スゴロク×バトロワ

3rdman

概要

「君は、“すごろく” 好きかい?」
タブレットのようなものは相変わらず青白い画面のままだが、間違いなく声はそこから聞こえる。加工された声で、性別は分からない。

「お前、何者だ!?一体何が目的なんだ!」

声が震える、俺は殺されるのか?

「あのさ、質問してるのはこっちなんだけど。答えてくれないなら殺すよ?」

「なっ、、」

恐怖で頭が真っ白になる。質問?確か“すごろく”とか言っていたな、、

「こっちは1人1人に説明しなくちゃいけないから時間無いんだけど!!早くしてくれないかな!?」

相手は荒い口調で言った。まずい

「あ、あまり好きではない!昔からあまり運が良い方では無いんだ」 

情けない声でとっさに答えた

「あっそ」

相手は自分から聞いてきたにもかかわらず、酷く関心の無さそうな口調でそう言った。

しかし、急に明るい調子で

「それでは!ゲームの説明をしまぁす!!」

と、意気揚々に話し出した。

「ゲーム、?」

俺は全く目的や状況が飲み込めないまま、ゲームとやらの説明を聞いた。
















 声の相手が言うには、今から俺は“すごろく形式の殺し合い”に参加させられるらしい。
参加者は俺を含め10人。マスは100マス。
勝利条件は一番最初にゴールである100マス目に到達するか、他の参加者を殺し最後の1人になること。つまりどちらにせよ生き残れるのはたった1人だということ。敗北者には死あるのみらしい。
マスには様々な種類があり、お金を入手できるマスやそのお金を使用して武器や食料、道具等購入できるマス、トラップマスやボーナスマス等運次第で殺し合いが有利にも不利にもなる仕組みらしい。
そして、その殺し合いは参加者同士が同じ1つのマスに入ったときに“行っても良い”らしい。
“行っても良い”というのは、殺さないと判断すれば必ずしも殺し合う必要は無いと声の相手は言っていた。

「さて、ここからが本題。」
相手は言った。

「本題?」
今までの話は本題では無いと言うのか?

「喧嘩の強い人ばかりが勝てるんじゃつまらないから運の要素を取り入れたんだけど、それだけじゃまだ物足りないよね、、、」

少しの沈黙の後、


「能力。使い方次第で非常に有効な手段となる能力を1つだけ参加者である君達に与えよう。これをどれだけ上手く使うことができるかが勝利の鍵だ。」


俺は最初からずっと訳の分からない状況に恐怖を抱いていた。しかし、生き残れる可能性があるなら、その能力とやらを上手く使いこなしてやろうと、妙に胸が熱くなる感覚を、そして、この相手を出し抜ける可能性を感じていた。



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