パーティーを追放された俺は、隠しスキル《縁下》で世界最強のギルドを作る
第8.5話 【白虎】のその後①
──【白虎】side ジオウ解雇直後──
「ギャッハッハッハッハ! 見たかよジオウの顔! めっちゃめちゃ情けねぇ顔だったぜ!」
ジオウが居酒屋を出てから、ガレオンが腹を抱えて笑う。それに釣られて、パーティーメンバーも大爆笑だ。
確かにあれは滑稽だった。あんな奴が俺の【白虎】にいたなんて、人生最大の汚点だな。
席に座り、剣士リリと魔導師アリナの肩に手を回し、酒を煽る。
「ぶはぁ〜……! そーいやリリ、お前昔、ジオウのこと好きだっただろ?」
「ちょっ!? リーダー今ぶっちゃけるの無くない!? あんなの一時の気の迷いよ、まーよーい! あんなくっそ雑魚、ガンチューにないって!」
「ハッ、ちげーねーな」
確かに、俺も昔はあいつのことを戦友だと思い、親友だと思っていた。
それが今はどうだ。男のくせにリリどころかアリナにまで負ける体たらく。同じ男として恥ずかしいったらありゃしないぜ。
「さーさー! 雑魚が消えて清々したところで、改めて乾杯と行こうぜ! 王国最強パーティー【白虎】に!」
「「「「「かんぱーーーい!」」」」」
ガレオンの音頭に、俺達も乾杯をする。
【白虎】最大の汚点は消えた。これで俺達は、どこにも、誰にも負けない最強のパーティーになったんだ!
あぁー気分がいいぜぇ……!
「…………?」
「おうアリナ、どーした首なんか傾げて」
手をぐっぱーと握る。何してんだこいつ?
「……ううん、気のせい。ごめんね、辛気臭い顔して」
「そうだぜそうだぜ。飲め飲め! 祝いだ祝い!」
「うん!」
アリナはコップの酒をグイッと飲み干す。相変わらず酒つえーなこいつ。
それから一時間、乾杯と一気飲みを繰り返し、飯で腹が膨れてきた所で、ガレオンが提案してきた。
「レイガさん! 愚鈍のジオウがいなくなったし、どうせならでっけー依頼やりましょーよ! 俺達が最強ってことを国中に、いや世界中に知らしめよーぜ!」
「ほーん、脳筋ガレオンにしてはいい案だな。よし、採用!」
「「「「「フゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」」」」」
雑魚がいなくなった俺達に隙はない! どんな奴でも、どんな依頼でも完璧に遂行する!
「俺達がァ! 最強パーティー、【白虎】様だァーーーーーー!!!!!」
「「「「「イェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーイ!!!!!」」」」」
──────────
二日後、酔いを完全に治し、俺達はギルドを訪れていた。
「あっ、レイガさん、お疲れ様です!」
「お疲れさん。早速だが、今ギルドにある一番ムズい依頼を持ってきてくれ」
「一番、ですか? 少々お待ちください」
受付嬢のミミが、紙束の中を漁って一枚の紙を取り出した。
「これが西支部最難関依頼、雷竜討伐です。雷竜の討伐ランクはSS。【白虎】の皆さんの力なら大丈夫かと思いますが、くれぐれも気を付けて下さい」
「雷竜か、いいねぇ」
一年前、討伐ランクSSの水竜とやった事があるし、こっちは被害を出さずに勝ってる。雷竜程度余裕だろ。
「じゃあこれで頼もう」
「はい。……あ、そうだ。こちらギルドマスターからの通達なのですが……」
あ? ギルマス? 今更あいつが何だ?
「最近、魔物の強さが異様に強くなっているようです。他のパーティーの方も、今までは勝てていた魔物に歯が立たなくなったらしく……用心してください」
「ふーん。ま、念の為に気をつけておくが、俺達【白虎】には関係ない。全てぶっ殺すだけだ」
「そ、そうですね! 雷竜の攻撃力は尋常ではないとお聞きしますが、皆さんなら大丈夫でしょう!」
今更何言ってやがる。全く、ビビりだなぁ。
俺は振り返ると、パーティーメンバーに向かい合う。
「聞いての通り、俺達はこれから雷竜討伐へ向かう。それとギルマスの言うことが本当なら、道中も警戒して行くことになる。準備を万端にし、三時間後再集合。以上」
「「「「「了解!」」」」」
散り散りになるメンバーを見送り、俺はギルドの酒場でビールガーを頼んだ。
「レイガさん、これから依頼なのに飲んでいいんですか?」
「おう。雷竜の巣まで、どうせ二週間は掛かるんだ。今飲んでも問題はない」
「全く……じゃあお持ちしますね」
ミミがビールガーを注ぎに奥に消える。
ったく気が利かねぇ女だ。勝利前の酒ぐらいちゃっちゃと用意しろってんだよ。
さて、雷竜討伐の後のことを色々と考えなきゃなぁ。パーティーに入りたい奴らも多数出てくるだろうし、なんなら抱いてくれっていう女もいるだろう。選り取りみどり、楽しみだぜ!
「ギャッハッハッハッハ! 見たかよジオウの顔! めっちゃめちゃ情けねぇ顔だったぜ!」
ジオウが居酒屋を出てから、ガレオンが腹を抱えて笑う。それに釣られて、パーティーメンバーも大爆笑だ。
確かにあれは滑稽だった。あんな奴が俺の【白虎】にいたなんて、人生最大の汚点だな。
席に座り、剣士リリと魔導師アリナの肩に手を回し、酒を煽る。
「ぶはぁ〜……! そーいやリリ、お前昔、ジオウのこと好きだっただろ?」
「ちょっ!? リーダー今ぶっちゃけるの無くない!? あんなの一時の気の迷いよ、まーよーい! あんなくっそ雑魚、ガンチューにないって!」
「ハッ、ちげーねーな」
確かに、俺も昔はあいつのことを戦友だと思い、親友だと思っていた。
それが今はどうだ。男のくせにリリどころかアリナにまで負ける体たらく。同じ男として恥ずかしいったらありゃしないぜ。
「さーさー! 雑魚が消えて清々したところで、改めて乾杯と行こうぜ! 王国最強パーティー【白虎】に!」
「「「「「かんぱーーーい!」」」」」
ガレオンの音頭に、俺達も乾杯をする。
【白虎】最大の汚点は消えた。これで俺達は、どこにも、誰にも負けない最強のパーティーになったんだ!
あぁー気分がいいぜぇ……!
「…………?」
「おうアリナ、どーした首なんか傾げて」
手をぐっぱーと握る。何してんだこいつ?
「……ううん、気のせい。ごめんね、辛気臭い顔して」
「そうだぜそうだぜ。飲め飲め! 祝いだ祝い!」
「うん!」
アリナはコップの酒をグイッと飲み干す。相変わらず酒つえーなこいつ。
それから一時間、乾杯と一気飲みを繰り返し、飯で腹が膨れてきた所で、ガレオンが提案してきた。
「レイガさん! 愚鈍のジオウがいなくなったし、どうせならでっけー依頼やりましょーよ! 俺達が最強ってことを国中に、いや世界中に知らしめよーぜ!」
「ほーん、脳筋ガレオンにしてはいい案だな。よし、採用!」
「「「「「フゥーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」」」」」
雑魚がいなくなった俺達に隙はない! どんな奴でも、どんな依頼でも完璧に遂行する!
「俺達がァ! 最強パーティー、【白虎】様だァーーーーーー!!!!!」
「「「「「イェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーイ!!!!!」」」」」
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二日後、酔いを完全に治し、俺達はギルドを訪れていた。
「あっ、レイガさん、お疲れ様です!」
「お疲れさん。早速だが、今ギルドにある一番ムズい依頼を持ってきてくれ」
「一番、ですか? 少々お待ちください」
受付嬢のミミが、紙束の中を漁って一枚の紙を取り出した。
「これが西支部最難関依頼、雷竜討伐です。雷竜の討伐ランクはSS。【白虎】の皆さんの力なら大丈夫かと思いますが、くれぐれも気を付けて下さい」
「雷竜か、いいねぇ」
一年前、討伐ランクSSの水竜とやった事があるし、こっちは被害を出さずに勝ってる。雷竜程度余裕だろ。
「じゃあこれで頼もう」
「はい。……あ、そうだ。こちらギルドマスターからの通達なのですが……」
あ? ギルマス? 今更あいつが何だ?
「最近、魔物の強さが異様に強くなっているようです。他のパーティーの方も、今までは勝てていた魔物に歯が立たなくなったらしく……用心してください」
「ふーん。ま、念の為に気をつけておくが、俺達【白虎】には関係ない。全てぶっ殺すだけだ」
「そ、そうですね! 雷竜の攻撃力は尋常ではないとお聞きしますが、皆さんなら大丈夫でしょう!」
今更何言ってやがる。全く、ビビりだなぁ。
俺は振り返ると、パーティーメンバーに向かい合う。
「聞いての通り、俺達はこれから雷竜討伐へ向かう。それとギルマスの言うことが本当なら、道中も警戒して行くことになる。準備を万端にし、三時間後再集合。以上」
「「「「「了解!」」」」」
散り散りになるメンバーを見送り、俺はギルドの酒場でビールガーを頼んだ。
「レイガさん、これから依頼なのに飲んでいいんですか?」
「おう。雷竜の巣まで、どうせ二週間は掛かるんだ。今飲んでも問題はない」
「全く……じゃあお持ちしますね」
ミミがビールガーを注ぎに奥に消える。
ったく気が利かねぇ女だ。勝利前の酒ぐらいちゃっちゃと用意しろってんだよ。
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