元天才選手の俺が同級生の女子野球部のコーチに!
VS筑紫野女学院⑤!
海崎先輩はボールを手の中でコロコロと転がしながら、自分のバックで守ってくれている選手たちを眺めていた。
いい感じに緊張感がないように見えるが、守る選手たちは大なり小なり緊張しているようだ。
女子野球が流行ってきても、やはりまだまだ女子野球部が少ない。
10年後とかになると、野球部の数も増えていって3回戦突破くらいでは九州大会に出られなくなるだろう。
俺も3回戦で九州大会?とも思ったけど、福岡以外がチーム数がかなり少ないから、実力も人数も多い福岡から出すのが普通なのかもしれない。
そもそも5年前までは、長崎佐賀と熊本大分は同じ予選で戦っていたらしい。
その2県合同の王者よりも福岡のベスト4に入るチームの方が強かったみたいだ。
今はでは各県に強豪と呼ばれる高校も出てきたが、甲子園では沖縄波風と福岡県代表しか甲子園決勝へ進めていない。
九州大会に出られれば、くじ運よく波風か福岡の天神女学院に当たらなければ、1%くらいは甲子園に出られる可能性もあるだろう。
『そんなことよりもこの試合だな。』
俺は選手では無いからか、どうも緊張感があまりないというか…。
試合には勝つために色々と対策も練るし、試合中も相手のベンチの作戦を読み取ろうと必死にやっている。
俺が監督なら話は変わってくるが、俺はあくまでコーチだし、2年後にはこの女子野球部のコーチも引退する。
俺はコーチとして、桔梗たち1年生に教えられるだけの技術は教えてあげたい。
来年の1年生たち、そしてまた再来年の1年生たちにも全力で指導をする。
「本当にそれだけでいいんだろうか。」
なにか…大切な何かを忘れている気がするが、今の俺にはその何かを知ることは出来なかった。
4番の篠原さんがバッターボックスに。
ここまでヒットのない篠原さんだが、だからといって油断できるような相手ではない。
柳生は初球のスライダーを様子見で、低めのボール球を投げさせたが、狙い球では無いのか反応が薄い。
柳生はボールを海崎先輩に投げ返すと、バッターを見ながら真剣な表情で次の球を考えている。
続く2球目を今度はストライクゾーンに要求。
「ストライク!!」
このスライダーにも反応を示さず、冷静に最後までしっかりと目で追っていた。
ここまで反応してこないと、スライダーをもう一球投げたくなる。
いくらスライダーを狙っていなくても、バッターの頭の片隅にはスライダーが来るかもという思考になる。
2球連続スライダーを投げて、相手の目にはその軌道が目に焼き付いている。
3球連続はないと思わせて投げるのもありだが、もしスライダーを待たれていた時のリスクが高すぎる。
ボール球ならいいが、ストライクゾーン勝負だと打たれる可能性が高いと思う。
3球目。
「スライダーか。」
柳生が選んできたのはボール球になるスライダー。
そのスライダーはやや高めに浮いてしまった。
今日コントロールが良かった海崎先輩も、6回まで投げれば疲れでノビもキレも段々悪くなってくる。
スライダーにタイミングをバッチリあわせてきてフルスイング。
カキィィーン!!
打球は打った瞬間分かる長打コースへ。
綺麗にセンター返しをして、バックする凛の頭上を抜けていく。
打った篠原さんは悠々と二塁へ到達した。
一応オーバーランはしているが、ここは無理をせずに三塁を狙う素振りだけだった。
「いいよー!この調子で同点に追いつくぞ!」
やっぱりそう簡単には終わらせてくれない。
ノーアウト二塁のピンチで、筑紫野女学院のエース、田中さんがバッターボックスへ。
ここで右打者の好打者に回ってくるのは流れ的にはかなり嫌だが、ここを抑えれば左打者が続いていく。
ここはこの試合の勝負の分かれ目だと直感で感じ取っていた。
多分、田中さんがランナーを2塁から先に進ませなければ、このままうちが勝てるんじゃないかと感じていた。
この試合で1番重要な場面で、どんな対決が見られるかと少し楽しみにしていたが、筑紫野女学院はここで田中さんにバントのサインが出されていた。
『ここでバントか。』
内心この試合をひっくり返される可能性のあるバッターは、田中さんしかいないと思っていた。
確かに最終回で1点差で負けてるからこそ、三塁に進められれば得点パターンは増えるだろう。
相手は延長戦を見越してるようだけど、延長戦になれば海崎先輩がマウンドを降りて、次の梨花からなら打てると確信しているのか?
バッテリーは初球は様子見でボール球から入った。
田中さんはバントの構えからバットを引くだけで、ヒッティングの様子はない。
それならとバントのしにくい高めを狙っての投球をしたが、きっちりとサード方向に転がされてバントを成功させられた。
ワンアウト3塁のピンチとなった。
俺はバントを成功させて、ベンチに戻っていく田中さんの顔をじっと見ていた。
バントを成功させてホッとしているが、やっぱり自分が取られた点は打って返したかったという気持ちが伝わってくる。
「東奈くん、私も今の場面だったらバントさせてだと思う。」
「まぁ間違いではないと思いますけどね。」
「確かに田中さんは海崎の球を打てる気がしたけど、ここで打てなかったり進塁させられなければ、相手はヒットを打つしかなくなるからね。」
「わかってますよ。分かってても俺は打たせますけどね。まず同点に追いつかないといけないっていうのも分かりますけど、7回裏の打順が9.1.2で今日の感じだと安全だと思われてるんですかね?」
「どうだろ?確かに海崎は打てないし、かのんもすったりだし、打撃の良かった氷はベンチに下がったし、点を取られないと思ってるんじゃないかな?」
「それで同点狙いですか。俺はその保守的なやり方じゃ、このレベルの試合になら勝てるかもしれないですけど、明らかに上のレベルのチームとやったら絶対に勝てないと思います。それはうちも筑紫野女学院にも言えるんじゃないですか?」
「なかなか厳しい答えだけど、それも一理はあると思う。東奈くんはそれで勝ち続けてきたからそう思ってるんじゃないかな?私は東奈くんが光さん並の天才だと思ってるけど、試合にその天才的な技術を生かせることが出来ないよね?」
確かに俺がやれることは柳生にリードの指示を出したり、相手の球種を読んでバッターに教えるくらいで、選手たちにも有用な情報だと思うけど、それを100%生かせる選手がいるんだろうかと思うこともある。
「まぁ、この試合で1番重要な場面で話すような事じゃないけどね。」
監督は苦笑いしていた。
それに釣られて俺も苦笑いした。
「東奈くんがどうしていきたいかも考えておいてね?コーチって言ってもまだ高校生なんだから、出来るだけやりたいことをやらせてあげたいしね。」
天見監督は監督をやりながら先生もやっているから、すぐに結果を出さなくてもクビにはならないだろうから、監督は腰を据えてやろうとしている。
俺がいることでやりにくい事もあるだろうが、俺が言うのもなんだけど監督は俺の事を上手く使っていると思う。
この大会が終わって、来年から俺がどうしていきたいかも考えることにした。
そんなことを考えていると、いつの間にか2-2で海崎先輩が6番バッターを追い込んでいた。
この6番バッターに対しては危なげない投球を続けていた。
2-1からの4球目アウトコースギリギリのスライダーで見逃し三振かと思いきや、審判の手が上がらなかった。
足が相当速いのは、さっきの打席でわかっている。
3打席目になっても、背中からくるボールに恐怖心があるのか踏み込めていなかった。
今のアウトコースに逃げるスライダーも見極めたというより、手が出なかったんだろう。
海崎先輩も自分が優位なことがわかっているのか、ピンチを背負っていても落ち着いた表情だ。
相手はスクイズをしてこなかった。
まず同点にしたいならこの6番の場面以外なかった。
バッテリーも内野陣もスクイズ警戒シフトを敷いていた。
海崎先輩も牽制したりと、白星としては絶対にスクイズをやらせたくなかった。
これだけスクイズ警戒していたが、監督はストライク先行で勝負のサインを出していた。
普通だと外しながら様子見をする場面で、大胆に攻めてすぐにツーストライクをとった。
2球連続でストライクをとって、相手がスクイズしにくい場面になったのが、こちらにとっては守りやすい状況になった。
だからといって、スクイズ警戒していないわけではない。
それよりもスクイズ失敗した時のリスクを考えれば、スクイズしてくる可能性は少ないと思う。
海崎先輩は背中にいる三塁ランナーを少しだけ警戒しながら、柳生とのサイン交換をしている。
サインが決まっての勝負の5球目。
ここで強気のインコース低めのストレート。
アウトコース中心の配球からインコースのストレートにやや腰が引き気味のスイング。
バシッ!!
「ストライクッ!バッターアウト!!」
「よしっ!ツーアウト!!」
柳生は小さくガッツポーズをしながら、一応三塁ランナーを警戒して海崎先輩にボールを返球する。
ノーアウト二塁からツーアウト三塁までどうにかアウトカウントを増やした。
「審判!代打中崎!」
ここで筑紫野女学院は右打者を代打に送ってきた。
最後の最後で出て来たバッターだから、ベンチ入りしてる右打者の中で1番期待できる打者なのだろう。
身長もある程度高く、体格もかなりいい。
好打者というよりも強打者のような構えだ。
左のアンダー殺しの右打者を送って来たが、いくら有利とはいえ元々少ない左投手プラスアンダースロー。
相手がどんなバッターなのか、どれだけ対戦経験があるかわからない。
少なくとも俺は左のアンダースローの投手と出会ったことはない。
この一打席でタイミング合わされる前に終わらせてしまえればいいが…。
「ストライク!!」
バッテリーも同じことを考えているのか、まずはアウトコースのストレートでストライクを取った。
あとワンアウトで九州大会だと思うと、急に実感がなくなる。
実力では筑紫野女学院に劣っているし、ここまで内野のファインプレーでどうにか3点で抑えられている。
実力でもあるが、運もかなりいい方向に向いていると思う。
この1打席までそれが続いてくれればいいが…。
そして、2球目。
カキィン!
代打の中崎さんが打った打球はショートのの横を襲う。
アウトコースの緩いカーブを無理に引っ張っていった。
本来の大湊選手なら逆シングルで捕りにいく打球だったが、やっぱり最後のアウトの時は慎重にプレーしたいという気持ちも分かる。
打球の正面に入り、打球を処理しようとする。
そこまで強い打球ではなかったが、大湊先輩が捕る少し手前でイレギュラー。
ボールは少しだけ跳ね上がり、グラブの中に収まらなかった。
イレギュラーに反応できなかったが、体でボールを手前に落とした。
こちらからみて、大湊先輩は焦った様子がなかった。
落ち着いた様子で、ボールを拾い上げてファーストへ送球。
だが、落ち着いているように見えただけなのか、ファーストに投げたボールは明らかに低いボールになってしまっていた。
「桔梗捕って!!」
桔梗は得意のハンドリングで、中途半端な高さの送球を処理しようと体を伸ばした。
大湊先輩の送球はファーストが一番捕りにくいショートバウンドでも、ワンバウンドでもない、ボールが跳ね上がってグラブを立ててとるか、下を向けてとるか微妙な送球になった。
桔梗は下から跳ねて来るボールを上から被せるように捕りに行く。
桔梗は捕ったとグラブを上げて審判にアピールした。
「あっ!」
桔梗は捕ったと思われたが、ボールは無情にも桔梗の足元に転がっていた。
合わせづらいバウントに上手くグラブの先に引っ掛けたが、ボールの勢いを殺せずにグラブからボールが零れてしまった。
「やったー!同点!」
「危なかったけど、よく走った!!」
万事休すだった筑紫野女学院だったが、最後の最後でこちらのミスにより、同点に追いついてきた。
「詩音すまん!」
海崎先輩は心を落ち着かせようとロージンを拾い上げながら、大きく息をついた。
謝る大湊先輩に気にするなと軽く手を振っている。
こういう時、俺が投手だと味方を攻めたりしない。
誰もエラーしたくてエラーしている訳では無いし、責めるのは試合が終わったあとでもいい。
勝つためには気持ちを切り替えて、同点で切り抜けるしかない。
「みんなすまん!もう一度気合い入れ直していこう!」
エラーした本人自ら野手全員に対して謝ったと同時に、気持ちの切り替えをするようにと声掛けをした。
「「はい!」」
エラーした張本人が声をかけることで、本人も気持ちを切り替えられるし、落ち込んでいるであろう選手たちも無理矢理立ち直れるだろう。
判定はエラーにはならなかったが、桔梗も捕れなかったことをやや気にしている様子だった。
「桔梗、気にしてるのー?」
「かのん?試合中声掛けてくるなんて珍しい。」
「まぁーねん。さっきのは大湊先輩の送球が悪かったんだし、桔梗が気にすることないんじゃないん?」
「かのん、言い方気をつけないと怒られちゃうよ?」
「試合中なんだから、そんな先輩後輩気にしてても仕方ないよ。」
「こら!2人ともなに話してるんだ!気合い入れて行けよ!」
「怒られちゃった。てへ。」
「はぁ…。かのん真面目にね。」
かのんと桔梗はふざけてるわけではなかったが、話を聞いていないと思われたのか、大湊先輩に喝を入れられていた。
ツーアウト1塁で試合が再開された。
守っている選手たちは、動揺しながらもどうにか立ち直ろうとしている。
その初球、一瞬の隙をつかれた。
足が速くなさそうな一塁ランナーが初球から完璧にスタートを切ってきた。
左投手の海崎先輩は目の前で走られたことを分かって、無理に早く投げようとしたがそのボールがワンバウンドになった。
柳生はボールを逸らさないように確実に捕りにいった。
二塁送球を諦めて、後ろに逸らして三塁へ進まれる方が嫌だと判断した。
「落ち着いていこう!」
もしアウトになれば即試合終了の場面で、初球からスタートしてこれるのはやはり強い高校ならではだろう。
落ち着こうとしていた白星ナインは、この盗塁でまた動揺してしまうことになってしまった。
この場面、1番恐れるべきことはまたエラーで自滅していくことだ。
もう一度エラーが絡んでくると、ここまで耐えてきた守備が崩壊する可能性が高い。
もし勝ち越されるとしても、エラー以外だったらまだ耐えられるはずだ。
ここはタイムをとってもいいタイミングだったが、そのままプレーは続行するようだ。
2球目。
ここまでアウトコースを攻めて抑えられている。
右打者のアウトコースに逃げていく変化の大きなシンカーを選択。
コンッ!
バットの先っぽについているプラスチックの部分に当たったのか、軽い音と共にセカンドの上を越えていく緩いフライが上がる。
完全に打ち取った打球。
運が向こうに傾いてしまったのか、センター、ライト、セカンドのトライアングルのど真ん中へ。
かのんは打った瞬間打球から目を切って、打球へ一直線に走る。
凛も少し遅れて打球へ向かう。
1番反応が早かったのがライトの瀧上先輩だったが、この打球に最も遠くにポジションをとっていた。
二塁ランナーはもちろん打った瞬間全力疾走でホームへ向かう。
この打球が落ちた瞬間、勝ち越しが確定するだろう。
かのんは打球を一切見ずに一直線に走っているが、追いついたとしても多分振り向く余裕はない。
完全に打球を背にしながらボールを捕らないといけない。
このプレーは男性女性関係なく難しい。
俺もかのんと今入れ替わったとしても捕れる自信はない。
捕れる可能性があるとすれば、凛が頭からダイビングキャッチしてギリギリ間に合うくらいか?
打球が推進力を失い、徐々に落下地点へ落ちていく。
瀧上先輩が1番遠い場所にいたが、チャージしてくるスピードが速い。
かのんは一切ボールを見ることなく、落下地点であろう場所へダイビングキャッチを試みている。
飛ぶ寸前で目の前にボールが写ったんだろうか?
それにしても流石に捕るのは無理だ。
それと同時に凛も打球へ突っ込んでくる。
このままだと凛とかのんが激突する。
「危ないっ!!」
凛もかのんも一切引かずにどちらも打球に対してダイビングキャッチを試みた。
選手が激突して怪我する瞬間を見たくなかったが、目をそらすわけにもいかない。
凛はかのんの上に覆い被さるように倒れ込んだ。
怪我させないようにと、グラブを放り出して必死に受身をとっていた。
凛はこのままだと正面衝突すると思ったのか、ギリギリのところでかのんとの接触を避けた。
瀧上先輩は落ちたボールを探していた。
「と、とってる!!」
凛の下敷きになっていたかのんはグラブを少しだけ上げて、ボールを捕っていることをアピール。
「アウトオォォ!!!」
「「おおおぉー!!」」
瀧上先輩が凛を起こして、その後に凛と瀧上先輩がかのんを起こした。
球場全体から敵味方関係なく、かのんに大きな握手を送っていた。
まさかかのんが捕るとは思わず、一瞬呆気に取られてしまった。
「かのんよく捕った!」
「本当に今の捕ってなかったらやばかったよ。」
かのんがベンチ戻ってくるとチームメイトから手荒い歓迎を受けていた。
いつもなら胸を張って威張りそうなものだが、少し険しい表情をしていた。
「どこか痛めた?」
「肘擦りむいちゃった。結構血が出てるから治療してー。」
「かのん!こっちおいで!」
美咲がかのんの怪我を見てあげていた。
消毒とかもやってあげるみたいだけど、かのんはかなり痛がっている。
「美咲ぃ!痛い痛いっ!」
「ちゃんと消毒しないとだめよ。少しは大人しくして。」
少しだけ傷を見てみると、肘の怪我は消毒さえしっかりしとけば大丈夫そうだけど、あれだけ血が出てるということはかなり痛かっただろう。
消毒してもらっているが、大きな声で痛い痛いと叫んでいる。
「そんなに痛いならこの回代打出そうか?」
「え!やだやだ!やだっ!やだやだぁ!」
「分かったからやだって言うのをやめなさい。なら黙って治療してもらってね。」
俺がそういうと軽く頷いて痛みをこらえながら、黙って美咲の治療を受けていた。
監督と海崎先輩が何やら話していた。
「お疲れ様。ここまでよく我慢して投げてくれたね。代打出すからここで交代ね。」
「そうですよね。後はみんなが頑張ってくれるのを応援してます。」
監督はそれ以上何も言わず軽く海崎先輩の肩を叩いた。
4失点したとはいえ、エラー絡みの4失点なら先発としての役割は十二分にこなしていると俺は思っている。
「剣崎先輩、このシチュエーション前もありましたけど頑張ってください。」
「夏の大会にも確かにあったな。今回はどうにか打てるように頑張るわ。」
剣崎先輩は海崎先輩の代打としてゆっくりとバッターボックスへ向かった。
最終回に追いつかれたが、絶体絶命のピンチを抑えることが出来た。
そして、ピンチを脱しての最終回。
白星は最後の最後まで諦めず意地を見せることが出来るのだろうか。
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