転生したら自殺した元カノ似のモブ子に出会ったのでラブコメだけどハーレムから脱却します!
で、でかくね!?
委員長と勉強の約束をした次の日の土曜日、俺たちはとある場所で勉強会を開くことにした。
そこは俺が訪れたことはない場所で、現実にいた時でもドラマとかでしか見たことがなかった。
俺は下からゆっくりと首を持ち上げながら、その場所の全貌を眺めた。
学校のグランドよりも広そうな手入れをされた芝生の庭に、石で出来た噴水がいくつも置いてあり水があちこちで流れている。
そこを過ぎれば、巨人でも出入りするのかというぐらいの大きな扉。これが玄関だというのだから驚きだ。
扉に負けないほど、その家は巨大でいくつも無数の窓があるところを見ると、それだけ部屋の数も多いいということだろう。
形は真ん中が出っ張っていて、そこから左右下斜めに下がっている構造だ。
これはまさしく、城だ。
しかも西洋の王様が住んでそうな、立派なお城だ。
ある程度、予想はしていたのだがまさかここまでとは。
あいつ金持ち超えて、もはや姫だろ。
そうここはルニールの家なのだ。
東京でこんな広さの土地と家、軽く億は超えている事だろう。
俺の高校時代にこんな同級生はいなかった。
改めてこの世界との規模の違いに驚かされた。
「こ、虎頭くん。本当にここで勉居会をするの? ぼ、僕の家でもよかったんだけど……」
「ここが一番いいと思ったんだ。ほら、約束も果たせると思って」
「こ、こんなに早く果たさなくても……」
ルニールにどう紹介すればいいのか悩んだ俺は、今回の勉強会にルニールも誘えばいいことに気がついた。
学年2位の委員長に俺が勉強を教えてもらうことは不自然ではないし、ルニールも順位は10位ぐらいなので教えてもらう理由にもなる。
海利がいることに難色は示していたけど、ルニールはすぐに家を貸してくれることを許諾してくれた。
っと、ここまではよかったんだが……。
「ルニールのお家、久しぶり~。相変わらずおっきいな~」
ラフな私服を着ている春乃が、何故かそこにはいたのだ。
しかも隣には清楚なワンピースを着ている沙理弥までいるのだ。
ワンピース来てると、余計に沙理弥の豊潤すぎる胸が目立っている。
「私はしょっちゅうお邪魔してるよ。タダで豪華な食事が食べられるからいいんだ~」
可愛い顔をしながらなかなかゲスなことを言うもんだ。
リムジンで家まで送ってもらっていたりと、ルニールと沙理弥は結構仲が良いんだな。
もしかしたら、沙理弥が勝手にお世話になっているだけかもしれないが。
何故この二人がここにいるかは、俺もよく知らない。
けどおそらく、虎頭家の誰かが春乃に俺が出かけることを話したのではないかと思う。
双子の妹の紫水と春乃はまぁまぁ面識があるみたいだし、春乃の母親と心火の母親霧歌さんは親友らしいし。
春乃がいなければ少し心火要素を無くしても怪しまれないと思っていたが、これは休日でもしっかりと演技をしないといけなそうだ。
「けど、委員長と心火仲良かったんだね。知らなかった」
さっそく嫌なところを突っ込まれた。
そうだよなぁ、委員長とはほぼ初めましてだったからな。
「そら、あれだよ。上位ランカーだけの絆って言うか。ま、底辺のお前にはわからんだろうけど」
代わりに海利にが答えてくれた。
休日でもこいつは、いつものお茶らけ海利だった。
「底辺って、私はまだ赤点ギリギリで通過してるの!
てか、あんたなんか、毎回追試でしょうが!
底辺の底辺のくせに、なに上から物を言ってるのよ」
「底辺だからこそ、見えてくる高見みたいなのがあるんだよ」
万年最下位男の海利は、何故か誇らしげだった。
そういえば、勉強ができないことは、偽りじゃなくて本当なんだよな。
「何言ってるのか分かんな~い」
皆が思っていたことを、沙理弥がズバッと代弁してくれた。
ありがとう、たぶん海利本人も何を言ってるのかわかってなかったと思うぞ。
シュリビアス家の庭前で、ギャーギャーと喋っていると、城から見たことのある人が近づいてきた。
その人は、ルニールに執事の駒岸さんだった。
「お待ちしておりました。わざわざお越しくださりありがとうございます」
学校の時よりも、俺たちに対して丁寧に接していた。
一応、客人ってことになってるのか。
「それではご案内いたします」
俺たちは彼女に連れられ中庭を通り過ぎ、城の中へ入っていく。
聳え立つ扉がゆっくり開くと、そこには超高級ホテルのような光景が広がっていた。
シャンデリアに見た子もない石像や絵画。
至るところにお金を感じる内観をしていた。
さらに俺が驚いたのは、メイドの数だ。
「いらっしゃいませ」
何にものメイドが横並びで俺たちを歓迎してくれていた。
当然、全員容姿端麗なのだから、超レベルの高いメイド喫茶だ。
くぅ、家全体がなんだか眩しくて直視できないぜ。
男三人は圧倒されて瞬きを何度もしており、来たことのある春乃でさえも少し緊張しているよづあった。
沙理弥だけはお気楽に、メイドたちへニコニコと手を振っていた。
明らかに場違いなのに、よくもまあ頻繁に来れるもんだ。
改めて沙理弥の精神力の強さを目の当たりした。
「約一名、お呼びではないものがいるみたいですけど、ようこそ我が家へ」
城の大きな階段から、堂々とルニールが下りてきた。
高級そうなキラキラとしたドレスのような服を着ており、この城の主であることを強調していた。
「言われてんぞ、春乃」
「言いかけげん嫌われていることに気がつきなさいよね、海利」
「約だから、春乃ちゃんもちょっとは含まれてるんじゃない?」
「た、たぶん、僕のことだよ……。仲良くないのに」
「ちょ、皆。落ち着いて」
ルニールの一言だけで、それぞれが独特の反応をして一気に騒がしくなった。
おそらく正解は、海利のことだろう。
「まぁ、いいですわ。駒岸、皆さんを客室へご案内して差し上げて」
「かしこまりました、お嬢様」
教室じゃなくても変わらないこいつらと一緒に、俺は再び駒岸さんに連れられて城の廊下を歩いていった。
見るものすべてが目新しくて、脳が追い付けないでいた。
しかし、俺はこんなところで疲れている場合ではない。
このあと一日みっちり勉強をしなくてはいけない。
さらに、俺は委員長との約束を果たさなければいけない。
接点のないルニールに、うまい具合で委員長を近づけさせる。
名付けて「ルニール姫ドキドキ、意外と委員長悪くないかも大作戦!」である。
うん、我ながらいい作戦名である。
そこは俺が訪れたことはない場所で、現実にいた時でもドラマとかでしか見たことがなかった。
俺は下からゆっくりと首を持ち上げながら、その場所の全貌を眺めた。
学校のグランドよりも広そうな手入れをされた芝生の庭に、石で出来た噴水がいくつも置いてあり水があちこちで流れている。
そこを過ぎれば、巨人でも出入りするのかというぐらいの大きな扉。これが玄関だというのだから驚きだ。
扉に負けないほど、その家は巨大でいくつも無数の窓があるところを見ると、それだけ部屋の数も多いいということだろう。
形は真ん中が出っ張っていて、そこから左右下斜めに下がっている構造だ。
これはまさしく、城だ。
しかも西洋の王様が住んでそうな、立派なお城だ。
ある程度、予想はしていたのだがまさかここまでとは。
あいつ金持ち超えて、もはや姫だろ。
そうここはルニールの家なのだ。
東京でこんな広さの土地と家、軽く億は超えている事だろう。
俺の高校時代にこんな同級生はいなかった。
改めてこの世界との規模の違いに驚かされた。
「こ、虎頭くん。本当にここで勉居会をするの? ぼ、僕の家でもよかったんだけど……」
「ここが一番いいと思ったんだ。ほら、約束も果たせると思って」
「こ、こんなに早く果たさなくても……」
ルニールにどう紹介すればいいのか悩んだ俺は、今回の勉強会にルニールも誘えばいいことに気がついた。
学年2位の委員長に俺が勉強を教えてもらうことは不自然ではないし、ルニールも順位は10位ぐらいなので教えてもらう理由にもなる。
海利がいることに難色は示していたけど、ルニールはすぐに家を貸してくれることを許諾してくれた。
っと、ここまではよかったんだが……。
「ルニールのお家、久しぶり~。相変わらずおっきいな~」
ラフな私服を着ている春乃が、何故かそこにはいたのだ。
しかも隣には清楚なワンピースを着ている沙理弥までいるのだ。
ワンピース来てると、余計に沙理弥の豊潤すぎる胸が目立っている。
「私はしょっちゅうお邪魔してるよ。タダで豪華な食事が食べられるからいいんだ~」
可愛い顔をしながらなかなかゲスなことを言うもんだ。
リムジンで家まで送ってもらっていたりと、ルニールと沙理弥は結構仲が良いんだな。
もしかしたら、沙理弥が勝手にお世話になっているだけかもしれないが。
何故この二人がここにいるかは、俺もよく知らない。
けどおそらく、虎頭家の誰かが春乃に俺が出かけることを話したのではないかと思う。
双子の妹の紫水と春乃はまぁまぁ面識があるみたいだし、春乃の母親と心火の母親霧歌さんは親友らしいし。
春乃がいなければ少し心火要素を無くしても怪しまれないと思っていたが、これは休日でもしっかりと演技をしないといけなそうだ。
「けど、委員長と心火仲良かったんだね。知らなかった」
さっそく嫌なところを突っ込まれた。
そうだよなぁ、委員長とはほぼ初めましてだったからな。
「そら、あれだよ。上位ランカーだけの絆って言うか。ま、底辺のお前にはわからんだろうけど」
代わりに海利にが答えてくれた。
休日でもこいつは、いつものお茶らけ海利だった。
「底辺って、私はまだ赤点ギリギリで通過してるの!
てか、あんたなんか、毎回追試でしょうが!
底辺の底辺のくせに、なに上から物を言ってるのよ」
「底辺だからこそ、見えてくる高見みたいなのがあるんだよ」
万年最下位男の海利は、何故か誇らしげだった。
そういえば、勉強ができないことは、偽りじゃなくて本当なんだよな。
「何言ってるのか分かんな~い」
皆が思っていたことを、沙理弥がズバッと代弁してくれた。
ありがとう、たぶん海利本人も何を言ってるのかわかってなかったと思うぞ。
シュリビアス家の庭前で、ギャーギャーと喋っていると、城から見たことのある人が近づいてきた。
その人は、ルニールに執事の駒岸さんだった。
「お待ちしておりました。わざわざお越しくださりありがとうございます」
学校の時よりも、俺たちに対して丁寧に接していた。
一応、客人ってことになってるのか。
「それではご案内いたします」
俺たちは彼女に連れられ中庭を通り過ぎ、城の中へ入っていく。
聳え立つ扉がゆっくり開くと、そこには超高級ホテルのような光景が広がっていた。
シャンデリアに見た子もない石像や絵画。
至るところにお金を感じる内観をしていた。
さらに俺が驚いたのは、メイドの数だ。
「いらっしゃいませ」
何にものメイドが横並びで俺たちを歓迎してくれていた。
当然、全員容姿端麗なのだから、超レベルの高いメイド喫茶だ。
くぅ、家全体がなんだか眩しくて直視できないぜ。
男三人は圧倒されて瞬きを何度もしており、来たことのある春乃でさえも少し緊張しているよづあった。
沙理弥だけはお気楽に、メイドたちへニコニコと手を振っていた。
明らかに場違いなのに、よくもまあ頻繁に来れるもんだ。
改めて沙理弥の精神力の強さを目の当たりした。
「約一名、お呼びではないものがいるみたいですけど、ようこそ我が家へ」
城の大きな階段から、堂々とルニールが下りてきた。
高級そうなキラキラとしたドレスのような服を着ており、この城の主であることを強調していた。
「言われてんぞ、春乃」
「言いかけげん嫌われていることに気がつきなさいよね、海利」
「約だから、春乃ちゃんもちょっとは含まれてるんじゃない?」
「た、たぶん、僕のことだよ……。仲良くないのに」
「ちょ、皆。落ち着いて」
ルニールの一言だけで、それぞれが独特の反応をして一気に騒がしくなった。
おそらく正解は、海利のことだろう。
「まぁ、いいですわ。駒岸、皆さんを客室へご案内して差し上げて」
「かしこまりました、お嬢様」
教室じゃなくても変わらないこいつらと一緒に、俺は再び駒岸さんに連れられて城の廊下を歩いていった。
見るものすべてが目新しくて、脳が追い付けないでいた。
しかし、俺はこんなところで疲れている場合ではない。
このあと一日みっちり勉強をしなくてはいけない。
さらに、俺は委員長との約束を果たさなければいけない。
接点のないルニールに、うまい具合で委員長を近づけさせる。
名付けて「ルニール姫ドキドキ、意外と委員長悪くないかも大作戦!」である。
うん、我ながらいい作戦名である。
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