H.I.S.A.H.I.T.O. みだりにその名を口にしてはならない小説がある。
第18話 混沌の種子
「この中で、宇宙空間に耐えられるのは、私くらいか……
ヒサヒト様、ツクヨミ神の落下は私が食い止めます」
「俺は何をしたらいい?「」
「いい加減私に言われなくてもやるべきことがわかるようになりなさい!」
「アマテラスをやれってことだよな、、、
アイコちゃんのお父さん、俺のおじさんだぞ……」
「いえ、ヒサヒト、父とは私が決着をつけます。あなたはあの少年を」
一度見ただけだがその美しい、宇宙柄と歯車のレジンアクセサリーのような八十三式をヒサヒトは忘れてはいなかった。
「ダイドウカズキ、あんたは何者なんだ?」
「この世界を統べる教会、そのトップに君臨する13人、そのうちのひとりだよ」
「それが、13評議会か」
「そう。そしてぼくは、こことは違う世界から来た。
いや、十三評議会の全員がこことは違う世界から来た」
「何のために!?」
「ぼくたちが生まれ育った世界は、ラグナログの日が起きず、令和という時代を迎えた。
人類が憎しみあい戦争を続ける時代を黒歴史として封印し、争いのない世界を産み出そうとしている。
ぼくたち13人は、その世界から、その時代から、世界と歴史の意思により弾き出された、いわゆるつまはじきもの。
そして、その世界とは真逆の、神や天使、悪魔さえも使役し永遠に戦争を繰り返すこの世界に迎え入れられた。
ファティマ第三の予言にあった混沌の種子とは、ぼくたちのことだ。
さあ、君たちがぼくに勝てば、この物語の第一部は閉幕する。
ぼくに勝つことができれば、残りの12人なんてたやすいだろうからね。
ぼくが勝てば、ぼくたちはそのアメノトリフネと、ぼくたちの持つノアの方舟で、生まれ育った世界に再び混沌をもたらす。
さあ、はじめよう。
世界の終わりの始まりの終わりの始まり。
の、始まりの終わり?」
始まりだの終わりだの、どちらでもいい。
卵か先か鶏が先かで困る者などいないように。
ヒサヒトとダイドウは、同じことを考えていたが、そのことを互いに知ることはなかった。
ヒサヒト様、ツクヨミ神の落下は私が食い止めます」
「俺は何をしたらいい?「」
「いい加減私に言われなくてもやるべきことがわかるようになりなさい!」
「アマテラスをやれってことだよな、、、
アイコちゃんのお父さん、俺のおじさんだぞ……」
「いえ、ヒサヒト、父とは私が決着をつけます。あなたはあの少年を」
一度見ただけだがその美しい、宇宙柄と歯車のレジンアクセサリーのような八十三式をヒサヒトは忘れてはいなかった。
「ダイドウカズキ、あんたは何者なんだ?」
「この世界を統べる教会、そのトップに君臨する13人、そのうちのひとりだよ」
「それが、13評議会か」
「そう。そしてぼくは、こことは違う世界から来た。
いや、十三評議会の全員がこことは違う世界から来た」
「何のために!?」
「ぼくたちが生まれ育った世界は、ラグナログの日が起きず、令和という時代を迎えた。
人類が憎しみあい戦争を続ける時代を黒歴史として封印し、争いのない世界を産み出そうとしている。
ぼくたち13人は、その世界から、その時代から、世界と歴史の意思により弾き出された、いわゆるつまはじきもの。
そして、その世界とは真逆の、神や天使、悪魔さえも使役し永遠に戦争を繰り返すこの世界に迎え入れられた。
ファティマ第三の予言にあった混沌の種子とは、ぼくたちのことだ。
さあ、君たちがぼくに勝てば、この物語の第一部は閉幕する。
ぼくに勝つことができれば、残りの12人なんてたやすいだろうからね。
ぼくが勝てば、ぼくたちはそのアメノトリフネと、ぼくたちの持つノアの方舟で、生まれ育った世界に再び混沌をもたらす。
さあ、はじめよう。
世界の終わりの始まりの終わりの始まり。
の、始まりの終わり?」
始まりだの終わりだの、どちらでもいい。
卵か先か鶏が先かで困る者などいないように。
ヒサヒトとダイドウは、同じことを考えていたが、そのことを互いに知ることはなかった。
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