死神の日記

淺井 哲(あさい てつ)

一人目(2)

そのばばあはもうすぐ死ぬとも知らずに一生懸命畑を耕していた

俺は話しかけ事情を説明した

「てことでお前もうすぐ死ぬぜ、まあでも、もうその年まで生きたんだ悔いはねえだろ?」

「一応魂を取るタイミングは俺が決めれる。今取っていいか?」

ばばあはうろたえた

『いえ、ちょっと待ってください』

『来週、息子が帰ってきます。それまで待ってください』

俺は承諾した





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