転んだら異世界統一の刑だった! 〜元暗殺者の国盗り物語〜 第一部
弟子になる
俺達はロロアさんによる腕試しが終わったあと、家の中に入れて貰いお茶をすすっていた。
ロロアさんはメイド姿に戻っていて、目の前でニコニコしている。
この人はこっちの方が似合っているのではなかろうか。
「レオンさんはわたしの見込み通り、いえ、それ以上の方でしたわ」
「見込んで貰って嬉しいんですけど顔が近いです」
ロロアさんは俺と鼻が付くか付かないかくらいの距離で話していた。
「あら、申し訳ありません。わたしはどうやらレオンさんのことをとっても気に入ってしまったのですよ」
「気に入っていただき光栄です。ところでガビトさんはあとどれくらいで帰宅するんでしょう?」
「そうですね〜、そろそろだと思うんですけど...」
「ガラガラガラ」
玄関の戸が開く音がした。
「御館様が帰って来たようですよ。ちょっと失礼しますね」
そう言ってロロアさんは急いで玄関に行った。
暫くして「ドドドドドド!」と廊下を走る音が聴こえた。
止まったかと思うと襖の横から皺くちゃで白髪の爺さんが顔を出し、シャーリの顔を見て言う。
「マリーラの孫娘は其方か!?ハグして良いかの〜!?」
「バタン!」
爺さんがハグをしようと飛びついたのだが、シャーリに避けられて畳みに倒れる。
「わたしにハグして良いのは女性だけですよ〜ガビトさん」
「つれないのう...マリーラはハグをさせてくれておったというのに」
「わたしは祖母とは違いますので」
シャーリはにこやかに返した。
ガビトさんが空いてる位置にあぐらをかいて座って話す。
「お主がレオン君か?ロロア聞いたぞ。忍者になりたいらしいな?」
「はい!修行でも何でもしますのでよろしくお願いします!」
「お主、今何でもすると申したな?本当に何でもしてくれるのか?」
やばい!とんでもない要求をされるフラグが立っている。
「言葉の綾でした!何でもは出来ませんし致しません。ですが、修行ならどんなに厳しくても耐えてみせます!」
「直ぐに覆すとは男らしく無いのう。まあ良いわい。して、お主はなぜ忍者になりたいんだ?」
「この国の忍者王ハンゾウに挑戦するためです!」
「ほ〜、それは大儀だな。ハンゾウの強さを知ってて言ってるのか?」
「いえ、良くは知りません。でも俺にはどうしても達成したい目標があって、これは避けて通れない道なんです!」
ガビトさんの目を直視しながら、俺にしては珍しく熱くなって言った。
「どうやらその目は本気のようだな...ふむ、おもしろそうだ。わしの生涯最後の弟子にしてやる」
「良いんですか!?ありがとうございます!」
こんなにあっさりガビトさんが師匠になってくれるとは...
ロロアさんはメイド姿に戻っていて、目の前でニコニコしている。
この人はこっちの方が似合っているのではなかろうか。
「レオンさんはわたしの見込み通り、いえ、それ以上の方でしたわ」
「見込んで貰って嬉しいんですけど顔が近いです」
ロロアさんは俺と鼻が付くか付かないかくらいの距離で話していた。
「あら、申し訳ありません。わたしはどうやらレオンさんのことをとっても気に入ってしまったのですよ」
「気に入っていただき光栄です。ところでガビトさんはあとどれくらいで帰宅するんでしょう?」
「そうですね〜、そろそろだと思うんですけど...」
「ガラガラガラ」
玄関の戸が開く音がした。
「御館様が帰って来たようですよ。ちょっと失礼しますね」
そう言ってロロアさんは急いで玄関に行った。
暫くして「ドドドドドド!」と廊下を走る音が聴こえた。
止まったかと思うと襖の横から皺くちゃで白髪の爺さんが顔を出し、シャーリの顔を見て言う。
「マリーラの孫娘は其方か!?ハグして良いかの〜!?」
「バタン!」
爺さんがハグをしようと飛びついたのだが、シャーリに避けられて畳みに倒れる。
「わたしにハグして良いのは女性だけですよ〜ガビトさん」
「つれないのう...マリーラはハグをさせてくれておったというのに」
「わたしは祖母とは違いますので」
シャーリはにこやかに返した。
ガビトさんが空いてる位置にあぐらをかいて座って話す。
「お主がレオン君か?ロロア聞いたぞ。忍者になりたいらしいな?」
「はい!修行でも何でもしますのでよろしくお願いします!」
「お主、今何でもすると申したな?本当に何でもしてくれるのか?」
やばい!とんでもない要求をされるフラグが立っている。
「言葉の綾でした!何でもは出来ませんし致しません。ですが、修行ならどんなに厳しくても耐えてみせます!」
「直ぐに覆すとは男らしく無いのう。まあ良いわい。して、お主はなぜ忍者になりたいんだ?」
「この国の忍者王ハンゾウに挑戦するためです!」
「ほ〜、それは大儀だな。ハンゾウの強さを知ってて言ってるのか?」
「いえ、良くは知りません。でも俺にはどうしても達成したい目標があって、これは避けて通れない道なんです!」
ガビトさんの目を直視しながら、俺にしては珍しく熱くなって言った。
「どうやらその目は本気のようだな...ふむ、おもしろそうだ。わしの生涯最後の弟子にしてやる」
「良いんですか!?ありがとうございます!」
こんなにあっさりガビトさんが師匠になってくれるとは...
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