苦労して魔王を倒したと思ったら勇者パーティーを追い出された件
2人の気持ちについての件
「ただいま...ん?ロゼ?どこだ?」
扉を開けると喧嘩していても必ずリビングに居る筈のロゼの姿が見当たらず心臓が跳ね上がる。
俺が居ない間に何かあったのではと脳裏によぎり、金と荷物を乱雑に机の上に置き、彼女の部屋に駆け出した。
「ロゼ!」
「....なんですか...浮気者...」
「...はあ...ったく、心配させんなよ...」
彼女が居たことに安堵し情けなく床にへたり込むと蝋燭の明かりが点る。
「心配したのはこっちですよ...あんな女の子だけのパーティーに入るなんて...」
「いや、入った訳じゃねえ。一時的に...」
「そんなの知りません」
ズバッと言い放たれ言葉を失い視線の行き場を失い、忙しなく動かしているとベッドに寝ていたロゼは座る体勢になりため息を吐いた。
「はあ...分かってるんですか?私との関係にヒビが入ればここに居られなくなるかもしれないんですよ!」
「そ、それは...すまなかった...けどこれは仕事で!」
「男って直ぐ仕事を言い訳に引き出しますよね。不快です」
これは本気で怒っている...どうしたらいいのか...
「本当に悪かった...反省してる...」
「本当ですかね~?」
「いや、マジで...」
昨日からずっと一緒だったからかギャル娘の話し方が移ってしまい慌てて口をつぐむ。
「...なら証明してください。」
「どうやって...」
ぽんぽんとベッドを叩き、座れとジェスチャーされたので大人しく従い、直ぐ横に腰かける。
すると彼女はその綺麗なブルーの瞳で俺の小汚ない茶色の瞳を覗き込むと一言発した。
「抱いてください」
「え...ああ、そういう事か...ほれ、これで良いか?」
「おバカ!」
精一杯のボケだったのだが本気のビンタをくらいベッドに倒れ込む。
「女の子がここまで言ってるんですから...ちゃんと考えてくださいよ...」
彼女の瞳が涙で濡れる。
これ以上誤魔化すのは逆に悪手だと判断し、ロゼの肩に左手を乗せる。
「ロゼ...こんな事言いたくないがお前は姫だ...俺のような傭兵に...しかも死刑囚の...お前には相応しくねえ」
説得しようと語りかけるが彼女は俺の腕を払いのけると、俺を押し倒した。
「なんですか、それ...そんなの...そんなの関係ありませんよ!あなたが傭兵だろうと、死刑囚だろうと、お情けで私といようと関係ありませんよ!」
「いや、俺はそんな理由で一緒に居る訳じゃ...」
「なんで分かってくれないんですか!私はあなたの事こんなに愛してるのに!」
彼女の瞳から涙が零れ、俺の顔に落ち、流れ落ちた。
「私は!私達はもう姫と傭兵なんて薄い関係じゃないでしょう!?ここに居るのは...ただの男と女じゃ...ないですか...」
彼女の本気の想いに自分がいかに愚かか思い知った。
彼女はもう決心しているんだろう。
姫に返り咲くことよりも俺と共に生きることを。
俺はやっぱり大バカ者だ。
「え...?ユウキさん?」
「すまない...俺は逃げてたんだな...お前から...すまなかった...」
彼女の頬に触れそのままキスをした。
最初こそ驚いていたロゼだったが、直ぐ様これ以上ないぐらいの幸せな表情になりもう一度唇を重ねた。
俺は逃げていたんだろう...いや、今までもそうだった。
レオンが勇者だからと責任から逃れ、自分のやるべき事から逃げて...
そしてロゼとの関係をこれ以上進むのが一方的に怖がった。
だが俺はもう逃げない。せめてロゼからは...
彼女の瞳を見つめているとロゼがいきなり顔を赤らめ、突然服を脱ぎ出した。
「お、おい。流石にそれは...」
「私達愛し合ってるんですから普通だと思います」
「そ、そう...なのか...?そういうもんなのか?」
「はい」
こういう時はとことん女性の方が強いと思う。
ほぼ全裸の彼女が俺の腰の上に股がる。
「あのよ...盛り上がってるとこ悪いんだが俺、右腕が...」
「大丈夫ですよ...全部私に任せてください♡」
そこから先はお互い求め合いすぎて記憶が朧気だったがこれだけは覚えている。
ロゼは猛獣だった。
扉を開けると喧嘩していても必ずリビングに居る筈のロゼの姿が見当たらず心臓が跳ね上がる。
俺が居ない間に何かあったのではと脳裏によぎり、金と荷物を乱雑に机の上に置き、彼女の部屋に駆け出した。
「ロゼ!」
「....なんですか...浮気者...」
「...はあ...ったく、心配させんなよ...」
彼女が居たことに安堵し情けなく床にへたり込むと蝋燭の明かりが点る。
「心配したのはこっちですよ...あんな女の子だけのパーティーに入るなんて...」
「いや、入った訳じゃねえ。一時的に...」
「そんなの知りません」
ズバッと言い放たれ言葉を失い視線の行き場を失い、忙しなく動かしているとベッドに寝ていたロゼは座る体勢になりため息を吐いた。
「はあ...分かってるんですか?私との関係にヒビが入ればここに居られなくなるかもしれないんですよ!」
「そ、それは...すまなかった...けどこれは仕事で!」
「男って直ぐ仕事を言い訳に引き出しますよね。不快です」
これは本気で怒っている...どうしたらいいのか...
「本当に悪かった...反省してる...」
「本当ですかね~?」
「いや、マジで...」
昨日からずっと一緒だったからかギャル娘の話し方が移ってしまい慌てて口をつぐむ。
「...なら証明してください。」
「どうやって...」
ぽんぽんとベッドを叩き、座れとジェスチャーされたので大人しく従い、直ぐ横に腰かける。
すると彼女はその綺麗なブルーの瞳で俺の小汚ない茶色の瞳を覗き込むと一言発した。
「抱いてください」
「え...ああ、そういう事か...ほれ、これで良いか?」
「おバカ!」
精一杯のボケだったのだが本気のビンタをくらいベッドに倒れ込む。
「女の子がここまで言ってるんですから...ちゃんと考えてくださいよ...」
彼女の瞳が涙で濡れる。
これ以上誤魔化すのは逆に悪手だと判断し、ロゼの肩に左手を乗せる。
「ロゼ...こんな事言いたくないがお前は姫だ...俺のような傭兵に...しかも死刑囚の...お前には相応しくねえ」
説得しようと語りかけるが彼女は俺の腕を払いのけると、俺を押し倒した。
「なんですか、それ...そんなの...そんなの関係ありませんよ!あなたが傭兵だろうと、死刑囚だろうと、お情けで私といようと関係ありませんよ!」
「いや、俺はそんな理由で一緒に居る訳じゃ...」
「なんで分かってくれないんですか!私はあなたの事こんなに愛してるのに!」
彼女の瞳から涙が零れ、俺の顔に落ち、流れ落ちた。
「私は!私達はもう姫と傭兵なんて薄い関係じゃないでしょう!?ここに居るのは...ただの男と女じゃ...ないですか...」
彼女の本気の想いに自分がいかに愚かか思い知った。
彼女はもう決心しているんだろう。
姫に返り咲くことよりも俺と共に生きることを。
俺はやっぱり大バカ者だ。
「え...?ユウキさん?」
「すまない...俺は逃げてたんだな...お前から...すまなかった...」
彼女の頬に触れそのままキスをした。
最初こそ驚いていたロゼだったが、直ぐ様これ以上ないぐらいの幸せな表情になりもう一度唇を重ねた。
俺は逃げていたんだろう...いや、今までもそうだった。
レオンが勇者だからと責任から逃れ、自分のやるべき事から逃げて...
そしてロゼとの関係をこれ以上進むのが一方的に怖がった。
だが俺はもう逃げない。せめてロゼからは...
彼女の瞳を見つめているとロゼがいきなり顔を赤らめ、突然服を脱ぎ出した。
「お、おい。流石にそれは...」
「私達愛し合ってるんですから普通だと思います」
「そ、そう...なのか...?そういうもんなのか?」
「はい」
こういう時はとことん女性の方が強いと思う。
ほぼ全裸の彼女が俺の腰の上に股がる。
「あのよ...盛り上がってるとこ悪いんだが俺、右腕が...」
「大丈夫ですよ...全部私に任せてください♡」
そこから先はお互い求め合いすぎて記憶が朧気だったがこれだけは覚えている。
ロゼは猛獣だった。
コメント