異世界行ったら、出会う女性みんな俺を好きになるので収集つかなくなっている ~スケッチブックに想いをのせて 死神に恋した男の無双&ほのぼのハーレム~
ヒロインズダイアリー『異世界スケッチ番外編』ミコトさんのデスサイズ
ある日の早朝、カケルは相棒のデスサイズ、シグレの刃を懸命に研いでいた。
従魔たちのブラッシングと同じぐらい刃物嫁たちの刃研ぎは重要なスキンシップであり、彼の日課でもある。
『ああ……気持ちが良いのでござる……あ、主殿……そ、そこは弱い、敏感なのですううう』
カケルの超絶技巧にシグレはメロメロになっている。無理もない、カケルは一度覚えたことは決して忘れない完全記憶の持ち主だ。回を重ねるごとに気持ちが良いところ、弱いところが丸裸になってしまう。
『くっ、シグレのやつ気持ちよさそうにして……もう順番が待ちきれない……』
順番待ちをしているキリハのデスサイズ、クレハも我慢の限界の様子。
『たしかにこれは拷問ですね……』
聖剣エロスカリバーである、エロースもクレハに力強く同意するしかない。
『おーい、駆、刃物どもが騒いでるわよ! 早く終わらせなさいよ』
死神キリハさんが急かすように作業部屋に入ってきた。
「え? あれ、キリハさん仕事は?」
『……私に手ぶらで行けと?』
たしかにキリハの言う通り、得物であるクレハがいなければ仕事にはならないだろう。
「うわっ、そうですよね、すぐに終わらせます、『分裂』!!」
慌てて分裂し、クレハたちの刃研ぎを始めるカケル。
『こ、これは……くううう……き、気持ち良い……おかしくなってしまいます~』
『も、もう研げてるから、それ以上は駄目ええええええ!!』
絶叫するクレハとエロース。
『……いつも思うんだけど、駆の刃研ぎ、何かがおかしいわよ?』
「ええっ……!? やり方間違ってますかね?」
『いや、間違ってはいないんだけど……ね?』
呆れ顔のキリハだが、カケルの首に手をまわすと、甘えた声でいつものおねだりをする。
『ねえ駆、仕事前のマッサージして?』
カケルのマッサージは、創造神であるイリゼですらふにゃふにゃにするほどの神技。ようするにめちゃくちゃ気持ちいいのだ。
「いいですよ。じゃあ、そこで横になってください」
キリハがソファーに横になると、さらに分裂したカケルが、キリハのマッサージを始める。
『うはあああ!! こ、コレコレ~!! くはあ……気持ち良い~』
あっという間に、ふにゃふにゃになるキリハ。
「そういえば、ミコトさんのデスサイズって、やっぱり人型になるんですかね?」
マッサージをしながらキリハにたずねるカケル。
『そ、そういえば、誰も見たことないのよね……んんっ! 噂では、超絶美少年だとか、マッチョ系だとか色々聞くけど……直接本人に聞いてみたら?』
「キリハさんも知らないんですね。そうか……男の可能性もあるんですか……」
『ふふふ、カケル、嫉妬してるの? 可愛い……』
「み、ミコトさん!?」
『み、ミコト先輩~!!』
どこから聞きつけたのか、いつの間にか部屋に入ってきた死神ミコト。
『大丈夫、私のデスサイズは人型じゃないから……』
ふふん、と自慢げに胸を張るミコト。
「……人型以外もあるんですか?」
『そ、そうね、珍しいけど可愛い動物型なのかも』
人型じゃないと聞いて嫌な予感がするカケルと一縷の望みをモフモフに託すキリハ。
『特別に見せてあげる。おいで、ジャバウォック』
『キシャアアアアアア!!!!!』
ミコトのデスサイズがみるみるうちに、巨大な化け物になってゆく。どこが目や口なのかもわからない……嫌悪感をそそるどどめ色の皮膚に触ったら痛そうな剛毛がびっしりと生えている。控えめに言っても気持ちが悪い。
「…………」
『…………』
『ん? どうした? 特別に触っても良い』
「……え!? あ、いや……大丈夫。な、なんか強そうだね、ははは……」
手が離せないとやんわり断るカケル。
『じゃあ、ジャバウォック、キリハと遊びなさい』
『キシャアアアアアア!!!!!』
元気よく? 飛びかかるジャバウォック。
『ひ、ひぃいいいいい!? い、いやあああああああ!!』
ジャバウォックに抱き着かれ悲鳴を上げるキリハのライフはゼロだ。
『ふふふ、キリハったら嬉しそう』
「えーと……そうだね……」
二度とミコトの前でデスサイズの話はすまいと心に誓うカケルであった。
従魔たちのブラッシングと同じぐらい刃物嫁たちの刃研ぎは重要なスキンシップであり、彼の日課でもある。
『ああ……気持ちが良いのでござる……あ、主殿……そ、そこは弱い、敏感なのですううう』
カケルの超絶技巧にシグレはメロメロになっている。無理もない、カケルは一度覚えたことは決して忘れない完全記憶の持ち主だ。回を重ねるごとに気持ちが良いところ、弱いところが丸裸になってしまう。
『くっ、シグレのやつ気持ちよさそうにして……もう順番が待ちきれない……』
順番待ちをしているキリハのデスサイズ、クレハも我慢の限界の様子。
『たしかにこれは拷問ですね……』
聖剣エロスカリバーである、エロースもクレハに力強く同意するしかない。
『おーい、駆、刃物どもが騒いでるわよ! 早く終わらせなさいよ』
死神キリハさんが急かすように作業部屋に入ってきた。
「え? あれ、キリハさん仕事は?」
『……私に手ぶらで行けと?』
たしかにキリハの言う通り、得物であるクレハがいなければ仕事にはならないだろう。
「うわっ、そうですよね、すぐに終わらせます、『分裂』!!」
慌てて分裂し、クレハたちの刃研ぎを始めるカケル。
『こ、これは……くううう……き、気持ち良い……おかしくなってしまいます~』
『も、もう研げてるから、それ以上は駄目ええええええ!!』
絶叫するクレハとエロース。
『……いつも思うんだけど、駆の刃研ぎ、何かがおかしいわよ?』
「ええっ……!? やり方間違ってますかね?」
『いや、間違ってはいないんだけど……ね?』
呆れ顔のキリハだが、カケルの首に手をまわすと、甘えた声でいつものおねだりをする。
『ねえ駆、仕事前のマッサージして?』
カケルのマッサージは、創造神であるイリゼですらふにゃふにゃにするほどの神技。ようするにめちゃくちゃ気持ちいいのだ。
「いいですよ。じゃあ、そこで横になってください」
キリハがソファーに横になると、さらに分裂したカケルが、キリハのマッサージを始める。
『うはあああ!! こ、コレコレ~!! くはあ……気持ち良い~』
あっという間に、ふにゃふにゃになるキリハ。
「そういえば、ミコトさんのデスサイズって、やっぱり人型になるんですかね?」
マッサージをしながらキリハにたずねるカケル。
『そ、そういえば、誰も見たことないのよね……んんっ! 噂では、超絶美少年だとか、マッチョ系だとか色々聞くけど……直接本人に聞いてみたら?』
「キリハさんも知らないんですね。そうか……男の可能性もあるんですか……」
『ふふふ、カケル、嫉妬してるの? 可愛い……』
「み、ミコトさん!?」
『み、ミコト先輩~!!』
どこから聞きつけたのか、いつの間にか部屋に入ってきた死神ミコト。
『大丈夫、私のデスサイズは人型じゃないから……』
ふふん、と自慢げに胸を張るミコト。
「……人型以外もあるんですか?」
『そ、そうね、珍しいけど可愛い動物型なのかも』
人型じゃないと聞いて嫌な予感がするカケルと一縷の望みをモフモフに託すキリハ。
『特別に見せてあげる。おいで、ジャバウォック』
『キシャアアアアアア!!!!!』
ミコトのデスサイズがみるみるうちに、巨大な化け物になってゆく。どこが目や口なのかもわからない……嫌悪感をそそるどどめ色の皮膚に触ったら痛そうな剛毛がびっしりと生えている。控えめに言っても気持ちが悪い。
「…………」
『…………』
『ん? どうした? 特別に触っても良い』
「……え!? あ、いや……大丈夫。な、なんか強そうだね、ははは……」
手が離せないとやんわり断るカケル。
『じゃあ、ジャバウォック、キリハと遊びなさい』
『キシャアアアアアア!!!!!』
元気よく? 飛びかかるジャバウォック。
『ひ、ひぃいいいいい!? い、いやあああああああ!!』
ジャバウォックに抱き着かれ悲鳴を上げるキリハのライフはゼロだ。
『ふふふ、キリハったら嬉しそう』
「えーと……そうだね……」
二度とミコトの前でデスサイズの話はすまいと心に誓うカケルであった。
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