パーティーを追放された俺は、隠しスキル《縁下》で世界最強のギルドを作る
第9話 拠点決めと全員集合
一週間後、俺とリエンは再びホテルの俺の部屋に集まっていた。勿論、ギルドの拠点となる場所の候補を話し合うためで、決して疚しいことをする為ではない。
とりあえず見つけた候補を紙に書いていき、互いに見せあった。
俺の候補は、シュゴンの滝の裏、ヴィレッジウルフの巣跡地、あとは、単純にボナト村近くの廃墟になる。
対するリエンは……。
「……おいリエン。これはどういう事だ?」
「どうとは、なんの事です?」
いやとぼけんなよ。
「白紙じゃねーか!」
この一週間こいつは何をしてたんだよ!?
「ふっふっふー。そんな事言っていいんですか?」
……何だと?
リエンは自信満々のドヤ顔を見せると、足元に魔法陣を展開し、一体の死体を召喚した。
こいつは……あの時のメイドか? 確か、元Sランク冒険者の……。
「もしかしたらと思って調べたんですが、私の使役しているこの子達も、私と同じくパワーアップしていたんですよ」
「……そうなのか?」
「はい。もしかしたら、私のネクロマンサーとしての力を媒体に動かしているから、《縁下》の影響を強く受けているのかもしれません」
……そいつは嬉しい誤算だ。という事は、テイマー系職業や、召喚術士系職業の奴を仲間に率いれれば、そいつらが使役しているものも強くなるってことか。
こりゃ、色々と作戦の幅が増えるな。
「……で、それが今回の拠点探しと何が関係あるんだ?」
「よくぞ聞いてくださいました! この子、なんと時空間属性を覚えてたんですよ!」
「……は? 時空間属性だと?」
時空間魔法。
空間を媒体に発動する魔法で、瞬間移動や異次元ボックス(収納用)などの補助系魔法や、更に相手を対象にすれば、空間ごと肉体を押し潰したり、体の一部をもぎ取ったりする攻撃系魔法など、一つの属性でオールマイティに活躍出来る属性だ。
そしてこの属性、数億人に一人の割合でしか現れず、ここ五〇年では一人も確認されていない、もはや幻の属性となっている。
そんな属性を持ってる奴を使役するなんて……。
「リエン、お前どうやってこいつに勝ったんだよ……」
「当時は覚えてなかったみたいですねぇ。いやー助かりました」
うん。当時から時空間魔法を使えてたら、多分リエンは生きていない。本当に運が良かった。
「それでですね、この時空間魔法を使えば、面白いことが出来るんですよ」
面白いこと?
リエンがメイドを操作すると、メイドが扉に向かって魔法を使った。
「さあ、開けてみてください」
「お、おう……」
言われた通りに扉を開く。すると──。
「……え?」
ここ……俺が候補に挙げた、ボナト村近くの廃墟じゃないか!
実際に外に出てみて、確認する。……間違いない、幻覚でも無さそうだ。
後ろを振り返ると、リエンが超ドヤ顔で腕を組んで立っていた。どんな顔をしても美人なのが余計腹立つが……今はそんなことはどうでもいい。
「リエン、これはどういう事だ?」
「時空間上級魔法。指定した空間を切り取り、出入り口を本来とは別の場所に繋げる魔法です」
……そんなんありか……? 流石、幻と呼ばれる時空間魔法だな……。
「どうです? これさえあれば、どこに拠点を作っても街中に時空を繋げることが出来ます。依頼主は簡単に依頼を持ってこれますし、国に目をつけられても魔法を解除すれば痕跡を全て無くせます」
「なるほどな……こりゃとんでもない魔法だ。便利なんて言葉じゃ足りないくらいだぞ……よくやったリエン」
「御礼はジオウさんの死体で良いですよ♪」
「はっはっは、面白い冗談だ」
「半分本気ですが」
「…………」
うん、その……リエンを怒らせるのは絶対止めよう。間違いなくヤられる。
部屋に戻って魔法を解除すると、扉の先は元のホテルの廊下に戻っていた。
「凄いな。これさえあれば、見つからない場所に拠点を置いても問題ない」
「ふふ。もっと褒めてくれて良いんですよ。出来ればジオウさんの体で♪」
そのネタまだ続けるのか──。
ドサッ。
……どさ?
音のした方を振り返る。
そこに居たのは……。
「……レアナ?」
あれ、何でこいつがここに? 予定では、あと一週間は帰ってこなかったと思うんだが……?
そんなレアナが、クルッポーが爆裂豆を食らったような顔で俺とリエンを見る。足元には荷物が転がり、完全に固まってるのが見て取れた。
「おーい、レアナ? どうした?」
「…………じ……」
じ?
「……ジオウのエッチ変態ドスケベ淫乱不埒者ーーーー! わわわわわ私が苦労してSランクになってる間に女の子連れ込んでなんて会話してるのよバカーーーーー!」
「ちょっ、声でかい声でかい!」
あとどっちかって言うと不埒者はリエンの方だし、俺は完全に被害者で……ん?
「って、Sランク?」
「今はそんなことどうでもいいのよ! 説明しなさいよ!」
「ジオウさん、彼女の紹介をお願い致しますわ。あぁ可愛らしい……その体欲しいです♡」
「やめろリエンは話をややこしくするな!」
「かかかかか体!? わわわ私はノーマルよ! ノンケよ!」
「だあああもう! とりあえずお前ら落ち着けぇ!!!」
とりあえず見つけた候補を紙に書いていき、互いに見せあった。
俺の候補は、シュゴンの滝の裏、ヴィレッジウルフの巣跡地、あとは、単純にボナト村近くの廃墟になる。
対するリエンは……。
「……おいリエン。これはどういう事だ?」
「どうとは、なんの事です?」
いやとぼけんなよ。
「白紙じゃねーか!」
この一週間こいつは何をしてたんだよ!?
「ふっふっふー。そんな事言っていいんですか?」
……何だと?
リエンは自信満々のドヤ顔を見せると、足元に魔法陣を展開し、一体の死体を召喚した。
こいつは……あの時のメイドか? 確か、元Sランク冒険者の……。
「もしかしたらと思って調べたんですが、私の使役しているこの子達も、私と同じくパワーアップしていたんですよ」
「……そうなのか?」
「はい。もしかしたら、私のネクロマンサーとしての力を媒体に動かしているから、《縁下》の影響を強く受けているのかもしれません」
……そいつは嬉しい誤算だ。という事は、テイマー系職業や、召喚術士系職業の奴を仲間に率いれれば、そいつらが使役しているものも強くなるってことか。
こりゃ、色々と作戦の幅が増えるな。
「……で、それが今回の拠点探しと何が関係あるんだ?」
「よくぞ聞いてくださいました! この子、なんと時空間属性を覚えてたんですよ!」
「……は? 時空間属性だと?」
時空間魔法。
空間を媒体に発動する魔法で、瞬間移動や異次元ボックス(収納用)などの補助系魔法や、更に相手を対象にすれば、空間ごと肉体を押し潰したり、体の一部をもぎ取ったりする攻撃系魔法など、一つの属性でオールマイティに活躍出来る属性だ。
そしてこの属性、数億人に一人の割合でしか現れず、ここ五〇年では一人も確認されていない、もはや幻の属性となっている。
そんな属性を持ってる奴を使役するなんて……。
「リエン、お前どうやってこいつに勝ったんだよ……」
「当時は覚えてなかったみたいですねぇ。いやー助かりました」
うん。当時から時空間魔法を使えてたら、多分リエンは生きていない。本当に運が良かった。
「それでですね、この時空間魔法を使えば、面白いことが出来るんですよ」
面白いこと?
リエンがメイドを操作すると、メイドが扉に向かって魔法を使った。
「さあ、開けてみてください」
「お、おう……」
言われた通りに扉を開く。すると──。
「……え?」
ここ……俺が候補に挙げた、ボナト村近くの廃墟じゃないか!
実際に外に出てみて、確認する。……間違いない、幻覚でも無さそうだ。
後ろを振り返ると、リエンが超ドヤ顔で腕を組んで立っていた。どんな顔をしても美人なのが余計腹立つが……今はそんなことはどうでもいい。
「リエン、これはどういう事だ?」
「時空間上級魔法。指定した空間を切り取り、出入り口を本来とは別の場所に繋げる魔法です」
……そんなんありか……? 流石、幻と呼ばれる時空間魔法だな……。
「どうです? これさえあれば、どこに拠点を作っても街中に時空を繋げることが出来ます。依頼主は簡単に依頼を持ってこれますし、国に目をつけられても魔法を解除すれば痕跡を全て無くせます」
「なるほどな……こりゃとんでもない魔法だ。便利なんて言葉じゃ足りないくらいだぞ……よくやったリエン」
「御礼はジオウさんの死体で良いですよ♪」
「はっはっは、面白い冗談だ」
「半分本気ですが」
「…………」
うん、その……リエンを怒らせるのは絶対止めよう。間違いなくヤられる。
部屋に戻って魔法を解除すると、扉の先は元のホテルの廊下に戻っていた。
「凄いな。これさえあれば、見つからない場所に拠点を置いても問題ない」
「ふふ。もっと褒めてくれて良いんですよ。出来ればジオウさんの体で♪」
そのネタまだ続けるのか──。
ドサッ。
……どさ?
音のした方を振り返る。
そこに居たのは……。
「……レアナ?」
あれ、何でこいつがここに? 予定では、あと一週間は帰ってこなかったと思うんだが……?
そんなレアナが、クルッポーが爆裂豆を食らったような顔で俺とリエンを見る。足元には荷物が転がり、完全に固まってるのが見て取れた。
「おーい、レアナ? どうした?」
「…………じ……」
じ?
「……ジオウのエッチ変態ドスケベ淫乱不埒者ーーーー! わわわわわ私が苦労してSランクになってる間に女の子連れ込んでなんて会話してるのよバカーーーーー!」
「ちょっ、声でかい声でかい!」
あとどっちかって言うと不埒者はリエンの方だし、俺は完全に被害者で……ん?
「って、Sランク?」
「今はそんなことどうでもいいのよ! 説明しなさいよ!」
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