ディスカウントショップで兄がわたしを18禁コーナーに連れていこうとしています。

雨野美哉(あめの みかな)

「おにーちゃんと結婚したい!! ⑥」



ねぇ、おにーちゃん、わたし、わかったよ。


ん? なにが?


言葉をいくら紡いでも、わたしがおにーちゃんを好きな気持ちは、どうしたって全部伝えられないの。
わたし、原稿用紙に何百枚でも書けるよ。どれだけでも話せるよ。
でも、それでも伝わらないの。伝えきれないの。
言葉には限界があるの。
たった二文字で、簡単に人の生き死にを左右できるくらいの力があるのに、愛はうまく伝えられないの。


それ、すごくわかる気がする……
ぼくだけじゃないんだね。みかなもなんだね。


たぶんね、わたしやおにーちゃんだけじゃないんだと思う。
きっとみんなそうなんだよ。
だけどね、こうして体を重ねてるときは、全部伝えられてる気がするの。


そうだね。ぼくも、こうしてるときは、全部伝えられてるような気がする。伝わってくる。


だって、好きじゃなきゃ、できないことがたくさんあるんだもん。
人によっては、どれだけ好きでも無理なものは無理って言うかもしれないけど、わたしはおにーちゃんがしたいこと、してほしいこと、ぜんぶこたえられる。かなえてあげられる。


ぼくもみかながしたいことやしてほしいことは、ぜんぶしてあげたいって思う。


わたしはおにーちゃんとお話ししてるだけで、いつもしあわせな気持ちでいっぱいになるよ。
愛されてること、大事にしてくれてることすごくわかるよ。


ぼくも、みかながそばにいてくれるだけで、それだけでしあわせになる。
だれといても不安だったけど、みかなだけが、ちゃんとぼくの心を満たしてくれる。
ぼくには最初からみかなしかいなかったんだってわかるんだ。


でも、おにーちゃんの気持ちや想いは、ふだんわたしが感じてる以上なんだってことが、こうしてるときわかるの。


そうだね、ぼくも、こうしてるときに、本当にわかる。
ぼくがどれだけ、みかなに愛してもらえてるか。


おにーちゃんは、ずるい。
こんなの覚えたら……あ、だめ……


ん? どうしたの?


……ごめんね、イッちゃいそう。


いいよ、みかながイッてくれるの、すごくうれしいから。


おにーちゃん、もっと……もっといっぱい……ついて……




いつも、わたしばっかり、先にイッてごめんね……


そんなこと、謝らなくていいのに。
ぼくはね、みかながぼくで気持ちよくなってくれるのが、すごくしあわせなんだよ?


おにーちゃんは、ずるい。
こんなの覚えたら、わたし、絶対おにーちゃんから離れられないよ。


離れるつもりだったの? どっかいっちゃうつもりだったの?


そうじゃ……ないけど……おにーちゃ……ん?
わた、し、いま、イッた……ばかりなのに……だめだよ……


だって、みかなのえっちな声とか、えっちな顔を見るの、ぼく、大好きだから。


いじわる……


ぼくが大好きなみかなは、普段の声も、顔も、かわいくてしかたがないけど……
この声も、この顔も、それから、このきれいな体も、全部ぼくしか知らないんだなって思うと、もっともっと見たくなるんだ。


いいよ、いっぱい見て? いっぱい聞いて?
みかなは、ずっと、ぜんぶ、おにーちゃんのものだから。


ぼくも、ぜんぶみかなのものだよ。


ねぇ、おにーちゃん、わたしっておにーちゃんの楽器みたいじゃない?


楽器?


おにーちゃんは、わたしの体のどこをどうしたら、わたしがどうなるか、どんな声を出しちゃうか、全部知ってるでしょ?
たまにね、おにーちゃんが、わたしを演奏してるみたいに思うことがあるの。


じゃあ、みかなは、ストラディバリウスだね。


ストラディバリウス? みかなが?


うん、こんなきれいな音色を奏でられるのは、みかなだけだから。


おにーちゃんが一流の演奏者だからだよ?
あ、おにーちゃん、わたし、また……


みかな、ぼくも……
ゴムしてないから、抜かなきゃ……


いいの……みかなの中にいっぱいだして……
わたし、おにーちゃんの赤ちゃんほしい……
だから、抜かないで。そのまま……あっ……




……いっぱいでたね? おにーちゃんの精子がね、わたしの中のいろんなところにとんできて、すごくきもちよかったよ?


うん、ぼくも、すごく気持ちがよかった……


中にだしたのは、はじめてだった?


うん……なまでするのも、はじめてで……
ほんとはみかなより先にいっちゃいそうだった……


ずっと我慢してたの? しなくていいのに。


だって、みかなにいっぱいきもちよくなってもらってからがよかったから。


おにーちゃんは、いつもみかなのことを自分のことより優先してくれるね。
わたし、すごくうれしいよ。
でも、もっとわがままになってもいいんだよ?
あ、まだ、だめ、抜いちゃやだ、このままがいい。ずっと、ひとつになっていたい……


みかな、だきしめさせて。


うん……


ぼくのこどもがほしいって言ってくれて、ありがとう。


重くなかった?


ぼくたちは、もうただの恋人じゃないんだよ?


そっか……そうだね
ね、おにーちゃんは、おにーちゃんとわたしの赤ちゃん、ほしい?


ほしいよ。きっとかわいい女の子だろうし。


なんで女の子? 女の子がいいの?
わたしは男の子がいいな……
女の子だと、わたしそっくりな子になって、おにーちゃんをとられちゃいそう。


そんな心配しなくていいのに。


わたしはね、男の子がうまれて、その子が大きくなったら、おにーちゃんとその子にわたしのことをとりあってほしい……


ぼくの方が不安になってきたんだけど……


おにーちゃん、あんなにいっぱい出ちゃったのに、小さくならないね。


だって、みかなの中、すごく気持ちいいから。


もっとする?


したい。みかながいやじゃなかったら


じゃあ、いっぱいしよ?
いっぱいいっぱい、わたしの中にだして。




          

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