告白されて付き合うことになった美少女がその日のうちに義妹になった件 〜ところで、おっぱいはいつ揉んでいいの?〜
第11話 デートのお誘い
◆◆◆
「え? で、デート?」
夜。俺の部屋を訪ねてきた咲良がそんな提案をして来た。
咲良の寝間着は薄手なのか、ピンクのティーシャツに太ももまで丸見えのショートパンツ。その上から冷えないようにか、チェック柄のロングカーディガンを着ている。
大きめの服だからか、それとも胸元が緩いからか、谷間が必要以上に見えて……ぶっちゃけ目のやり場に困ります。
「うん。どうかなぁ?」
咲良の口からデートなんて言葉が出るのは珍しいな。いつも休日は家でのんびりするのが定番になってたし……。
でも確かに、俺達が付き合ってからデートらしいデートをしていない。外出デートと言えば、この間の俺の買い物に付き合ってもらったときぐらいだ。
……そもそも、デートらしいデートってなんだ? 映画とか、遊園地とか、水族館とか、動物園とかか? ……どこに行くにしても、金がかかるな……。
「いいけど、俺そんなに金持ってないぞ」
「それなら、お散歩とかピクニックとかどう? 私、昔家族でよく言ってたいい公園知ってるんだ。そこならお散歩も出来るし、今なら桜も満開だからピクニックも出来るよ」
「そうなのか? そうだな……ちょうど気温も暖かいし、ピクニック行こうか」
「ホント!? じゃあお弁当作るよっ。雪和くんの好きなから揚げとかお稲荷さんもたくさん作るね!」
から揚げ……! お稲荷さん……! 俺の好きな料理の二大巨頭じゃないか! しかも咲良の手作り……俄然、楽しみになって来たぞ……!
「じゃあ、今週の土曜日にしよう。確かニュースでも、土曜日はピクニック日和になるって言ってたし」
「うん! 土曜日は明後日……早速準備しなきゃっ」
咲良は小さく握りこぶしを作って、ふんすふんすと気合を入れている。
でも……。
「ピクニックとかでいいのか? 本当は水族館とかの方が……」
「いいのいいのっ。私お散歩とかピクニックとか好きだし……それに……」
咲良が頬を朱色に染めて、顔をもにょっとさせた。
「……ゆ、雪和くんと一緒なら……私、どこでも絶対楽しめると言うか……すっごく嬉しいと言うか……にへへ」
かわ……!?
な……何だこの可愛い生物は……!
見てくれ全世界の皆! この子俺の彼女だぞ? 義妹だぞ? 最高か、これ。どこのエロゲだこれ。
何度でも言う。真顔で言う。そして轟叫ぶ。
サ イ コ ウ か?
あーーーダメだっ。脳が興奮し過ぎてへんな言動になりそう。と言うか咲良が尊過ぎて語彙力が死んでる。戻って来い語彙力。
……いや、落ち着け俺。落ち着くんだ時田雪和。語彙力が死んでるからって、ここで「ぐへへ」とか口走ったら間違いなく嫌われる。と言うか気持ち悪がられる。それだけはあってはならない。
深呼吸一回、二回、三回。
「……お、俺もっ……俺も、咲良と一緒ならどこでも嬉しい。……ふひっ」
…………。
うおおおおおおおおおおおおおおお!? 今「ふひっ」って! 俺の口から「ふひっ」って出た! もうやだ絶対気持ち悪がられてるよこれ!
てか何で「ふひっ」なの! やって来た語彙がここに限って「ふひっ」ってどういうこと、これどういうことなのもう!
ああああああああああああ死にてええええええええ(推しを前にしたオタクの図)。
「ほ、ホントに……?」
「……え?」
「……ホントに、私と一緒ならどこでも嬉しいの……?」
「え……うん、当たり前だろ?」
「……そうかぁ……ふふっ。そうかぁ……うへへへへ……」
……あの、咲良さん? 口元緩み切ってますが……?
「わ、私も、雪和くんと一緒ならどこでも嬉しいというかぁ……雪和くんとずっと一緒にいたいと言うかぁ……うへへ……」
「……はは。俺達、似てるな」
「似た者カップルだねぇ。えへへ」
はい可愛い。はい確定。
何だこの子、どこまで俺の心の中に入ってくれば気が済むの。俺の心の中はもう咲良でいっぱいだよ。
妙な照れくささで、お互いが無言になる。
部屋の時計の音が、やけに大きく聞こえるが……それ以上に、心臓の音が大きくなる。
これは……これはどうすればいいんだ。ハグか? キスか? 抱き寄せてキスしてそして……ままままままま待て俺っ。こんなところでそんなことしたら、俺間違いなく歯止めが利かなくなる。間違いなく一線を越えることになっちまう。それはまだ早いと言うか、もしそれで咲良に断られたら俺泣く。いや死ぬまである。
落ち着け俺。そう、落ち着くんだ。
「雪和くん……」
うっ……何かを期待してるような顔……。
頬どころか耳、首まで赤くなり、潤んだ瞳で俺に何かを促すような視線を向けてくる咲良。
これは――本格的にまずいっ……!
「さ、さあ、明日も早いし、今日はもう寝よう、そうしよう!」
「ぁ……そ、そうだね。じゃあ雪和くん、おやすみ」
「ああ。おやすみ、咲良」
咲良が少し残念そうな顔をして部屋を出ていくと、隣の部屋の扉が開かれた音が聞こえた。
…………。
ああああああーーーっぶねえええええっ……俺今理性飛びかけてた……! 理性どころか俺の中の獣がシナジーでワンダフルでわっしょいわっしょいしかけてた……!
何だよあの服! 何だよあの残念そうな表情! 俺限定のハニートラップだとしてもあれは効果抜群過ぎるから是非ともやめていただきたい! 俺の心臓がもたない!
でも頑張った、俺の理性! よくやったぞ!
……その日、夜遅くまで夜更かししたのは咲良には秘密だ。しょうがないよね!?
◆◆◆
部屋に戻った咲良。
(ああああああああああああああああああああああああ!!!! こ、この格好大胆過ぎたかな!? でも雪和くんすごいおっぱいと太もも見てたし、女の子としてもっと意識させよう大作戦は成功だよね!? でもふしだらな女の子だって思われてたら……い、いや、あの反応を見るに絶対興奮してくれてたはず! もー、すぐに押し倒されるんじゃないかと思ってドキドキしてたのにっ! いいんだよ雪和くんっ、今すぐにでも押し倒して私をめちゃめちゃに……あ)
「……私、エッチな子だわ……」
急に素に戻った咲良は、姿見に映る真っ赤になっている自身の顔を見て逃げるように布団にくるまった。
「え? で、デート?」
夜。俺の部屋を訪ねてきた咲良がそんな提案をして来た。
咲良の寝間着は薄手なのか、ピンクのティーシャツに太ももまで丸見えのショートパンツ。その上から冷えないようにか、チェック柄のロングカーディガンを着ている。
大きめの服だからか、それとも胸元が緩いからか、谷間が必要以上に見えて……ぶっちゃけ目のやり場に困ります。
「うん。どうかなぁ?」
咲良の口からデートなんて言葉が出るのは珍しいな。いつも休日は家でのんびりするのが定番になってたし……。
でも確かに、俺達が付き合ってからデートらしいデートをしていない。外出デートと言えば、この間の俺の買い物に付き合ってもらったときぐらいだ。
……そもそも、デートらしいデートってなんだ? 映画とか、遊園地とか、水族館とか、動物園とかか? ……どこに行くにしても、金がかかるな……。
「いいけど、俺そんなに金持ってないぞ」
「それなら、お散歩とかピクニックとかどう? 私、昔家族でよく言ってたいい公園知ってるんだ。そこならお散歩も出来るし、今なら桜も満開だからピクニックも出来るよ」
「そうなのか? そうだな……ちょうど気温も暖かいし、ピクニック行こうか」
「ホント!? じゃあお弁当作るよっ。雪和くんの好きなから揚げとかお稲荷さんもたくさん作るね!」
から揚げ……! お稲荷さん……! 俺の好きな料理の二大巨頭じゃないか! しかも咲良の手作り……俄然、楽しみになって来たぞ……!
「じゃあ、今週の土曜日にしよう。確かニュースでも、土曜日はピクニック日和になるって言ってたし」
「うん! 土曜日は明後日……早速準備しなきゃっ」
咲良は小さく握りこぶしを作って、ふんすふんすと気合を入れている。
でも……。
「ピクニックとかでいいのか? 本当は水族館とかの方が……」
「いいのいいのっ。私お散歩とかピクニックとか好きだし……それに……」
咲良が頬を朱色に染めて、顔をもにょっとさせた。
「……ゆ、雪和くんと一緒なら……私、どこでも絶対楽しめると言うか……すっごく嬉しいと言うか……にへへ」
かわ……!?
な……何だこの可愛い生物は……!
見てくれ全世界の皆! この子俺の彼女だぞ? 義妹だぞ? 最高か、これ。どこのエロゲだこれ。
何度でも言う。真顔で言う。そして轟叫ぶ。
サ イ コ ウ か?
あーーーダメだっ。脳が興奮し過ぎてへんな言動になりそう。と言うか咲良が尊過ぎて語彙力が死んでる。戻って来い語彙力。
……いや、落ち着け俺。落ち着くんだ時田雪和。語彙力が死んでるからって、ここで「ぐへへ」とか口走ったら間違いなく嫌われる。と言うか気持ち悪がられる。それだけはあってはならない。
深呼吸一回、二回、三回。
「……お、俺もっ……俺も、咲良と一緒ならどこでも嬉しい。……ふひっ」
…………。
うおおおおおおおおおおおおおおお!? 今「ふひっ」って! 俺の口から「ふひっ」って出た! もうやだ絶対気持ち悪がられてるよこれ!
てか何で「ふひっ」なの! やって来た語彙がここに限って「ふひっ」ってどういうこと、これどういうことなのもう!
ああああああああああああ死にてええええええええ(推しを前にしたオタクの図)。
「ほ、ホントに……?」
「……え?」
「……ホントに、私と一緒ならどこでも嬉しいの……?」
「え……うん、当たり前だろ?」
「……そうかぁ……ふふっ。そうかぁ……うへへへへ……」
……あの、咲良さん? 口元緩み切ってますが……?
「わ、私も、雪和くんと一緒ならどこでも嬉しいというかぁ……雪和くんとずっと一緒にいたいと言うかぁ……うへへ……」
「……はは。俺達、似てるな」
「似た者カップルだねぇ。えへへ」
はい可愛い。はい確定。
何だこの子、どこまで俺の心の中に入ってくれば気が済むの。俺の心の中はもう咲良でいっぱいだよ。
妙な照れくささで、お互いが無言になる。
部屋の時計の音が、やけに大きく聞こえるが……それ以上に、心臓の音が大きくなる。
これは……これはどうすればいいんだ。ハグか? キスか? 抱き寄せてキスしてそして……ままままままま待て俺っ。こんなところでそんなことしたら、俺間違いなく歯止めが利かなくなる。間違いなく一線を越えることになっちまう。それはまだ早いと言うか、もしそれで咲良に断られたら俺泣く。いや死ぬまである。
落ち着け俺。そう、落ち着くんだ。
「雪和くん……」
うっ……何かを期待してるような顔……。
頬どころか耳、首まで赤くなり、潤んだ瞳で俺に何かを促すような視線を向けてくる咲良。
これは――本格的にまずいっ……!
「さ、さあ、明日も早いし、今日はもう寝よう、そうしよう!」
「ぁ……そ、そうだね。じゃあ雪和くん、おやすみ」
「ああ。おやすみ、咲良」
咲良が少し残念そうな顔をして部屋を出ていくと、隣の部屋の扉が開かれた音が聞こえた。
…………。
ああああああーーーっぶねえええええっ……俺今理性飛びかけてた……! 理性どころか俺の中の獣がシナジーでワンダフルでわっしょいわっしょいしかけてた……!
何だよあの服! 何だよあの残念そうな表情! 俺限定のハニートラップだとしてもあれは効果抜群過ぎるから是非ともやめていただきたい! 俺の心臓がもたない!
でも頑張った、俺の理性! よくやったぞ!
……その日、夜遅くまで夜更かししたのは咲良には秘密だ。しょうがないよね!?
◆◆◆
部屋に戻った咲良。
(ああああああああああああああああああああああああ!!!! こ、この格好大胆過ぎたかな!? でも雪和くんすごいおっぱいと太もも見てたし、女の子としてもっと意識させよう大作戦は成功だよね!? でもふしだらな女の子だって思われてたら……い、いや、あの反応を見るに絶対興奮してくれてたはず! もー、すぐに押し倒されるんじゃないかと思ってドキドキしてたのにっ! いいんだよ雪和くんっ、今すぐにでも押し倒して私をめちゃめちゃに……あ)
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