですよ
-
9
-
-
転んだら異世界統一の刑だった! 〜元暗殺者の国盗り物語〜 第一部
-
4
-
-
何で死ぬのに生きてるのですか〜ネズミに転生した最強闇魔法使い、銀髪の少女のペットになる〜
-
2
-
-
異世界のスキル屋さん~スキルなんでも貸し出します~
-
3
-
コメント