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あらすじ
人は夢をみる。
将来こう在りたい、こうしたいと願うこと。未来への希望。
希望があるからこそ、その実現を願い人は考え、歩み続ける。
やがて、様々な発明や発見を経てその文明は目覚しい勢いで発展を遂げてきた。
これが他の生き物との決定的な違いであり、人が人たる由縁である。
また、眠っている時にも人は夢をみる。
睡眠中にあたかも現実であるかのように感じる、現実と対になる現象。
それは古《いにしえ》より、肉体から抜け出た魂が経験した記憶であり、あるいは、神からのお告げであるとも言い伝えられてきた。近年では、そのより現実に近しい経験の記憶は、いわゆる並行世界線のものである。とも考えられている。
しかし、それら夢をみていてばかりでは現実は回ってゆかないのもまた事実である。
結局は夢と現実、その両方が均衡《バランス》する事でこの世界は成り立っている。
時にその状態が崩れた際、人知を遥かに超えた力によって均衡《バランス》は保たれようとする。
それは、時に『神の意思』と呼ばれ、
現実と夢の『聖戦』が今始まろうとしている。
ーゼロの黙示録
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