狂女 ークルイメー
誘い
【新着メッセージがあります】
深夜に着信が鳴った。こんな時間に携帯が鳴るのは珍しい。すぐに開いて見てみると、宛先は輝からだった。
「雄大、今週の土曜日空いてる?」
空いてたら何なんだよ。と言いたい気持ちを抑えながら、
「空いてるよ。」
と返信を打った。
輝はいつも用件を言わずに予定を尋ねてくる。「空いている」ということが分かれば、輝の中ではその「用件」に参加することはもう確定事項なのだ。
1分もしないうちに返信が来た。
「いいねえ!じゃあ18時に駅前で。保育士2人と合コンね(^^)」
今回の「用件」は当たりのようだ。たまにこんな当たりがあるから輝の誘いは無下に断れない。先週の「用件」は、一曲も知らないアーティストのライブに連行される、ということだった。共通の趣味の人と行けばいいのに、と思ったがマニアック過ぎて誰もいないのだという。でもまあ良い、これで先週の分はチャラにしてあげよう。
「了解」
とだけ返信をして、その日は眠りについた。
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