異世界行ったら、出会う女性みんな俺を好きになるので収集つかなくなっている ~スケッチブックに想いをのせて 死神に恋した男の無双&ほのぼのハーレム~
クリスマスの夜
プリン工場の説明会が無事終わったその日の夕方。
ガーランドへシルフィとサラを迎えに行った後、いつも通りセレスティーナ、セントレアへ婚約者たちを迎えに行った。帝国へ向かったソニアも一旦転移で連れもどる。
婚約者たちと言ったが、実際にはそうでない人たちもいる。
バドルへリーゼロッテを迎えに行った際に、リリスさまとリノさんが丁度居合わせていたので一緒に招待したのだ。
ただし、リリスさまとリノさんはなぜかすでに婚約したかのように振舞っていたので、同じようなものかもしれない。
指輪、渡した方がいいのだろうか?
広間でみんなが集まったところで、さっそく話を切り出す。
「今夜、この世界で知り合った人たちをなるべくたくさん集めてクリスマスパーティをやろうと思う」
初秋にクリスマス? と思うかもしれないが、昨日ミコトさんから今日が地球でのクリスマスだと聞いたので急遽思いついたのだ。急なので、あまり集まらないかもしれないけどね。
単にチキンとケーキが無性に食べたくなったのと、日頃の感謝の気持ちを伝えたかっただけなのだが。
「「「「く、クリスマス!?」」」」
なぜか彼女たちに激しい動揺が走る。
「ご、御主兄様……確かにクロエは身も心も捧げておりますが、さすがに他人の目があると……」
「あ、貴方様!? できれば初めての時は2人きりがいいのですが……」
「だ、旦那様、異世界にそういう風習があることは承知しておりますが……私も一応王族の身」
といった調子で全員からやんわりと断られてしまった。
「あの……もしかして何か勘違いしていないか? クリスマスのこと」
「勘違いなどしていませんよ? 性なる夜に世界中の男女が痴態の限りを尽くすイベントですよね?」
サクラの説明に全員がうんうんと頷く。
くっ、それは違う!! と否定したいが、あながち間違ってもいないので厄介だ。
一体過去の異世界人が何をすればここまでクリスマスに偏見が生まれるというのか……まったく何やってんすか!?
しかし、ここで全否定するのも後々面倒だし……少し軌道修正する方向で行くか。
「みんなの認識は情報が足りないようだな。クリスマスは2部構成で、男女がいちゃいちゃするのは2部の方だ。1部はみんなで集まって美味しい料理を食べる。今回やるのは1部の料理を食べる方だぞ」
あれ……みんなちょっと残念そうなのは喜んでいいのか何なのか?
まだちょっと疑ってるみたいだけど、とりあえずクリスマスパーティを開催出来そうだ。
「じゃあ俺がクリスマスケーキとかクリスマス用の料理を作るから、みんなは用意したサンタの衣装に着替えてくれないか?」
「カケルくん、やっぱり私たちを騙して食べるつもりなのね……別に構わないけど」
「は? 何でそうなるんですか、カタリナさん」
「カケルさま……サンタの衣装と言えば、大人の店の定番コスチュームですよ? は、破廉恥ですね!」
なにそれミレイヌ!? 行ってみたいな夢の店。
「お兄ちゃん……この流れでサンタコスは誤解されても仕方ないよ?」
アリサ……それは確かに俺が悪かった。でも、せっかく作ったから着て欲しいんだけどな。
「お兄様、私がその衣装の素晴らしさを皆さまに知らしめましょう」
ありがとうミヅハ! 出来る妹がいて俺は幸せだよ。
ミヅハがサンタの衣装に着替えるとみんなの目の色が変わる。
「か、可愛い……」
全員の視線がミヅハに釘付けになる。
ヤバい……ミヅハが可愛いすぎて辛い。
他人に見られる衣装だから全然エロさは無い可愛さ特化型のサンタ衣装だ。ミヅハに似合わない訳がない。
「こ、これが本物のサンタなのね……」
すいませんリリスさま、違います。
「お兄ちゃん! 私も着たい!」
「旦那様、私も着て良いだろうか?」
結局全員サンタ衣装を着てくれた。ありがとうミヅハ!
「……あの、カケルさま? なぜ私だけ獣の衣装なんですか?」
リノさん、ごめんなさい……サンタ衣装が足りないからです。
「リノさん、それはトナカイと言って、クリスマスには欠かせない神獣なんですよ! 本来なら争奪戦になるところなんですが、ラッキーでしたね!!」
「えっ、そうなの? えへへ……ありがとうございます〜」
嬉しそうなリノさんの姿に胸が痛い。
「お兄ちゃん…………」
やめてくれアリサ、そんな目で見ないでくれ。仕方が無かったんだ。
イチゴっぽいイナゴというフルーツをふんだんに使ったデッカイクリスマスケーキとポヨポヨ鳥の丸焼きやフライドチキンが出来上がる頃。
召喚獣たちに連れられて、招待客がやってくる。急な招待だったのにほとんど全員来てくれたのには驚いた。
大広間にはサクラが作った巨大なツリーに氷で作ったクリスマスオーナメントが輝いている。ライトアップは、ソフィアが光魔法で演出してくれた。
雰囲気を出すために、キタカゼが屋敷の周りだけ雪を降らせ、サラが暖炉に火を入れる。
みんなケーキや料理を楽しんでくれている。
これまで接点が無かった人たちが仲良くなるきっかけになるといいな。
冬になったら絶対またやろう。
来年も、再来年も。
きっと招待客も増えるだろう。
その中にはきっとみんなの家族もいるはずだ。
だからそれまでは胸にしまっておくよ。
心からメリークリスマス、ハッピークリスマスと言えるその日まで。
ガーランドへシルフィとサラを迎えに行った後、いつも通りセレスティーナ、セントレアへ婚約者たちを迎えに行った。帝国へ向かったソニアも一旦転移で連れもどる。
婚約者たちと言ったが、実際にはそうでない人たちもいる。
バドルへリーゼロッテを迎えに行った際に、リリスさまとリノさんが丁度居合わせていたので一緒に招待したのだ。
ただし、リリスさまとリノさんはなぜかすでに婚約したかのように振舞っていたので、同じようなものかもしれない。
指輪、渡した方がいいのだろうか?
広間でみんなが集まったところで、さっそく話を切り出す。
「今夜、この世界で知り合った人たちをなるべくたくさん集めてクリスマスパーティをやろうと思う」
初秋にクリスマス? と思うかもしれないが、昨日ミコトさんから今日が地球でのクリスマスだと聞いたので急遽思いついたのだ。急なので、あまり集まらないかもしれないけどね。
単にチキンとケーキが無性に食べたくなったのと、日頃の感謝の気持ちを伝えたかっただけなのだが。
「「「「く、クリスマス!?」」」」
なぜか彼女たちに激しい動揺が走る。
「ご、御主兄様……確かにクロエは身も心も捧げておりますが、さすがに他人の目があると……」
「あ、貴方様!? できれば初めての時は2人きりがいいのですが……」
「だ、旦那様、異世界にそういう風習があることは承知しておりますが……私も一応王族の身」
といった調子で全員からやんわりと断られてしまった。
「あの……もしかして何か勘違いしていないか? クリスマスのこと」
「勘違いなどしていませんよ? 性なる夜に世界中の男女が痴態の限りを尽くすイベントですよね?」
サクラの説明に全員がうんうんと頷く。
くっ、それは違う!! と否定したいが、あながち間違ってもいないので厄介だ。
一体過去の異世界人が何をすればここまでクリスマスに偏見が生まれるというのか……まったく何やってんすか!?
しかし、ここで全否定するのも後々面倒だし……少し軌道修正する方向で行くか。
「みんなの認識は情報が足りないようだな。クリスマスは2部構成で、男女がいちゃいちゃするのは2部の方だ。1部はみんなで集まって美味しい料理を食べる。今回やるのは1部の料理を食べる方だぞ」
あれ……みんなちょっと残念そうなのは喜んでいいのか何なのか?
まだちょっと疑ってるみたいだけど、とりあえずクリスマスパーティを開催出来そうだ。
「じゃあ俺がクリスマスケーキとかクリスマス用の料理を作るから、みんなは用意したサンタの衣装に着替えてくれないか?」
「カケルくん、やっぱり私たちを騙して食べるつもりなのね……別に構わないけど」
「は? 何でそうなるんですか、カタリナさん」
「カケルさま……サンタの衣装と言えば、大人の店の定番コスチュームですよ? は、破廉恥ですね!」
なにそれミレイヌ!? 行ってみたいな夢の店。
「お兄ちゃん……この流れでサンタコスは誤解されても仕方ないよ?」
アリサ……それは確かに俺が悪かった。でも、せっかく作ったから着て欲しいんだけどな。
「お兄様、私がその衣装の素晴らしさを皆さまに知らしめましょう」
ありがとうミヅハ! 出来る妹がいて俺は幸せだよ。
ミヅハがサンタの衣装に着替えるとみんなの目の色が変わる。
「か、可愛い……」
全員の視線がミヅハに釘付けになる。
ヤバい……ミヅハが可愛いすぎて辛い。
他人に見られる衣装だから全然エロさは無い可愛さ特化型のサンタ衣装だ。ミヅハに似合わない訳がない。
「こ、これが本物のサンタなのね……」
すいませんリリスさま、違います。
「お兄ちゃん! 私も着たい!」
「旦那様、私も着て良いだろうか?」
結局全員サンタ衣装を着てくれた。ありがとうミヅハ!
「……あの、カケルさま? なぜ私だけ獣の衣装なんですか?」
リノさん、ごめんなさい……サンタ衣装が足りないからです。
「リノさん、それはトナカイと言って、クリスマスには欠かせない神獣なんですよ! 本来なら争奪戦になるところなんですが、ラッキーでしたね!!」
「えっ、そうなの? えへへ……ありがとうございます〜」
嬉しそうなリノさんの姿に胸が痛い。
「お兄ちゃん…………」
やめてくれアリサ、そんな目で見ないでくれ。仕方が無かったんだ。
イチゴっぽいイナゴというフルーツをふんだんに使ったデッカイクリスマスケーキとポヨポヨ鳥の丸焼きやフライドチキンが出来上がる頃。
召喚獣たちに連れられて、招待客がやってくる。急な招待だったのにほとんど全員来てくれたのには驚いた。
大広間にはサクラが作った巨大なツリーに氷で作ったクリスマスオーナメントが輝いている。ライトアップは、ソフィアが光魔法で演出してくれた。
雰囲気を出すために、キタカゼが屋敷の周りだけ雪を降らせ、サラが暖炉に火を入れる。
みんなケーキや料理を楽しんでくれている。
これまで接点が無かった人たちが仲良くなるきっかけになるといいな。
冬になったら絶対またやろう。
来年も、再来年も。
きっと招待客も増えるだろう。
その中にはきっとみんなの家族もいるはずだ。
だからそれまでは胸にしまっておくよ。
心からメリークリスマス、ハッピークリスマスと言えるその日まで。
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