異世界行ったら、出会う女性みんな俺を好きになるので収集つかなくなっている ~スケッチブックに想いをのせて 死神に恋した男の無双&ほのぼのハーレム~
神の一撃《ジャッジメント》
「でも、本当に良かった。セレスティーナも喜びますよ!」
少なくとも、家族がひとり無事だったのだ。ちょっと、いやかなり個性的な人だけど。
早くセレスティーナに教えてあげたいよ。
「……お主、私のことを殴られて喜ぶ変なヤツだと思ってないか?」
ジト目で睨むユスティティア様。
「え? ま、まぁ、少し?」
「ふふっ、正直な男は嫌いじゃない。さっきのは詫びだ。お主の召喚獣を殺しかけた落とし前というものだ」
えぇ……その割にずいぶん喜んでいたみたいですけど。
「ところでお主、妹とはどういう関係なのだ?」
「……婚約者です」
「…………そうか、ならば私と戦え」
「すいません……意味がわからないんですが?」
「可愛い妹の婚約者に相応しいか確認させろと言っている。セレスティーナが欲しければ私を倒せ」
なるほど……確かに突然現れたどこの馬の骨か分からない男に婚約者だと言われて、はいそうですか、とはならないよな。
「わかりました。構いませんけど、俺から攻撃はしませんからね!」
「なにっ!? そ、そうか……ククッ、その言葉、後悔するなよ!」
……なんでめちゃくちゃ残念そうなんですかねぇっ!?
「いつでも良いですよ? 剣でも、魔法でも、スキルでもお好きにどうぞ」
「良く言った! では行くぞ!!!」
私は生まれた時から並外れて強かった。
幼かった私は、力があることが楽しくて、みんなを守れることが嬉しくて。力を、技を磨いた。
だが、私は大国アストレアの王女だ。
守る対象が家族からお城のみんなになり、王都のみんなとなり、アストレアの国民となっていった。
まだ足りない、もっと強くならないとみんなを守れない。私は脇目も振らず修行に明け暮れた。
そして、気付けば、いつしか私の周りには私より強い存在がいなくなっていたのだ。
18歳の時、王国最強と言われた七聖剣筆頭に勝利してしまった瞬間、それは重い事実に変わってしまった。
もう王国には、私より強いものがいないという事実に。
アストレアを継ぐであろう兄は、優しく聡明だが、戦う力を受け継いでいない。
だから私は決めたのだ。
ならば私が守ろう、この愛すべきアストレアを!
すべての悪意から私の家族を守る、王国の剣となり盾となるのだと。
……なぜだ? なぜ自由に動ける? 重力が効いていないのか? 化物め!
くっ、なぜ私の攻撃が当たっているのに、いや……当てさせているのか、剣も魔法もまるで効いていない。
……この男、最初の一撃だけは避けているが、2度目からは避けずにワザと受けている……ククッ、避ける必要もないということか!
面白い、ならば避けさせてやるまで!
いつしか私は異世界人たちに憧れるようになった。強く正しく世界を導く英雄たちに。
彼らならきっと私よりも強いはず。
私はそんな英雄と肩を並べて戦う?
違う……そんなこと望んでいない。
とっくに気付いていた。
私は戦うのが好きじゃない。
綺麗なドレスを着たり、お人形遊びをしたり……ずっと女の子らしく生きたかった。
異世界の英雄に憧れたのは、彼らなら、きっと私をお姫様扱いしてくれるから。私の大切な家族を守ってくれるから……
この男に通用するとすれば、私の奥義しかないだろう。
私の魔剣レーヴァテイン。この世のあらゆる物質よりも重い素材で出来ていて、異世界から来た剣とされている。
力自慢が束になっても持ち上げることすら出来ない。重力操作を持つ私だけが使える魔剣。
超重力と加速から生み出される破壊力は、オリハルコンすら跡形も残らないまさに神の一撃。
貴方が異世界人だと言うのなら、世界を救う英雄だと言うのなら……お願い……受け止めてみせてよ。
お前は戦わなくて良いんだとわからせてよ!
『神の一撃!!!!!』
「……気は済みましたか、ユスティティア様?」
この人は本当に強い、今まで出逢った誰よりも。最後の一撃なんか街ごと消し飛ぶ威力だったし(苦笑い)
でも……やっぱり姉妹なんだな……セレスティーナに良く似てる――いや、セレスティーナがお姉さんの影響を受けてるのかな。
誰かを守るために剣を振るう。こんなに強いのに、とても辛そうに戦っていた。
本当は戦うことが嫌いなのだろう。でもアストレアの王女として国のため、国民のためにすべてを背負ってきたのだろう。
……きっと誰かに負かせて欲しかったんですね……殴られて喜ぶ変態だとか思ってホントにごめんなさい!!
「……はい、気は済みました。これから妹ともども宜しくお願いいたします。旦那さま」
顔を赤らめ頭を下げるユスティティア様。
「……あの、一応聞きますけど、その旦那さまってどういう意味でしょうか?」
「貴方が私の夫になるということです。他にどんな意味が?」
「ですよね〜、ちなみになんでそうなるんですか?」
「私たち姉妹は、ずっと異世界人と一緒に結ばれることを夢みてきたのです。当然妹と結ばれるなら私もセットでないと困ります!」
こんな綺麗なお姉さんに上目遣いでお願いされて断れる男がいるだろうか? いやいない。
「妹は、私の影響で異世界人に憧れるようになって、喋り方まで真似するようになったの……大変でしょ? あの子甘えん坊だし」
「ははっ、やっぱりお姉さんの影響だったんですね。ユスティティア様にソックリです」
しばらくセレスティーナのことを話していたら、急にユスティティア様が顔を赤らめモジモジし始めた。
「あ、あの……それでね? 私、ずっと憧れてたの……お、お姫様抱っこ」
真っ赤な顔で告白するユスティティア様がヤバい。何この可愛い生き物! ギャップがエベレストからマリアナ海溝じゃないですか!!
ああ大国アストレアに栄光あれ! こんなに可愛い生き物を2人も生み出した奇跡に感謝しかない。
「もちろん良いですよ、お安い御用です、お姫様」
もはやお姫様抱っこ職人といえる俺の技をとくと味わって下さいね!
「ふわぁ……す、すごい……これが伝説のお姫様抱っこなのね……」
ひしと抱きついてくるユスティティア様が可愛い。
「……ね、ねぇ、旦那さま、セレスティーナとはその、き、キスしたの?」
「へ? は、はい……しました」
「じゃ、じゃあ……セレスティーナにしたこと……私にも全部……して?」
(ぐはぁ!?)
すいません……駄目でした。自制出来ませんでした。だって可愛いんですもん。
「……だ、旦那さま……しゅき、だいしゅき〜♡」
ゆ、ユスティティア様、大丈夫かな?
少なくとも、家族がひとり無事だったのだ。ちょっと、いやかなり個性的な人だけど。
早くセレスティーナに教えてあげたいよ。
「……お主、私のことを殴られて喜ぶ変なヤツだと思ってないか?」
ジト目で睨むユスティティア様。
「え? ま、まぁ、少し?」
「ふふっ、正直な男は嫌いじゃない。さっきのは詫びだ。お主の召喚獣を殺しかけた落とし前というものだ」
えぇ……その割にずいぶん喜んでいたみたいですけど。
「ところでお主、妹とはどういう関係なのだ?」
「……婚約者です」
「…………そうか、ならば私と戦え」
「すいません……意味がわからないんですが?」
「可愛い妹の婚約者に相応しいか確認させろと言っている。セレスティーナが欲しければ私を倒せ」
なるほど……確かに突然現れたどこの馬の骨か分からない男に婚約者だと言われて、はいそうですか、とはならないよな。
「わかりました。構いませんけど、俺から攻撃はしませんからね!」
「なにっ!? そ、そうか……ククッ、その言葉、後悔するなよ!」
……なんでめちゃくちゃ残念そうなんですかねぇっ!?
「いつでも良いですよ? 剣でも、魔法でも、スキルでもお好きにどうぞ」
「良く言った! では行くぞ!!!」
私は生まれた時から並外れて強かった。
幼かった私は、力があることが楽しくて、みんなを守れることが嬉しくて。力を、技を磨いた。
だが、私は大国アストレアの王女だ。
守る対象が家族からお城のみんなになり、王都のみんなとなり、アストレアの国民となっていった。
まだ足りない、もっと強くならないとみんなを守れない。私は脇目も振らず修行に明け暮れた。
そして、気付けば、いつしか私の周りには私より強い存在がいなくなっていたのだ。
18歳の時、王国最強と言われた七聖剣筆頭に勝利してしまった瞬間、それは重い事実に変わってしまった。
もう王国には、私より強いものがいないという事実に。
アストレアを継ぐであろう兄は、優しく聡明だが、戦う力を受け継いでいない。
だから私は決めたのだ。
ならば私が守ろう、この愛すべきアストレアを!
すべての悪意から私の家族を守る、王国の剣となり盾となるのだと。
……なぜだ? なぜ自由に動ける? 重力が効いていないのか? 化物め!
くっ、なぜ私の攻撃が当たっているのに、いや……当てさせているのか、剣も魔法もまるで効いていない。
……この男、最初の一撃だけは避けているが、2度目からは避けずにワザと受けている……ククッ、避ける必要もないということか!
面白い、ならば避けさせてやるまで!
いつしか私は異世界人たちに憧れるようになった。強く正しく世界を導く英雄たちに。
彼らならきっと私よりも強いはず。
私はそんな英雄と肩を並べて戦う?
違う……そんなこと望んでいない。
とっくに気付いていた。
私は戦うのが好きじゃない。
綺麗なドレスを着たり、お人形遊びをしたり……ずっと女の子らしく生きたかった。
異世界の英雄に憧れたのは、彼らなら、きっと私をお姫様扱いしてくれるから。私の大切な家族を守ってくれるから……
この男に通用するとすれば、私の奥義しかないだろう。
私の魔剣レーヴァテイン。この世のあらゆる物質よりも重い素材で出来ていて、異世界から来た剣とされている。
力自慢が束になっても持ち上げることすら出来ない。重力操作を持つ私だけが使える魔剣。
超重力と加速から生み出される破壊力は、オリハルコンすら跡形も残らないまさに神の一撃。
貴方が異世界人だと言うのなら、世界を救う英雄だと言うのなら……お願い……受け止めてみせてよ。
お前は戦わなくて良いんだとわからせてよ!
『神の一撃!!!!!』
「……気は済みましたか、ユスティティア様?」
この人は本当に強い、今まで出逢った誰よりも。最後の一撃なんか街ごと消し飛ぶ威力だったし(苦笑い)
でも……やっぱり姉妹なんだな……セレスティーナに良く似てる――いや、セレスティーナがお姉さんの影響を受けてるのかな。
誰かを守るために剣を振るう。こんなに強いのに、とても辛そうに戦っていた。
本当は戦うことが嫌いなのだろう。でもアストレアの王女として国のため、国民のためにすべてを背負ってきたのだろう。
……きっと誰かに負かせて欲しかったんですね……殴られて喜ぶ変態だとか思ってホントにごめんなさい!!
「……はい、気は済みました。これから妹ともども宜しくお願いいたします。旦那さま」
顔を赤らめ頭を下げるユスティティア様。
「……あの、一応聞きますけど、その旦那さまってどういう意味でしょうか?」
「貴方が私の夫になるということです。他にどんな意味が?」
「ですよね〜、ちなみになんでそうなるんですか?」
「私たち姉妹は、ずっと異世界人と一緒に結ばれることを夢みてきたのです。当然妹と結ばれるなら私もセットでないと困ります!」
こんな綺麗なお姉さんに上目遣いでお願いされて断れる男がいるだろうか? いやいない。
「妹は、私の影響で異世界人に憧れるようになって、喋り方まで真似するようになったの……大変でしょ? あの子甘えん坊だし」
「ははっ、やっぱりお姉さんの影響だったんですね。ユスティティア様にソックリです」
しばらくセレスティーナのことを話していたら、急にユスティティア様が顔を赤らめモジモジし始めた。
「あ、あの……それでね? 私、ずっと憧れてたの……お、お姫様抱っこ」
真っ赤な顔で告白するユスティティア様がヤバい。何この可愛い生き物! ギャップがエベレストからマリアナ海溝じゃないですか!!
ああ大国アストレアに栄光あれ! こんなに可愛い生き物を2人も生み出した奇跡に感謝しかない。
「もちろん良いですよ、お安い御用です、お姫様」
もはやお姫様抱っこ職人といえる俺の技をとくと味わって下さいね!
「ふわぁ……す、すごい……これが伝説のお姫様抱っこなのね……」
ひしと抱きついてくるユスティティア様が可愛い。
「……ね、ねぇ、旦那さま、セレスティーナとはその、き、キスしたの?」
「へ? は、はい……しました」
「じゃ、じゃあ……セレスティーナにしたこと……私にも全部……して?」
(ぐはぁ!?)
すいません……駄目でした。自制出来ませんでした。だって可愛いんですもん。
「……だ、旦那さま……しゅき、だいしゅき〜♡」
ゆ、ユスティティア様、大丈夫かな?
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