おっさんの異世界生活は無理がある。
第159話
しばらくして玉座の間の扉が重々しい音を立てて開いたと思ったら俺をここに案内してくれた隊長さんが何人かの警備兵を引き連れて入って来て、国王陛下の前で立ち止まるとビシッと敬礼をしだした。
「国王陛下!接見する者達をお連れ致しました!」
「…うむ、分かった。それならばここへお連れするのだ。」
「ハッ!かしこまりました!」
隊長さんが警備兵の人達と一緒に玉座の間の外に出て行った直後、国王陛下の隣に居た執事さんは静かにお辞儀をして俺達とは反対側の壁際に移動していった……そのすぐ後、警備兵に連れられて個性的な格好をした4人の男女が部屋の中に入って来て国王陛下の前に跪いた。
……恐らく民族衣装っぽい服を着て頭にターバンの様な布を巻いてる小太りで髭の生えた小さいおっさんが商人で、筋骨隆々の厳ついおっさんが鍛冶屋とかそっち関係の人だろうな。
そんで白衣と丸眼鏡を身に着けたゆるふわヘアーのお姉さんがお医者さんで、何度も見た制服を着てる俺と同じ歳ぐらいに見える男性がクエスト斡旋所の職員だな……何て言うか、ここまでイメージ通りだと逆に個性的じゃない気がしてきたんだが。
そんな事を考えながら4人を眺めていると、国王陛下が真剣な表情を浮かべて椅子から立ち上がり2,3歩前に出て来た。
「諸君、我が城に足を運んでくれて感謝している。早速で悪いのだが、いつもの様にお主たちが集めた民からの言葉を聞かせて貰えるだろうか。」
「ハッ、それではまず私から報告させて頂きます。」
そう言って最初に名乗りを上げた斡旋所の制服を着た男性の報告内容は、王都周辺の街道がモンスターとの戦闘でボロボロになってしまって危険なので急いで補修して欲しいって事と、そろそろダンジョンの内部が変動する時期なので王都からクエストを正式に発注して欲しいとの事だった。
「……分かった、破損した街道の補修工事を急いで取り掛かると共にクエストを発注する手配をしていおこう。」
「ありがとうございます、国王陛下。」
制服を着た男性が丁寧にお辞儀をすると、その隣に居た厳つい顔のおっさんが顔を上げて国王陛下に目を向けた。
「それじゃあ、次は俺が報告させて貰います。」
その報告内容とは、まぁ簡単に言えば武器や防具を作る為の鉱石が王都全体で不足してきてるから何とかして欲しいって事だった。それと新しく装備を開発したいからモンスターの素材を集めるクエストを出して欲しいと言っていた。
「うむ、鉱石に関しては採掘現場の方に報告をあげておこう。それとクエストの手配も同じくしておくとしよう。」
「へい、よろしくお願いします。」
厳ついおっさんの報告が終わると、その次の白衣のお姉さんが手を挙げて国王陛下の方を見た。
「それでは次に、私からの報告を始めたいと思います。」
白衣のお姉さんの報告内容は、ここ1,2週間の間に新米冒険者の怪我人が増えてきているので傷薬などを診療所などに備蓄用として送ってほしいという事。
それと王都の北東にある森に新種の薬草が発見されたらしく、効果を確かめたいから採集する為のクエストを発注して欲しいとの事だった。
「なるほど、それならばなるべく急いで各診療所に傷薬等を手配する様にしよう。
それとその薬草に関しても、こちらでクエストの手配をしておこう。」
「よろしくお願い致します。」
「……では、最後に私が報告を始めさせていただきます。」
「あぁ、頼んだ。」
国王陛下の言葉に真剣な表情で頷いた商人風のおっさんが報告した内容は、さっきの斡旋所がした報告とほぼ一緒で街道の補修を急いで欲しいという事だった。
「うむ、必ず急がせると約束しよう。さて、それ以外に報告は無いのだな?」
「……はい。」
「分かった。それならば……」
俺は報告された内容と対応策を伝えている国王陛下の言葉を聞きながら、午前中の仕事がやっと終わるのだと安堵して………
「あ、あのお話し中に申し訳ありませんが、少々よろしいでしょうか!」
「うおっ!び、びっくりした……」
「……あの男性、何かあったのでしょうか?」
「さぁ……」
セバスさんと小声で話しながら突然大きな声を上げた商人を見ていると、国王陛下も同じ様に驚きの表情を浮かべながら商人の事を見ていた。
「…どうした、何か言い忘れた事でもあるのか?」
「は、はい……その、噂程度の話でしか無いので、報告するか悩んだのですが……」
「ふむ、噂程度の話でも構わぬ。その話を聞かせて貰えるだろうか。」
「わ、分かりました……これは、私の知り合いの商人から聞いた話なのですが……」
……あれ、おかしいぞ?どうしてそんな低い声のトーンで話し始めるんだ?ってかその話の入り方、俺がこの世で一番嫌いなタイプの話の入り方に似ている気がするんですけど気のせいだよね?
「今から数ヶ月前の事、その商人は急ぎの品を届ける為に護衛を雇って夜遅くに王都を出発して目的の街へ向けて馬車を走らせていたのです……」
「……九条殿、どうかなさいましたか?」
「へ、へっ?な、何がですか?」
「いえ、お身体が震えている様でしたので。」
「そ、そんな事無いですよ?べ、別に震えてなんか……」
「そうでございますか?それならばよろしいですが。」
「は、はは……」
そ、そんな震えてるなんてある訳ないって!か、仮に震えてたとしてもきっとこの部屋が寒いからだな!……だって、物凄い背筋がゾクゾクしてるんだもの!さ、さぁあの商人の話を聞く事に集中しよう!
「……王都を出発してからしばらくして、商人はどこからともなく少女のすすり泣く様な声を聞いたのでございます。」
「少女のすすり泣く声?」
「はい……こんな時間に一体どうして?……そう思った商人は路肩に馬車を止めると雇った護衛と共に周囲を見渡してみました……しかし、何処に目を向けても少女の姿は見つかりませんでした。」
「ふむ……もしや風の音がその様に聞こえただけではないのか?」
「えぇ…その商人もそう思った様で、不気味に思いながらも馬車を再び走らせようとしました……すると何処からともなく、寂しい…悲しい…という声が聞こえて来たのです……」
「なんと……」
「驚いた商人は再び護衛と共に周囲を見渡してみました……す、すると…すぐ近くにある森の奥に…」
「森の奥に?何があったのだ?」
「そ、それが………先ほどまで存在していなかった……ゆらゆらと揺らめく黒く巨大な屋敷が存在していたのでございます……」
「そ、そんな物がいきなり現れたのですね!」
王妃様が前のめりになりながらそう尋ねると、商人は重々しい表情で頷いていた…その反応をみた王妃様は、更に興奮して前のめりになっていった……
「そ、それでその屋敷は一体なんだったのですか?!」
「わ、分かりません……雇った護衛の1人が調べに行ったのですが、そのまま戻って来る事はありませんでした……」
「な、なんと恐ろしい!そ、それでその後は?お知り合いの商人の方はどうなったのでしょうか?」
「その商人は屋敷に恐怖して……今は王都にある自宅で療養中です……」
「そうであったか……では、その話は……」
「はい、その商人の見舞いに行った時に聞きました……最初は私も信じていなかったのですが、同様の話が数件か私の所に来ていましたので報告させて頂きました……」
「そうか………報告、感謝する。」
「いえ…私も実際に見た事は無いので、この話が本当かどうかは分かりませんが……もし本当だったなら、対処をお願い致します。」
「…分かった、後ほどその屋敷が現れたという具体的な場所を教えてくれ。」
「かしこまりました。」
「……それでは、他に報告が無いようなら接見を終わりたいと思う。」
……その後、国王陛下の指示によって4人は警備兵に連れられて玉座の間から出て行くのだった……そして、午前中の最後の予定が終わった俺は………
「九条殿、大丈夫ですか?」
「……な、何がですか?」
「いえ、顔が青く体が物凄く震えていらっしゃいますから。」
「だ、大丈夫ですよ!全然平気です!あ、あれかな!ちょっと肌寒くなってきたから温まる為にちょっと体を揺らしていたんですよ!すみません、目障りで!」
「あぁ、そういう事でしたか。しかしこの部屋は一定の温度に保たれていますので、そこまで肌寒くは無いと思うのですが?」
「そ、そうなんですか!じゃ、じゃあ俺の勘違いでした!あっはっはっは!」
「ほっほっほ、勘違いですか。てっきり先ほどのお話が恐ろしくて震えている物だとばかり思っていました。」
「そ、そんな事ありませんよ!あっ、そういえばお昼の時間ですよ!俺、お腹空いてしまいましたよ!」
「おや、そうなのですね。それではミアお嬢様を食堂へご案内した後、私達も執務室に移動して昼食と致しましょうか。」
「は、はい!いやぁ、楽しみだなぁ!」
「それはそれは、是非とも楽しみにしておいてください。では、参りましょう。」
優しく微笑んでお姫様に向かって歩いて行くセバスさんの後について行きながら、俺は心の中でそりゃあもう怯えまくっていたぞこの野郎!!
どうしてあんな話の流れになったんだよ!冗談じゃねぇよ!これじゃあ夜は明かりを点けておかないと眠れなくなっちまったじゃねぇか!ってか、どうしてこんな所で怪談話を聞かなきゃいけないんだ?!あの商人マジでぶっ飛ばずぞ!マジで最悪なんですけど!!あーちきしょう!聞きたくなかった!!
…そんな恨み言を心の中で言いながらお姫様を食堂へ送り届けた俺は、セバスさんと一緒に執務室に戻り昼飯を食べて午後の予定に備えるのだった。
「国王陛下!接見する者達をお連れ致しました!」
「…うむ、分かった。それならばここへお連れするのだ。」
「ハッ!かしこまりました!」
隊長さんが警備兵の人達と一緒に玉座の間の外に出て行った直後、国王陛下の隣に居た執事さんは静かにお辞儀をして俺達とは反対側の壁際に移動していった……そのすぐ後、警備兵に連れられて個性的な格好をした4人の男女が部屋の中に入って来て国王陛下の前に跪いた。
……恐らく民族衣装っぽい服を着て頭にターバンの様な布を巻いてる小太りで髭の生えた小さいおっさんが商人で、筋骨隆々の厳ついおっさんが鍛冶屋とかそっち関係の人だろうな。
そんで白衣と丸眼鏡を身に着けたゆるふわヘアーのお姉さんがお医者さんで、何度も見た制服を着てる俺と同じ歳ぐらいに見える男性がクエスト斡旋所の職員だな……何て言うか、ここまでイメージ通りだと逆に個性的じゃない気がしてきたんだが。
そんな事を考えながら4人を眺めていると、国王陛下が真剣な表情を浮かべて椅子から立ち上がり2,3歩前に出て来た。
「諸君、我が城に足を運んでくれて感謝している。早速で悪いのだが、いつもの様にお主たちが集めた民からの言葉を聞かせて貰えるだろうか。」
「ハッ、それではまず私から報告させて頂きます。」
そう言って最初に名乗りを上げた斡旋所の制服を着た男性の報告内容は、王都周辺の街道がモンスターとの戦闘でボロボロになってしまって危険なので急いで補修して欲しいって事と、そろそろダンジョンの内部が変動する時期なので王都からクエストを正式に発注して欲しいとの事だった。
「……分かった、破損した街道の補修工事を急いで取り掛かると共にクエストを発注する手配をしていおこう。」
「ありがとうございます、国王陛下。」
制服を着た男性が丁寧にお辞儀をすると、その隣に居た厳つい顔のおっさんが顔を上げて国王陛下に目を向けた。
「それじゃあ、次は俺が報告させて貰います。」
その報告内容とは、まぁ簡単に言えば武器や防具を作る為の鉱石が王都全体で不足してきてるから何とかして欲しいって事だった。それと新しく装備を開発したいからモンスターの素材を集めるクエストを出して欲しいと言っていた。
「うむ、鉱石に関しては採掘現場の方に報告をあげておこう。それとクエストの手配も同じくしておくとしよう。」
「へい、よろしくお願いします。」
厳ついおっさんの報告が終わると、その次の白衣のお姉さんが手を挙げて国王陛下の方を見た。
「それでは次に、私からの報告を始めたいと思います。」
白衣のお姉さんの報告内容は、ここ1,2週間の間に新米冒険者の怪我人が増えてきているので傷薬などを診療所などに備蓄用として送ってほしいという事。
それと王都の北東にある森に新種の薬草が発見されたらしく、効果を確かめたいから採集する為のクエストを発注して欲しいとの事だった。
「なるほど、それならばなるべく急いで各診療所に傷薬等を手配する様にしよう。
それとその薬草に関しても、こちらでクエストの手配をしておこう。」
「よろしくお願い致します。」
「……では、最後に私が報告を始めさせていただきます。」
「あぁ、頼んだ。」
国王陛下の言葉に真剣な表情で頷いた商人風のおっさんが報告した内容は、さっきの斡旋所がした報告とほぼ一緒で街道の補修を急いで欲しいという事だった。
「うむ、必ず急がせると約束しよう。さて、それ以外に報告は無いのだな?」
「……はい。」
「分かった。それならば……」
俺は報告された内容と対応策を伝えている国王陛下の言葉を聞きながら、午前中の仕事がやっと終わるのだと安堵して………
「あ、あのお話し中に申し訳ありませんが、少々よろしいでしょうか!」
「うおっ!び、びっくりした……」
「……あの男性、何かあったのでしょうか?」
「さぁ……」
セバスさんと小声で話しながら突然大きな声を上げた商人を見ていると、国王陛下も同じ様に驚きの表情を浮かべながら商人の事を見ていた。
「…どうした、何か言い忘れた事でもあるのか?」
「は、はい……その、噂程度の話でしか無いので、報告するか悩んだのですが……」
「ふむ、噂程度の話でも構わぬ。その話を聞かせて貰えるだろうか。」
「わ、分かりました……これは、私の知り合いの商人から聞いた話なのですが……」
……あれ、おかしいぞ?どうしてそんな低い声のトーンで話し始めるんだ?ってかその話の入り方、俺がこの世で一番嫌いなタイプの話の入り方に似ている気がするんですけど気のせいだよね?
「今から数ヶ月前の事、その商人は急ぎの品を届ける為に護衛を雇って夜遅くに王都を出発して目的の街へ向けて馬車を走らせていたのです……」
「……九条殿、どうかなさいましたか?」
「へ、へっ?な、何がですか?」
「いえ、お身体が震えている様でしたので。」
「そ、そんな事無いですよ?べ、別に震えてなんか……」
「そうでございますか?それならばよろしいですが。」
「は、はは……」
そ、そんな震えてるなんてある訳ないって!か、仮に震えてたとしてもきっとこの部屋が寒いからだな!……だって、物凄い背筋がゾクゾクしてるんだもの!さ、さぁあの商人の話を聞く事に集中しよう!
「……王都を出発してからしばらくして、商人はどこからともなく少女のすすり泣く様な声を聞いたのでございます。」
「少女のすすり泣く声?」
「はい……こんな時間に一体どうして?……そう思った商人は路肩に馬車を止めると雇った護衛と共に周囲を見渡してみました……しかし、何処に目を向けても少女の姿は見つかりませんでした。」
「ふむ……もしや風の音がその様に聞こえただけではないのか?」
「えぇ…その商人もそう思った様で、不気味に思いながらも馬車を再び走らせようとしました……すると何処からともなく、寂しい…悲しい…という声が聞こえて来たのです……」
「なんと……」
「驚いた商人は再び護衛と共に周囲を見渡してみました……す、すると…すぐ近くにある森の奥に…」
「森の奥に?何があったのだ?」
「そ、それが………先ほどまで存在していなかった……ゆらゆらと揺らめく黒く巨大な屋敷が存在していたのでございます……」
「そ、そんな物がいきなり現れたのですね!」
王妃様が前のめりになりながらそう尋ねると、商人は重々しい表情で頷いていた…その反応をみた王妃様は、更に興奮して前のめりになっていった……
「そ、それでその屋敷は一体なんだったのですか?!」
「わ、分かりません……雇った護衛の1人が調べに行ったのですが、そのまま戻って来る事はありませんでした……」
「な、なんと恐ろしい!そ、それでその後は?お知り合いの商人の方はどうなったのでしょうか?」
「その商人は屋敷に恐怖して……今は王都にある自宅で療養中です……」
「そうであったか……では、その話は……」
「はい、その商人の見舞いに行った時に聞きました……最初は私も信じていなかったのですが、同様の話が数件か私の所に来ていましたので報告させて頂きました……」
「そうか………報告、感謝する。」
「いえ…私も実際に見た事は無いので、この話が本当かどうかは分かりませんが……もし本当だったなら、対処をお願い致します。」
「…分かった、後ほどその屋敷が現れたという具体的な場所を教えてくれ。」
「かしこまりました。」
「……それでは、他に報告が無いようなら接見を終わりたいと思う。」
……その後、国王陛下の指示によって4人は警備兵に連れられて玉座の間から出て行くのだった……そして、午前中の最後の予定が終わった俺は………
「九条殿、大丈夫ですか?」
「……な、何がですか?」
「いえ、顔が青く体が物凄く震えていらっしゃいますから。」
「だ、大丈夫ですよ!全然平気です!あ、あれかな!ちょっと肌寒くなってきたから温まる為にちょっと体を揺らしていたんですよ!すみません、目障りで!」
「あぁ、そういう事でしたか。しかしこの部屋は一定の温度に保たれていますので、そこまで肌寒くは無いと思うのですが?」
「そ、そうなんですか!じゃ、じゃあ俺の勘違いでした!あっはっはっは!」
「ほっほっほ、勘違いですか。てっきり先ほどのお話が恐ろしくて震えている物だとばかり思っていました。」
「そ、そんな事ありませんよ!あっ、そういえばお昼の時間ですよ!俺、お腹空いてしまいましたよ!」
「おや、そうなのですね。それではミアお嬢様を食堂へご案内した後、私達も執務室に移動して昼食と致しましょうか。」
「は、はい!いやぁ、楽しみだなぁ!」
「それはそれは、是非とも楽しみにしておいてください。では、参りましょう。」
優しく微笑んでお姫様に向かって歩いて行くセバスさんの後について行きながら、俺は心の中でそりゃあもう怯えまくっていたぞこの野郎!!
どうしてあんな話の流れになったんだよ!冗談じゃねぇよ!これじゃあ夜は明かりを点けておかないと眠れなくなっちまったじゃねぇか!ってか、どうしてこんな所で怪談話を聞かなきゃいけないんだ?!あの商人マジでぶっ飛ばずぞ!マジで最悪なんですけど!!あーちきしょう!聞きたくなかった!!
…そんな恨み言を心の中で言いながらお姫様を食堂へ送り届けた俺は、セバスさんと一緒に執務室に戻り昼飯を食べて午後の予定に備えるのだった。
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