異世界行ったら、出会う女性みんな俺を好きになるので収集つかなくなっている ~スケッチブックに想いをのせて 死神に恋した男の無双&ほのぼのハーレム~
セントレア奪還戦 前夜②
「もちろんOKよ、私がカケルくんのお願いを断るなんて、それこそゴブリンに負けるぐらいありえないわ」
「だいたい水臭いぞカケルっち、登録上はともかく、私たちは同じパーティの仲間なんだ。お願いなんて必要ない。なあ、みんな!!」
「おう、そうだぞカケル、直接セントレアに行けないのは残念だが、なんたって祖国を取り戻すための戦いだろ? おまけに憎い魔人どもとも戦えるんだ。逆にこっちからお願いしたいぐらいだよ」
カタリナさん、セシリアさん、そしてウサギの耳とネコの尻尾のA級冒険者パーティのみんな。
快くガーランド防衛戦に参加してくれることになった。
俺の召喚獣たちも一部ガーランド防衛に向かわせる予定だし、これで戦力的には十分戦えるはずだ。
でも、まだ足りない。
絶対安全なんてものが無いのはわかっているけど、可能な限りリスクを減らしたい。
最後の秘策は、レベルアップした俺のスキルだ。
そう、【妄想スケッチ】によるアイテム作成だ。
あれから色々実験した結果、
なんと、妄想スケッチのスキルで描くアイテムには、俺の持つスキルを付与できることがわかった。
これは本当に嬉しかった。仲間の強化はそのまま安全に直結するからね。
俺がどんなに強くなったとしても、身体はひとつしかないから、やはり不安だったのだ。
特に闘うスキルを持たないクラウディアやアリサたちのことを考えたら、なおさらね。
残念ながら、俺のユニークスキル、そして魅了や飛翔といった種族特有スキルは付与出来なかったけど、それでも十分強力なスキルを俺は持っている。
付与できるスキルの上限は5個。
だからといって、スキルを付与したアイテムを2個身につけても、使えるスキルが10個にはならなかった。ひとり当たり最大5個ということなのだろう。
ちなみに俺の召喚獣たちにも、もちろん装備可能だ。
今回付与したスキルは、精神耐性 魔法耐性 物理耐性 剛力 加速 の5つだ。
本当は、物理無効を付けたかったんだけど、残念ながら無理だった。
敵がどんな攻撃をしてくるかわからないので、耐性系は外せない。
そして剛力と加速は、純粋な戦闘力の向上を狙ったスキル。
これで多少はリスクが下がってくれるはずだ。
***
「―――それで、これがその指輪なんですね?」
クロエが自分専用の指輪を指に嵌め、嬉しそうにかざす。
夕食後、カタリナさんたちも含めて全員に集まってもらったのは、俺が作った専用アイテムを渡すためだ。
女性には指輪、男性には腕輪を用意した。
「……それにしても、スキルが5つも付いてる腕輪とか、国宝級だぜ? 本当にもらって良いのか?」
「もちろんですよ! あっ、でも一応言っておきますけど、専用アイテムなんで他の人は使えませんからね、アーロンさん」
「分かってるさ、こんなヤバいアイテム、絶対に他人に教えられないだろ。にしてもかっこいいよな、コレ」
デザインにはこだわったので、気に入ってもらえたのは素直に嬉しい。
「私の指輪はブルートパーズなんだな。はっ……もしかして私の瞳の色に合わせて……ありがとう旦那様、一生大事にするから〜」
セレスティーナが泣きながら抱きついてくる。
彼女の言うとおり、指輪の石はそれぞれの瞳の色に合わせて描いた。
実は細かい装飾デザインもみんな違うんだけどね。
「カケルくん……女性に指輪を贈るってことは、そういう意味だと思って良いのかしら?」
いたずらっぽく微笑むカタリナさん。
からかってるつもりでしょうけど――――
「もちろんです。この指輪は婚約指輪として心を込めて作りましたからね!」
「ふぇっ!? こ、こ、婚約指輪? そ、そうなのね……し、しょうが無いわね、こんな素敵な指輪を貰ったら断われないじゃない……全くもう、カケルくんったら……」
文句を言いながらも嬉しそうなカタリナさん。
「カタリナ……お前、ニヤけ過ぎだろ? たく、素直じゃねえなあ」
「何よ、セシリアだって指輪なんか大嫌いとか言ってた癖に! 早速指にはめて大事そうに眺めてるじゃない」
「カケルっちに貰った大切な指輪だからな。私の命と同じくらい大事だぞ!」
「セシリア……貴女って人は……。そうよね。カケルくん! 私、大切にするから……指輪。だから……わ、私のことも大切にしてくれないと許さないんだからね!」
「私も宜しくな、カケルっち!」
真っ赤になって逃げてゆくカタリナさんと、いつも通りに見えるセシリアさん。
(でも……セシリアさんもすごく照れてるのが分かる。本当に可愛い人だな)
「あ、あの……主様、私も頂いて宜しいのでしょうか?」
「もちろんだソニア。悪いけどお前を手放すつもりは毛頭ない。必要なら帝国全てを敵にまわしても構わないと思ってるよ」
「あ、主様……そんなに私のことを……仕方ないですね、指輪のお礼に願い事を5つ叶えてあげます!」
「マジで! そんなに増やして大丈夫なのか?」
「と、特別ですからね! あ、あとエッチなのは…………主様なら、許してあげますっ!」
ありゃ、ソニアも真っ赤になって逃げちゃったよ。
仲間たちを強化するのが主目的だったけど、俺の気持ちをみんなに伝える良い機会になった。
この戦いが終わったら、クラウディアとリーゼロッテにも指輪を渡すんだ。
(やべぇ、死亡フラグみたいになってる!?)
「だいたい水臭いぞカケルっち、登録上はともかく、私たちは同じパーティの仲間なんだ。お願いなんて必要ない。なあ、みんな!!」
「おう、そうだぞカケル、直接セントレアに行けないのは残念だが、なんたって祖国を取り戻すための戦いだろ? おまけに憎い魔人どもとも戦えるんだ。逆にこっちからお願いしたいぐらいだよ」
カタリナさん、セシリアさん、そしてウサギの耳とネコの尻尾のA級冒険者パーティのみんな。
快くガーランド防衛戦に参加してくれることになった。
俺の召喚獣たちも一部ガーランド防衛に向かわせる予定だし、これで戦力的には十分戦えるはずだ。
でも、まだ足りない。
絶対安全なんてものが無いのはわかっているけど、可能な限りリスクを減らしたい。
最後の秘策は、レベルアップした俺のスキルだ。
そう、【妄想スケッチ】によるアイテム作成だ。
あれから色々実験した結果、
なんと、妄想スケッチのスキルで描くアイテムには、俺の持つスキルを付与できることがわかった。
これは本当に嬉しかった。仲間の強化はそのまま安全に直結するからね。
俺がどんなに強くなったとしても、身体はひとつしかないから、やはり不安だったのだ。
特に闘うスキルを持たないクラウディアやアリサたちのことを考えたら、なおさらね。
残念ながら、俺のユニークスキル、そして魅了や飛翔といった種族特有スキルは付与出来なかったけど、それでも十分強力なスキルを俺は持っている。
付与できるスキルの上限は5個。
だからといって、スキルを付与したアイテムを2個身につけても、使えるスキルが10個にはならなかった。ひとり当たり最大5個ということなのだろう。
ちなみに俺の召喚獣たちにも、もちろん装備可能だ。
今回付与したスキルは、精神耐性 魔法耐性 物理耐性 剛力 加速 の5つだ。
本当は、物理無効を付けたかったんだけど、残念ながら無理だった。
敵がどんな攻撃をしてくるかわからないので、耐性系は外せない。
そして剛力と加速は、純粋な戦闘力の向上を狙ったスキル。
これで多少はリスクが下がってくれるはずだ。
***
「―――それで、これがその指輪なんですね?」
クロエが自分専用の指輪を指に嵌め、嬉しそうにかざす。
夕食後、カタリナさんたちも含めて全員に集まってもらったのは、俺が作った専用アイテムを渡すためだ。
女性には指輪、男性には腕輪を用意した。
「……それにしても、スキルが5つも付いてる腕輪とか、国宝級だぜ? 本当にもらって良いのか?」
「もちろんですよ! あっ、でも一応言っておきますけど、専用アイテムなんで他の人は使えませんからね、アーロンさん」
「分かってるさ、こんなヤバいアイテム、絶対に他人に教えられないだろ。にしてもかっこいいよな、コレ」
デザインにはこだわったので、気に入ってもらえたのは素直に嬉しい。
「私の指輪はブルートパーズなんだな。はっ……もしかして私の瞳の色に合わせて……ありがとう旦那様、一生大事にするから〜」
セレスティーナが泣きながら抱きついてくる。
彼女の言うとおり、指輪の石はそれぞれの瞳の色に合わせて描いた。
実は細かい装飾デザインもみんな違うんだけどね。
「カケルくん……女性に指輪を贈るってことは、そういう意味だと思って良いのかしら?」
いたずらっぽく微笑むカタリナさん。
からかってるつもりでしょうけど――――
「もちろんです。この指輪は婚約指輪として心を込めて作りましたからね!」
「ふぇっ!? こ、こ、婚約指輪? そ、そうなのね……し、しょうが無いわね、こんな素敵な指輪を貰ったら断われないじゃない……全くもう、カケルくんったら……」
文句を言いながらも嬉しそうなカタリナさん。
「カタリナ……お前、ニヤけ過ぎだろ? たく、素直じゃねえなあ」
「何よ、セシリアだって指輪なんか大嫌いとか言ってた癖に! 早速指にはめて大事そうに眺めてるじゃない」
「カケルっちに貰った大切な指輪だからな。私の命と同じくらい大事だぞ!」
「セシリア……貴女って人は……。そうよね。カケルくん! 私、大切にするから……指輪。だから……わ、私のことも大切にしてくれないと許さないんだからね!」
「私も宜しくな、カケルっち!」
真っ赤になって逃げてゆくカタリナさんと、いつも通りに見えるセシリアさん。
(でも……セシリアさんもすごく照れてるのが分かる。本当に可愛い人だな)
「あ、あの……主様、私も頂いて宜しいのでしょうか?」
「もちろんだソニア。悪いけどお前を手放すつもりは毛頭ない。必要なら帝国全てを敵にまわしても構わないと思ってるよ」
「あ、主様……そんなに私のことを……仕方ないですね、指輪のお礼に願い事を5つ叶えてあげます!」
「マジで! そんなに増やして大丈夫なのか?」
「と、特別ですからね! あ、あとエッチなのは…………主様なら、許してあげますっ!」
ありゃ、ソニアも真っ赤になって逃げちゃったよ。
仲間たちを強化するのが主目的だったけど、俺の気持ちをみんなに伝える良い機会になった。
この戦いが終わったら、クラウディアとリーゼロッテにも指輪を渡すんだ。
(やべぇ、死亡フラグみたいになってる!?)
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