前説

『自由である』とは
一体どういうことだろうか。
自分のやりたい事を
好きな時に好きなように
出来たら自由だろうか。
肉体的及び精神的に
何にも拘束されていない状態が
自由だろうか。
俺は思うんだ。
『自分らしくいられる事』、
それが『自由』ではないだろうか。
空を飛びたいと翼を欲した男が、
神を翼を与えられて
空を飛べるようになったが、
男は調子に乗って太陽まで飛び、
太陽に焼かれて死んだ。
男が翼を望み、神は与えた。
その結果として、男は死んだ。
自分のしたいこと、
自分が欲した物が簡単に手に入る。
一般論的にいえば
それが『自由』なのかもしれない。
しかし、代償として
自分自身を見失っては本末転倒。
だから、俺は思うんだ。
『自分らしくいられる事』、
それが『自由』ではないだろうか。