異世界行ったら、出会う女性みんな俺を好きになるので収集つかなくなっている ~スケッチブックに想いをのせて 死神に恋した男の無双&ほのぼのハーレム~
危険物取扱者
「こちらが、プリンです。他にも考えていますが、何事も一歩一歩進めないとうまくいきませんからね。まずは召しあがってみてください」
ミレイヌさんとギルドマスターのモウカルさんにプリンをすすめる。
木製テーブルの上に置かれたプリンの器は、街で見つけた銀製の装飾が施された豪華なものだ。なんたって料理は器が大事だからね。
「ふーん……見た目はいい感じね。このスプーンですくって食べるのかしら?」
ミレイヌさんは興味津々だけど、モウカルさんはあんまり興味なさそうかな? でも――
「うーん、私はあまり甘いものは……うっ、美味い、なんだこれは?」
「…………美味しい」
ぽつりとつぶやくミレイヌさん。
良かった、反応は悪くないみたいだ。
「これ、たまご使っているわね、何のたまご?」
「さすがミレイヌさん、よく分かりましたね。ポヨポヨ鳥のたまごを使っています」
ポヨポヨ鳥はこっちの世界では最もポピュラーな鳥で、肉やたまごを使った料理をたくさん見かける。いわゆるニワトリポジションの鳥だ。
「ポヨポヨ鳥!? なら簡単に材料が手に入るし、価格も抑えられそうね。いくらで販売するつもりなの?」
「一応、銅貨3枚(300円)で考えてますが」
「バカなの? これなら銀貨1枚(1000円)でも余裕で売れるわ!」
「うーん、売れるかもしれませんが、プリンで儲けるつもりはないんです。なるべく多くの人に食べてもらって、甘味の文化を広めたいんですよ!」
(がーん!! この男、本気で甘味を広めるつもりなのね…………素敵過ぎるわ)
冷静に考えてみれば、この若さで領主貴族となった人柄と母性本能をくすぐる可愛らしい容姿。お金持ちで規格外の強さも備えてる…………あれ? もしかしなくても超優良物件じゃない。しかも料理も出来て甘味が好きとか!! 駄目じゃん、私何やってんの!? むしろ狙ってくれてありがとうございます!! セレスティーナ行き大チャンスよ!
だが、彼の周りにはセレスティーナ姫を筆頭に白銀の悪魔クロエ、冒険者ギルドの絶対エース、クラウディア他個性的な美女が揃っている。並大抵では対抗出来ないわ……
考えてミレイヌ、私にしか出来ないことを! あなたの智慧と知識が問われているわ。人生を賭けるの! 思い出しなさい、異世界人が大好きな猫獣人特有の逸話を……
(ど、どうしたんだろう? ミレイヌさん、さっきから黙り込んでぶつぶつ言ってるけど……)
「すいません、俺なんか変なこと言いましたか?」
「に、にゃーん? な、何でもないですにゃん」
真っ赤な顔で爆弾を投下するミレイヌさん。
「っ!? み、ミレイヌ君?」
「み、ミレイヌさん!?」
「だ、だから何でもないですにゃん!」
ふ、ふふふ、どうやら正解のようね!
見て、カケルさまの少年のようなキラキラした瞳。
異世界人は猫獣人に奇妙な期待をしていると云うのは本当だったらしい。
読んでて良かった異世界英雄譚。
俺のこの感動と興奮をどう伝えたら、どう表現したらいいだろう。
正直に言えば期待していたさ。だって異世界だもの。猫獣人がいれば当然そういうものだって思うだろ?
でも、日を追うごとに現実を知ってゆく。
それが大人になることだって言うのなら、俺は大人になんてなりたくはない。
最初は言語スキルのせいかと考えたが違った。
ならば、きっと何か見落としがあるはず。そんな藁にもすがるような思いだった。
ミレイヌさんが現れた時、本当は期待と不安で揺れていたんだ。
もしかしたらという期待と、また失望させられるんじゃないかという不安と残酷な現実。
はははっ!! やった、やったぞ! 俺はついに本物に出逢えた。異世界万歳!!
(ど、どうしたんだ? 今度はカケル殿が黙り込んでしまった。ミレイヌもおかしくなってしまうし、一体どうすれば)
困惑を深めるギルドマスター。
いかに商業に精通したモウカルと言えど、この状況を理解しろというのはあまりに酷だろう。
「み、ミレイヌさん! その話し方って? さっきまで違いましたよね?」
「私の生まれた黒猫獣人族では、心に決めた異性にだけこの話し方をするのですにゃ(真っ赤なうそです、ごめんなさい黒猫獣人族のみんな!)」
そ、そうだったのか。道理で。つまりシルフィたちエルフでいう貴方様みたいなものなんだな。
「ミレイヌ、そんな話聞いたことがな――――ぐはぁ!!」
ん? なんかギルドマスターが倒れているけどまあいいか。それより、それってつまり――――
「私は、カケルにゃんをお慕いしております、にゃん♡」
言った、言ってしまった! 顔から火が出るほど恥ずかしい。
でも、やってしまった。カケルにゃんって何よ!? バカなの? 初対面の女にそんなこと言われたらドン引きじゃない……
な、なんか言ってよ! 反応が無いのが怖い……え、嘘……なんか喜んでる?
え、何でミレイヌさんが? さっき会ったばかりだよね?
いや……そんなの今更か。なんだろう。この世界の女性ってすごく積極的なんだよね……
でも、カケルにゃん………イイね!!
普段上から目線でキツい感じの美人さんが、2人だけの時は甘えた感じでにゃんにゃん言うとか……ヤバいよ、危険過ぎる。
世界の安全のためにも、やはり俺が保護したほうがいいだろう。
危険物取扱者の資格持っていて良かった!
ミレイヌさんとギルドマスターのモウカルさんにプリンをすすめる。
木製テーブルの上に置かれたプリンの器は、街で見つけた銀製の装飾が施された豪華なものだ。なんたって料理は器が大事だからね。
「ふーん……見た目はいい感じね。このスプーンですくって食べるのかしら?」
ミレイヌさんは興味津々だけど、モウカルさんはあんまり興味なさそうかな? でも――
「うーん、私はあまり甘いものは……うっ、美味い、なんだこれは?」
「…………美味しい」
ぽつりとつぶやくミレイヌさん。
良かった、反応は悪くないみたいだ。
「これ、たまご使っているわね、何のたまご?」
「さすがミレイヌさん、よく分かりましたね。ポヨポヨ鳥のたまごを使っています」
ポヨポヨ鳥はこっちの世界では最もポピュラーな鳥で、肉やたまごを使った料理をたくさん見かける。いわゆるニワトリポジションの鳥だ。
「ポヨポヨ鳥!? なら簡単に材料が手に入るし、価格も抑えられそうね。いくらで販売するつもりなの?」
「一応、銅貨3枚(300円)で考えてますが」
「バカなの? これなら銀貨1枚(1000円)でも余裕で売れるわ!」
「うーん、売れるかもしれませんが、プリンで儲けるつもりはないんです。なるべく多くの人に食べてもらって、甘味の文化を広めたいんですよ!」
(がーん!! この男、本気で甘味を広めるつもりなのね…………素敵過ぎるわ)
冷静に考えてみれば、この若さで領主貴族となった人柄と母性本能をくすぐる可愛らしい容姿。お金持ちで規格外の強さも備えてる…………あれ? もしかしなくても超優良物件じゃない。しかも料理も出来て甘味が好きとか!! 駄目じゃん、私何やってんの!? むしろ狙ってくれてありがとうございます!! セレスティーナ行き大チャンスよ!
だが、彼の周りにはセレスティーナ姫を筆頭に白銀の悪魔クロエ、冒険者ギルドの絶対エース、クラウディア他個性的な美女が揃っている。並大抵では対抗出来ないわ……
考えてミレイヌ、私にしか出来ないことを! あなたの智慧と知識が問われているわ。人生を賭けるの! 思い出しなさい、異世界人が大好きな猫獣人特有の逸話を……
(ど、どうしたんだろう? ミレイヌさん、さっきから黙り込んでぶつぶつ言ってるけど……)
「すいません、俺なんか変なこと言いましたか?」
「に、にゃーん? な、何でもないですにゃん」
真っ赤な顔で爆弾を投下するミレイヌさん。
「っ!? み、ミレイヌ君?」
「み、ミレイヌさん!?」
「だ、だから何でもないですにゃん!」
ふ、ふふふ、どうやら正解のようね!
見て、カケルさまの少年のようなキラキラした瞳。
異世界人は猫獣人に奇妙な期待をしていると云うのは本当だったらしい。
読んでて良かった異世界英雄譚。
俺のこの感動と興奮をどう伝えたら、どう表現したらいいだろう。
正直に言えば期待していたさ。だって異世界だもの。猫獣人がいれば当然そういうものだって思うだろ?
でも、日を追うごとに現実を知ってゆく。
それが大人になることだって言うのなら、俺は大人になんてなりたくはない。
最初は言語スキルのせいかと考えたが違った。
ならば、きっと何か見落としがあるはず。そんな藁にもすがるような思いだった。
ミレイヌさんが現れた時、本当は期待と不安で揺れていたんだ。
もしかしたらという期待と、また失望させられるんじゃないかという不安と残酷な現実。
はははっ!! やった、やったぞ! 俺はついに本物に出逢えた。異世界万歳!!
(ど、どうしたんだ? 今度はカケル殿が黙り込んでしまった。ミレイヌもおかしくなってしまうし、一体どうすれば)
困惑を深めるギルドマスター。
いかに商業に精通したモウカルと言えど、この状況を理解しろというのはあまりに酷だろう。
「み、ミレイヌさん! その話し方って? さっきまで違いましたよね?」
「私の生まれた黒猫獣人族では、心に決めた異性にだけこの話し方をするのですにゃ(真っ赤なうそです、ごめんなさい黒猫獣人族のみんな!)」
そ、そうだったのか。道理で。つまりシルフィたちエルフでいう貴方様みたいなものなんだな。
「ミレイヌ、そんな話聞いたことがな――――ぐはぁ!!」
ん? なんかギルドマスターが倒れているけどまあいいか。それより、それってつまり――――
「私は、カケルにゃんをお慕いしております、にゃん♡」
言った、言ってしまった! 顔から火が出るほど恥ずかしい。
でも、やってしまった。カケルにゃんって何よ!? バカなの? 初対面の女にそんなこと言われたらドン引きじゃない……
な、なんか言ってよ! 反応が無いのが怖い……え、嘘……なんか喜んでる?
え、何でミレイヌさんが? さっき会ったばかりだよね?
いや……そんなの今更か。なんだろう。この世界の女性ってすごく積極的なんだよね……
でも、カケルにゃん………イイね!!
普段上から目線でキツい感じの美人さんが、2人だけの時は甘えた感じでにゃんにゃん言うとか……ヤバいよ、危険過ぎる。
世界の安全のためにも、やはり俺が保護したほうがいいだろう。
危険物取扱者の資格持っていて良かった!
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