おっさんの異世界生活は無理がある。
第550話
「九条さん、明日は私達に付き合って欲しい。」
「……どうしたんだいきなり?ってか、付き合って欲しいって……もしかしなくてもクエストにか?」
「うん、涼しくなってきたから行こう。外、もう暑くないから。」
「いや、そりゃ確かにそうだけどさ……わざわざ俺が一緒じゃなくても良くないか?ほら、ロイドとかも居る訳だし……な?」
買ってきた料理本を参考に作った晩飯を食べ終えて風呂が沸くまでの間ソファーでのんびりラノベでも読もうかと思っていたその時、ソフィからそんなお誘いをされた俺は思わず話題の矛先をロイドへ向けようとしたんだが……
「ふふっ、すまないね九条さん。私としてもソフィに付き合ってあげたかったんだが明日はどうしても外せない用事が入っていてね。」
「えっ、そうだったのか?そんなの初めて聞いたが……もしかして実家の用事か?」
「ううん、ファンクラブに関する用事だよ。何でも一緒に旅行へ行けなかった子達の為に会報を作る事になったらしくてね。」
「か、会報……?お前のファンクラブってそんなのも作ってるのか?」
「あぁ、リリアやライルが主導となって色々と頑張っているみたいだよ。私も何度か協力した事があるんだけど……明日もその関係でどうしても外せなくてね。」
「な、なるほど……」
あの2人、そんな事までやってたのか……こりゃもしかするとロイドのグッズとか制作されてる可能性もあったりして……何かもう、俺には及ばない世界そうだな……
「そういう訳だから、明日は私に付き合って欲しい。勿論、マホも一緒に。」
「了解しました!私としても異存はありません!それにご主人様のレベルがもう1つ上がれば私の力も新たに目覚めそうですので、頑張って下さいね!」
「……あっ、そう言えばそんな設定もあったな。」
「ちょっ、ご主人様!?もしかして忘れてたんですか!?」
「うん、ごめん。あんまりにもレベルが上がらないもんだからすっかり……えっと、今の所は日常生活に使える程度の機能が備わってるんだったっけ?」
「うぐぐ……!そうですよ!体の大きさとか髪型とかを自由に変更出来るんですっ!だから次の機能開放を目指していっぱいモンスターを倒して下さいよね!」
「た、倒して下さいと言われても……あぁもう、分かった!分かったから涙目になりながら睨んでくるなっての!クアウォートでもボスを討伐してきたから、明日にでもなんとかなるはずだ!……きっと!」
恐ろしいぐらいにレベルが上がりにくい世界でこの機能はかなりの痛手なのでは?なんて口が裂けても言えない様な事を考えながらぷんすかしているマホに平謝りした俺は、心の中でひっそりため息を零すのだった……
「……どうしたんだいきなり?ってか、付き合って欲しいって……もしかしなくてもクエストにか?」
「うん、涼しくなってきたから行こう。外、もう暑くないから。」
「いや、そりゃ確かにそうだけどさ……わざわざ俺が一緒じゃなくても良くないか?ほら、ロイドとかも居る訳だし……な?」
買ってきた料理本を参考に作った晩飯を食べ終えて風呂が沸くまでの間ソファーでのんびりラノベでも読もうかと思っていたその時、ソフィからそんなお誘いをされた俺は思わず話題の矛先をロイドへ向けようとしたんだが……
「ふふっ、すまないね九条さん。私としてもソフィに付き合ってあげたかったんだが明日はどうしても外せない用事が入っていてね。」
「えっ、そうだったのか?そんなの初めて聞いたが……もしかして実家の用事か?」
「ううん、ファンクラブに関する用事だよ。何でも一緒に旅行へ行けなかった子達の為に会報を作る事になったらしくてね。」
「か、会報……?お前のファンクラブってそんなのも作ってるのか?」
「あぁ、リリアやライルが主導となって色々と頑張っているみたいだよ。私も何度か協力した事があるんだけど……明日もその関係でどうしても外せなくてね。」
「な、なるほど……」
あの2人、そんな事までやってたのか……こりゃもしかするとロイドのグッズとか制作されてる可能性もあったりして……何かもう、俺には及ばない世界そうだな……
「そういう訳だから、明日は私に付き合って欲しい。勿論、マホも一緒に。」
「了解しました!私としても異存はありません!それにご主人様のレベルがもう1つ上がれば私の力も新たに目覚めそうですので、頑張って下さいね!」
「……あっ、そう言えばそんな設定もあったな。」
「ちょっ、ご主人様!?もしかして忘れてたんですか!?」
「うん、ごめん。あんまりにもレベルが上がらないもんだからすっかり……えっと、今の所は日常生活に使える程度の機能が備わってるんだったっけ?」
「うぐぐ……!そうですよ!体の大きさとか髪型とかを自由に変更出来るんですっ!だから次の機能開放を目指していっぱいモンスターを倒して下さいよね!」
「た、倒して下さいと言われても……あぁもう、分かった!分かったから涙目になりながら睨んでくるなっての!クアウォートでもボスを討伐してきたから、明日にでもなんとかなるはずだ!……きっと!」
恐ろしいぐらいにレベルが上がりにくい世界でこの機能はかなりの痛手なのでは?なんて口が裂けても言えない様な事を考えながらぷんすかしているマホに平謝りした俺は、心の中でひっそりため息を零すのだった……
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