おっさんの異世界生活は無理がある。
第412話
翌日、泥の様に眠ってバッチリ体力を回復させる事が出来た俺は自分の若々しさに感動しながら身支度を整えて皆と一緒に宿屋を後にすると観光と本来の目的を果たす為に温泉を扱っている店が連なっているノルウィンドの大通りまでやって来ていた。
「うーん、こんだけの数があるとやっぱり何処から行くか迷っちまうなぁ……」
「もう、だから昨夜の内に決めましょうって言ったのに……おじさんったら、部屋に戻って来たらすぐお風呂に入ってそのまま寝ちゃうんですもん。」
「しょうがねぇだろ?昨日、俺がどんだけ活躍したと思ってるんだ。って言うかさ、そういう事なら俺抜きで今日の予定を決めても良かったんだぞ。」
「ふむ、それならばロイドが提案していた混浴がある温泉にでも」
「バカタレ却下だそんなもん!つーかロイド!お前、何を考えてそんなアホみたいな提案をしやがったんだ!?」
「ふふっ、私としては疲労回復の効能に惹かれたから提案してみただけだよ。それに他の皆も賛同してくれたからね。」
「は、はぁ!?いやいや……えっ、マジで言ってんのか?」
「えぇ!ロイド様を助けて頂いた恩を返す為ならば、九条様に私の裸を見られたとて構いませんわ!」
「わ、私も!こ、心の、じゅ、じゅん…び……は、でで、出来てます!」
「出来てるな!そして構ってくれ!そして自分を大切にしてくれ!頼むから!それとお前達と混浴に入ったなんて親父さん達に知られたら、俺は速攻であの世に送られるって事も理解してくれませんかねぇ!?」
「お、おじさん!興奮する気持ちも分かりますけど落ち着いて下さい!大丈夫です!私もそう言うと思ってきちんとその案は却下しましたから!」
「そ、そうか……まぁ、例え決まってたとて必ず断るけどな……!」
「なんじゃ、意気地のない奴じゃのう。こんなにも綺麗なおなご達に囲まれて温泉に入るのがそんなに嫌じゃと言うのか?お主、それでも男か?」
「アホか、自分の命を危険にさらしてまでやる事じゃねぇだろうが……!俺はまだ、死にたくないんだ……!絶対にっ!」
街を収めてる父親、豪腕の父親、魔法の扱いに長けた父親、そして闘技場の王者をしている父親……そんな恐ろしい相手を敵に回してたまるかよ!!
「……九条さん、私達は誰にも言わないよ?」
「ソフィ……隠し事っていうのは、どうしたって必ずバレるんだよ……!」
「はっはっは!流石は九条、お主が言うと説得力が違うのう!」
「黙らっしゃい!そんな訳だから、混浴がある所は却下だ!マホ、他に候補になっていたのはどんな温泉だ!」
「えっ!そ、そうですねぇ……んー……あっ、それでしたら面白そうな遊技場がある所はどうですか?温泉も数多くあって、効能も疲労回復から美肌効果のあるものまで色々とあるみたいですから!」
「よっし!それじゃあ最初はそこに行くぞ!マホ、案内は任せたぞ!」
「はい!任されました!皆さん、私の後について来て下さいね!」
「おやおや、何だか意見を挟む間もなく目的地が決まってしまったみたいだね。」
「あ、あはは……まぁ、あの勢いには逆らえませんよね。」
「えぇ、仕方ありません。先を行ってしまった2人を追いかけると致しましょう。」
「やれやれ、折角の好機を無駄にするとは九条も情けない奴じゃのう。」
ため息を零しながら好き勝手な事を言っているバカな神様の声が聞こえないフリをしながら、俺は意気揚々と先頭を歩いているマホの後に続いてくのだった。
「うーん、こんだけの数があるとやっぱり何処から行くか迷っちまうなぁ……」
「もう、だから昨夜の内に決めましょうって言ったのに……おじさんったら、部屋に戻って来たらすぐお風呂に入ってそのまま寝ちゃうんですもん。」
「しょうがねぇだろ?昨日、俺がどんだけ活躍したと思ってるんだ。って言うかさ、そういう事なら俺抜きで今日の予定を決めても良かったんだぞ。」
「ふむ、それならばロイドが提案していた混浴がある温泉にでも」
「バカタレ却下だそんなもん!つーかロイド!お前、何を考えてそんなアホみたいな提案をしやがったんだ!?」
「ふふっ、私としては疲労回復の効能に惹かれたから提案してみただけだよ。それに他の皆も賛同してくれたからね。」
「は、はぁ!?いやいや……えっ、マジで言ってんのか?」
「えぇ!ロイド様を助けて頂いた恩を返す為ならば、九条様に私の裸を見られたとて構いませんわ!」
「わ、私も!こ、心の、じゅ、じゅん…び……は、でで、出来てます!」
「出来てるな!そして構ってくれ!そして自分を大切にしてくれ!頼むから!それとお前達と混浴に入ったなんて親父さん達に知られたら、俺は速攻であの世に送られるって事も理解してくれませんかねぇ!?」
「お、おじさん!興奮する気持ちも分かりますけど落ち着いて下さい!大丈夫です!私もそう言うと思ってきちんとその案は却下しましたから!」
「そ、そうか……まぁ、例え決まってたとて必ず断るけどな……!」
「なんじゃ、意気地のない奴じゃのう。こんなにも綺麗なおなご達に囲まれて温泉に入るのがそんなに嫌じゃと言うのか?お主、それでも男か?」
「アホか、自分の命を危険にさらしてまでやる事じゃねぇだろうが……!俺はまだ、死にたくないんだ……!絶対にっ!」
街を収めてる父親、豪腕の父親、魔法の扱いに長けた父親、そして闘技場の王者をしている父親……そんな恐ろしい相手を敵に回してたまるかよ!!
「……九条さん、私達は誰にも言わないよ?」
「ソフィ……隠し事っていうのは、どうしたって必ずバレるんだよ……!」
「はっはっは!流石は九条、お主が言うと説得力が違うのう!」
「黙らっしゃい!そんな訳だから、混浴がある所は却下だ!マホ、他に候補になっていたのはどんな温泉だ!」
「えっ!そ、そうですねぇ……んー……あっ、それでしたら面白そうな遊技場がある所はどうですか?温泉も数多くあって、効能も疲労回復から美肌効果のあるものまで色々とあるみたいですから!」
「よっし!それじゃあ最初はそこに行くぞ!マホ、案内は任せたぞ!」
「はい!任されました!皆さん、私の後について来て下さいね!」
「おやおや、何だか意見を挟む間もなく目的地が決まってしまったみたいだね。」
「あ、あはは……まぁ、あの勢いには逆らえませんよね。」
「えぇ、仕方ありません。先を行ってしまった2人を追いかけると致しましょう。」
「やれやれ、折角の好機を無駄にするとは九条も情けない奴じゃのう。」
ため息を零しながら好き勝手な事を言っているバカな神様の声が聞こえないフリをしながら、俺は意気揚々と先頭を歩いているマホの後に続いてくのだった。
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