首吊り死体が呪う村、痣のスミレの狂い咲き
計画
僕の中のもやもやが少し晴れた気がした。
そうだ……。確かに、全部が関係ないこととは思えない。
「……こうじゅさん」
「なんですか?」
「私が今日、御神体を確認して来ようと思うんです」
「ひ、一人でですか?」
スミレさんは頷く。
「こうじゅさんは知らないと思いますが、昨日から松園家と竹園家に駐在さんが来ているんです。流石に続いたので念のためと……。首吊りだったので……事件性はないと、判断されましたが」
綺麗な紫色の瞳が曇る。
いつの間にか、もう鳥居の前まで来ていた。話は一旦中断して、二人でお辞儀をして鳥居を通る。
そして木陰に逃げ込むように入った。
「松園家と竹園家はもうお通夜を終わらせているので、今日はお葬式をするみたいなんです。今日の午前から松園家、午後から竹園家なので……」
「も、もしかして、茂さんが神社にいない間に?」
「はい。いない間に……」
「だっ、駄目ですよ!」
スミレさんが最後まで言い切る前に、僕は叫んでいた。
大声にちらほらこちらを見る人がいる。
「あそこは階段も長いですし……、あ、危ないんですよ!」
「分かっているつもりです」
「僕がやります」
「こうじゅさんには学校が——」
「……休みますよ」
茂さんには、昨日一人で来るなと釘を刺されている。でもいい。だってスミレさんがどうなるかなんて分からないし……。もし何かあったらと思うといてもたってもいられない。
「ですが、それだと私のやることが何も無くなってしまいます」
「スミレさんはお母さん達の話を聞いて、何かあったら僕に教えてください。
御神体の確認は僕がやります。最悪の場合神社から鍵を盗むことになるかもしれません」
「そ、それは犯罪ですよ」
「なりふり構っていられません。犯罪をするなら尚更スミレさんにはさせられませんよ」
スミレさんの目が見開く。
「ありがとうございます……」
ぽっと顔を赤らめて、俯いてしまった。
い、今の顔見たことない。
何だこの感じ……。
「こうじゅさん、さ……参拝しましょう」
「は、はい!」
そうだ……。確かに、全部が関係ないこととは思えない。
「……こうじゅさん」
「なんですか?」
「私が今日、御神体を確認して来ようと思うんです」
「ひ、一人でですか?」
スミレさんは頷く。
「こうじゅさんは知らないと思いますが、昨日から松園家と竹園家に駐在さんが来ているんです。流石に続いたので念のためと……。首吊りだったので……事件性はないと、判断されましたが」
綺麗な紫色の瞳が曇る。
いつの間にか、もう鳥居の前まで来ていた。話は一旦中断して、二人でお辞儀をして鳥居を通る。
そして木陰に逃げ込むように入った。
「松園家と竹園家はもうお通夜を終わらせているので、今日はお葬式をするみたいなんです。今日の午前から松園家、午後から竹園家なので……」
「も、もしかして、茂さんが神社にいない間に?」
「はい。いない間に……」
「だっ、駄目ですよ!」
スミレさんが最後まで言い切る前に、僕は叫んでいた。
大声にちらほらこちらを見る人がいる。
「あそこは階段も長いですし……、あ、危ないんですよ!」
「分かっているつもりです」
「僕がやります」
「こうじゅさんには学校が——」
「……休みますよ」
茂さんには、昨日一人で来るなと釘を刺されている。でもいい。だってスミレさんがどうなるかなんて分からないし……。もし何かあったらと思うといてもたってもいられない。
「ですが、それだと私のやることが何も無くなってしまいます」
「スミレさんはお母さん達の話を聞いて、何かあったら僕に教えてください。
御神体の確認は僕がやります。最悪の場合神社から鍵を盗むことになるかもしれません」
「そ、それは犯罪ですよ」
「なりふり構っていられません。犯罪をするなら尚更スミレさんにはさせられませんよ」
スミレさんの目が見開く。
「ありがとうございます……」
ぽっと顔を赤らめて、俯いてしまった。
い、今の顔見たことない。
何だこの感じ……。
「こうじゅさん、さ……参拝しましょう」
「は、はい!」
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