異世界行ったら、出会う女性みんな俺を好きになるので収集つかなくなっている ~スケッチブックに想いをのせて 死神に恋した男の無双&ほのぼのハーレム~
対邪神戦力は万全です
「やっほー! 先輩、愛しの美琴ちゃんが来ましたよ?」
嬉しそうにバアアンッ!! と扉を開けて入ってくる勇者美琴。
「おおっ、来たか美琴、よしっ、修行始めようぜ」
当然のことだが、勇者の存在は大きい。俺にとっての最高戦力の一人であり、何といってもミコトさんが一緒だからな。邪神との対決に向けて、美琴の強化はマストともいえる。
「……先輩、せっかく二人きりになれたんだから、もう少しムードとか……ふえっ!?」
美琴をお姫様抱っこですばやく抱き上げる。
「それは申し訳ございませんでした。俺も嬉しいよ美琴。愛してる」
「い、いや、そんないきなり何言ってるの……んむぅ!?」
赤くなって慌てる美琴の唇をふさぐ。
『美琴……俺、早くお前と修行したくてたまらないんだ』
『なっ!? し、仕方ない先輩……うん、私も』
「うはああああああ!? ど、どうしたの!? き、今日の先輩激しすぎ……こんなの死んじゃうよ!!」
「邪神に対抗するためだからな、まだまだ行くぞ?」
「ひぃう!? ち、ちょっと待って、それ以上は……んふうううあああ!?」
『美琴さま、無防備すぎますよ? ほら、ここも、こちらも!!』
途中から参戦してきたミヅハも容赦がない。執拗に美琴の弱いところを攻め立てる。
「だめだめだめええええ!? もう無理だからあああああ!?」
美琴が気絶したところでようやくミヅハの手が止まる。勇者である美琴は、痛めつけられるほどに力を増してゆき、その上限は基本的にない。だからこその攻めではあるが、我が妹ながら凄まじかった。
『お兄様、さあ神水を。次はもっと攻めませんと……ふふふ』
ちょっと待て、ミヅハお前なんか楽しんでないか!?
『そんなことはございません。お兄様のお役に立てているという事実がたまらなく嬉しいのです』
そ、そうか……もう何も言うまい。
『……カケル、聞いて』
神水を飲ませようと思ったら、美琴の目が開き、ミコトさんが表に出てくる。
「ミコトさん!!」
『邪神との対決で、いい方法がある』
「……いい方法?」
『うん、私が表に出ればいい』
いや、それはもちろん考えたけど、まさかミコトさんが積極的に協力してくれるとは思わなかった。
「でも……大丈夫なんですか?」
戦うとなれば色々な制約やらありそうだけども。
『まあ、全部イリゼに責任かぶせるから無問題。それより、私がもっと力を行使できる方法だけど……』
「そんな方法が……?」
今の状態だと、死神としての力はほとんど行使できないらしいからな。そんな方法があるのなら、ぜひとも試す価値はある。
『……美琴を孕ませなさい』
「…………は?」
『だから美琴が身ごもれば私の出ていられる時間と解放できる上限が大幅に上がる』
な、なるほど……美琴を妊娠させろということか。まあ今現在オフにしている繁殖スキルを使えば造作もないことではあるが……。
「わかったよ、ミコトさん。じゃあ後で美琴に確認して……んむっ!?」
『何言ってるの? 今しなさい。私が受け止めてあげるから。美琴もOKだって』
抱き着いたかと思うと、濃厚なキスをしてくるミコトさん。
「わかった。男の子と女の子、どちらがいい?」
『……そうね、女の子の双子が良い』
「了解! 俺、頑張るよミコトさん!」
『うん……来て、カケル……』
はい、無事に双子の女の子を妊娠させることに成功した。
「先輩……何か動いたような気がする」
美琴が幸せそうにそんな可愛いことを言うが、それは気のせいだろう。
『お兄様? どうやら私もパワーアップできるみたいです。男の子が欲しいです。さあ、早く』
はい、ミヅハは男の子を妊娠した。めちゃくちゃパワーアップした。
『カケル、最後にアドバイス。イリゼを孕ませなさい。以上』
なんかとんでもないことを言ってミコトさんは消えた。おおっ、好きなタイミングで、出てこれるようになったんだな。
しかし、さすがにイリゼ様は無理だろ?
***
「――――というわけでとりあえず来てしまいました」
『……カケルくん? ち、ちょっと待って、いくらなんでも急すぎるわ!? 心の準備というものが……いえ、別に嫌とかそういうのじゃないけど……お、女の子と男の子の双子でお願いします』
……神様双子好き過ぎだろ!?
通常、神様にスキルは効かないけれど、イリゼ様が受け入れてくれれば話は別だ。それでも1週間ぶっ続けでようやく双子を授かることができたよ。
『はぁはぁ……す、すごかったわ。死ぬかと思った……』
すいません……なんかやる気が爆発しちゃいまして……
『でも、これで私も一定程度、地上に干渉可能になったわ。ふふふ』
あれ……? もしかして、これ完全にオーバーキルじゃないのか?
『……さあ、もうお帰りなさい。カケルくん?』
イリゼ様!? なんで目を逸らすんですか!? やっぱりオーバーキルなんじゃないですか!?
『そんなことはありません。ただ、少ーしだけ安全になったと考えれば良いのです』
なんで急に他人行儀な女神さま口調になっているんですか?
『それより、ほら、早くキリハも妊娠させなさい』
え? き、キリハさんも……?
『……イリゼ様、お呼びでしょうか?』
『忙しいところ悪いわね。ところでキリハは子どもは男の子と女の子どっちが欲しいの?』
『ふえっ!? え、ま、まあ……やっぱり女の子の双子ですね……』
『ふーん? だそうよ、カケルくん?』
『え!? 駆?』
「キリハさん、俺と子作りしましょう!」
『え、ち、ちょっと待って、私にも心の準備というものが……』
『問答無用!! カケルくん、やっておしまいなさい!!』
……イリゼ様……言い方。
『うはああああああ!? 死ぬ、死んじゃうからああああああ!!』
無事、双子の女の子を授かったキリハであった。
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