異世界転生で貰ったチートがTS魔法少女変身能力でしたがこの世界で頑張るしか無いようです 

ベレット

25 スキルアップグレード

「えーと、ベッドは...無いな...うぇ...これで寝るの?...最悪...」


私が家に入って生活環境の確認をするべく家捜しをしたのだが、この村...というか竜神族は野性的なのか藁の家に藁で出来た馬小屋に有りそうな布団に、お手洗いなんてのはなく、どうやら床に穴が開けられ、そこから流れている用水路にするらしい。


急造の村だろうから仕方ないとは思うが、ルーミアの街が恋しくて仕方がない。
さっさと解決してさっさと帰ろうと心に誓い、藁布団に胡座をかいて腰を下ろす。


「あー、帰りてぇ...皆今頃なにしてんのかな~...」


ホームシックに陥りかけながらリンス、スフィア、シャンテの三人の顔を思い出そうと妄想に耽っているとある事を思い出した。


「そーいえば何かスキル変わってたな。やることも特にないし見てみるか...」


そう一人寂しく呟きながら右手を前方の何もない空間にかざすとパネルが現れたのでそれを人差し指で押すと、ブンッと音がした後にステータス画面が表示され、そこに映っているレベルを確認する。


「レベル25か...ゴーレム倒した時かな。じゃあ次はっと。」


ステータスはもういいやと右側に表示されているスキル一覧をタップする。
すると直ぐ様画面が切り替わり、スキルが表示されたのだが、明らかに前回見た時とは違いすぎて唖然とした。


「....何だこれ...取り敢えずこれからだな。んーと、スキルマスタリーとは...」


スキルマスタリーⅠとはファーストフォームの熟練度が最大になった時に発現する。
発現した場合、ファーストフォームは消滅し、セカンドフォームに進化しスキルも全てアップグレードされる。


スキルをタップするとそんな事が書いてあった。
つまり要約すると、いつの間にか魔法少女第2形態に突入していたらしい。


「そのイベントもっと大事じゃない?パワーアップイベントだよ?」


相変わらず神様のやることは適当だなと思う。
普通強敵と戦って苦戦して、そこで覚醒じゃないのか?


私は溜め息を吐き、画面を一覧に戻しながら寝転んだ。


そして一覧の最上段から順に確認していく。


〈いおり MP5 腕力 20 魔力10  速度 15〉
〈セカンドフォーム MP150


腕力20000  魔力 10000 速度 15000  〉


〈パッシブスキル


恐怖無効 戦闘意欲 経験値10倍 レベル上限無し チート能力使用時MP使用無し MP超自動回復(毎秒50) 癒しの陣 魔法適正SSS 拳術特性エラー サーチ 聴き分け 自動修復 戦闘時ステータス2倍 見切り 魔法即時展開術式
 炎無効 雷撃無効 氷結無効 スキルマスタリーⅠ〉


〈アクティブスキル


フレイムスレイブMP100 アナライズMP8 飛拳MP20 アブソリュートシールドMP15 覇気MP5 フォトンレーザーMP120〉


〈ユニークスキル 使い魔〉


〈特殊スキル


エラーエラーエラー〉
「何か凄い事になってるんだけど。」


私は目を丸くしながら特殊スキル欄でスライドさせていた画面を止めた。


(特殊スキル?エラーになってる。まだ使えないって事なのか?)


ファーストフォームの時はステータスまで見れなかったがセカンドフォームでは可視化されており、その数値に驚きを隠せなかったが、そこであることに気付いた。


「これ...いおりのステータスに準拠してんのか?ならいおりの能力上がると魔法少女も強くなるのかも。」


それはそれで困る。今でも十分普段から壊さないように気を付けているがこれからは更に注意しないといけないみたいだ。
でなければ暴れた際、魔獣や犯罪魔者以上に周囲を破壊しかねない。
その事実に辿り着くと私は溜め息を再度吐いてしまう。


「はー、めんどくさい...ん?あ...ご飯食べないと...」


いつの間にか外は真っ暗になっており、いい加減ご飯食べないとな...と、村の外に出て谷を飛び越え、丘陵地帯の森にやってきたのだった。





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