転生したら自殺した元カノ似のモブ子に出会ったのでラブコメだけどハーレムから脱却します!
盛大にやらかしてしまった!!
「心火! 心火! 起きてってば心火!」
ん、誰だよ人が気持ちよく寝てるのに起こすのは……。
まだ眠いんだ、もう少しだけ夢の中でいさせてくれ。
何の夢見てたっけ。
そうそう、焼きそばパンを追いかける夢だ。
続き見れるかな……。
「いい加減に起きなさい!!」
俺が二度寝をしようとしていたところに、耳元で誰かがそう叫びやがった。
「う、うるせぇーーーー!!」
思わず素の俺で反応してしまった。
寝起きはあんまりいい方ではないのだ。
「どうしちゃったの心火! 寝坊だよ、寝坊!」
「寝坊? え、今何時?」
まじか、昨日夜更かししすぎたか。
あれ、もしかして目覚ましかけずに寝たのか俺。
やっちまった。
「8時だよ、8時! すぐ行かないと遅刻してテスト受けられなくなるよ!!」
「は、8時!? や、ヤバいじゃん!!」
ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい!。
学校のホームルームが始まるのが8時25分。
家から学校まで普通に歩いて20分はかかるか。
いや、間に合う。
間に合わせる!
一時間目は日本史のテストだ。
これで遅刻して受けれなかったら、今までの努力が水の泡になる。
急いで準備をして、ダッシュで行けば何とか時間内にたどり着けるか?
俺は慌ててベットから飛び降り、急いで準備をしようとしていた。
「ちょ、心火。脱ぐの待って」
俺は春乃がいるのを忘れて、パンツ一丁になろうとしていた。
今はそんなことを気にしている場合ではない。
「わ、私部屋の前で待ってるから」
昨日のキス事件の時のように、春乃は赤面しながら部屋を出ていった。
とりあえず、筆記用具とか最低限の道具だけ鞄に詰め込んでとっとと部屋を出よう。
俺は全力で制服に着替え、自室を後にする。
ネクタイも締めないまま、ゆるゆるの恰好になっていた。
「よし、早く行こ! きっと間に合うよ」
「うん、ありがとう春乃」
春乃が起こしてくれていなかったら、今もまだ焼きそばパンを追っかけていたことだろう。
ただの面倒くさい幼馴染だと思っていたが、まさか助けられるとは。
俺たちは階段を駆け上り、急いで外にでようとした。
そこでお俺はあることに微かな違和感を感じた。
そうか、家に誰もいないのだ。
姉妹たちは学校に行ってる時間だけど、母親の霧歌さんまでいない。
そもそも、霧歌さんがいれば俺のことをもっと前に起こしてくれたはずだ。
すぐさまは走り出そうとすると、何故か春乃に止められた。
「なんで母さん居ないんだろう」
「え、知らなかったの? 今日町内会の集まりで朝から出かけてるわよ。
私のママと一緒に役員してるから」
あー、そういえば昨日眠る前に言っていたような気がする。
勉強が忙しくてそれどころではなかった。
「ほら、とにかく今は全力で走るよ!」
「ちょ、まって」
春乃は寝ぼけている俺の手を掴み、そのまま家を飛び出した。
俺は彼女に連れられながら、一緒に足を動かした。
「ま、間に合うかな」
「な、なんとなるわよきっと」
通学路を俺らは疾風のごとく走り去っていく。
今までの努力のためにも、今は風のごとく走り抜けるしかない。
と言いたいところなのだが……。
「また、信号!?」
「3回連続だね……」
何故かこういう時に鍵って信号が全部赤信号だった。
たまにあるけどさ、こういうこと。
けど、今じゃなくてもいいだろ!
っくそ、なんだよこの状況。
寝坊したのは俺のせいとは、家には起こしてくれる人は誰もいなく、二人とも自転車を持っていない。さらに、信号は連続で赤、赤、赤!。
何かに仕組まれたかのような展開だ。
俺は信号で止まっている間、ポケットからスマホを取り出し時間を確認した。
8時15分。
チャイムが鳴るまであと10分しかない。
まだ学校まで距離はあるし、本格的にまずくなってきてた。
ここまでダッシュで来たせいで息も切れてきたし、現実的に考えて遅刻は免れないかもしれない。
あーもう、何やってんだよ俺!
八つ当たりも出来ない状況なので、俺は心の中で叫び散らかした。
このままじゃ、春乃にまで迷惑がかかる……。
俺は緊急事態のため手を繋いでいた春乃の顔を見て、あることに気がついてしまった。
そういうことかよ、春乃。
お前、心火のために……。
「ねぇ、春乃」
「なに? もう少しで信号変わるよ」
「春乃、本当はもっと速く走れるんでしょ?」
「っえ……」
俺の言葉を聞いて春乃は力が抜けたのか、つないだ手を放した。
この反応を見ると、図星だったか。
「汗、全然掻いてないよね。それに息だって切れてない」
よく考えれば当たり前なのだ。
心火が運動が得意というのは海利から聞いたことがない。
ならば、陸上部エースの春乃と全速力で並走できるはずがない。
つまり、春乃はわざと俺に合わせてスピードを落としているのだ。
「だって、心火を置いてくわけにはいかないじゃない!
これが今の私のトップスピードなの!」
春乃の優しさが、苦しいほど胸に刺さった。
「このままじゃ、春乃まで遅刻しちゃうよ。
追試になったら大会、でれなくなるんでしょ?」
俺の寝坊のせいで、彼女の青春の一ページを切り取るわけにはいなかない。
生まれ代わりでもしない限り、高校生活は一生に一度なのだから。
「けど……心火、あんなに頑張ったのに……」
この1週間、付きっ切りで勉強を教えていたから、俺が猛勉強していたことも彼女はよく知っているはずだ。
その思いやりは嬉しいけど、それを受け取ることはできない。
「行って春乃! 僕もまだ、遅刻が決定したわけじゃないし」
とはいったものの、時間的にも体力的にも結果は目に見えてる。
「……わかった」
全く納得した顔をしていなかったが、一応決心はついたようだ。
丁度、信号が青に変わった。
うん、これでいいんだ。
春乃は唇をかみしめながら、本当の全速力で走っていった。
まじかよ、ボ〇ト並じゃないか。
女子高生の限界超えてるだろう。
あの脚なら余裕で間に合いそうだな。
はぁー、俺はどうすっかな。
このまま春乃の後を追っても、追いつくきはしないし。
1限目の歴史は落としたの確定として、他のテストは受けさせてくれるかな。
もし、最初に間に合わなかったら全部0点になるんだったら、最下位ってことか。
10位以内を目指してたのに、ふたを開けてみれば海利より下になっちまった。
俺は後悔と自責の念にかられながら、息を整えるために立ち止まっていた時だった。
前からものすごい勢いで何かが突撃してきた。
「う、嘘だろ!?」
思わず声に出してしまった。
その何かは、学校に向かったはずの春乃だった。
しかも、マントを前にした闘牛みたいな凄まじい形相をしていた。
な、なんなんだ。
全速力で走る方向間違ってるぞ。
極度の方向音痴じゃあるまい。
「心火ぁぁぁぁぁぁ」
横断歩道をダッシュしてきた春乃は、一瞬でさっきいた信号の前に来ていた。
そして、右腕を天高く振り上げた。
え、俺殴られんの?
いやまぁ、寝坊したのは本当に悪いとは思ってるけどさ。
わざわざ戻ってくるほどじゃないだろ。
俺は反射的に目を瞑ると、「パチンっ」と強い衝撃音が聞こえてきた。
あれ、けど全然痛くない。
というか、頬に触れられてない。
俺はすぐに瞼を開けると、春乃が自分の頬に手を当てていた。
てことは、自分で自分を殴ったのか!?
「心火、ごめん!!」
「な、何が!?」
「私大事なこと忘れてた。
心火は私が骨折した時、ずっと隣で看病してくれた。
思うように短距離のタイムが縮まらかったとき、夜遅くまで練習に付き合ってくれた!」
俺も忘れてたというか、そもそもそのエピソード丸々知らないけど。
これは心火のやつ、本物の紳士だな。
幼馴染とはいえ、なかなかできることじゃないぞ。
いや、大切な人のためなら、人はそれぐらい何のためらいもなくするか。
真里菜も、俺が大学の単位を落としそうになった時、一緒に試験勉強してくれたっけ。
「私も心火と一緒に、全部乗り越えていくって決めたんだった。
本当にごめんなさい!
置いてくなんて、私最低だ……」
そんなことない。
俺が、自分の意志で置いて行けと言ったのだ。
彼女のとても論理的とは思えない行動を否定することも出来たが、俺はしなかった。
今の春乃に言っても、心火の傍を離れないだろう。
好きな人が苦しんでるなら、それを支えたいって気持ちは、俺にも痛いほど理解できるから。
ん、誰だよ人が気持ちよく寝てるのに起こすのは……。
まだ眠いんだ、もう少しだけ夢の中でいさせてくれ。
何の夢見てたっけ。
そうそう、焼きそばパンを追いかける夢だ。
続き見れるかな……。
「いい加減に起きなさい!!」
俺が二度寝をしようとしていたところに、耳元で誰かがそう叫びやがった。
「う、うるせぇーーーー!!」
思わず素の俺で反応してしまった。
寝起きはあんまりいい方ではないのだ。
「どうしちゃったの心火! 寝坊だよ、寝坊!」
「寝坊? え、今何時?」
まじか、昨日夜更かししすぎたか。
あれ、もしかして目覚ましかけずに寝たのか俺。
やっちまった。
「8時だよ、8時! すぐ行かないと遅刻してテスト受けられなくなるよ!!」
「は、8時!? や、ヤバいじゃん!!」
ヤバい、ヤバい、ヤバい、ヤバい!。
学校のホームルームが始まるのが8時25分。
家から学校まで普通に歩いて20分はかかるか。
いや、間に合う。
間に合わせる!
一時間目は日本史のテストだ。
これで遅刻して受けれなかったら、今までの努力が水の泡になる。
急いで準備をして、ダッシュで行けば何とか時間内にたどり着けるか?
俺は慌ててベットから飛び降り、急いで準備をしようとしていた。
「ちょ、心火。脱ぐの待って」
俺は春乃がいるのを忘れて、パンツ一丁になろうとしていた。
今はそんなことを気にしている場合ではない。
「わ、私部屋の前で待ってるから」
昨日のキス事件の時のように、春乃は赤面しながら部屋を出ていった。
とりあえず、筆記用具とか最低限の道具だけ鞄に詰め込んでとっとと部屋を出よう。
俺は全力で制服に着替え、自室を後にする。
ネクタイも締めないまま、ゆるゆるの恰好になっていた。
「よし、早く行こ! きっと間に合うよ」
「うん、ありがとう春乃」
春乃が起こしてくれていなかったら、今もまだ焼きそばパンを追っかけていたことだろう。
ただの面倒くさい幼馴染だと思っていたが、まさか助けられるとは。
俺たちは階段を駆け上り、急いで外にでようとした。
そこでお俺はあることに微かな違和感を感じた。
そうか、家に誰もいないのだ。
姉妹たちは学校に行ってる時間だけど、母親の霧歌さんまでいない。
そもそも、霧歌さんがいれば俺のことをもっと前に起こしてくれたはずだ。
すぐさまは走り出そうとすると、何故か春乃に止められた。
「なんで母さん居ないんだろう」
「え、知らなかったの? 今日町内会の集まりで朝から出かけてるわよ。
私のママと一緒に役員してるから」
あー、そういえば昨日眠る前に言っていたような気がする。
勉強が忙しくてそれどころではなかった。
「ほら、とにかく今は全力で走るよ!」
「ちょ、まって」
春乃は寝ぼけている俺の手を掴み、そのまま家を飛び出した。
俺は彼女に連れられながら、一緒に足を動かした。
「ま、間に合うかな」
「な、なんとなるわよきっと」
通学路を俺らは疾風のごとく走り去っていく。
今までの努力のためにも、今は風のごとく走り抜けるしかない。
と言いたいところなのだが……。
「また、信号!?」
「3回連続だね……」
何故かこういう時に鍵って信号が全部赤信号だった。
たまにあるけどさ、こういうこと。
けど、今じゃなくてもいいだろ!
っくそ、なんだよこの状況。
寝坊したのは俺のせいとは、家には起こしてくれる人は誰もいなく、二人とも自転車を持っていない。さらに、信号は連続で赤、赤、赤!。
何かに仕組まれたかのような展開だ。
俺は信号で止まっている間、ポケットからスマホを取り出し時間を確認した。
8時15分。
チャイムが鳴るまであと10分しかない。
まだ学校まで距離はあるし、本格的にまずくなってきてた。
ここまでダッシュで来たせいで息も切れてきたし、現実的に考えて遅刻は免れないかもしれない。
あーもう、何やってんだよ俺!
八つ当たりも出来ない状況なので、俺は心の中で叫び散らかした。
このままじゃ、春乃にまで迷惑がかかる……。
俺は緊急事態のため手を繋いでいた春乃の顔を見て、あることに気がついてしまった。
そういうことかよ、春乃。
お前、心火のために……。
「ねぇ、春乃」
「なに? もう少しで信号変わるよ」
「春乃、本当はもっと速く走れるんでしょ?」
「っえ……」
俺の言葉を聞いて春乃は力が抜けたのか、つないだ手を放した。
この反応を見ると、図星だったか。
「汗、全然掻いてないよね。それに息だって切れてない」
よく考えれば当たり前なのだ。
心火が運動が得意というのは海利から聞いたことがない。
ならば、陸上部エースの春乃と全速力で並走できるはずがない。
つまり、春乃はわざと俺に合わせてスピードを落としているのだ。
「だって、心火を置いてくわけにはいかないじゃない!
これが今の私のトップスピードなの!」
春乃の優しさが、苦しいほど胸に刺さった。
「このままじゃ、春乃まで遅刻しちゃうよ。
追試になったら大会、でれなくなるんでしょ?」
俺の寝坊のせいで、彼女の青春の一ページを切り取るわけにはいなかない。
生まれ代わりでもしない限り、高校生活は一生に一度なのだから。
「けど……心火、あんなに頑張ったのに……」
この1週間、付きっ切りで勉強を教えていたから、俺が猛勉強していたことも彼女はよく知っているはずだ。
その思いやりは嬉しいけど、それを受け取ることはできない。
「行って春乃! 僕もまだ、遅刻が決定したわけじゃないし」
とはいったものの、時間的にも体力的にも結果は目に見えてる。
「……わかった」
全く納得した顔をしていなかったが、一応決心はついたようだ。
丁度、信号が青に変わった。
うん、これでいいんだ。
春乃は唇をかみしめながら、本当の全速力で走っていった。
まじかよ、ボ〇ト並じゃないか。
女子高生の限界超えてるだろう。
あの脚なら余裕で間に合いそうだな。
はぁー、俺はどうすっかな。
このまま春乃の後を追っても、追いつくきはしないし。
1限目の歴史は落としたの確定として、他のテストは受けさせてくれるかな。
もし、最初に間に合わなかったら全部0点になるんだったら、最下位ってことか。
10位以内を目指してたのに、ふたを開けてみれば海利より下になっちまった。
俺は後悔と自責の念にかられながら、息を整えるために立ち止まっていた時だった。
前からものすごい勢いで何かが突撃してきた。
「う、嘘だろ!?」
思わず声に出してしまった。
その何かは、学校に向かったはずの春乃だった。
しかも、マントを前にした闘牛みたいな凄まじい形相をしていた。
な、なんなんだ。
全速力で走る方向間違ってるぞ。
極度の方向音痴じゃあるまい。
「心火ぁぁぁぁぁぁ」
横断歩道をダッシュしてきた春乃は、一瞬でさっきいた信号の前に来ていた。
そして、右腕を天高く振り上げた。
え、俺殴られんの?
いやまぁ、寝坊したのは本当に悪いとは思ってるけどさ。
わざわざ戻ってくるほどじゃないだろ。
俺は反射的に目を瞑ると、「パチンっ」と強い衝撃音が聞こえてきた。
あれ、けど全然痛くない。
というか、頬に触れられてない。
俺はすぐに瞼を開けると、春乃が自分の頬に手を当てていた。
てことは、自分で自分を殴ったのか!?
「心火、ごめん!!」
「な、何が!?」
「私大事なこと忘れてた。
心火は私が骨折した時、ずっと隣で看病してくれた。
思うように短距離のタイムが縮まらかったとき、夜遅くまで練習に付き合ってくれた!」
俺も忘れてたというか、そもそもそのエピソード丸々知らないけど。
これは心火のやつ、本物の紳士だな。
幼馴染とはいえ、なかなかできることじゃないぞ。
いや、大切な人のためなら、人はそれぐらい何のためらいもなくするか。
真里菜も、俺が大学の単位を落としそうになった時、一緒に試験勉強してくれたっけ。
「私も心火と一緒に、全部乗り越えていくって決めたんだった。
本当にごめんなさい!
置いてくなんて、私最低だ……」
そんなことない。
俺が、自分の意志で置いて行けと言ったのだ。
彼女のとても論理的とは思えない行動を否定することも出来たが、俺はしなかった。
今の春乃に言っても、心火の傍を離れないだろう。
好きな人が苦しんでるなら、それを支えたいって気持ちは、俺にも痛いほど理解できるから。
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