僕と神様の脳内世界創生

あがごん

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リリスがぷいっとそっぽを向いてどこかに飛んでゆく。神様らしからぬ行動と態度だ。宗教とか僕ら人類が勝手に創り上げた神様のイメージとはだいぶかけ離れている。
「まぁ、親しみやすい神様だとは思うんだけどさ」




リリスと出会ったのは約二週間前のこと。あれは出会いというより遭遇といったほうが僕的にはしっくりくる。なんていうか出会いっていうほど生易しいものじゃない気がするからだ。その日の朝は、気象衛星にも観測出来ない突然の豪雨とか、洒落にならないほどやばいレベルの雷が夜のうちに学校を焼ききって次の日から無期限で学校を休校とするという貼り出しが出てたり、極秘で行われた核実験により空から死の灰が降ってきたりとか―――そういう異常なことは特別なかった。微細なことはこの際省く。十字路をいつもより軽いフットワークで右に曲がったくらいで運命が変わるとは僕も思っていない。だからあの光景に遭遇するのはほぼ必然だったんだろう。
「おほほほほほほっ跪きなさい愚民共」
声だけだと、朝から変な奴がいるなぁくらいしか思わなかっただろう。実際、遅刻は御免だから極力目を合わせないようにしようと思った。軽く口笛を吹きながら上を向いて歩いていると何かに蹴躓いて地面に倒れた。
「いったぁ、何だってこんなとこに……え?」
見ると人の姿。僕の不注意で相手を突き飛ばしてしまったらしい。やっぱり上を向いて歩いていいのは涙が出そうな時だけだったんだ! 次からは泣くとき以外しないでおこう。
「すみません! あの、大丈夫ですか……?」
地面にうずくまり、微動だにしない。やばい! これは相手相当痛がってるぞ!?
「ってあれ?」
少し視線を上げると同じ格好でずーーっと長い列が何列も出来ていた。なぜかみんな土下座という体勢。列と列の間、道の真ん中を少女が歩いていた。
「ふふっ苦しゅうない苦しゅうない。だが面はあげるでないぞ。おほほほほほっ。ん? なぜ私の姿を見て泣いてひざまずかない人間がいるのかしら?」
絶対関わっちゃいけない類いの奴だろこれ!
「逃げるでない、逃げるでない。そち、逃げるでない。逃げるで……逃げんなって言ってんのよー!」
そっから先は出来るだけ思い出したくない。もうなんていうかね、死んでもおかしくなかったね。ちょっと逃げただけで普通、ミサイルとか飛んでくる? はははあり得ないって。確か田中も同じこと言ってた。バズーカとかまじウケる。どこの戦場だよははは。ビームサーベルは投げるもんじゃないから! 使用方法間違ってるぜ。火薬は空に上げるもんだろ。断じて落ちてくるもんじゃない。
「あははははははははははははははははははは」
たぶんあの時僕は泣いていた。上を向いて走っていたからおそらくそうだ。高校に着いたのは昼を過ぎ

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