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究極の魔女はダンジョン系セラピスト

流川おるたな

料理の腕前

 キッチンへ二人で移動してマリムから食材や調味料、調理器具などの場所を教わりカミュは調理を開始した。

「少年、後は任せたわよ」

 マリムはそう言ったあとバスルームへ向かう。

「レコ~、お風呂の準備はできてる?」

「もうすぐバスタブのお湯加減が丁度良くなるよ」

「じゃあ夕食の前にお風呂を先に済ますわね」

「え!?夕食は誰が作るのさ?」

「あの少年が作れるって言うから任せて来たわぁ」

 マリムは澄まし顔で服を脱いでいく。

「なんだかずるいなー」

 不満そうにしてレコはバスルーム出て行った。

 キッチンではカミュがテキパキ動いて料理を作っている。

 様子を見に来たレコが話しかけた。

「うわぁ、本当に料理ができるんだねぇ?」

 手を休めずにカミュが答える。

「8歳の頃から料理を作るようになって、今じゃ得意と言えるほどになったんだよ」

「へ~、そんな小さい頃からなんで料理なんかやってるの?」

 レコがそう問いかけると、カミュが急に黙り込み沈黙が流れた。

 暫くすると黙っていたカミュが重い口を開く。

「...家族がみんな、モンスターに殺されたんだよ」

「...ごめん、聞いたボクが悪かった」

 レコは質問したあと直ぐに後悔していたのだが、カミュの話を聞いて尚更後悔したのだった。

 それを感じ取ったカミュが少しの元気を出して言う。

「僕の方こそごめん!5年も前の話だから気にしないで。それにもうとっくに立ち直ってるから大丈夫!」

「そっか...あ、ボクに何か手伝えることはあるかい?食器でも準備しようか?」

「ん~、それじゃお願いしようかな」

 こうしてレコの手伝いもあり、キッチンのテーブルには次々と料理が並べられて行く。

 風呂から上がったマリムが鼻歌を口ずさみながらキッチンに入ると、テーブルの上には色鮮やかな料理がたくさん並べられていた。

「な、なに!?まるでレストランのようなこの料理群は!?少年!これを全部君が作ったの?」

「あ、レコにも手伝ってもらって...すみません。ちょっと張り切りすぎちゃいました」

 カミュは申し訳なさそうにして謝る。

「いえ、謝らなくて良いのよ。最近は食材を消費できてなかったから丁度良かったのかも知れないわ」

 レコは人間の姿をしたまま椅子に座り早く食べたそうにしている。

「早く食べようよ。ボクはお腹が減って死にそうだ」

「はいはい。少年!君も早く座って一緒に食べるわよ」

「は、はい!」

 三人は手を合わせ神に祈りを捧げると一斉に食べ始める。

 マリムが一口食べると表情が美味しいと語っていた。

「少年!これは凄い!見直したわぁ!」

 三人の中でも特に勢い良く食べていたのは、3日間で水以外口にしていないカミュである。

 マリムとレコの二人はいつもよりガツガツと食べていたのだが、カミュのあまりにも勢いのある食べ方を見て驚いていた。

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