異世界行ったら、出会う女性みんな俺を好きになるので収集つかなくなっている ~スケッチブックに想いをのせて 死神に恋した男の無双&ほのぼのハーレム~
近衛騎士団長は戦闘狂
「じゃあ、頼んだぞみんな!」
『任せておけ王よ、いや私が女帝になったのだから、帝よ!』
なんか勝手に帝に格上げされたんだが。
ハーピィたちには、コーナン王国へ向かってもらう。イリゼスからだと比較的近いからね。
さらに一部のハーピィたちは、転移のためにアルゴノートに行ってもらう。後日クロエの家族や兵士たちを送り届けることになっているのだ。
クロエ、セレスティーナ、ユスティティア、クラウディアは、家族や友人たちと過ごすため今夜はイリゼスに泊まってゆくそうだ。
聖女アリエスを紹介した時の、やっぱりね! みたいなジト目はキツかったけども。
「イリゼスの連絡係はたのんだよ、イブキ」
小麦色の髪と瞳を持つ最年少のハーピィを撫でる。
『任せて下さい、お父様』
嬉しそうに目を輝かせるイブキ。
お前のような娘を持った覚えは無いが……うむ、悪くない。
「英雄殿は、すでに子持ちでございましたか!さすがです。私も早く……」
ありがとうアリエス。さすが聖女、器が大きい。よし、帰ったら早速……
「王子様……私の方が先約ですからね!」
「ち、ちょっと待った、先輩、私は?」
うーん、そろそろ真剣に家族計画を考えた方がいいかも知れない。実に楽しみだ。
「ところでアリエス、屋敷に引っ越すのに荷物はそれだけで良いのか?」
「はい、私には私物など無いですから」
「「「あ、アリエス……」」」
余りに不憫で、泣きながらみんなでアリエスを抱きしめる。
「ごめんね、性格悪いとか勘違いして」
「食べたい果物とか木の実とかあったら、私が作りますから……」
「何でも買ってやるからな! 遠慮はいらない」
「あ、あの? 突然どうしたのですか?」
困惑するアリエスがまた愛おしくて、いつまでも涙が止まらない。
絶対にアリエスを甘やかそうと心に誓うカケル、美琴、サクラであった。
***
「ミヤビ殿、さすがは四聖剣だな! 遠慮なく行くぜ」
「ふふっ、セシリア殿、貴女もやりますね! まさかここまでとは」
剣と槍、魔法が激しくぶつかり合う。
いくら敷地が広いとはいえ、本来であれば危険であるが……
「……貴女たち、いつまでやってるのよ?」
カタリナの母で魔法少女のクラリスが呆れたように文句をつける。
「ハハハッ、すいませんクラリス殿、貴女の結界のおかげで、思う存分暴れられます。王都にもこれほどの結界を展開出来るものはほとんどおりませんよ」
クラリスの結界は、物理、魔法の威力を大幅に減退させる特別製だ。
(悔しいけど、まだまだ届かないわね……)
カタリナは、そんな母を見て、闘志を燃やす。
『フレイムバースト!!』
カケルと出逢ったことで威力が跳ね上がったカタリナの魔法が繰り出される。
「こ、これは不味いです!?」
「ば、馬鹿野郎、カタリナ!?」
一旦戦いを中断し、二人がかりでカタリナの攻撃魔法を切り裂く。
「今のは危なかったです」
「カタリナの奴、本気で撃ちやがったな」
口ではそう言いながら嬉しそうな2人の戦闘狂。
「油断禁物ですよ? ホーリーアロー!!!」
ソフィアの生み出した数千もの光の矢が襲いかかる。
「喰らい尽くせ! サラマンダー」
「切り刻んで! シルフィード!」 
サラとシルフィの精霊魔法も容赦なく浴びせられる。
捌ききれず、空中へ逃げる2人だったが――――
『ブラッディ・レイン!!』
「「が、ガハッ!?」」
エヴァの攻撃で再び地面に叩きつけられる。
「「ご、ゴハッ!?」」
起き上った瞬間、背後から衝撃を受けて吹き飛ばされる。
『オール・ゼロ。後ろがガラ空きですよ? お2人とも』
『暗黒黒竜双撃!!』
そして飛ばされた先には転移で先回りしていたソニアが、暗黒魔法を叩きこんだ。
「「…………」」
さすがの2人も意識を失って倒れる。
『はあ……またですか。お兄様早く帰ってきてください……』
ミヅハがやれやれと二人を回復させる。もう何度も繰り返してきた作業だ。
意識が回復したミヤビは、喜びに打ち震えていた。
全力で戦ってもかまわないものが、ここには大勢いる。そして何より、カケル殿は、ここにいる全員でかかっても勝てないらしい。
どんな化け物なんですか? 貴方は。
はやく逢いたい。戦いたい。燃え上がった魂の炎はもはや鎮火できそうになかった。
「みんな! お兄ちゃんが帰ってきたよ!」
来た! ついに逢える。おとぎ話でしか知らない異世界の英雄に。底知れぬ強者に。
受け止めて欲しい。この熱い想いを。
「はじめまして、カケルです。王都からわざわざ御足労いただき申し訳ございませんでした」
「はじめまして。ミヤビ=カグラザカです。お逢い出来て光栄です」
屋敷に戻ったら、王都から使者が来ていると聞いて急いで会うことにした。本当はこちらから行こうと思ってたのに悪いことをしてしまったな。
名前からして、サクラと同じ先祖がえりかな? 綺麗な黒髪とルビーのような紅い瞳が印象的な超絶美女だ。しかも近衛騎士団長で四聖剣とは……。
「それで……御用件を伺っても?」
まあ、王都へ来いということだとは思うけれど。
「はい、カケル殿……私をこの屋敷において欲しいのです!!!!」
「……へ? い、いや別に俺は構わないけど? 他に用件があったんじゃないのかな~?」
「はっ!? すみません。私としたことが、本来の目的を失念しておりました」
「ですよね? それで……本来の目的とは何ですか?」
「カケル殿……私と戦って欲しいのです!!!」
「ええ……いや別に構わないけど、ミヤビさん使者として来たんですよね?」
「へ? あ、ああ、そう言われてみればそうでしたね……あの、気が向いたら王都に来てくださいとのことです」
うわあ……このひと絶対戦闘狂だよね? まあ嫌いじゃないけれど。
すでに俺との戦いにわくわくしているミヤビさん。仕方ないな。女性の期待には応えないと。
「それじゃあ、夕食前にちょっと戦いましょうか?」
「はいっ!!!!」
瞳を潤ませ、紅潮した頬は完全に恋する乙女なんだけどね?
『任せておけ王よ、いや私が女帝になったのだから、帝よ!』
なんか勝手に帝に格上げされたんだが。
ハーピィたちには、コーナン王国へ向かってもらう。イリゼスからだと比較的近いからね。
さらに一部のハーピィたちは、転移のためにアルゴノートに行ってもらう。後日クロエの家族や兵士たちを送り届けることになっているのだ。
クロエ、セレスティーナ、ユスティティア、クラウディアは、家族や友人たちと過ごすため今夜はイリゼスに泊まってゆくそうだ。
聖女アリエスを紹介した時の、やっぱりね! みたいなジト目はキツかったけども。
「イリゼスの連絡係はたのんだよ、イブキ」
小麦色の髪と瞳を持つ最年少のハーピィを撫でる。
『任せて下さい、お父様』
嬉しそうに目を輝かせるイブキ。
お前のような娘を持った覚えは無いが……うむ、悪くない。
「英雄殿は、すでに子持ちでございましたか!さすがです。私も早く……」
ありがとうアリエス。さすが聖女、器が大きい。よし、帰ったら早速……
「王子様……私の方が先約ですからね!」
「ち、ちょっと待った、先輩、私は?」
うーん、そろそろ真剣に家族計画を考えた方がいいかも知れない。実に楽しみだ。
「ところでアリエス、屋敷に引っ越すのに荷物はそれだけで良いのか?」
「はい、私には私物など無いですから」
「「「あ、アリエス……」」」
余りに不憫で、泣きながらみんなでアリエスを抱きしめる。
「ごめんね、性格悪いとか勘違いして」
「食べたい果物とか木の実とかあったら、私が作りますから……」
「何でも買ってやるからな! 遠慮はいらない」
「あ、あの? 突然どうしたのですか?」
困惑するアリエスがまた愛おしくて、いつまでも涙が止まらない。
絶対にアリエスを甘やかそうと心に誓うカケル、美琴、サクラであった。
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「ミヤビ殿、さすがは四聖剣だな! 遠慮なく行くぜ」
「ふふっ、セシリア殿、貴女もやりますね! まさかここまでとは」
剣と槍、魔法が激しくぶつかり合う。
いくら敷地が広いとはいえ、本来であれば危険であるが……
「……貴女たち、いつまでやってるのよ?」
カタリナの母で魔法少女のクラリスが呆れたように文句をつける。
「ハハハッ、すいませんクラリス殿、貴女の結界のおかげで、思う存分暴れられます。王都にもこれほどの結界を展開出来るものはほとんどおりませんよ」
クラリスの結界は、物理、魔法の威力を大幅に減退させる特別製だ。
(悔しいけど、まだまだ届かないわね……)
カタリナは、そんな母を見て、闘志を燃やす。
『フレイムバースト!!』
カケルと出逢ったことで威力が跳ね上がったカタリナの魔法が繰り出される。
「こ、これは不味いです!?」
「ば、馬鹿野郎、カタリナ!?」
一旦戦いを中断し、二人がかりでカタリナの攻撃魔法を切り裂く。
「今のは危なかったです」
「カタリナの奴、本気で撃ちやがったな」
口ではそう言いながら嬉しそうな2人の戦闘狂。
「油断禁物ですよ? ホーリーアロー!!!」
ソフィアの生み出した数千もの光の矢が襲いかかる。
「喰らい尽くせ! サラマンダー」
「切り刻んで! シルフィード!」 
サラとシルフィの精霊魔法も容赦なく浴びせられる。
捌ききれず、空中へ逃げる2人だったが――――
『ブラッディ・レイン!!』
「「が、ガハッ!?」」
エヴァの攻撃で再び地面に叩きつけられる。
「「ご、ゴハッ!?」」
起き上った瞬間、背後から衝撃を受けて吹き飛ばされる。
『オール・ゼロ。後ろがガラ空きですよ? お2人とも』
『暗黒黒竜双撃!!』
そして飛ばされた先には転移で先回りしていたソニアが、暗黒魔法を叩きこんだ。
「「…………」」
さすがの2人も意識を失って倒れる。
『はあ……またですか。お兄様早く帰ってきてください……』
ミヅハがやれやれと二人を回復させる。もう何度も繰り返してきた作業だ。
意識が回復したミヤビは、喜びに打ち震えていた。
全力で戦ってもかまわないものが、ここには大勢いる。そして何より、カケル殿は、ここにいる全員でかかっても勝てないらしい。
どんな化け物なんですか? 貴方は。
はやく逢いたい。戦いたい。燃え上がった魂の炎はもはや鎮火できそうになかった。
「みんな! お兄ちゃんが帰ってきたよ!」
来た! ついに逢える。おとぎ話でしか知らない異世界の英雄に。底知れぬ強者に。
受け止めて欲しい。この熱い想いを。
「はじめまして、カケルです。王都からわざわざ御足労いただき申し訳ございませんでした」
「はじめまして。ミヤビ=カグラザカです。お逢い出来て光栄です」
屋敷に戻ったら、王都から使者が来ていると聞いて急いで会うことにした。本当はこちらから行こうと思ってたのに悪いことをしてしまったな。
名前からして、サクラと同じ先祖がえりかな? 綺麗な黒髪とルビーのような紅い瞳が印象的な超絶美女だ。しかも近衛騎士団長で四聖剣とは……。
「それで……御用件を伺っても?」
まあ、王都へ来いということだとは思うけれど。
「はい、カケル殿……私をこの屋敷において欲しいのです!!!!」
「……へ? い、いや別に俺は構わないけど? 他に用件があったんじゃないのかな~?」
「はっ!? すみません。私としたことが、本来の目的を失念しておりました」
「ですよね? それで……本来の目的とは何ですか?」
「カケル殿……私と戦って欲しいのです!!!」
「ええ……いや別に構わないけど、ミヤビさん使者として来たんですよね?」
「へ? あ、ああ、そう言われてみればそうでしたね……あの、気が向いたら王都に来てくださいとのことです」
うわあ……このひと絶対戦闘狂だよね? まあ嫌いじゃないけれど。
すでに俺との戦いにわくわくしているミヤビさん。仕方ないな。女性の期待には応えないと。
「それじゃあ、夕食前にちょっと戦いましょうか?」
「はいっ!!!!」
瞳を潤ませ、紅潮した頬は完全に恋する乙女なんだけどね?
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