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S級魔法士は学院に入学する〜平穏な学院生活は諦めてます〜(仮)

マッサン

33話







「しっかし森で野営なんて初めだわ」


「わ、私もです。みんなの足を引っ張らないか心配で…」


先頭のエドが頭の後ろで腕を組みながら呑気にそんな事を言うとエミリヤも不安を口にしていた。


「エミリヤ心配ないわよ。レイのサバイバル技能はかなりのものだから餓死の心配はないわ」


え、俺任せですか

てか餓死って…食糧調達は俺の役目なのね


俺の索敵に魔物の反応を捕える。


「エド、気をつけろ。魔物の気配がする」


「あぁ了解だ」


さっきまで呑気なエドと違い真剣な表情になる。


最初の魔物と遭遇はすぐだった。

現れたのは全身フサフサの犬型の黒い魔物だ。


「ハウンドか」


「おっとここは俺がやるぜ」


エドが得意げにそう言うと、背中のリュックに備えてあった折りたたみ式の槍を取り出すと瞬時に組み立てられる。


「さぁかかって来やがれ!」


エドは意気揚々とハウンドに向かっていく。

あれ今かかって来やがれって言ってなかったっけ?

自分から向かっていってんじゃんなんてツッコミは入れないでおいた。


エドが飛び出すと共にハウンドも飛びかかって来たが、エドは槍でハウンドの前足を横に流し回避する。


ハウンドが体制を整える前にエドは踏み込み射程の長い槍で心部を一突き。


「へへっ、魔法使うまでもないぜ」


エドは魔法と槍の魔武器を使う魔槍流の使い手だ。


エドの近接戦闘力はクラスでもかなり上位で学年で見てもかなりの戦闘力だと俺は思っている。


「流石です!エド君」


エミリヤはすかさずエドに賞賛を送る。それをエドは満更でもないかのようにしたり顔だ。


「エミリヤ、あれぐらいで褒めてどうするのよ。エドが調子に乗るだけよ」


リリスの言葉に抗議の声を上げるエド。

この掛け合いはいつもの事で、初めてのサバイバル演習だというのにどうやらみんなは平常運転のようだ。


まぁカグラはそのうち打ち解けていってくれるだろうと思ってる。



その後も数匹のハウンドと遭遇したがエドが危なげもなく殺していく。


「なぁレイの感知距離ってチートじゃねぇ?」


まぁ1km近くの感知は可能だけど、考えてみたら俺ほどの感知能力を持った者はそういないか。


「ありがてぇけど、ほら危機感というか緊張感というかあまり感じないしよ。その他の班に比べて練習にならなくないか?」


エドにしてはすごいまともな事を言うな。

普通は班全員で警戒しながら進んでいくのに俺のずば抜けた探知能力があるからスイスイ進めてるんだよな…


「エドにしてはまともな事言うじゃない」


「リリス、お前俺をいつも貶すよな」


「エド君はいつもまともだよ!」


すかさずフォローするエミリヤ。

いつもこの2人の緩衝材として頑張ってるな


「す、すいません。僕は何もしてないです…」


すごく申しわけ無さそうに会話に入ってくるカグラに気にすることないと伝えておく。


朝から始まった演習も時間が経ち時間的にも夕方に近くなってきた。


「そろそろ進行は止めての野営の準備を始めた方が良さそうだな」


エドの俺の探知能力がチートとか言われ、途中から探知範囲を狭め、他の班と同じように警戒して進んだ。

進行速度は落ちたがそれなりに距離は稼げた。


俺とカグラは食糧調達として周囲に食糧を探しに行く。

リリス、エミリヤ、エドはテント張ったり等の野営の準備を進めていく。


昼間殺したハウンドの肉を捌いて確保してるから山菜とかを探すか。


「カグラ、山菜とかをメインに探そうと思うんだが分かるか?」


「大丈夫だよ。山暮らしもした事あるから、山菜には詳しいから見分けられる」



カグラは山暮らしもしてたのか

山菜が分かるなら有難い。


俺たちはあまり離れすぎず山菜を探していく。


多くの山菜が生息しており、そんなに時間がかかること無く取り終えた俺たちは野営地にまで戻る。



「レイ君、カグラ君早かったですね」


帰ってきた俺たちにいち早く気づいたエミリヤが声を掛けてきた。


「山菜もそこら辺にたくさんあってな。時間も掛からず取る事ができたから、早く済んだ」


野営用のテントが2つ出来上がっていた。リリスは慣れた手つきで組み立てていたみたいだが、エドは初めてらしく、かなり苦戦した様だった。


「テントってこんなに組み立てんの大変なのかよ」


「あんたが不器用なだけでしょ」


「な、なんだと!?」


「だってこれワンタッチ式よ。それをどうやったらそんなに時間かかるのよ?」


「そ、それはそうなんだが…」


リリスに反撃出来ないのかエドは、言い返せれなくなっていた。


エミリヤが集めてきていた薪や小枝で焚き火の準備と夕食の準備に俺たちは取り掛かった。






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