おっさんの異世界生活は無理がある。
第649話
ノルウィンドへ旅行に来た2日目、宿屋の中にある飲食店で朝飯を済ませた俺達はとある目的の為に親父さんやジーナと一緒に斡旋所を訪れていた。
「おぉー!どれもこれも気になるクエストばっかりだよ!ねぇ皆、本当にこの中から欲しい素材の手に入りそうなヤツを選んでお願いしても良いの?」
「ふふっ、勿論。好きに選んでくれて構わないよ。」
「わーい!それじゃあ遠慮なく選ばせてもらうね!ほら、お父さんも早く早く!」
「お、おう……九条さん、本当によろしいんですか?私達は街に残って観光をすると言うのに、皆さんにこんな事を頼んでしまって……」
「えぇ、大丈夫ですよ。実はこっちもこっちで色々と事情がありまして、そのついでみたいなものですから。」
「そうですか?……では、少しだけ待っていて下さい。」
丁寧に頭を下げて来てくれた親父さんは大量のクエストが張り出されてる掲示板の前に居るジーナの方へ向かって行くと、合流して2人で話し合いを始めた。
「……おじさん、さっきも聞きましたけど私はお留守番って事で良いんですよね?」
「あぁ、マホには皆に付き添って観光の案内をしてもらわなくちゃいけないからな。レミやユキは朝飯食ったら揃って何処かに出掛けちまったし……今の所、頼れるのはお前しかいないんだよ。悪いな。」
「いえいえ!どうせ私がクエストに同行してもお役には立てませんから、おじさん達から与えられたお仕事をシッカリ果たしてみせますよ!」
「ふふっ、頼りにしているよ。」
「はい!皆さんも気を付けて下さいね?この辺りに出現するモンスターはトリアルと違って凄く危険なんですから。」
「分かってる、でも安心して。私達なら何とかなるから。」
自信満々にそう言ってのけたソフィの顔を見て思わず苦笑いを浮かべそうになっていると、親父さんとジーナがこっちに戻って来た。
「お待たせ―!いやぁー皆にやって欲しいクエストが沢山あったから選ぶのに時間が掛かっちゃったよ!って訳で、はいコレ!」
「うおっ……おいおい、コレって全部で何枚あるんだ……?」
「とりあえず10枚!出来ればそれを午前中に片付けてもらってー、午後からは別のクエストをお願いしたいんだよね!」
「……マジかよ……親父さんもジーナと同意見なんですか?」
「も、申し訳ない……滅多に入手出来ない素材が手に入るかと思ったら、選ぶに選びきれなくて……あぁ、もし難しい様ならばご無理にとは言いませんので……」
「お父さん!皆なら大丈夫だって!ここはドンっとお任せしようよ!ね?」
「やれやれ、そこまで言われてしまってはその信頼を裏切る訳にはいかないね。」
「うん。任せて。」
「……と、いう訳みたいですよ。」
「ったく……まぁ、分かったよ。約束は出来ないが努力はしてやる。ただ、午前中の間に片付けられなくても文句は言うんじゃねぇぞ。」
「えへへ、了解!それじゃあ皆、頑張って来てね!私達は温泉に浸かりながら応援をしておくからさ!」
親指をグッと立てながら満面の笑みを浮かべているジーナと困り顔をしている親父さん、そして小さく手を振っているマホと斡旋所の前で別れた俺達は宿屋へと戻ると借りてきたスノードの入ったケースを担いで街を出て行くのだった。
「おぉー!どれもこれも気になるクエストばっかりだよ!ねぇ皆、本当にこの中から欲しい素材の手に入りそうなヤツを選んでお願いしても良いの?」
「ふふっ、勿論。好きに選んでくれて構わないよ。」
「わーい!それじゃあ遠慮なく選ばせてもらうね!ほら、お父さんも早く早く!」
「お、おう……九条さん、本当によろしいんですか?私達は街に残って観光をすると言うのに、皆さんにこんな事を頼んでしまって……」
「えぇ、大丈夫ですよ。実はこっちもこっちで色々と事情がありまして、そのついでみたいなものですから。」
「そうですか?……では、少しだけ待っていて下さい。」
丁寧に頭を下げて来てくれた親父さんは大量のクエストが張り出されてる掲示板の前に居るジーナの方へ向かって行くと、合流して2人で話し合いを始めた。
「……おじさん、さっきも聞きましたけど私はお留守番って事で良いんですよね?」
「あぁ、マホには皆に付き添って観光の案内をしてもらわなくちゃいけないからな。レミやユキは朝飯食ったら揃って何処かに出掛けちまったし……今の所、頼れるのはお前しかいないんだよ。悪いな。」
「いえいえ!どうせ私がクエストに同行してもお役には立てませんから、おじさん達から与えられたお仕事をシッカリ果たしてみせますよ!」
「ふふっ、頼りにしているよ。」
「はい!皆さんも気を付けて下さいね?この辺りに出現するモンスターはトリアルと違って凄く危険なんですから。」
「分かってる、でも安心して。私達なら何とかなるから。」
自信満々にそう言ってのけたソフィの顔を見て思わず苦笑いを浮かべそうになっていると、親父さんとジーナがこっちに戻って来た。
「お待たせ―!いやぁー皆にやって欲しいクエストが沢山あったから選ぶのに時間が掛かっちゃったよ!って訳で、はいコレ!」
「うおっ……おいおい、コレって全部で何枚あるんだ……?」
「とりあえず10枚!出来ればそれを午前中に片付けてもらってー、午後からは別のクエストをお願いしたいんだよね!」
「……マジかよ……親父さんもジーナと同意見なんですか?」
「も、申し訳ない……滅多に入手出来ない素材が手に入るかと思ったら、選ぶに選びきれなくて……あぁ、もし難しい様ならばご無理にとは言いませんので……」
「お父さん!皆なら大丈夫だって!ここはドンっとお任せしようよ!ね?」
「やれやれ、そこまで言われてしまってはその信頼を裏切る訳にはいかないね。」
「うん。任せて。」
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「ったく……まぁ、分かったよ。約束は出来ないが努力はしてやる。ただ、午前中の間に片付けられなくても文句は言うんじゃねぇぞ。」
「えへへ、了解!それじゃあ皆、頑張って来てね!私達は温泉に浸かりながら応援をしておくからさ!」
親指をグッと立てながら満面の笑みを浮かべているジーナと困り顔をしている親父さん、そして小さく手を振っているマホと斡旋所の前で別れた俺達は宿屋へと戻ると借りてきたスノードの入ったケースを担いで街を出て行くのだった。
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