おっさんの異世界生活は無理がある。
第668話
トリアルで利用頻度が高くなりそうな施設とお店を幾つか案内していった俺達は、市場へ寄って食材を買い込んでから昼飯を食べる為に我が家へと帰って来ていた。
「マホさん、味付けなんですがこんな感じでどうでしょうか?」
「……うん!とっても美味しいと思いますよ!」
「そうですか?それなら良かったです。」
「くぅ~!可愛い女の子達がエプロンをしてお料理をしている姿は最高ですねぇ!」
相変わらずカメラのシャッターを切りまくってるオレットさんを見ながら苦笑いを浮かべていた俺は、頭の中にふっと浮かび上がって来た疑問を目の前にいるクリフに尋ねてみる事にした。
「なぁ、そう言えばお前達ってこれからどういう風に過ごしてく予定なんだ?」
「ふむ、予定か……とりあえずはクエストをこなして日銭を稼ぐ事から始めるつもりではある。利用している宿屋の使用料を払わなくてはならないからな。」
「そうだね。値段としてはそこまで高くないから良いんだけど、支払いを忘れたりはしたくないからね。」
「あはっ、私はお姉ちゃんの所に転がり込んでいるのでそういった心配はしなくても大丈夫です!」
「なるほどね。それなら2人共、この街にいる間は隣にある私の家を使わないかい?かなり広いから寝泊まりする分には問題ないと思うよ?」
ロイドからニコっと微笑みかけられてそんな提案をされたエルアとクリフは、一瞬だけ視線を交わした後にほぼ揃って首を横に振った。
「いいえ、ご厚意は非常に有難いんですがお断りさせて頂きます。」
「冒険者となったからには、自分1人だけで生活出来るだけの力を身に付けなければならないからな。」
「えぇー!折角の提案なんだから喜んで受け入れちゃえば良いのにー!私だったら、何の遠慮もしないでお泊りさせてもらうけどなー」
「……まぁ、本人達がそうしたいって言うんなら別に良いんじゃないか。とりあえず何時でも使って良いって事だけ頭に入れといてもらえれば……な?」
「うん、私もそれで良いと思う。1人暮らしに慣れるのも大事。」
「自分で考えて行動する。冒険者として必要な能力の1つだからね。」
「ふーん、そう言うものですか……あっ、もうお料理出来た?」
「あぁ、もう少しだけ待っていてくれ。」
慣れた手付きでマホとエルアが料理を盛り付けた皿をテーブルの上に並べていったその後、俺達は両手を合わせて頂きますの挨拶を発して昼飯を食べ始めた。
「おぉー!うまーい!って、しまった!お料理を撮るのを忘れてた!!」
「ふんっ、食事中ぐらい静かに出来んのか貴様は……それにしても美味いな。」
「そうかな?えっと、いかがですか九条さん?お口に合いますか?」
「おう、かなりイケるなこりゃ。良い感じだと思うぞ。」
「え、えへへ……そう言って貰えると嬉しいです。」
「んぐっ!!シャ、シャッターチャンス!で、でもでもご飯を食べる手を止める事が出来ない……!私は……私は一体どうすれば!!」
「ふふっ、賑やかな昼食だね。」
「えぇ、とっても楽しいです!」
「……おいしい。」
騒がしくて慌ただしくも和気あいあいとした時間を過ごしていった後、俺達は再び先輩後輩の関係をする為に街の方へと出掛けて行く事になるのだった。
「マホさん、味付けなんですがこんな感じでどうでしょうか?」
「……うん!とっても美味しいと思いますよ!」
「そうですか?それなら良かったです。」
「くぅ~!可愛い女の子達がエプロンをしてお料理をしている姿は最高ですねぇ!」
相変わらずカメラのシャッターを切りまくってるオレットさんを見ながら苦笑いを浮かべていた俺は、頭の中にふっと浮かび上がって来た疑問を目の前にいるクリフに尋ねてみる事にした。
「なぁ、そう言えばお前達ってこれからどういう風に過ごしてく予定なんだ?」
「ふむ、予定か……とりあえずはクエストをこなして日銭を稼ぐ事から始めるつもりではある。利用している宿屋の使用料を払わなくてはならないからな。」
「そうだね。値段としてはそこまで高くないから良いんだけど、支払いを忘れたりはしたくないからね。」
「あはっ、私はお姉ちゃんの所に転がり込んでいるのでそういった心配はしなくても大丈夫です!」
「なるほどね。それなら2人共、この街にいる間は隣にある私の家を使わないかい?かなり広いから寝泊まりする分には問題ないと思うよ?」
ロイドからニコっと微笑みかけられてそんな提案をされたエルアとクリフは、一瞬だけ視線を交わした後にほぼ揃って首を横に振った。
「いいえ、ご厚意は非常に有難いんですがお断りさせて頂きます。」
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「えぇー!折角の提案なんだから喜んで受け入れちゃえば良いのにー!私だったら、何の遠慮もしないでお泊りさせてもらうけどなー」
「……まぁ、本人達がそうしたいって言うんなら別に良いんじゃないか。とりあえず何時でも使って良いって事だけ頭に入れといてもらえれば……な?」
「うん、私もそれで良いと思う。1人暮らしに慣れるのも大事。」
「自分で考えて行動する。冒険者として必要な能力の1つだからね。」
「ふーん、そう言うものですか……あっ、もうお料理出来た?」
「あぁ、もう少しだけ待っていてくれ。」
慣れた手付きでマホとエルアが料理を盛り付けた皿をテーブルの上に並べていったその後、俺達は両手を合わせて頂きますの挨拶を発して昼飯を食べ始めた。
「おぉー!うまーい!って、しまった!お料理を撮るのを忘れてた!!」
「ふんっ、食事中ぐらい静かに出来んのか貴様は……それにしても美味いな。」
「そうかな?えっと、いかがですか九条さん?お口に合いますか?」
「おう、かなりイケるなこりゃ。良い感じだと思うぞ。」
「え、えへへ……そう言って貰えると嬉しいです。」
「んぐっ!!シャ、シャッターチャンス!で、でもでもご飯を食べる手を止める事が出来ない……!私は……私は一体どうすれば!!」
「ふふっ、賑やかな昼食だね。」
「えぇ、とっても楽しいです!」
「……おいしい。」
騒がしくて慌ただしくも和気あいあいとした時間を過ごしていった後、俺達は再び先輩後輩の関係をする為に街の方へと出掛けて行く事になるのだった。
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