ディスカウントショップで兄がわたしを18禁コーナーに連れていこうとしています。

雨野美哉(あめの みかな)

2020/08/22 「小栗吸いとは、クローズゼロのときの小栗旬くんのたばこの吸い方のことである」

どうも、みなさんこんにちは。

お昼過ぎに起きてきたおにーちゃんが、寝ぼけておかーさんを元カノの名前といいますか、愛称で呼んじゃって、我が家はただいま絶賛修羅場中なのですが、いかがお過ごしでしょうか?


それにしても、「ちーちゃん」でよかった……
その前の、「いずみっひー」だったら、まずその愛称から大惨事だもんね!


おかーさんから逃げるように、いそいそと出かけるしたくを始めたおにーちゃんに誘われて、わたしもコンビニへ。

おにーちゃん?
おにーちゃんが寂しがりやなのは知ってるけど、コンビニくらい、そろそろひとりでいけるようになろうね?

もう、おにーちゃん、アラサーだからね?

あとね、年頃の女の子は、コンビニに行くにもいろいろ準備が必要なんだよ?

それから、最近、いっしょにおでかけするのが、2日に一度ペースで、毎回おんなじコンビニだからね?

おにーちゃんの隣にいても恥ずかしくないように毎回ちゃーんと準備してるかわいい妹を連れてるんだから、たまにはコンビニだけじゃなくて、それ以外のところに連れていってくれないと……

どうなるか、わかってるよね……?


おにーちゃんはたばこを吸う人なのです。

以前から口すっぱくやめるように言ってるのに全然やめてくれないので、困ったものです。

毎回、たばこを切らしたら、

「みかな、俺、このたばこを最後に、禁煙する!」

と、言うのですが、

舌の根も乾かないうちに!

具体的に言うと6時間以内に!!

わたしをコンビニに誘うのです。


2日に一度のペースで、コンビニに行くのも、毎回2箱ずつしか買わないからなのです。


本当に手がかかる!

でも、そこがかわいい……大好き……


今日のコンビニデート(うんこ!)は、いつもと違ってお昼間だったので、わたしたち以外にも何人かお客さんがいて、その中に、中学生くらいの女の子がひとりいました。

おにーちゃんは、わたしのことが大好きなシスコンな上に、ナチュラルボーンロリコンなのですが、理想の年齢が小学5年生~中学2年生なのです。


その中学生くらいの女の子は、見事におにーちゃんのドストライクなお年頃だったわけなのですが……

あれ……?

なんでこの人、いつもみたいに鼻息を荒くしたり、してないんだろう……

むしろ、わたしの方がJCの露出した肌に興奮してる……

小麦色に焼けた肌と、焼けてない白い部分のコントラストに興奮してる……

「はぁ……はぁ……」

むしろ、わたしの方が鼻息を荒くしたり……


そんなわたしを見て、おにーちゃんは言いました。

「みかな、いま、すごい変態みたいだから、
ハアハアだけはやめてもらっていい?」


な、おにーちゃんからわたしが注意を受けるだなんて……

なぜだ!?

えっと……えっとね……

なんとかして、その子の匂いをかごうとしてたからです!!



おかしい……

ほんの数ヶ月前までのわたしは、

「わたし下ネタ無理です。嫌いです」

みたいなスタンスで生きていたはずなのに……


おにーちゃんが実家に帰ってきて、たった1ヶ月で、完全におにーちゃんよりも変態になってきている。

その証拠に、あろうことか、おにーちゃんがわたしに引いている……

でも、わたしをこんな風にしたのはおにーちゃんなんだからね?

ちゃんと責任とって!! たばこ、やめて!!!


でも、たばこはやめてほしいけど、絶対にたばことか吸わなさそうな、童顔なおにーちゃんが、クローズゼロのときの小栗旬くんのたばこの吸い方をいまだに真似してるのが、たまらなくツボだったりするのです。

それはたぶんアイコスとかではおもしろくないから……

いや……ちょっと待って……

逆にアイコスで小栗吸いしてる方がおもしろいような気がしてきた!!


わたしはおにーちゃんを適当に思いついた言葉でいいくるめて、最新型のアイコスを買わせると、店を出るとすぐに、アイコスの小栗吸いをさせて、写真を撮ってみることにしました。


でも、おにーちゃん、ごめん……。

まったく全然なんにもおもしろくなかった!!(笑)





          

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