おっさんの異世界生活は無理がある。
第424話
店員さんにアドバイスをされながら自分達が使うスノード、そしてスキーウェアを選んでいった俺達は店の奥に案内されて使用方法を講師のお姉さんから教えてもらう事になった。
「それでは皆さん、これからスノードの扱い方ついてご説明致しますのでシッカリと聞いて覚えて下さいね。」
「はーい!分かりました!」
「うふふ、とっても良いお返事をどうもありがとうございます。それではまず初めに皆さんにお教えしたいのは、どんな風に魔力を流せばスノードで加速と減速を行えるのかという事なんですが……アリシア様、よろしいでしょうか?」
「うっ……ど、どうしてそこで私に振るんですか……!」
「申し訳ございません。何度も私の説明を聞きに来て下さっているアリシア様ならば余裕で答えられると思いまして。」
「へぇ~……何度も、ですか……それはそれは……」
「お、おほん!えーっと、加速と減速のやり方ですよね……た、確か……そうです!スノードに乗せている両足から魔力を流すと加速、片方だけならばそこを起点にして減速が出来るはず……ですよね!」
「はい、正解です。スノードで加速を行う場合は両足から、減速を行う場合は片足、もしくは強弱を付けて魔力を流して下さい。ただし、進行方向の部分で原則を行うと転倒する恐れがありますので注意して下さいね。」
「ふむ、要するに後方にある足で減速を行えという事か?」
「その通りです。そこが基本的な部分であり、一番と言っても良いぐらい重要な部分でもありますのできちんと頭に入れておいて下さいね。」
「了解。」
「な、慣れるまでが少し大変そうですね……」
「えぇ……少しでも操作方法を誤ると加速しすぎてしまったり、雪の中に顔から入る事になりますからスノードの扱いには充分に注意して下さい。」
「あらあら?アリシアさん、随分と具体的な忠告ですが貴女もしかして……」
「か、勘違いをなさらないで下さい!これはあくまでも例え、スノードをご利用したお客様から頂いた意見を参考にしてお伝えしたまでの事です!」
「おーっほっほっほ!まぁ、アリシアさんがそう仰るのならば信じましょう。真実は後になれば分かる事ですものね!」
「ぐ、ぐぬぬ……!」
勝ち誇った顔をしているリリアさんと悔しそうに呻いているアリシアさん、そしてそんな2人を横目に見ながらそれそれに反応をしていた俺達は、講師のお姉さんからスノードの乗り方について教わっていくのだった。
「……とまぁ、使用する道具自体はスキーに使う物とほとんど変わりませんので基本さえ出来れば後はスイスイっと乗りこなせると思います!」
「なるほど、そういう事ならば後は実践あるのみだね。」
「うん、早く滑りたい。」
「私もです!……そう言えばおじさん、スキーをやった事って無いんですか?」
「……俺が青春感が満載なスキーなんてものを遊んだ事があると思うのか?」
「……お姉さん!スノードについて色々と教えてくれてありがとうございました!」
「おい。」
「はい、どういたしまして。あっ、それとコレは余談になるんですが……スノードは斡旋所で申請をすれば街の外でも使用する事が出来るんですよ。」
「え、えぇっ!?そ、その話って本当なんですか!?」
「はい。上級者の方ともなると、スノードに乗ったまま武器を振るってモンスターを討伐したりするみたいですよ。」
「そ、そんな事まで……!?ぐぅっ……だ、だったらクエストを受けるのはもう少し後にしておけば良かった……!何の為に雪の中を数時間も歩き回って……うぅ……」
「ま、まぁまぁ……過ぎてしまった事は仕方が無いですし、これからは楽が出来ると思えば良いじゃないですか!ねっ、ソフィさん!」
「うん、今日中にスノードを乗りこなしてみせる……!」
「ふふっ、やる気に満ち溢れているね。これは私も負けていられないかな。」
「はっはっは!それならば、誰がスノードを一番に扱えるか競争でもするかのう。」
「おーっほっほっほ!面白そうですわね!その提案、乗らせて頂きますわ!」
「う、上手くなれるか分かりませんが……私も頑張ります。」
「うふふ、皆さんの事を応援していますね。」
「よしっ!それでは早速、スノードを乗れる場所へ向かうとしようではないか!これ九条よ!何時までもクヨクヨとしておらんでさっさと行くぞ!」
「あいてっ!?おまっ、いきなり背中を叩くんじゃねぇよ!」
「ふっ、気合を入れてやったんじゃから文句を言うでない!それよりも急いで支度をせんか!時間は待ってはくれんぞ!」
「ちょ、分かったから腕を引っ張んなっての!」
こうしてスノードの扱い方をお姉さんから教えてもらった俺達は、専用のケースにスノードを仕舞い込むと彼女にお礼を言って店を後にするのだった。
「それでは皆さん、これからスノードの扱い方ついてご説明致しますのでシッカリと聞いて覚えて下さいね。」
「はーい!分かりました!」
「うふふ、とっても良いお返事をどうもありがとうございます。それではまず初めに皆さんにお教えしたいのは、どんな風に魔力を流せばスノードで加速と減速を行えるのかという事なんですが……アリシア様、よろしいでしょうか?」
「うっ……ど、どうしてそこで私に振るんですか……!」
「申し訳ございません。何度も私の説明を聞きに来て下さっているアリシア様ならば余裕で答えられると思いまして。」
「へぇ~……何度も、ですか……それはそれは……」
「お、おほん!えーっと、加速と減速のやり方ですよね……た、確か……そうです!スノードに乗せている両足から魔力を流すと加速、片方だけならばそこを起点にして減速が出来るはず……ですよね!」
「はい、正解です。スノードで加速を行う場合は両足から、減速を行う場合は片足、もしくは強弱を付けて魔力を流して下さい。ただし、進行方向の部分で原則を行うと転倒する恐れがありますので注意して下さいね。」
「ふむ、要するに後方にある足で減速を行えという事か?」
「その通りです。そこが基本的な部分であり、一番と言っても良いぐらい重要な部分でもありますのできちんと頭に入れておいて下さいね。」
「了解。」
「な、慣れるまでが少し大変そうですね……」
「えぇ……少しでも操作方法を誤ると加速しすぎてしまったり、雪の中に顔から入る事になりますからスノードの扱いには充分に注意して下さい。」
「あらあら?アリシアさん、随分と具体的な忠告ですが貴女もしかして……」
「か、勘違いをなさらないで下さい!これはあくまでも例え、スノードをご利用したお客様から頂いた意見を参考にしてお伝えしたまでの事です!」
「おーっほっほっほ!まぁ、アリシアさんがそう仰るのならば信じましょう。真実は後になれば分かる事ですものね!」
「ぐ、ぐぬぬ……!」
勝ち誇った顔をしているリリアさんと悔しそうに呻いているアリシアさん、そしてそんな2人を横目に見ながらそれそれに反応をしていた俺達は、講師のお姉さんからスノードの乗り方について教わっていくのだった。
「……とまぁ、使用する道具自体はスキーに使う物とほとんど変わりませんので基本さえ出来れば後はスイスイっと乗りこなせると思います!」
「なるほど、そういう事ならば後は実践あるのみだね。」
「うん、早く滑りたい。」
「私もです!……そう言えばおじさん、スキーをやった事って無いんですか?」
「……俺が青春感が満載なスキーなんてものを遊んだ事があると思うのか?」
「……お姉さん!スノードについて色々と教えてくれてありがとうございました!」
「おい。」
「はい、どういたしまして。あっ、それとコレは余談になるんですが……スノードは斡旋所で申請をすれば街の外でも使用する事が出来るんですよ。」
「え、えぇっ!?そ、その話って本当なんですか!?」
「はい。上級者の方ともなると、スノードに乗ったまま武器を振るってモンスターを討伐したりするみたいですよ。」
「そ、そんな事まで……!?ぐぅっ……だ、だったらクエストを受けるのはもう少し後にしておけば良かった……!何の為に雪の中を数時間も歩き回って……うぅ……」
「ま、まぁまぁ……過ぎてしまった事は仕方が無いですし、これからは楽が出来ると思えば良いじゃないですか!ねっ、ソフィさん!」
「うん、今日中にスノードを乗りこなしてみせる……!」
「ふふっ、やる気に満ち溢れているね。これは私も負けていられないかな。」
「はっはっは!それならば、誰がスノードを一番に扱えるか競争でもするかのう。」
「おーっほっほっほ!面白そうですわね!その提案、乗らせて頂きますわ!」
「う、上手くなれるか分かりませんが……私も頑張ります。」
「うふふ、皆さんの事を応援していますね。」
「よしっ!それでは早速、スノードを乗れる場所へ向かうとしようではないか!これ九条よ!何時までもクヨクヨとしておらんでさっさと行くぞ!」
「あいてっ!?おまっ、いきなり背中を叩くんじゃねぇよ!」
「ふっ、気合を入れてやったんじゃから文句を言うでない!それよりも急いで支度をせんか!時間は待ってはくれんぞ!」
「ちょ、分かったから腕を引っ張んなっての!」
こうしてスノードの扱い方をお姉さんから教えてもらった俺達は、専用のケースにスノードを仕舞い込むと彼女にお礼を言って店を後にするのだった。
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