その華の名は
(12)マグダレーナの問いかけ
夜も遅い時刻になって祝宴は終了し、自室へと引き上げるマグダレーナを護衛しつつ、カテリーナは頭の中で複数の人物に対する恨み言を列挙していた。
(今夜はもの凄く疲れたわ。身体的ではなくて、主に精神的に。特に、王妃陛下の笑顔が怖すぎて……。もう本当に、グラディクト殿下はなんて事をしてくれたの!! しかも、あの能天気そうな女はなに!? それもこれも、絶対エセリア様とナジェークのせいよね!? 一体、何をどうしたら、こんな馬鹿げた事態になるわけ!?)
しかし傍目には何事もなかったかのように平然と任務を続行し、無事に後宮にあるマグダレーナの私室に到着した。
「それでは王妃陛下、私達はこちらで失礼いたします」
後は後宮全体を警護している夜勤の者に任せれば良いため、ユリーゼとカテリーナは揃って恭しく頭を下げた。するとマグダレーナが鷹揚に頷きながらも、予想外の事を言い出す。
「ええ。ユリーゼ、カテリーナ。今夜はお疲れさまでした。……ところでカテリーナ。ちょっと聞いても良いかしら?」
「はい。何をお尋ねでしょうか?」
「あなたは予め、友人から話を聞いていたのかしら?」
その問いかけの意味が全く分からなかったカテリーナは、本気で困惑しながら問い返した。
「……はい? あの……、何の事でしょうか?」
「あら……、本当に分からない?」
「ええと……」
うっすらと微笑むマグダレーナに、なんとなく危険な物を感じたカテリーナは、若干怯えながら必死に考えを巡らせる。
(本当に、何の事を言っておられるのか……。マグダレーナ様の笑顔が怖すぎるし……、ちょっと待って。そうなると、まさか今夜の騒ぎに関係する事? それを踏まえて考えると、この場合私の『友人』というのはナジェークの事で、さっきの騒ぎの黒幕がエセリア様とナジェークだと、王妃様は薄々察しているの!?)
その可能性に思い至ったカテリーナは全身から冷や汗を流したが、そんな彼女を訝しんだユリーゼが小声で催促してくる。
「カテリーナ。黙っていないで、王妃様の質問に答えなさい」
「あ……、はい。その……、分かりました」
「どうしたの? 大丈夫?」
不審そうにユリーゼに声をかけられても、それに応じる余裕などカテリーナには皆無だった。
(頭が全然働かない! この場合、どう言えば正解なの!? だけどそもそも今夜の騒ぎの詳細は聞かされていないし、王妃様が満足するようなお話はできないわよ! でもしらばっくれるのは、どう考えても無理な気がするわ!)
悩んだのは少しの間だけで、カテリーナは半ば自棄になりながら重い口を開いた。
「その……、誠に申し訳ありません。その件につきましては私もごく最近、友人の友人経由で軽く話を聞いただけでして、詳細については存じません。無責任な発言に聞こえるかもしれませんが、もう、なるようにしかならないかと……」
隣にいるユリーゼに下手な話を聞かせるわけにいかなかったカテリーナは、苦し紛れの弁解をした。しかしマグダレーナはそれで十分相手の言いたいことを察し、元々ナジェークの関与の有無を確信したかっただけでもあり、詳細を問い質すことはせずに話を終わらせる。
「そうですか……。あなたが積極的に関与したと思ってはおりませんでしたから、安心なさい。それでは二人とも、もう下がって構いません」
「畏まりました」
(これで納得して貰えたのは良かったけど、本当に疲れた! それもこれもナジェークのせいよね!)
心底安堵すると同時にカテリーナが改めて内心で怒りを溜め込んでいると、マグダレーナが申し訳なさそうにユリーゼに声をかける。
「ユリーゼ。例の件について、急遽審議の場を設けることになりましたから、日程の組み替えによる勤務シフトの変更が必要になるかと思います。面倒をかけますが、よろしくお願いします」
「とんでもございません。皆様の予定に合わせて警護体制を敷くのは当然の事です。どのように日程が変更になりましても、支障なく体制を整えますのでご心配なく」
「ありがとう。頼りにしています」
マグダレーナの台詞にユリーゼは真顔で首を振り、力強く請け負う。それから微笑んだマグダレーナに再度頭を下げ、ユリーゼとカテリーナは退出した。
「カテリーナ。今夜はお疲れさま」
廊下を並んで歩き出すと、ユリーゼがしみじみとした口調で言い出す。
「隊長こそ、お疲れさまでした。それにしても、とんでもないことになりましたね」
「ええ、全く。王妃様にはああ言ったけど、本当に面倒な事になったわ。今頃は騎士団以上に、官吏達が調整と事態収拾の為に走り回っているでしょうね……。ところで、先程の王妃様のご下問は何のことだったの?」
ユリーゼにしてみれば、全く要領を得ないやり取りだった為、その質問は当然と言えば当然だったのだが、カテリーナは再び激しく動揺しながら苦し紛れの話を捻り出した。
「え? ええと……、友人……、その、ティナレアに関してです!」
「ティナレア? 確かに、あなた達は仲が良かったわね。彼女がどうかしたの?」
歩きながらますます怪訝な顔になったユリーゼに対し、カテリーナは最近聞いたばかりの話を持ち出し、虚実まじえて話を続ける。
「その……、彼女はまだ周囲に明らかにしていないのですが、同じく騎士団に所属している騎士と、結婚を前提にお付き合いしておりまして……」
「そうだったの? 全然知らなかったわ」
「本人の話では、同じ騎士団勤務なので公にしたら色々冷やかされそうだし、他にも決めかねている事があって、公表はもう少ししてからを考えているそうです」
「そういう事だったの……。でもそれなら、王妃様はそれをどこで耳にされたのかしら? それに一騎士のプライベートに、一々興味を持たれるとは思えないのだけど……」
その意見に、カテリーナは(その通りですよね)と激しく同意しながらも、こじつけにもほどがある内容を持ち出して誤魔化しにかかる。
「それは……。何事にも聡い王妃陛下の事ですから、最近ティナレアが陛下の身辺護衛に付いた時に、何やら悩んでいるように感じて、少々気にされていたのではないでしょうか? それで周囲の様々な情報や様子から推察されて、私にお尋ねになったのではないかと思われます」
それを聞いたユリーゼが、感激の面持ちになる。
「本当に? それが確かなら、王妃様の洞察力は素晴らしいわね。それに一騎士の事をそれほど気をかけてくださるなんて、本当にお優しい方だわ」
「同感です」
「でも、『なるようにしかならない』って、ティナレアの結婚話で何か揉めているの?」
「あ、いえ、そうではなく……。問題なく話が進んでいるという意味合いの事をお話するつもりでしたが、王妃様を前にして、緊張のあまり微妙な物言いになってしまいました」
恐縮した風情を装いながらカテリーナが弁解すると、ユリーゼは一瞬呆気に取られてから苦笑いで応じた。
「何事もそつの無いように見えるあなたでも、そんな言い間違いをするのね。分かったわ。またティナレアについて王妃様からのご下問があったら、ちゃんと心配ないとお伝えしておくから」
「そうですね。よろしくお願いします」
「良いわよ。今夜は本当に大変だったもの。私も神経をすり減らしたわ。ティナレアの交際の事も、本人が周囲に秘密にしているのであれば、口外しないから安心して」
「ありがとうございます」
(これで何とか誤魔化せたかしら? 隊長、お願いですから、これ以上突っ込まないでくださいね!)
そんなことを切実に願いながらカテリーナが様子を窺っていると、ユリーゼが急に表情を険しくしながら悪態を吐き始めた。
「それにしても……。王太子殿下の、判断力の無さときたら……。いえ、もうすぐ『元王太子』になるわね。賭けてもよいわ」
「私もそう思います。側妃にするならともかく、子爵令嬢を王太子妃にだなんて、どう考えても無理ですよ。しかも圧倒的に有利で周囲に非の打ち所がないと認められているエセリア様が、そんな比較にもならない子爵令嬢を目の敵にして排除しようと企むなんて、普通に考えたらありませんよね?」
「そうよね!? 良くもまあ、そんな考えの足りない馬鹿が、今の今まで王太子に据えられていたものだわ! 少しは周囲の迷惑を考えなさいよ! 今頃参加者は屋敷に戻っていると思うけど、王太子派は蒼白になって倒れ伏して、アーロン王子派は狂喜乱舞しながら祝杯を上げているわ! どうせ勢力が強い方に付いてもうちのような弱小貴族なんか見向きもされないし、おこぼれ狙いで誘われるまま勝ち馬に乗ろうとしてもろくな事はないから、風見鶏と言われても中立を保っておいた方が良いとあれほど言ったのに!!」
その憤怒の叫びを聞いたカテリーナは、ユリーゼの家名を思い返しながら、慎重に確認を入れた。
「ええと……、隊長の実家は、王太子派でしたか……」
「埋没しているけど、一応ね。今持ち上がっている私の縁談も、この騒動でどうなるのか、正直頭が痛いわ。あ、そういえば、あなたの縁談の話を耳にしたのだけど、ダマール殿が相手というのは本当なの?」
「……話が持ち上がっているのは事実ですが、正式に婚約したつもりはありません」
思わず憮然とした顔つきになったカテリーナを見て、ユリーゼは深い溜め息を吐いた。
「お互い、色々大変ね……。取り敢えず、今日は寮に帰ったらすぐに寝ましょう」
「そうするつもりです。気力体力を少しでも回復させておかないと、明日の勤務に差し支えますから」
「全くだわ」
それから女二人は無駄話などはせず、足早に寮の自室へ向かったのだった。
(今夜はもの凄く疲れたわ。身体的ではなくて、主に精神的に。特に、王妃陛下の笑顔が怖すぎて……。もう本当に、グラディクト殿下はなんて事をしてくれたの!! しかも、あの能天気そうな女はなに!? それもこれも、絶対エセリア様とナジェークのせいよね!? 一体、何をどうしたら、こんな馬鹿げた事態になるわけ!?)
しかし傍目には何事もなかったかのように平然と任務を続行し、無事に後宮にあるマグダレーナの私室に到着した。
「それでは王妃陛下、私達はこちらで失礼いたします」
後は後宮全体を警護している夜勤の者に任せれば良いため、ユリーゼとカテリーナは揃って恭しく頭を下げた。するとマグダレーナが鷹揚に頷きながらも、予想外の事を言い出す。
「ええ。ユリーゼ、カテリーナ。今夜はお疲れさまでした。……ところでカテリーナ。ちょっと聞いても良いかしら?」
「はい。何をお尋ねでしょうか?」
「あなたは予め、友人から話を聞いていたのかしら?」
その問いかけの意味が全く分からなかったカテリーナは、本気で困惑しながら問い返した。
「……はい? あの……、何の事でしょうか?」
「あら……、本当に分からない?」
「ええと……」
うっすらと微笑むマグダレーナに、なんとなく危険な物を感じたカテリーナは、若干怯えながら必死に考えを巡らせる。
(本当に、何の事を言っておられるのか……。マグダレーナ様の笑顔が怖すぎるし……、ちょっと待って。そうなると、まさか今夜の騒ぎに関係する事? それを踏まえて考えると、この場合私の『友人』というのはナジェークの事で、さっきの騒ぎの黒幕がエセリア様とナジェークだと、王妃様は薄々察しているの!?)
その可能性に思い至ったカテリーナは全身から冷や汗を流したが、そんな彼女を訝しんだユリーゼが小声で催促してくる。
「カテリーナ。黙っていないで、王妃様の質問に答えなさい」
「あ……、はい。その……、分かりました」
「どうしたの? 大丈夫?」
不審そうにユリーゼに声をかけられても、それに応じる余裕などカテリーナには皆無だった。
(頭が全然働かない! この場合、どう言えば正解なの!? だけどそもそも今夜の騒ぎの詳細は聞かされていないし、王妃様が満足するようなお話はできないわよ! でもしらばっくれるのは、どう考えても無理な気がするわ!)
悩んだのは少しの間だけで、カテリーナは半ば自棄になりながら重い口を開いた。
「その……、誠に申し訳ありません。その件につきましては私もごく最近、友人の友人経由で軽く話を聞いただけでして、詳細については存じません。無責任な発言に聞こえるかもしれませんが、もう、なるようにしかならないかと……」
隣にいるユリーゼに下手な話を聞かせるわけにいかなかったカテリーナは、苦し紛れの弁解をした。しかしマグダレーナはそれで十分相手の言いたいことを察し、元々ナジェークの関与の有無を確信したかっただけでもあり、詳細を問い質すことはせずに話を終わらせる。
「そうですか……。あなたが積極的に関与したと思ってはおりませんでしたから、安心なさい。それでは二人とも、もう下がって構いません」
「畏まりました」
(これで納得して貰えたのは良かったけど、本当に疲れた! それもこれもナジェークのせいよね!)
心底安堵すると同時にカテリーナが改めて内心で怒りを溜め込んでいると、マグダレーナが申し訳なさそうにユリーゼに声をかける。
「ユリーゼ。例の件について、急遽審議の場を設けることになりましたから、日程の組み替えによる勤務シフトの変更が必要になるかと思います。面倒をかけますが、よろしくお願いします」
「とんでもございません。皆様の予定に合わせて警護体制を敷くのは当然の事です。どのように日程が変更になりましても、支障なく体制を整えますのでご心配なく」
「ありがとう。頼りにしています」
マグダレーナの台詞にユリーゼは真顔で首を振り、力強く請け負う。それから微笑んだマグダレーナに再度頭を下げ、ユリーゼとカテリーナは退出した。
「カテリーナ。今夜はお疲れさま」
廊下を並んで歩き出すと、ユリーゼがしみじみとした口調で言い出す。
「隊長こそ、お疲れさまでした。それにしても、とんでもないことになりましたね」
「ええ、全く。王妃様にはああ言ったけど、本当に面倒な事になったわ。今頃は騎士団以上に、官吏達が調整と事態収拾の為に走り回っているでしょうね……。ところで、先程の王妃様のご下問は何のことだったの?」
ユリーゼにしてみれば、全く要領を得ないやり取りだった為、その質問は当然と言えば当然だったのだが、カテリーナは再び激しく動揺しながら苦し紛れの話を捻り出した。
「え? ええと……、友人……、その、ティナレアに関してです!」
「ティナレア? 確かに、あなた達は仲が良かったわね。彼女がどうかしたの?」
歩きながらますます怪訝な顔になったユリーゼに対し、カテリーナは最近聞いたばかりの話を持ち出し、虚実まじえて話を続ける。
「その……、彼女はまだ周囲に明らかにしていないのですが、同じく騎士団に所属している騎士と、結婚を前提にお付き合いしておりまして……」
「そうだったの? 全然知らなかったわ」
「本人の話では、同じ騎士団勤務なので公にしたら色々冷やかされそうだし、他にも決めかねている事があって、公表はもう少ししてからを考えているそうです」
「そういう事だったの……。でもそれなら、王妃様はそれをどこで耳にされたのかしら? それに一騎士のプライベートに、一々興味を持たれるとは思えないのだけど……」
その意見に、カテリーナは(その通りですよね)と激しく同意しながらも、こじつけにもほどがある内容を持ち出して誤魔化しにかかる。
「それは……。何事にも聡い王妃陛下の事ですから、最近ティナレアが陛下の身辺護衛に付いた時に、何やら悩んでいるように感じて、少々気にされていたのではないでしょうか? それで周囲の様々な情報や様子から推察されて、私にお尋ねになったのではないかと思われます」
それを聞いたユリーゼが、感激の面持ちになる。
「本当に? それが確かなら、王妃様の洞察力は素晴らしいわね。それに一騎士の事をそれほど気をかけてくださるなんて、本当にお優しい方だわ」
「同感です」
「でも、『なるようにしかならない』って、ティナレアの結婚話で何か揉めているの?」
「あ、いえ、そうではなく……。問題なく話が進んでいるという意味合いの事をお話するつもりでしたが、王妃様を前にして、緊張のあまり微妙な物言いになってしまいました」
恐縮した風情を装いながらカテリーナが弁解すると、ユリーゼは一瞬呆気に取られてから苦笑いで応じた。
「何事もそつの無いように見えるあなたでも、そんな言い間違いをするのね。分かったわ。またティナレアについて王妃様からのご下問があったら、ちゃんと心配ないとお伝えしておくから」
「そうですね。よろしくお願いします」
「良いわよ。今夜は本当に大変だったもの。私も神経をすり減らしたわ。ティナレアの交際の事も、本人が周囲に秘密にしているのであれば、口外しないから安心して」
「ありがとうございます」
(これで何とか誤魔化せたかしら? 隊長、お願いですから、これ以上突っ込まないでくださいね!)
そんなことを切実に願いながらカテリーナが様子を窺っていると、ユリーゼが急に表情を険しくしながら悪態を吐き始めた。
「それにしても……。王太子殿下の、判断力の無さときたら……。いえ、もうすぐ『元王太子』になるわね。賭けてもよいわ」
「私もそう思います。側妃にするならともかく、子爵令嬢を王太子妃にだなんて、どう考えても無理ですよ。しかも圧倒的に有利で周囲に非の打ち所がないと認められているエセリア様が、そんな比較にもならない子爵令嬢を目の敵にして排除しようと企むなんて、普通に考えたらありませんよね?」
「そうよね!? 良くもまあ、そんな考えの足りない馬鹿が、今の今まで王太子に据えられていたものだわ! 少しは周囲の迷惑を考えなさいよ! 今頃参加者は屋敷に戻っていると思うけど、王太子派は蒼白になって倒れ伏して、アーロン王子派は狂喜乱舞しながら祝杯を上げているわ! どうせ勢力が強い方に付いてもうちのような弱小貴族なんか見向きもされないし、おこぼれ狙いで誘われるまま勝ち馬に乗ろうとしてもろくな事はないから、風見鶏と言われても中立を保っておいた方が良いとあれほど言ったのに!!」
その憤怒の叫びを聞いたカテリーナは、ユリーゼの家名を思い返しながら、慎重に確認を入れた。
「ええと……、隊長の実家は、王太子派でしたか……」
「埋没しているけど、一応ね。今持ち上がっている私の縁談も、この騒動でどうなるのか、正直頭が痛いわ。あ、そういえば、あなたの縁談の話を耳にしたのだけど、ダマール殿が相手というのは本当なの?」
「……話が持ち上がっているのは事実ですが、正式に婚約したつもりはありません」
思わず憮然とした顔つきになったカテリーナを見て、ユリーゼは深い溜め息を吐いた。
「お互い、色々大変ね……。取り敢えず、今日は寮に帰ったらすぐに寝ましょう」
「そうするつもりです。気力体力を少しでも回復させておかないと、明日の勤務に差し支えますから」
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