転移したのに人間じゃない!?

逢夢

第66話 ウンター・ヴェルト 紅事件 久しぶりの会話。

「待って!!なんで俺裸なの!!」


ギリギリパンツ部分は守られているのは
主人公補正とでも言うのかと言うほど
ほぼほぼ全裸に近い状態で立っていた。


紅姫が俺と密着してから意識は飛んでいたので
状況は変化しているとは思っていたが
ここまでの変化しているとは。


「と言うか、誰がこんな事を?」
と思い、周りを見渡すと
少し離れた所にアマリア似の美女と蜘蛛が一匹。


蜘蛛はコブシと理解は出来たが
美女の方は理解出来ていないので、聞いてみた。


「お姉さんはどちらさま?」
「えっ?」
美女が戸惑いの返事を返してきた。
笑顔で聞いてみたが、よくよく考えたら
ほぼ全裸がピンクの髪がよく似合う美女に声をかけている。
「いや、これは多分色々とあって…」
と言い訳を始めたら
その美女は徐々に小さくなりアマリアの姿に変化しながら
こちらへダッシュしてきて、抱きついてきた。
「ご主人様!!」
「おぉ〜アマリアだったのか」
「はい!」
「綺麗な人だったから、気づかなかった」
「綺麗だなんて…」
とアマリアが照れているを可愛いなと感じていたら
頭に何かが乗ったのがわかった
「コブシもありがとうな
 なんとなくだけど、状況は理解してきたよ
 俺が暴れたから、止めてくれていたんだろ?」
「はい!」と返事をするアマリア
足で頭をトントンと触ってきて返事をするコブシ。


「二人ともありがとうな!」


と俺にとっては久しぶりの二人と団欒をしていたら
声をかけられた。


{主人様、ご無事で良かったです。}
「あぁ、シオリもありがとう。」
しおりと喋っていたら、コブシがトントンと頭を触ってきた。
「どうした?」
{コブシ様との繋がりはまだありませんでしたね。}
「おっ、そう言うことか?」
トントンを止めない、コブシに聞いてみた。
「シオリとの繋がりが欲しいのか?」
高速でトントンを繰り返す、コブシ。
「わかったから、それをやめてくれ!
 でも、どうしたら…」
{こちらでやっておきますね…
 はい、終わりました}
意外とあっさり終わった。


「コブシ、改めてよろしくな!」
繋がりがあるので、声が聞けると思って、コブシに向けて声をかけた
〈よろ…しく…………、主人………〉
まだ、慣れていないんだなと思い
「ゆっくり、慣れていこうな!」
と声をかけながら、頭の上のコブシを撫でる。
撫でられている、コブシは物凄く照れて会話出来ないなど
露にも考えていない、ヒデであった。

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