異世界行ったら、出会う女性みんな俺を好きになるので収集つかなくなっている ~スケッチブックに想いをのせて 死神に恋した男の無双&ほのぼのハーレム~
規格外の男
「あの~、クロエ? 違うんだ、これにはいろいろ事情があって……」
浮気した彼氏や旦那が必死に言い訳してるみたいになってるが、クロエの氷点下の視線が恐ろしいので仕方がない。
クロエたちが集落に到着したとき、俺は背中にサラ、右手にシルフィ、左手になぜかエヴァを抱いた状態だったのだ。あの時の冒険者たちの呆れたような、生暖かい視線は忘れられない。
「本当に、クロエのいった通り、規格外の御主人様ね。オーク退治をしてるのかと思ったら、美女を3人も侍らせているなんて」
あのー、カタリナさんでしたっけ? 悪意のある言い方しないでもらえます?
「すげえな、クロエの御主人様。規格外ってのは本当だったな」
セシリアさん……そんな規格外認定嬉しくないんですが……
「……そういう意味では無かったのですが。さすが御主人様です。私が死ぬほど心配して、必死になっている間に新しい女を3人もつくるなんて……」
いつも通りなんだけど、言い方! なんか棘があって怖いよ!
「ご、ごめんなクロエ。怒ってるよな?」
「冗談です。ちゃんとわかってますよ。御主人様! やはり御主人様は最高です」
落として上げるとか、ヤバいね。なんかクロエが可愛く見える。いつも可愛いけど。
***
さて、俺が今何をしているかというと、めちゃくちゃはりきって料理を作っている。
今夜はこの集落に泊まることになったので、早速、俺がみんなの食事を用意することにしたのだ。
幸い食材はオーク肉が大量にあるし、調理器具や調味料などもリュックに大量に入っている。
冒険者たちが解体した食材を、女性陣に手伝ってもらいながら、下味を付けて焼いていく。香ばしい油の焼けるにおいがあたりに立ち込め始めると、誰とはなしにお腹が鳴りはじめた。
召喚獣たちに集めさせたフルーツや木の実をたっぷり盛り付ければ、簡単ながら、豪華な夕食の完成だ。
「うそ……信じられないぐらい美味しい……」
「うまっ、なんだよこれ。街のレストラン顔負けだな……」
みな口々に料理を褒めてくれるので嬉しくなってくる。料理人になるのも悪くないが、俺には魂集めがあるからな。
「御主人様は料理もすごいのですよ」
クロエが我が事のように自慢しているのが、かわいい。
「……がつがつ、むしゃむしゃ、もりもり……」
……エヴァンジェリンは、無言で食べ続けている。吸血鬼も楽じゃなさそうだ。たくさんあるから好きなだけお食べ。
「貴方様、このフルーツ美味しかったです。よろしければ……あ、あーん」
「ありがとうシルフィ。うん、美味しいなこれ」
真っ赤な顔のシルフィからフルーツを食べさせてもらう。
「貴方様、ボクからも……はい、あーん」
サラが、口移しで食べさせようとしてくる。
「いたたたたたた、痛いよクロエ! 何するのさ」
「口移しは駄目です……御主人様、あーん」
クロエがサラの頭を掴んで引きはがすと、甘えるようにアーンしてきた。
「ほら、クロエ、お前の好きなソーセージ、今度はオーク肉で作ってみたから、食べ比べてみてくれ」
クロエの口にオーク肉のソーセージを突っ込んでやる。
「うぐっ、ん! 美味しいです、これ。ウサギ肉とはまた違った美味しさです」
「だろ? シルフィとサラも食べてみてくれ」
二人とも雛鳥みたいに口を開けて待っていたので、口に突っ込んでやる。あーんは想定してなかったから、ちょっと大きすぎたかもな。二人とも幸せそうな顔で食べているけど、ちょっと苦しそうだ。
背後から、オークジェネラル以上の凄まじいプレッシャーを感じる。
……黙ってエヴァンジェリンにソーセージを山盛り食べさせる。
「あの……お二人はなんで口を開けて待っているんでしょうか?」
なぜか、カタリナさんとセシリアさんも待機しているんだけど……
「あーん、されるのって憧れてたのよ」
「ま、まあ、何事も経験ってな」
「わかりました。はい、あーん」
少し離れたところで、その様子を見守っていた二人のパーティーメンバーたちは、信じられないものを見てしまったと驚愕している。
「おいおい、どうなってるんだ? あのリーダーまであーんしてもらってるぞ……」
「さすが、あのクロエの御主人様だけあるな。規格外にもほどがあるだろ」
「おい、そんなことより、あのソーセージもらってこようぜ。すげえ旨そうだ」
2種類のソーセージは大好評で、あっという間に無くなってしまった。
楽しい時間はあっという間に過ぎて、今はみな眠りについている。交代でA級冒険者と召喚獣たちが見回りしているので、これ以上ないほど安全だ。
捕まっていた女性たちは、いったんプリメーラまで一緒に連れていき、そこから護衛付きで送り届ける予定となっている。
カタリナさんの強い要望により、ラビだけは、女性陣の抱き枕として貸し出している。俺も使いたかったが……やはり、モフモフ枠の召喚獣がもっと必要だ。
まあ、モフモフもいいが、ミコトさんの寝袋は最高の寝心地を約束してくれるのだ。たまには夜営も悪くないだろう。
あ、そうだ、いろいろあってすっかり忘れてたけど、明日セネカ村に寄って、ディエゴさんに依頼達成の印もらわないとな……なんか異世界きてから毎日濃すぎだろ……ふわあ。おやすみなさい。
浮気した彼氏や旦那が必死に言い訳してるみたいになってるが、クロエの氷点下の視線が恐ろしいので仕方がない。
クロエたちが集落に到着したとき、俺は背中にサラ、右手にシルフィ、左手になぜかエヴァを抱いた状態だったのだ。あの時の冒険者たちの呆れたような、生暖かい視線は忘れられない。
「本当に、クロエのいった通り、規格外の御主人様ね。オーク退治をしてるのかと思ったら、美女を3人も侍らせているなんて」
あのー、カタリナさんでしたっけ? 悪意のある言い方しないでもらえます?
「すげえな、クロエの御主人様。規格外ってのは本当だったな」
セシリアさん……そんな規格外認定嬉しくないんですが……
「……そういう意味では無かったのですが。さすが御主人様です。私が死ぬほど心配して、必死になっている間に新しい女を3人もつくるなんて……」
いつも通りなんだけど、言い方! なんか棘があって怖いよ!
「ご、ごめんなクロエ。怒ってるよな?」
「冗談です。ちゃんとわかってますよ。御主人様! やはり御主人様は最高です」
落として上げるとか、ヤバいね。なんかクロエが可愛く見える。いつも可愛いけど。
***
さて、俺が今何をしているかというと、めちゃくちゃはりきって料理を作っている。
今夜はこの集落に泊まることになったので、早速、俺がみんなの食事を用意することにしたのだ。
幸い食材はオーク肉が大量にあるし、調理器具や調味料などもリュックに大量に入っている。
冒険者たちが解体した食材を、女性陣に手伝ってもらいながら、下味を付けて焼いていく。香ばしい油の焼けるにおいがあたりに立ち込め始めると、誰とはなしにお腹が鳴りはじめた。
召喚獣たちに集めさせたフルーツや木の実をたっぷり盛り付ければ、簡単ながら、豪華な夕食の完成だ。
「うそ……信じられないぐらい美味しい……」
「うまっ、なんだよこれ。街のレストラン顔負けだな……」
みな口々に料理を褒めてくれるので嬉しくなってくる。料理人になるのも悪くないが、俺には魂集めがあるからな。
「御主人様は料理もすごいのですよ」
クロエが我が事のように自慢しているのが、かわいい。
「……がつがつ、むしゃむしゃ、もりもり……」
……エヴァンジェリンは、無言で食べ続けている。吸血鬼も楽じゃなさそうだ。たくさんあるから好きなだけお食べ。
「貴方様、このフルーツ美味しかったです。よろしければ……あ、あーん」
「ありがとうシルフィ。うん、美味しいなこれ」
真っ赤な顔のシルフィからフルーツを食べさせてもらう。
「貴方様、ボクからも……はい、あーん」
サラが、口移しで食べさせようとしてくる。
「いたたたたたた、痛いよクロエ! 何するのさ」
「口移しは駄目です……御主人様、あーん」
クロエがサラの頭を掴んで引きはがすと、甘えるようにアーンしてきた。
「ほら、クロエ、お前の好きなソーセージ、今度はオーク肉で作ってみたから、食べ比べてみてくれ」
クロエの口にオーク肉のソーセージを突っ込んでやる。
「うぐっ、ん! 美味しいです、これ。ウサギ肉とはまた違った美味しさです」
「だろ? シルフィとサラも食べてみてくれ」
二人とも雛鳥みたいに口を開けて待っていたので、口に突っ込んでやる。あーんは想定してなかったから、ちょっと大きすぎたかもな。二人とも幸せそうな顔で食べているけど、ちょっと苦しそうだ。
背後から、オークジェネラル以上の凄まじいプレッシャーを感じる。
……黙ってエヴァンジェリンにソーセージを山盛り食べさせる。
「あの……お二人はなんで口を開けて待っているんでしょうか?」
なぜか、カタリナさんとセシリアさんも待機しているんだけど……
「あーん、されるのって憧れてたのよ」
「ま、まあ、何事も経験ってな」
「わかりました。はい、あーん」
少し離れたところで、その様子を見守っていた二人のパーティーメンバーたちは、信じられないものを見てしまったと驚愕している。
「おいおい、どうなってるんだ? あのリーダーまであーんしてもらってるぞ……」
「さすが、あのクロエの御主人様だけあるな。規格外にもほどがあるだろ」
「おい、そんなことより、あのソーセージもらってこようぜ。すげえ旨そうだ」
2種類のソーセージは大好評で、あっという間に無くなってしまった。
楽しい時間はあっという間に過ぎて、今はみな眠りについている。交代でA級冒険者と召喚獣たちが見回りしているので、これ以上ないほど安全だ。
捕まっていた女性たちは、いったんプリメーラまで一緒に連れていき、そこから護衛付きで送り届ける予定となっている。
カタリナさんの強い要望により、ラビだけは、女性陣の抱き枕として貸し出している。俺も使いたかったが……やはり、モフモフ枠の召喚獣がもっと必要だ。
まあ、モフモフもいいが、ミコトさんの寝袋は最高の寝心地を約束してくれるのだ。たまには夜営も悪くないだろう。
あ、そうだ、いろいろあってすっかり忘れてたけど、明日セネカ村に寄って、ディエゴさんに依頼達成の印もらわないとな……なんか異世界きてから毎日濃すぎだろ……ふわあ。おやすみなさい。
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