ディスカウントショップで兄がわたしを18禁コーナーに連れていこうとしています。

雨野美哉(あめの みかな)

「ドキッ! 近所の中学校で大運動会! ポロリもあるよ!!」

今日(9月某日)、近所の中学校(わたしとおにーちゃんの母校)で、運動会をやってるみたいなのです。

徒歩5分くらいのところなので、マイクのアナウンスやあの忌々しい運動会(中学時代のわたしは陰キャ。兄は超陰キャ。ふたりとも今でも陰キャ)でよく流れる忌々しい音楽が部屋の窓を閉めていても聞こえてくるくらい。


「ブルマじゃない時点で、ほんとに今の運動会には何の価値もない」

と、わたし。ブルマ世代じゃないんですけどね。ハーフパンツ世代です。

「ちょっとぽちゃっとした子のブルマからはみ出た、だらしないお肉がいい」

と、おにーちゃん。おにーちゃんももちろん、ブルマ世代(女子が)じゃないんですけど。


「わかる~! こっそりブルマを直したりとかいいよね」

「そうそう! あと、体操服の上に大きめのパーカーとか着て、ブルマが見えなくなったりすると、ブルマはいてるのわかってるのに、はいてないんじゃないかってドキドキする!!」


おにーちゃんが目を輝かせながらそう言ったので、さすがのわたしもちょっと引いてしまった、少し肌寒くなりつつある秋の朝のことでした。


その後おにーちゃんは、A4用紙三枚に極太マッキーで「ブ」「ル」「マ」と一文字ずつ書き、

「よし、みかな、母校の運動会に乗り込んで、反ハーフパンツデモやろうぜ!」

反ハーフパンツデモ……
それは、「ブ」「ル」「マ」と書かれたA4用紙を持ち、

「せめてブルマであれ!」「せめてブルマであれ!」
「せめてブルマであれ!」「せめてブルマであれ!」

と、叫ぶデモである……たぶん。


「やるわけねーだろ!!」

わたしは、「ブ」「ル」「マ」を奪い取り、びりびりに破ると、


「そんなにブルマが好きなら、わたしが着てあげるから!!」


と、わたしは「おにーちゃんのAmazonのアカウント」で早速、体操服とブルマを注文したのでした。
プライム会員なので、明日には届く! すぐ着る!!


ところで、中国で大流行しているっていう「ブルセラ症菌」ってなんですか!?
ブルマとセーラー服が大好きなのは病気なんですか!!?

性的倒錯なのは認める!!
精神疾患かもしれないのも認める!!

でもそれが菌でうつるなんて!!!
あんまりだ!!!!(たぶん違う


          

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