ハムスターファンタジー
第2話 運命の女神
「ここは何処だ?」
俺は宙を漂っていた。
心地いい、あぁ、心地いい
俺は夢を見ているらしい
ゴルハム国からジャンガリー国に帰国し
急激な睡魔に負け自室にてスヤスヤタイムだ
そして何より目の前の女神が夢を
見ている何よりの証拠だ。
最初に会った時よりデカい
人間とほぼ変わらないくらいか・・・
可愛さに変わりはないけど
「初めまして私は運命の女神の
オロンジュと言います
オロンと及びください、愛称ですので、
先程は急な情報漏洩を申し訳ありませんでした
でも、貴方に貴方が犯した罪は
認識していただきたかったのです
貴方からしたら一年前の事でも元居た世界では
まだ一ヶ月ちょいくらいしかたってないので、
あっ!、貴方はいつも自分を、正当化なさっていましたから、俺観点で時間がたっていたらそれはもう時効だろうとか、お思いになるかもしれませんが、とても意味のある事なのです」
何なんだこの女神、
いきなりめっちゃ喋ってきて・・・こわっ!
なんか、こわ!
「あっ!、怖がらせてしまいました?
安心して下さい私は無害です」
うむむ、女神って神様だろ?
何だかかな~
生前自分がしてきた事を考えるとな~
よしよし、ここは率直に聞いてみよう
「どうして助けてくれたんですか?、
俺は貴女からしたら悪人ですよね?
俺の事詳しく知ってるぽかッたですけど」
ポっ♡
ん?何だ?何で赤面したんだ?
「そ、そそそそそそしょれわ!、あああ
あの、す、好きだからです!」
え?
「告白は嬉しいけど、でも俺は今、ハムスターなんですけど、
気持ちはひじょ〜に嬉しい限りなんですが、
お気持ちは受け取れますよ?、
でも俺ハムスターだし、その申し訳ないんだけど」
「良いんです!そんなの!その姿も愛らしくて素敵です恋人らしい事は、その、出来なくても、今は声彼と言って・・・その、あの」
あ〜
エロイプの事を言ってるのか?
いやいや、アレは電話腰でする
もんなんじゃないのか?違うのか?
もしや、面と向かって声掛け合ってしあうと?
いや・・・ちょっと・・・
そもそも俺ケモノなんだが、
そう思いたくはないけども
人の女は嫌いではないけど・・・
恋愛をしたいくらい
好きかと聞かれるとな・・・
またちょっと違うんだよな〜
見た目はどタイプなんだけど
「あ〜、何で俺を好きになったんです?」
「あ、あの、ずっと見てるうちに好きになってしまって、さささ最初は仕事の為の視察だったんです、私は人間暗殺の許可を与えられているる神の一人なので、軽いお小遣い稼ぎで貴方を殺すつもりでいたんですけど、
貴方は天界において抹消対象でしたし、
誰でも殺せる許可不要の人物なんですけどね、うふふふ♪
でも、だんだん貴方を知る事に情が湧いてきてしまって、それによくよく見ると外見も悪くなかったし、むしろ性癖に刺さったっていうか、陰ながら見守ってるうちに助けてあげたいなーなんて気持も湧いてきてしまって、でも私、森羅万象引っ括めての八方美人で通ってはいるけど女神だしなー、手助けしたらいけない人一人助けられない事もないかなー、なんて、皆私の性分には理解がありますから、うふふ、まぁ、それは私が築き上げあたものなんですけど、そんな事を思いながら、貴方をリサーチしたんですが、24時間365日の幼少期から今にかけての生活習慣とか、日々の食生活、人間関係、趣味、嫌いなもの、好きなもの、地元地区、よく行くお店や、よく通る道、あったまにあまり使わない道を気分で使ったりしてましたね、お風呂に入る時間と上がる時間や、男の人特有の定期的にするその・・・アレ出す時のアレも見てましたよ?、うふふ♪あっ、トイレに行く回数も欠かさず毎日カウントしてました、今となっては懐かしいかぎりです、懐かしくもありますが、それでずっと見てたら好きになってしまって、そしたら誰が管理してる運命の中で生きてるのか気になって、そしたらまったく、違う女神が創造する運命の輪の中に生きてるじゃないですかっ!、私の先輩だった方ですが、おまけに貴方ったら他の女ばかりの相手をしてお金までもらって!、最初は我慢してたんです、だって私達の存在は悟られないで当たり前ですもの、でも、私もう許せなくなって、私がこんなに想いをはせているのに気づいてもくれないし、だんだん寂しくなってきてしまって、先輩には悪い事をしてたなとは思いますが、ちょくちょく起きる出来事やそのルートをイジったんですよ、ヤキモチのあまり、イジっちゃうと他に影響がいくので駄目なんですけど、貴方の周囲の人々にもヤキモチを焼いてしまって、でも仕方ないですよね?、貴方にも責任があるんですから、だから貴方がこうして私に歩み寄ってもらえる時がくるように貴方の人生を狂わせちゃいました、ここだけは貴方に謝らなければいけない場面ですが、でもそうでもしないと貴方を護る事はできなかったんです、死んでしまうとは思いもしませんでしたが・・・はい、あれは許せませんでしたね〜
もともと私の先輩が引き起こした事で
責任をもって私の為に足台にからなって
女神界を退社しましたけどね、
おかげで私は昇格できたので
今や感謝の気持ちでいっぱいですが」
つまりは俺は世の中の癌と言う事か
さて、何処からツッコんだら良いんだ?
何処からツッコんだら・・・
とりあえず言えるのはこの女はヤバい奴だな
それだけは確かだろう、うむ、良し
一つずつ気になったワードだけ聞こう
「運命の輪ってなんですか?、あー、
言葉はわかりますよ?、
その創造してるって
つまりはルート的な感じですか?」
ん?あっ!クソ!、んむむむ~!
さっき女神が言ってたじゃんか!
運命の輪を女神達が管理してて
そのルートをこの女神がイジってたんだろ
小動物の思考回路・・・
ヒト前だと結構恥ずいな、
巣穴があったら潜り込みたい
どチクショウ
「うふふ、低脳を恥じる事はありません
それを補える対応性が貴方には備わっているのですから、それは遅れてやってくる理解力、
素敵ではないですか、そんな貴方にわかるようにゆっくりと説明しますね
運命の輪とは人間皆々に与えられた
人生の設計図です
関わる環境、人によってその良し悪しは
それぞれ違ってきます
基盤は変える事は不可能です
例えば私が女神としてそれをしらず
生まれたとして
そうはならないだろうと
思いながら成長しても基盤がそうなら
そうなります
成るべくしてなった
成る為に生まれてきたようなものと
言う言葉はまさにそれです
全ては基盤がものを言います
ですが酷い境遇に身を置いていても
自分のとる行動の選択肢で
マシになる事もあります
基盤を変えるには変える事もできますが
かなりの年月がかかります
しかし、それができるのは残念ながら
仕事を極みし神々のみなのです
それもほんの指折り数えられる
程度の人数に限られますが」
女神としてそれを知らずに生まれたとして
そうはならないと思って生きていても
将来女神になるという
その運命の中に生きている以上は
そうなるということは、
人でもそうなりうるということか?
そういう世界観なのか?、ここは、はむほど
うーん、あんまし
聞きたくないがこれも聞いとこかな
「じゃあ、俺が抹消対象っていうのは?
やっぱ、いろいろやっちまってたからですか?その、前科は付いてないにしても
一応犯罪はしてたわけだし、
この姿はその罰というわけですか?、
お誂えすぎて、怒りはわきませんが」
「貴方の運命の基盤は悪癖です
足元が足元ですから貴方が思っている様な事と私達が貴方を抹殺対象にした事とは
なにも関係ありません、そもそも人同士の
いざこざには私達は介入できないんですよね
残念ながら、簡単に言えば
怪我をしている野生動物がいても
助けてはいけない
人の手助けは自然の摂理に反するから、
こういう言葉がありますよね?
それと似たようなものです
奇跡なるものを与えるのは許されていますが、そんなものがつかめるのはほんの一握りの人達だけですし、あぁ話が逸れてしまいましたね
貴方は本来
人の世界ではイレギュラーな存在だったんです
そういう人は少なからずいるものですし、珍しくはありませんから、大事にはなりません、
ですが貴方は違います
生きているだけで、
周りにいる誰かを不幸にするんです
その人が生きなければならない
運命など関係なく
貴方のそれは介入し侵略します
それは私達の仕事をも支障を
見事にたたき出す程です
死神だったら大出世できるほどの
逸材なのですけど」
いや、貴女も原因の一つと思われるのだが
「特性やスキルみたいなモノですか?」
「違います」
「え?、じゃあいったい」
「それは です」
ん?なんだ?
「あの〜」
「 で、
それでもそれはカワラナクテ
ワタシタチからはイエなくってダかラ」
「あの声がよく聞こえないんですけど」
女神の顔がよく見えなくなっていく
意識も薄れていく、
どうやらそろそろ俺は目を覚ますらしい
『もっとお喋りしたかったですが、
いったんさよならですね♡』
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
「教えて上げたいのですが、伝えてはいけない事は私達がどれだけそれを声にしようとも私達の意思関係なく耳には届かない様になっているのです
それは自分で気づかなければ
ならないものですから、嗚呼、胸が痛いです
貴方は厄災そのもので、意思があるからこそ命あるものの世界にはあってはならないもの、人間が自ら罪を犯したり、巻き込まれるものとはわけが違う、天災に近い厄災
だから私達の間で抹殺対象なった、
貴方の運命の基盤が悪癖なのは
貴方が命ある世界に拒絶されているから
そして、今も・・・うふふふ♪
それも私が好きになった
理由の一つなんです♡
だって、素敵でしょ?
私が居ないと生きていけないなんて・・・
だってそれは自らをも
不幸に足らしめるんですから
だから、貴方は私が護るんです
私達の領分も守らなければならないので
何から何までとはいきませんが・・・
待ち望むその時が来るその日まで、
加護の見返りを問われた時に
断ることができない様に、誠心誠意
心を込めてお護りします
だってこの世界は貴方には
少しドライですから、なんともお労し、
はぁ〜〜♡先がとっても、
待ち遠しいです♡楽しみです」
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
チュアアアァァァァァァ!!
はっ!!なんだ!?
ドガンッ!、ガチャガッチャーン!、
とんだ目覚まし音だな、
何事だ、いったい!
外が騒がしい 城内も騒がしい
「いったい何事だ!」
「グリ王子!、大変です!、
早く逃げて下さい!、
王様、お妃様と他の王子と姫様達の
避難は完了しています!後はグリ様だけです」
「何なのだ、いったい!」
「猫です!!、猫が国に侵入して、
片っ端から我々を喰い散らかしてるんです!」
ね、ねねねねねねねねねねネコオォォ!?
「立禁のはすだろ!?、
なんでそんな物騒なモンが此処へ入ってこれるんだ!、鼠食い系の生き物は入れない様にしてたんじゃないのか!」
「我々にもわかりませんっ!、わかっているのは一匹という事と胴長短足という事だけです!」
「何故被害が大きくならないうちに皆に
避難警報を出さなかったんだ!」
「それは、この国が護られすぎていて
我々は記述でしか猫を知らなかったんです!
自分も猫は知りません!」
真面目に語るられる事でもないんだが
なんだか、簡単に想像出来る
デカいモフモフが突然現れるも
なんだ?、なんだ?となってる間に
何匹か腹に入って、遊び殺されて
そこでやっと大騒動というところだろう
ハムスターらしいちゃっ、ハムスターらしい
「保護区の管理者は?!」
「それが動物界の食物連鎖には
人は口をだしてはならないという
決まりがあるようで!
自然界の摂理に反するとか!」
ん〜〜〜!!!なんとも、もどかしい
「だが、放ったらかしはよくない、
行くぞ!あるったけの兵を集めろ!
できるだけ負傷してない兵だ!」
「えぇ!!?、管理団体の人間達のもとへ
向かわれるのですか?!助けを求めに」
「何を言う、人には頼らない、
俺達で猫を退治するんだ!」
「チュエェ〜!!?」
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
〜〜時は遡る事、一時間前
女神ルージュの教会にて
「にゃ〜ん」
腹が減りすぎて動くのも嫌になる。
【猫に餌をあげるな】
こんな看板たてやがって、人間共め
クソ、腹ペコだ。
「にぃ〜〜」
大昔はちょっと鳴いてれば
餌を持って来てくれる人間もいたんだっけな
腹減った〜、減りすぎて
狩りすらしんどい
「あら?、なんて可哀想な
猫だ事、こんなにやつれて」
なんだ?こんのまあっかい女は
今は愛でられたい気分じゃにゃいんだ
「あなた名はなんと言うの?」
煩い女だな〜、
餌もってないならどっか行ってくれよ
「にぃ〜〜」
「あなたの望みを叶えてあげましょうか?」
「うるせぇなぁ!、さっきら鬱陶しい!
こっちは腹ペコでお喋りする気分じゃねぇんだ!」
ふぬ?!
「にゃんだ、にゃぜ言葉が」
「あら、地声は随分と
おじさんの声してるのね」
ろくにスキルすら持ってなかってのに
「これで少しは会話できるわね、私が
今布教活動中で良かったわね、小猫さん」
「いったいにゃにを、お前、にゃんだ・・・」
「小猫さんに経験値をあげたのよ?
身体の中で経験値を増幅させて
対応能力から対話能力を
ピックアップして底上げしてあげたの」
「言ってる事はよくわからにゃいが、
にゃぜこんな、いったい俺ににゃに
をするつもりだ、フゥ〜〜〜!」
「フフフフフ♪、
理解できないで良いのよ、
それがあなた達だもの、
でもこれはワイロというやつかしら、
実は鼠を食べてほしくって
こんな感じの小鼠なんだけど〜」
女の手の平に一匹の
ずんぐりむっくりした灰色の鼠が・・・
「にょおぉぉーーん!喰わせろ!よこせ!」
「これは幻影だから食べられないわよ?
これと同じのを私は食べてほしいの」
女は俺の頭を撫でるといつの間にか
居なくなっていて、気づいたら
小さい毛玉たちが右往左往行き交う
場に俺はいた・・・
にっひひ♪餌がいっぱい
一匹捕まえて口に運ぶと、
もう狩りをする身体が止まらない
グチャグチャグチャグチャ
グチャグチャグチャグチャ
グチャグチャグチャ
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
そして現在
「にやゃゃ〜あぁ!!」
にゃはははは、足元に
餌がいっぱいにゃ〜〜
「何なの!!ヂュ!」
グチャグチャグチャグチャッ
チャッチャッチャッチャ
「美味いにゃ〜♪、そう怯えるなよ」
「ヂュウアァァァァ!!ヂィ!」
「なあぁぁお〜ん♪だっはぁ〜美味い〜」
こんな楽園があっただなんてなぁ
「さて、灰色のチビは何処だ?
もう食っちまったか?」
にゃ〜ん?
「おい、そこのドラ猫!!、
無慈悲な喰殺はもう終わりだ!
お前は包囲されている
俺達がお前を齧り倒す前に
此処から撤退しろ!」
「齧り倒す?、ぎゃははは!
齧りにゃれるのはお前らのほうにゃろ」
血塗れの猫に身震いが起きてるぜ、
本能が身体全身に危険信号を放ってるんだ
自分の足元も、どこもかしこも
血塗れだ
首と胴体がバラバラになった
死骸もそのへんに無数に転がっている。
猫をとり囲んだ兵士達も怯えているのが
わかる。
俺には異世界で定番の
スキル能力も耐性や経験値もない
身につけ方も知らない
そんなのがこの世界に
あるかどうかも俺にはわからない
昔の自分が酷かっただけに
言えた立場じゃないが、見下されるのは
非常に不愉快だ
「にゃんにゃ〜?、
ビビって動けにゃいのか、
安心しろよ〜一瞬で
俺の腹の中で永眠させてやるよ」
「ハムムムムム・・・・!
永眠するのはお前の方だ!、撃てぇー!」
ガチャン!、ガチャン!、ガチャン!
ハムスター兵士達は水を貯めたポンプを
猫に向けてブッ放す。
猫は水に濡れるのが嫌いだから
ずぶ濡れになれば何処かに行くだろう作戦だ!
「み、水だとぉ!?、ぐあぁぁ!!
自分達も濡れ死ぬかもしれないのに
とんだ威勢だにゃ、でも」
猫は何かエネルギー的なのを集めると
それで身を守り始める。
「濡れ死ぬからなんだ、
俺が生きていれば問題ない」
さっきまで普通の猫そのものだったのに
今やまるで精霊の様だ。
適応性を身につけたのか?
サイヤになったからってなんだってんだぁ!
「ヂュウアァァァァアアア!」
なんだ、身体にエネルギーが漲る
瞬速で動ける
空中移動も容易にできる
渾身の攻撃も出来る
「ぐぁ!!」
まん丸い毛玉になって
タックルするだけだが、どうやら効いているようだ
家来たちの歓声が身に沁みる。
待てよ、このままこの猫を倒せば
その手柄で俺にも王位継承権が授与されるんじゃないのか?
英雄扱いで今までより手厚く扱われるかも
「おっしゃ!、バチクソに戦ってやるぜ!」
「戦う?、どうやってにゃ?」
なんだ?、さっきより力が漲ってこない
さっきより徐々にエネルギーが引いていく
「お前は特別につみれスープにして食ってやる、感謝しにゃ」
これはまずい・・・
家来たちの歓声はずっと止まない
鼠の馬鹿な部分を目の当たりにすると
泣けてくるぜ
「さぁ、お望みどうり食ってやる」
絶望を受け止める心の準備でもするか・・・
きっと痛みは一瞬だ・・・
目を閉じて、お前の餌になってやるよ!
来いよ!
でも猫は来ない、なんだよ、
殺るんならさっさと殺ってくれよ
目を開けると猫は怯えている
なんだ?
背景も薄暗い、日が落ちるのにはまだ早い時刻なのに
「誰の望みどうりで食べるのです?」
聞き覚えのある声が、頭上から聞こえてくる
そう、ついさっきまで聞いていた声、
女神の声・・・
「誰の望みで彼を食べるのですか?ネコさん」
そして目が怖い、
なんか光ってない?気のせい?
「女神付きだなんて聞いていにゃいぞ!」
「あの赤毛ですか?、そうでしょ?
あの女しか思いつきません、なんて図太い女なんでしょう、手厚くもてなしてあげたのに礼儀知らずにも笑えませんわ、あぁ腹ただしい」
「おれをどうするつもりにゃ!」
「どうにもしませんよ?、猫は好きなので何もしたくありませんが、立ち去らなくては私は貴方のこの世界の在住権を剥奪しなくてはなりません」
世界の在住権の剥奪、なんて綺麗に包まれた言い方なんだ、ようはぶっ殺すぞって感じだろう
コワ・・・
で、どうするよ猫よ
「ぐぬぬぬ・・・
おれはまだ死にたくにゃい!、
腹もいっぱいになったから見逃してやる!
命拾いできて良かったな小鼠」
助かった 良かったぁ〜
女神様!ありがとう!
「あら?何か起こりそうですね」
「え」
「すみません、このような事は
私は傍観しかできないので、
しぶとく生きてください」
「なに?、なんなの??ちょっと」
「それでは私はこれでおいとまします♡」
「ちょっとまっ」
人の気配?いや"何の人"の気配だ?
なんだ?身体が動かない
俺を囲う影々、犬臭い・・・
「こいつだな、捕獲しろ」
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
俺は宙を漂っていた。
心地いい、あぁ、心地いい
俺は夢を見ているらしい
ゴルハム国からジャンガリー国に帰国し
急激な睡魔に負け自室にてスヤスヤタイムだ
そして何より目の前の女神が夢を
見ている何よりの証拠だ。
最初に会った時よりデカい
人間とほぼ変わらないくらいか・・・
可愛さに変わりはないけど
「初めまして私は運命の女神の
オロンジュと言います
オロンと及びください、愛称ですので、
先程は急な情報漏洩を申し訳ありませんでした
でも、貴方に貴方が犯した罪は
認識していただきたかったのです
貴方からしたら一年前の事でも元居た世界では
まだ一ヶ月ちょいくらいしかたってないので、
あっ!、貴方はいつも自分を、正当化なさっていましたから、俺観点で時間がたっていたらそれはもう時効だろうとか、お思いになるかもしれませんが、とても意味のある事なのです」
何なんだこの女神、
いきなりめっちゃ喋ってきて・・・こわっ!
なんか、こわ!
「あっ!、怖がらせてしまいました?
安心して下さい私は無害です」
うむむ、女神って神様だろ?
何だかかな~
生前自分がしてきた事を考えるとな~
よしよし、ここは率直に聞いてみよう
「どうして助けてくれたんですか?、
俺は貴女からしたら悪人ですよね?
俺の事詳しく知ってるぽかッたですけど」
ポっ♡
ん?何だ?何で赤面したんだ?
「そ、そそそそそそしょれわ!、あああ
あの、す、好きだからです!」
え?
「告白は嬉しいけど、でも俺は今、ハムスターなんですけど、
気持ちはひじょ〜に嬉しい限りなんですが、
お気持ちは受け取れますよ?、
でも俺ハムスターだし、その申し訳ないんだけど」
「良いんです!そんなの!その姿も愛らしくて素敵です恋人らしい事は、その、出来なくても、今は声彼と言って・・・その、あの」
あ〜
エロイプの事を言ってるのか?
いやいや、アレは電話腰でする
もんなんじゃないのか?違うのか?
もしや、面と向かって声掛け合ってしあうと?
いや・・・ちょっと・・・
そもそも俺ケモノなんだが、
そう思いたくはないけども
人の女は嫌いではないけど・・・
恋愛をしたいくらい
好きかと聞かれるとな・・・
またちょっと違うんだよな〜
見た目はどタイプなんだけど
「あ〜、何で俺を好きになったんです?」
「あ、あの、ずっと見てるうちに好きになってしまって、さささ最初は仕事の為の視察だったんです、私は人間暗殺の許可を与えられているる神の一人なので、軽いお小遣い稼ぎで貴方を殺すつもりでいたんですけど、
貴方は天界において抹消対象でしたし、
誰でも殺せる許可不要の人物なんですけどね、うふふふ♪
でも、だんだん貴方を知る事に情が湧いてきてしまって、それによくよく見ると外見も悪くなかったし、むしろ性癖に刺さったっていうか、陰ながら見守ってるうちに助けてあげたいなーなんて気持も湧いてきてしまって、でも私、森羅万象引っ括めての八方美人で通ってはいるけど女神だしなー、手助けしたらいけない人一人助けられない事もないかなー、なんて、皆私の性分には理解がありますから、うふふ、まぁ、それは私が築き上げあたものなんですけど、そんな事を思いながら、貴方をリサーチしたんですが、24時間365日の幼少期から今にかけての生活習慣とか、日々の食生活、人間関係、趣味、嫌いなもの、好きなもの、地元地区、よく行くお店や、よく通る道、あったまにあまり使わない道を気分で使ったりしてましたね、お風呂に入る時間と上がる時間や、男の人特有の定期的にするその・・・アレ出す時のアレも見てましたよ?、うふふ♪あっ、トイレに行く回数も欠かさず毎日カウントしてました、今となっては懐かしいかぎりです、懐かしくもありますが、それでずっと見てたら好きになってしまって、そしたら誰が管理してる運命の中で生きてるのか気になって、そしたらまったく、違う女神が創造する運命の輪の中に生きてるじゃないですかっ!、私の先輩だった方ですが、おまけに貴方ったら他の女ばかりの相手をしてお金までもらって!、最初は我慢してたんです、だって私達の存在は悟られないで当たり前ですもの、でも、私もう許せなくなって、私がこんなに想いをはせているのに気づいてもくれないし、だんだん寂しくなってきてしまって、先輩には悪い事をしてたなとは思いますが、ちょくちょく起きる出来事やそのルートをイジったんですよ、ヤキモチのあまり、イジっちゃうと他に影響がいくので駄目なんですけど、貴方の周囲の人々にもヤキモチを焼いてしまって、でも仕方ないですよね?、貴方にも責任があるんですから、だから貴方がこうして私に歩み寄ってもらえる時がくるように貴方の人生を狂わせちゃいました、ここだけは貴方に謝らなければいけない場面ですが、でもそうでもしないと貴方を護る事はできなかったんです、死んでしまうとは思いもしませんでしたが・・・はい、あれは許せませんでしたね〜
もともと私の先輩が引き起こした事で
責任をもって私の為に足台にからなって
女神界を退社しましたけどね、
おかげで私は昇格できたので
今や感謝の気持ちでいっぱいですが」
つまりは俺は世の中の癌と言う事か
さて、何処からツッコんだら良いんだ?
何処からツッコんだら・・・
とりあえず言えるのはこの女はヤバい奴だな
それだけは確かだろう、うむ、良し
一つずつ気になったワードだけ聞こう
「運命の輪ってなんですか?、あー、
言葉はわかりますよ?、
その創造してるって
つまりはルート的な感じですか?」
ん?あっ!クソ!、んむむむ~!
さっき女神が言ってたじゃんか!
運命の輪を女神達が管理してて
そのルートをこの女神がイジってたんだろ
小動物の思考回路・・・
ヒト前だと結構恥ずいな、
巣穴があったら潜り込みたい
どチクショウ
「うふふ、低脳を恥じる事はありません
それを補える対応性が貴方には備わっているのですから、それは遅れてやってくる理解力、
素敵ではないですか、そんな貴方にわかるようにゆっくりと説明しますね
運命の輪とは人間皆々に与えられた
人生の設計図です
関わる環境、人によってその良し悪しは
それぞれ違ってきます
基盤は変える事は不可能です
例えば私が女神としてそれをしらず
生まれたとして
そうはならないだろうと
思いながら成長しても基盤がそうなら
そうなります
成るべくしてなった
成る為に生まれてきたようなものと
言う言葉はまさにそれです
全ては基盤がものを言います
ですが酷い境遇に身を置いていても
自分のとる行動の選択肢で
マシになる事もあります
基盤を変えるには変える事もできますが
かなりの年月がかかります
しかし、それができるのは残念ながら
仕事を極みし神々のみなのです
それもほんの指折り数えられる
程度の人数に限られますが」
女神としてそれを知らずに生まれたとして
そうはならないと思って生きていても
将来女神になるという
その運命の中に生きている以上は
そうなるということは、
人でもそうなりうるということか?
そういう世界観なのか?、ここは、はむほど
うーん、あんまし
聞きたくないがこれも聞いとこかな
「じゃあ、俺が抹消対象っていうのは?
やっぱ、いろいろやっちまってたからですか?その、前科は付いてないにしても
一応犯罪はしてたわけだし、
この姿はその罰というわけですか?、
お誂えすぎて、怒りはわきませんが」
「貴方の運命の基盤は悪癖です
足元が足元ですから貴方が思っている様な事と私達が貴方を抹殺対象にした事とは
なにも関係ありません、そもそも人同士の
いざこざには私達は介入できないんですよね
残念ながら、簡単に言えば
怪我をしている野生動物がいても
助けてはいけない
人の手助けは自然の摂理に反するから、
こういう言葉がありますよね?
それと似たようなものです
奇跡なるものを与えるのは許されていますが、そんなものがつかめるのはほんの一握りの人達だけですし、あぁ話が逸れてしまいましたね
貴方は本来
人の世界ではイレギュラーな存在だったんです
そういう人は少なからずいるものですし、珍しくはありませんから、大事にはなりません、
ですが貴方は違います
生きているだけで、
周りにいる誰かを不幸にするんです
その人が生きなければならない
運命など関係なく
貴方のそれは介入し侵略します
それは私達の仕事をも支障を
見事にたたき出す程です
死神だったら大出世できるほどの
逸材なのですけど」
いや、貴女も原因の一つと思われるのだが
「特性やスキルみたいなモノですか?」
「違います」
「え?、じゃあいったい」
「それは です」
ん?なんだ?
「あの〜」
「 で、
それでもそれはカワラナクテ
ワタシタチからはイエなくってダかラ」
「あの声がよく聞こえないんですけど」
女神の顔がよく見えなくなっていく
意識も薄れていく、
どうやらそろそろ俺は目を覚ますらしい
『もっとお喋りしたかったですが、
いったんさよならですね♡』
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
「教えて上げたいのですが、伝えてはいけない事は私達がどれだけそれを声にしようとも私達の意思関係なく耳には届かない様になっているのです
それは自分で気づかなければ
ならないものですから、嗚呼、胸が痛いです
貴方は厄災そのもので、意思があるからこそ命あるものの世界にはあってはならないもの、人間が自ら罪を犯したり、巻き込まれるものとはわけが違う、天災に近い厄災
だから私達の間で抹殺対象なった、
貴方の運命の基盤が悪癖なのは
貴方が命ある世界に拒絶されているから
そして、今も・・・うふふふ♪
それも私が好きになった
理由の一つなんです♡
だって、素敵でしょ?
私が居ないと生きていけないなんて・・・
だってそれは自らをも
不幸に足らしめるんですから
だから、貴方は私が護るんです
私達の領分も守らなければならないので
何から何までとはいきませんが・・・
待ち望むその時が来るその日まで、
加護の見返りを問われた時に
断ることができない様に、誠心誠意
心を込めてお護りします
だってこの世界は貴方には
少しドライですから、なんともお労し、
はぁ〜〜♡先がとっても、
待ち遠しいです♡楽しみです」
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
チュアアアァァァァァァ!!
はっ!!なんだ!?
ドガンッ!、ガチャガッチャーン!、
とんだ目覚まし音だな、
何事だ、いったい!
外が騒がしい 城内も騒がしい
「いったい何事だ!」
「グリ王子!、大変です!、
早く逃げて下さい!、
王様、お妃様と他の王子と姫様達の
避難は完了しています!後はグリ様だけです」
「何なのだ、いったい!」
「猫です!!、猫が国に侵入して、
片っ端から我々を喰い散らかしてるんです!」
ね、ねねねねねねねねねねネコオォォ!?
「立禁のはすだろ!?、
なんでそんな物騒なモンが此処へ入ってこれるんだ!、鼠食い系の生き物は入れない様にしてたんじゃないのか!」
「我々にもわかりませんっ!、わかっているのは一匹という事と胴長短足という事だけです!」
「何故被害が大きくならないうちに皆に
避難警報を出さなかったんだ!」
「それは、この国が護られすぎていて
我々は記述でしか猫を知らなかったんです!
自分も猫は知りません!」
真面目に語るられる事でもないんだが
なんだか、簡単に想像出来る
デカいモフモフが突然現れるも
なんだ?、なんだ?となってる間に
何匹か腹に入って、遊び殺されて
そこでやっと大騒動というところだろう
ハムスターらしいちゃっ、ハムスターらしい
「保護区の管理者は?!」
「それが動物界の食物連鎖には
人は口をだしてはならないという
決まりがあるようで!
自然界の摂理に反するとか!」
ん〜〜〜!!!なんとも、もどかしい
「だが、放ったらかしはよくない、
行くぞ!あるったけの兵を集めろ!
できるだけ負傷してない兵だ!」
「えぇ!!?、管理団体の人間達のもとへ
向かわれるのですか?!助けを求めに」
「何を言う、人には頼らない、
俺達で猫を退治するんだ!」
「チュエェ〜!!?」
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
〜〜時は遡る事、一時間前
女神ルージュの教会にて
「にゃ〜ん」
腹が減りすぎて動くのも嫌になる。
【猫に餌をあげるな】
こんな看板たてやがって、人間共め
クソ、腹ペコだ。
「にぃ〜〜」
大昔はちょっと鳴いてれば
餌を持って来てくれる人間もいたんだっけな
腹減った〜、減りすぎて
狩りすらしんどい
「あら?、なんて可哀想な
猫だ事、こんなにやつれて」
なんだ?こんのまあっかい女は
今は愛でられたい気分じゃにゃいんだ
「あなた名はなんと言うの?」
煩い女だな〜、
餌もってないならどっか行ってくれよ
「にぃ〜〜」
「あなたの望みを叶えてあげましょうか?」
「うるせぇなぁ!、さっきら鬱陶しい!
こっちは腹ペコでお喋りする気分じゃねぇんだ!」
ふぬ?!
「にゃんだ、にゃぜ言葉が」
「あら、地声は随分と
おじさんの声してるのね」
ろくにスキルすら持ってなかってのに
「これで少しは会話できるわね、私が
今布教活動中で良かったわね、小猫さん」
「いったいにゃにを、お前、にゃんだ・・・」
「小猫さんに経験値をあげたのよ?
身体の中で経験値を増幅させて
対応能力から対話能力を
ピックアップして底上げしてあげたの」
「言ってる事はよくわからにゃいが、
にゃぜこんな、いったい俺ににゃに
をするつもりだ、フゥ〜〜〜!」
「フフフフフ♪、
理解できないで良いのよ、
それがあなた達だもの、
でもこれはワイロというやつかしら、
実は鼠を食べてほしくって
こんな感じの小鼠なんだけど〜」
女の手の平に一匹の
ずんぐりむっくりした灰色の鼠が・・・
「にょおぉぉーーん!喰わせろ!よこせ!」
「これは幻影だから食べられないわよ?
これと同じのを私は食べてほしいの」
女は俺の頭を撫でるといつの間にか
居なくなっていて、気づいたら
小さい毛玉たちが右往左往行き交う
場に俺はいた・・・
にっひひ♪餌がいっぱい
一匹捕まえて口に運ぶと、
もう狩りをする身体が止まらない
グチャグチャグチャグチャ
グチャグチャグチャグチャ
グチャグチャグチャ
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
そして現在
「にやゃゃ〜あぁ!!」
にゃはははは、足元に
餌がいっぱいにゃ〜〜
「何なの!!ヂュ!」
グチャグチャグチャグチャッ
チャッチャッチャッチャ
「美味いにゃ〜♪、そう怯えるなよ」
「ヂュウアァァァァ!!ヂィ!」
「なあぁぁお〜ん♪だっはぁ〜美味い〜」
こんな楽園があっただなんてなぁ
「さて、灰色のチビは何処だ?
もう食っちまったか?」
にゃ〜ん?
「おい、そこのドラ猫!!、
無慈悲な喰殺はもう終わりだ!
お前は包囲されている
俺達がお前を齧り倒す前に
此処から撤退しろ!」
「齧り倒す?、ぎゃははは!
齧りにゃれるのはお前らのほうにゃろ」
血塗れの猫に身震いが起きてるぜ、
本能が身体全身に危険信号を放ってるんだ
自分の足元も、どこもかしこも
血塗れだ
首と胴体がバラバラになった
死骸もそのへんに無数に転がっている。
猫をとり囲んだ兵士達も怯えているのが
わかる。
俺には異世界で定番の
スキル能力も耐性や経験値もない
身につけ方も知らない
そんなのがこの世界に
あるかどうかも俺にはわからない
昔の自分が酷かっただけに
言えた立場じゃないが、見下されるのは
非常に不愉快だ
「にゃんにゃ〜?、
ビビって動けにゃいのか、
安心しろよ〜一瞬で
俺の腹の中で永眠させてやるよ」
「ハムムムムム・・・・!
永眠するのはお前の方だ!、撃てぇー!」
ガチャン!、ガチャン!、ガチャン!
ハムスター兵士達は水を貯めたポンプを
猫に向けてブッ放す。
猫は水に濡れるのが嫌いだから
ずぶ濡れになれば何処かに行くだろう作戦だ!
「み、水だとぉ!?、ぐあぁぁ!!
自分達も濡れ死ぬかもしれないのに
とんだ威勢だにゃ、でも」
猫は何かエネルギー的なのを集めると
それで身を守り始める。
「濡れ死ぬからなんだ、
俺が生きていれば問題ない」
さっきまで普通の猫そのものだったのに
今やまるで精霊の様だ。
適応性を身につけたのか?
サイヤになったからってなんだってんだぁ!
「ヂュウアァァァァアアア!」
なんだ、身体にエネルギーが漲る
瞬速で動ける
空中移動も容易にできる
渾身の攻撃も出来る
「ぐぁ!!」
まん丸い毛玉になって
タックルするだけだが、どうやら効いているようだ
家来たちの歓声が身に沁みる。
待てよ、このままこの猫を倒せば
その手柄で俺にも王位継承権が授与されるんじゃないのか?
英雄扱いで今までより手厚く扱われるかも
「おっしゃ!、バチクソに戦ってやるぜ!」
「戦う?、どうやってにゃ?」
なんだ?、さっきより力が漲ってこない
さっきより徐々にエネルギーが引いていく
「お前は特別につみれスープにして食ってやる、感謝しにゃ」
これはまずい・・・
家来たちの歓声はずっと止まない
鼠の馬鹿な部分を目の当たりにすると
泣けてくるぜ
「さぁ、お望みどうり食ってやる」
絶望を受け止める心の準備でもするか・・・
きっと痛みは一瞬だ・・・
目を閉じて、お前の餌になってやるよ!
来いよ!
でも猫は来ない、なんだよ、
殺るんならさっさと殺ってくれよ
目を開けると猫は怯えている
なんだ?
背景も薄暗い、日が落ちるのにはまだ早い時刻なのに
「誰の望みどうりで食べるのです?」
聞き覚えのある声が、頭上から聞こえてくる
そう、ついさっきまで聞いていた声、
女神の声・・・
「誰の望みで彼を食べるのですか?ネコさん」
そして目が怖い、
なんか光ってない?気のせい?
「女神付きだなんて聞いていにゃいぞ!」
「あの赤毛ですか?、そうでしょ?
あの女しか思いつきません、なんて図太い女なんでしょう、手厚くもてなしてあげたのに礼儀知らずにも笑えませんわ、あぁ腹ただしい」
「おれをどうするつもりにゃ!」
「どうにもしませんよ?、猫は好きなので何もしたくありませんが、立ち去らなくては私は貴方のこの世界の在住権を剥奪しなくてはなりません」
世界の在住権の剥奪、なんて綺麗に包まれた言い方なんだ、ようはぶっ殺すぞって感じだろう
コワ・・・
で、どうするよ猫よ
「ぐぬぬぬ・・・
おれはまだ死にたくにゃい!、
腹もいっぱいになったから見逃してやる!
命拾いできて良かったな小鼠」
助かった 良かったぁ〜
女神様!ありがとう!
「あら?何か起こりそうですね」
「え」
「すみません、このような事は
私は傍観しかできないので、
しぶとく生きてください」
「なに?、なんなの??ちょっと」
「それでは私はこれでおいとまします♡」
「ちょっとまっ」
人の気配?いや"何の人"の気配だ?
なんだ?身体が動かない
俺を囲う影々、犬臭い・・・
「こいつだな、捕獲しろ」
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
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