闇を抱えた勇者は世界を救う為に全てを飲み殺す~完結済み~

青篝

皆で出発

(種族)人間
(名前)シイラ・ユハ・タアラ
(能力値)体力3400
     攻撃2400
     防御1600
     俊敏2000
     魔力量800
     知力4000
     精神力4500
     魔法耐性780
(魔法気質)水 風
(固有能力)『忠誠の剣アイアナイト
  ――忠誠を誓った者が近くにいると
    強くなれる。

      『聖母の歌声マドンナイズ
  ――誰でも心を開いてくれる。

B81 W57 H76


(種族)人間
(名前)マーレ
(能力値)体力1300
     攻撃500
     防御200
     俊敏800
     魔力量2000
     知力1600
     精神力5000
     魔法耐性6000
(魔法気質)水 闇 風 雷 光
(固有能力)『壁に耳ありワイルドイア
  ――聴力を高められる。

      『魔力爆破デスインパクト
  ――意図的に自分の魔力を
    爆破されることができる。
    使うと、一定の確率で死ぬ。

B62 W49 H60


翌日の朝、俺はシイラとマーレの
ステータスを確認する為に
二人を部屋に入れた。
二人は何の疑いもせずに
ステータスを呼び出し、
俺に見せてくれた。
その慣れた手つきを見て
俺は若干悔しく思うが、
二人のステータスを見て
目を見張るばかりになる。
まず、シイラだが、
基本ステータスを見た感じ、
普通の人間が努力して
得られる数値は
きっちりと上がっており、
固有能力もまさにシイラの
イメージ通りの物があった。
そして、シイラの(名前)を
見て思い出したのだが、
シイラはこのタアラの国王の娘で、
いわゆるお嬢様だということ。
名前に国名が入っているので、
この事実は間違いない。
最後に……うむ。
大人の女性らしい、
いいスリーサイズだ。

「深慈君、何か失礼なこと
考えてる顔してる…」

次にマーレだ。
名前がないとか言っていたので
俺がつけた名前なのだが、
しっかりとステータスに反映されている。
自分のつけた名前が
こうして誰かが名乗っいるのは、
なんだか照れくさいような気になる。
で、基本ステータスで触れたいのが、
マーレの魔法耐性の高さだ。
チュニが5000でシイラが780、
俺とマーレが6000。
チュニが高くて、シイラが低くて、
俺が高いのは分かる。
しかし、マーレはなぜここまで
魔法耐性が高いのか。
まさかとは思うが、
固有能力の欄にある、
『魔力爆破』と何か関係が
あったりするのだろうか。
いや、これよく見なくても
恐ろしい能力だな。
こんな物を使わせないように
必死になって守ろう。
うん、いいスリーサイズしてる。
俺はどっちかというと
マーレの方が好みだな。

「…怖い」

あぁ、そうやって
怯えた小動物みたいに
シイラにしがみついている
マーレは物凄く可愛い。

「…フンっ」

「いてっ!」

横からチュニに殴られた。
あれ?そういえば俺は
何を考えていたんだっけ?
物凄く愉快なことを
考えていたと思うんだが、何だっけ。
まぁ、いいか。

「すまん、俺としたことが変に
スイッチが入ってしまった。
気を取り直して、出発しよう」

何とか誤魔化して、
俺は出発の準備をする。
といっても、一泊寝ただけなので
特にすることもなく、
すぐに宿を出た。
宿を出てからは、
近くの竜車屋で
一匹の地竜を借り、
シイラに手綱を握らせて
俺とマーレは後ろに座る…
と思ったのだが、
やはりマーレはシイラから離れず、
結局俺一人で後ろのスペースを
独占することになった。
チュニはというと、
地竜の頭に座っている。
チュニが乗っている方が、
地竜がよく言うことを
聞いてくれるらしい。
悪魔ってすごいのな。

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