異世界行ったら、出会う女性みんな俺を好きになるので収集つかなくなっている ~スケッチブックに想いをのせて 死神に恋した男の無双&ほのぼのハーレム~
将来の夢はお嫁さん?
「カケル、それでスタンピードはいつ頃始まるのかしら?」
「明日の夜明けと同時だ。魔物の予想出現数は10万」
予想以上の数に、リノとリーゼロッテの顔が引きつる。
「じゅ、10万って……ヤバくないですか? 領民が知ったらパニックになりますよ!?」
リノは顔を青ざめさせて震える。
「大丈夫よ、カケルがいるんだから。ああ……カケルったらまた強くなって……」
マズい、リリスが魔力にあてられてしまった。
「ちょっとリリスに魔力を吸わせてくる」
控室に消えるカケルとリリス。
「なんか赤ちゃんに母乳飲ませる的なノリだったけど、大丈夫かな?」
美琴が苦笑いする。
「ち、ちょっと、いえ、かなり破廉恥な声が聞こえてくるわよ! 覚悟しなさい」
「確かにアレは赤面必至ですからね……」
リーゼロッテとリノは若干トラウマになっているようで、すでに耳を塞ぎ震えている。
「うう……聞きたいような聞きたくないような」
悩む美琴。
カザネとチカゼは器用に翼で耳を塞いでいた。
――――5分後
「ふぅ……お待たせ、あれ? どうした美琴? そんな赤い顔して」
「どうしたじゃないでしょ先輩!? 完全に18禁じゃない! なんてもの聞かせてるのよ〜!?」
しまった、思ったより防音性が無いのか!? よく考えたら遮音結界使えば良かったな。反省。
***
「でも〜、ちょっと数多くない?」
ギルドを出てから美琴がたずねてくる。
「確かにな。でも俺と美琴なら大丈夫だろ。念の為、後で援軍連れてくるし」
「ふふっ、一緒に魔物退治なんて何かデートみたいだね」
「どこがデートなのよ! 馬鹿なのッ!?」
なんかうっとりしている美琴にリーゼロッテがツッコむ。
「デートと言えば、この前カケルノに行って来たぞ。中々面白い子が領主代行してくれてたな」
「え、私の騎士、マリネに会ったの?」
「ああ、せっかくなんで俺が作った人形をプレゼントしたらすごく喜んでくれたな」
「ま、マリネったら羨ましいわね……私もお人形……欲しいな……」
後半は言葉に出来なかった。
成人した女の子が人形遊びとか変かもしれないし、きっと前みたいにすぐ壊してしまうだろうから。
「はいはい! 先輩、私とリーゼロッテにもお人形作って! めっちゃ頑丈なやつ」
「え? ちょっと……勇者さま?」
「私も憧れてたの、友だちと人形遊びするの。それに私ガサツだから丈夫じゃないとお人形壊しちゃいそうだし?」
「そ、そうなんだ……ま、まあそこまで言うなら付き合ってあげるわよ……勇者さまの頼みだしね」
「んふふ〜ありがとうリーゼロッテ! あと私のことは美琴で良いからね」
「別にお礼なんていいわよ…………美琴」
「きゃああああ! リーゼロッテが美琴って言った! 可愛い〜スリスリ」
「や、止めて!? スリスリしないでえええぇっ!?」
「え? スリスリ駄目? じゃあ撫で撫でくんかくんか」
「それも駄目えええぇっ!?」
「えええぇっ!? これも駄目かあ……でもお人形遊びの時は避けて通れないからね?」
え? そうなの? 知らなかった。
「し、しょうがないわね、人形遊びの時は良いわよ?」
「うんうん、あ〜もう可愛い可愛い、ぎゅ〜♡」
「止めて離してえええぇっ!?」
真っ赤に照れながらも嬉しそうなリーゼロッテ。
良かったなリーゼロッテ。俺以外で壊れない友だちが出来て。
2人のために丈夫で可愛い人形を作ってやらないとな。
「ところで、何処へ向かってるの先輩?」
「あのダークエルフの子のところでしょ? 私の騎士」
「ああ、本番前に顔を出すって約束していたからな。それに明日から迷宮に行くからその打ち合わせも兼ねてる」
「え? ダークエルフの子ってマイカちゃん!? 褐色ロリエルフキター!!」
「み、美琴? なぜそれを知っているんだ?」
「まあ良いじゃない私の騎士、あの子、私も好きよ?」
***
「う……なんか寒気が……」
「マイカお姉ちゃん大丈夫?」
弟や妹たちが心配そうに見ている。
「あ、ああ、何ともないぜ! ただ嫌な予感が――――」
「いたあああああ! きゃああああ可愛い可愛い! ぎゅう〜、スリスリ撫で撫で」
「あ、あ、あ、た、助けて……」
美琴に抱きしめられて放心状態で固まっているマイカ。スマンなうちの勇者が。
***
「まったく、驚かせんなよ……」
まだ顔が赤いマイカ。
「ごめんね〜あんまり可愛いからつい」
まったく反省していない美琴。
「カケルさん、このお姉さん誰?」
「ああ、仲間で勇者の美琴だ。俺と同じ異世界人だ。よろしくな」
「ゆ、勇者って、えええぇっ!? ってゆうかカケルさん異世界人だったのかよ?」
「あれ? 言って無かったっけ?」
「………聞いてない」
ジト目でにらむマイカ。
「ごめんごめん。ところで何か困ってることは無いか?」
「大丈夫。避難所は安全だし、飯も出るからな。出来ればずっとここに住みたいぐらいだ」
長年廃墟で暮らしてきたマイカたちにとっては、こんな簡易テントみたいな場所でもずっと快適なんだな……
「そうか、それなら良かったよ。お土産持って来たからみんなで食べると良い」
「そ、そうか。悪いな、いつも」
「ねえねえお姉ちゃん、この人だれ?」
「馬鹿っ、マイカ姉の良い人に決まってるだろ?」
「なっ、なななな何言ってんだ!? 雇い主だよカケルさんは! ほらこの間のサンドイッチもカケルさんに貰ったんだぞ。お礼しろお前ら!」
真っ赤になってまくしたてるマイカ。
「カケルさん、ありがとう! お姉ちゃんを幸せにしてあげてください!」
「カケルさん、マイカ姉は口は悪いけど、すごく優しいんだ、貰ってやってくれよな!」
「だからお前ら違うって――――」
「ああ、安心しろ。マイカもお前たちもみんなまとめて幸せにしてやるさ」
「へ? それってどういう意味……」
「スタンピードの後、正式にお前たちを雇いたい。頼みたい仕事は山ほどあるんだ」
「そ、そうか、そうだよな。ありがとうカケルさん」
少し残念そうなマイカに美琴が耳打ちする。
(ちなみにカケルのお嫁さんって仕事もあるからね。こっちは成人してからだけど)
「ば、馬鹿じゃねえの!?」
茹でだこになったマイカを愛でる美琴と、お土産のバヌヌジュースに歓声を上げる子どもたち。
その後避難所のみんなにカケルの料理が振る舞われたのは言うまでもない。
***************
【登場ヒロイン名鑑】
【名 前】 マイカ(女)
【種 族】 ダークエルフ族
【年 齢】 13
【その他】
 カケルがバドルの迷宮前広場に来た時に案内役として雇われた娘。迷宮のことは誰よりも詳しいが、身体が成長したため、小さい横穴に入る事ができなくなり悩んでいた。
「明日の夜明けと同時だ。魔物の予想出現数は10万」
予想以上の数に、リノとリーゼロッテの顔が引きつる。
「じゅ、10万って……ヤバくないですか? 領民が知ったらパニックになりますよ!?」
リノは顔を青ざめさせて震える。
「大丈夫よ、カケルがいるんだから。ああ……カケルったらまた強くなって……」
マズい、リリスが魔力にあてられてしまった。
「ちょっとリリスに魔力を吸わせてくる」
控室に消えるカケルとリリス。
「なんか赤ちゃんに母乳飲ませる的なノリだったけど、大丈夫かな?」
美琴が苦笑いする。
「ち、ちょっと、いえ、かなり破廉恥な声が聞こえてくるわよ! 覚悟しなさい」
「確かにアレは赤面必至ですからね……」
リーゼロッテとリノは若干トラウマになっているようで、すでに耳を塞ぎ震えている。
「うう……聞きたいような聞きたくないような」
悩む美琴。
カザネとチカゼは器用に翼で耳を塞いでいた。
――――5分後
「ふぅ……お待たせ、あれ? どうした美琴? そんな赤い顔して」
「どうしたじゃないでしょ先輩!? 完全に18禁じゃない! なんてもの聞かせてるのよ〜!?」
しまった、思ったより防音性が無いのか!? よく考えたら遮音結界使えば良かったな。反省。
***
「でも〜、ちょっと数多くない?」
ギルドを出てから美琴がたずねてくる。
「確かにな。でも俺と美琴なら大丈夫だろ。念の為、後で援軍連れてくるし」
「ふふっ、一緒に魔物退治なんて何かデートみたいだね」
「どこがデートなのよ! 馬鹿なのッ!?」
なんかうっとりしている美琴にリーゼロッテがツッコむ。
「デートと言えば、この前カケルノに行って来たぞ。中々面白い子が領主代行してくれてたな」
「え、私の騎士、マリネに会ったの?」
「ああ、せっかくなんで俺が作った人形をプレゼントしたらすごく喜んでくれたな」
「ま、マリネったら羨ましいわね……私もお人形……欲しいな……」
後半は言葉に出来なかった。
成人した女の子が人形遊びとか変かもしれないし、きっと前みたいにすぐ壊してしまうだろうから。
「はいはい! 先輩、私とリーゼロッテにもお人形作って! めっちゃ頑丈なやつ」
「え? ちょっと……勇者さま?」
「私も憧れてたの、友だちと人形遊びするの。それに私ガサツだから丈夫じゃないとお人形壊しちゃいそうだし?」
「そ、そうなんだ……ま、まあそこまで言うなら付き合ってあげるわよ……勇者さまの頼みだしね」
「んふふ〜ありがとうリーゼロッテ! あと私のことは美琴で良いからね」
「別にお礼なんていいわよ…………美琴」
「きゃああああ! リーゼロッテが美琴って言った! 可愛い〜スリスリ」
「や、止めて!? スリスリしないでえええぇっ!?」
「え? スリスリ駄目? じゃあ撫で撫でくんかくんか」
「それも駄目えええぇっ!?」
「えええぇっ!? これも駄目かあ……でもお人形遊びの時は避けて通れないからね?」
え? そうなの? 知らなかった。
「し、しょうがないわね、人形遊びの時は良いわよ?」
「うんうん、あ〜もう可愛い可愛い、ぎゅ〜♡」
「止めて離してえええぇっ!?」
真っ赤に照れながらも嬉しそうなリーゼロッテ。
良かったなリーゼロッテ。俺以外で壊れない友だちが出来て。
2人のために丈夫で可愛い人形を作ってやらないとな。
「ところで、何処へ向かってるの先輩?」
「あのダークエルフの子のところでしょ? 私の騎士」
「ああ、本番前に顔を出すって約束していたからな。それに明日から迷宮に行くからその打ち合わせも兼ねてる」
「え? ダークエルフの子ってマイカちゃん!? 褐色ロリエルフキター!!」
「み、美琴? なぜそれを知っているんだ?」
「まあ良いじゃない私の騎士、あの子、私も好きよ?」
***
「う……なんか寒気が……」
「マイカお姉ちゃん大丈夫?」
弟や妹たちが心配そうに見ている。
「あ、ああ、何ともないぜ! ただ嫌な予感が――――」
「いたあああああ! きゃああああ可愛い可愛い! ぎゅう〜、スリスリ撫で撫で」
「あ、あ、あ、た、助けて……」
美琴に抱きしめられて放心状態で固まっているマイカ。スマンなうちの勇者が。
***
「まったく、驚かせんなよ……」
まだ顔が赤いマイカ。
「ごめんね〜あんまり可愛いからつい」
まったく反省していない美琴。
「カケルさん、このお姉さん誰?」
「ああ、仲間で勇者の美琴だ。俺と同じ異世界人だ。よろしくな」
「ゆ、勇者って、えええぇっ!? ってゆうかカケルさん異世界人だったのかよ?」
「あれ? 言って無かったっけ?」
「………聞いてない」
ジト目でにらむマイカ。
「ごめんごめん。ところで何か困ってることは無いか?」
「大丈夫。避難所は安全だし、飯も出るからな。出来ればずっとここに住みたいぐらいだ」
長年廃墟で暮らしてきたマイカたちにとっては、こんな簡易テントみたいな場所でもずっと快適なんだな……
「そうか、それなら良かったよ。お土産持って来たからみんなで食べると良い」
「そ、そうか。悪いな、いつも」
「ねえねえお姉ちゃん、この人だれ?」
「馬鹿っ、マイカ姉の良い人に決まってるだろ?」
「なっ、なななな何言ってんだ!? 雇い主だよカケルさんは! ほらこの間のサンドイッチもカケルさんに貰ったんだぞ。お礼しろお前ら!」
真っ赤になってまくしたてるマイカ。
「カケルさん、ありがとう! お姉ちゃんを幸せにしてあげてください!」
「カケルさん、マイカ姉は口は悪いけど、すごく優しいんだ、貰ってやってくれよな!」
「だからお前ら違うって――――」
「ああ、安心しろ。マイカもお前たちもみんなまとめて幸せにしてやるさ」
「へ? それってどういう意味……」
「スタンピードの後、正式にお前たちを雇いたい。頼みたい仕事は山ほどあるんだ」
「そ、そうか、そうだよな。ありがとうカケルさん」
少し残念そうなマイカに美琴が耳打ちする。
(ちなみにカケルのお嫁さんって仕事もあるからね。こっちは成人してからだけど)
「ば、馬鹿じゃねえの!?」
茹でだこになったマイカを愛でる美琴と、お土産のバヌヌジュースに歓声を上げる子どもたち。
その後避難所のみんなにカケルの料理が振る舞われたのは言うまでもない。
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【名 前】 マイカ(女)
【種 族】 ダークエルフ族
【年 齢】 13
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