おっさんの異世界生活は無理がある。
第35話
「なんとか無事に街に着いたな。悪かったなリリアさん、ライルさん。今日は迷惑をかけて。」
「いえいえ、怪我人を見捨て勝利を収めても私は納得しませんもの!勝つならば正々堂々と勝つ!それが私の信条ですので!」
そう言ってリリアさんはニッコリと笑った。ま、眩しい!なんという輝き、俺にはもうない輝きが俺を襲う。
「素敵な信条だね。それにしても今日はありがとう、おかげで助かったよ。」
「そんな!私達も何度もロイド様に助けて頂きましたもの!ね、ライルさん!」
「は、はい!何度か触手に襲われそうになった時ロイド様が護ってくれて嬉しかったです!」
「そう言ってもらえると嬉しいよ。でもきちんとお礼はしないとね。」
「そ、そんな!お礼何て頂けませんわ!」
「うーん、もしもリリアさん達さえ良ければ今度ファンの人が集まっている所にお邪魔させてもらっても」
「是非ともいらしてください!詳しい日程は後程お知らせさせていただきますわ!」
「お礼何て頂けないのでは?」
「お黙りなさい!チャンスが目の前に来たら逃さず捕まえる!これも私の信条です!」
それはもうキッパリと堂々と大声でリリアさんは宣言をした。その横でライルさんも力強く頷いている。
「それじゃあ楽しみにしているよ。さて、じゃあ斡旋所に向かって報告を・・・あっ」
「あっ?・・・・・あっ」
ロイドが斡旋所に向かおうとした瞬間何かを思い出したかのように立ち止まった。何事かと思っていたら、俺も思い出してしまった。あぁー・・・ボスかぁ・・
「ん?お二人どもどうかなさいました?斡旋所に向かいませんの?」
「いや、何と言うか色々事情があるというか・・・」
「事情ですか?」
リリアさんは不思議そうな顔してこっちを見ているし、ライルさんは苦笑いしながらこっちを見ている。
(ご主人様、ここは説明しておいた方がいいんじゃないですか?そしたら協力してくれるかもしれませんよ?)
(うーん、そうだよなぁ・・・・)
「実は・・・」
俺はリリアさんに前回ボスを倒したのは実は俺なのだが、面倒なのでロイドが倒したと報告をした事。そして恐らく今斡旋所に行ったら、またもやロイドが倒したという事になると思われることを説明した。俺の説明が進むと、リリアさんの顔は明らかにあきれ返ったような表情になっていった。
「はぁー・・・つまりアレですか?貴方は自分が面倒事に巻き込まれるのが嫌だから全責任をロイド様になすりつけたと?」
「はい・・・そう言う事になります・・・」
「もしかして、ライルさんはその事を知っていましたの?」
「あはは・・・はい、知っていました。私は目の前で九条さんがボスを倒す瞬間を見ていましたので。ですが街で流れている噂がありましたから、余計な事を言わないほうが良いかなと思って黙っていたんです。」
「なるほど、それで今朝九条様にこっそり話しかけに行ったのですね。」
「その通りです。」
「それで?今回も前回同様ロイド様にボスを倒した事にしてもらいますの?」
「できればそうしてもらった方が・・・」
リリアさんは1つため息をつくとロイドの方に向かい合った。
「ロイド様はそれでよろしいんですの?噂のせいで色々とご迷惑になっているのでは?」
「うーん、確かに面倒な事も増えたけど別にそこまで迷惑ってほどじゃないさ。私が噂の起点になった方が鎮まるのも早いしね。実際、前回のボスの件も今では収まりつつあるよ。それに今はギルドに入っているから、無理な勧誘なども無くなってきているし。」
「本当に悪いな。自分勝手な理由で悪いけど、俺は本当に目立つのが苦手でな。」
「良いって事さ、そのおかげで私は九条さんとギルドが作れたんだ。」
「・・・分かりました。ロイド様がよろしいなら私から言う事はございません。ですが!」
リリアさんは穏やかな表情から一変して、俺に向かってビシッと指を指してきた!
「今後はくれぐれもロイド様に迷惑をかける行為はお控えくださいね!もしも、ロイド様に実害が及んだらどうなるか・・・・!」
「分かった!なるべくロイドには迷惑かけないようにするから!」
(ご主人様、もうちょっと大人としての威厳とか無いんですか?)
(俺にそんなものがあった所を見た事あるのか?)
(・・・・ありませんね。)
(じゃあ諦めてくれ・・・・)
「さて、それじゃあ事情説明も終わった事だし早速斡旋所に言って報酬を貰おうじゃないか。」
「それじゃあどうする?とりあえず金は4人で山分けするか?」
「いえ、私はお金なら沢山ありますから大丈夫ですわ。」
「私も同じく、お金なら不自由してないよ。」
「あ、あの私もお金は大丈夫です。ですので、お金に関しては九条さんが全て貰って頂いて良いですよ!」
「くっ!ありがたいが、大人として情けなさすぎる・・・」
「ただ、素材などは欲しい人で分け合いましょうか。それでよろしいですわね?」
「もちろん!まぁボスの体内燃やしまくったから何が残っているか分からないけどな。じゃあ早速斡旋所に行くか。」
それから俺達は、今日の出来事を振り返りながら斡旋所へと向かった。その道中、俺がボスの体内に取り込まれた話になりロイドにまたもや説教される事になってしまった・・・俺も進んで危険な目に遭っているわけではないんだがな・・・
「いえいえ、怪我人を見捨て勝利を収めても私は納得しませんもの!勝つならば正々堂々と勝つ!それが私の信条ですので!」
そう言ってリリアさんはニッコリと笑った。ま、眩しい!なんという輝き、俺にはもうない輝きが俺を襲う。
「素敵な信条だね。それにしても今日はありがとう、おかげで助かったよ。」
「そんな!私達も何度もロイド様に助けて頂きましたもの!ね、ライルさん!」
「は、はい!何度か触手に襲われそうになった時ロイド様が護ってくれて嬉しかったです!」
「そう言ってもらえると嬉しいよ。でもきちんとお礼はしないとね。」
「そ、そんな!お礼何て頂けませんわ!」
「うーん、もしもリリアさん達さえ良ければ今度ファンの人が集まっている所にお邪魔させてもらっても」
「是非ともいらしてください!詳しい日程は後程お知らせさせていただきますわ!」
「お礼何て頂けないのでは?」
「お黙りなさい!チャンスが目の前に来たら逃さず捕まえる!これも私の信条です!」
それはもうキッパリと堂々と大声でリリアさんは宣言をした。その横でライルさんも力強く頷いている。
「それじゃあ楽しみにしているよ。さて、じゃあ斡旋所に向かって報告を・・・あっ」
「あっ?・・・・・あっ」
ロイドが斡旋所に向かおうとした瞬間何かを思い出したかのように立ち止まった。何事かと思っていたら、俺も思い出してしまった。あぁー・・・ボスかぁ・・
「ん?お二人どもどうかなさいました?斡旋所に向かいませんの?」
「いや、何と言うか色々事情があるというか・・・」
「事情ですか?」
リリアさんは不思議そうな顔してこっちを見ているし、ライルさんは苦笑いしながらこっちを見ている。
(ご主人様、ここは説明しておいた方がいいんじゃないですか?そしたら協力してくれるかもしれませんよ?)
(うーん、そうだよなぁ・・・・)
「実は・・・」
俺はリリアさんに前回ボスを倒したのは実は俺なのだが、面倒なのでロイドが倒したと報告をした事。そして恐らく今斡旋所に行ったら、またもやロイドが倒したという事になると思われることを説明した。俺の説明が進むと、リリアさんの顔は明らかにあきれ返ったような表情になっていった。
「はぁー・・・つまりアレですか?貴方は自分が面倒事に巻き込まれるのが嫌だから全責任をロイド様になすりつけたと?」
「はい・・・そう言う事になります・・・」
「もしかして、ライルさんはその事を知っていましたの?」
「あはは・・・はい、知っていました。私は目の前で九条さんがボスを倒す瞬間を見ていましたので。ですが街で流れている噂がありましたから、余計な事を言わないほうが良いかなと思って黙っていたんです。」
「なるほど、それで今朝九条様にこっそり話しかけに行ったのですね。」
「その通りです。」
「それで?今回も前回同様ロイド様にボスを倒した事にしてもらいますの?」
「できればそうしてもらった方が・・・」
リリアさんは1つため息をつくとロイドの方に向かい合った。
「ロイド様はそれでよろしいんですの?噂のせいで色々とご迷惑になっているのでは?」
「うーん、確かに面倒な事も増えたけど別にそこまで迷惑ってほどじゃないさ。私が噂の起点になった方が鎮まるのも早いしね。実際、前回のボスの件も今では収まりつつあるよ。それに今はギルドに入っているから、無理な勧誘なども無くなってきているし。」
「本当に悪いな。自分勝手な理由で悪いけど、俺は本当に目立つのが苦手でな。」
「良いって事さ、そのおかげで私は九条さんとギルドが作れたんだ。」
「・・・分かりました。ロイド様がよろしいなら私から言う事はございません。ですが!」
リリアさんは穏やかな表情から一変して、俺に向かってビシッと指を指してきた!
「今後はくれぐれもロイド様に迷惑をかける行為はお控えくださいね!もしも、ロイド様に実害が及んだらどうなるか・・・・!」
「分かった!なるべくロイドには迷惑かけないようにするから!」
(ご主人様、もうちょっと大人としての威厳とか無いんですか?)
(俺にそんなものがあった所を見た事あるのか?)
(・・・・ありませんね。)
(じゃあ諦めてくれ・・・・)
「さて、それじゃあ事情説明も終わった事だし早速斡旋所に言って報酬を貰おうじゃないか。」
「それじゃあどうする?とりあえず金は4人で山分けするか?」
「いえ、私はお金なら沢山ありますから大丈夫ですわ。」
「私も同じく、お金なら不自由してないよ。」
「あ、あの私もお金は大丈夫です。ですので、お金に関しては九条さんが全て貰って頂いて良いですよ!」
「くっ!ありがたいが、大人として情けなさすぎる・・・」
「ただ、素材などは欲しい人で分け合いましょうか。それでよろしいですわね?」
「もちろん!まぁボスの体内燃やしまくったから何が残っているか分からないけどな。じゃあ早速斡旋所に行くか。」
それから俺達は、今日の出来事を振り返りながら斡旋所へと向かった。その道中、俺がボスの体内に取り込まれた話になりロイドにまたもや説教される事になってしまった・・・俺も進んで危険な目に遭っているわけではないんだがな・・・
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