アサシン

和泉太己

第八話 警察の包囲網

ある日の朝、警察のサイレンで目を覚ました。カーテンを開けるとそこには警察の姿が見えた、その数約10人。内心倒せそうな人数だが武器の消耗は避けたい。そこで俺は地下のシェルターを使うことにした。隠し階段へと通じる扉を開けて中へ向かう。だがもちろんこの地下室もバレるだろう。そこであることを考えついた。ここの地下にはあらかじめ掘っておいた穴蔵がいくつもある。そこで数日過ごせば警察もやりすごせるだろう。真司は食べ物などのものを地下の穴蔵に運ぶ前に手袋をはめて靴を用意した。もちろん理由は簡単で、足跡や指紋を残さないためだ。靴も土がついた痕跡はない。そして真司は隠し扉を開けて穴蔵へ入り数日間過ごすのだった。
警察が撤退してから数日後、安全を確認しつつ真司は家の中に戻った。入られた形跡はない。安堵しつつも窓から外の様子を伺う。しかしそこに警察の姿はなかった。ゆっくりと外に出る、そしてポストの中身を確認すると一通の手紙が入っていた。差出人は情報屋からだった、内容は次のようなものだった。
"真司さんへ
真司さん早くそこから逃げたほうがいい。
最新の情報だがあんたの元カノさんがあんたの存在を消そうとしている。これは脅しなんかじゃないってことは理解してくれ!
あとそこの周辺にあと数日で殺し屋が多数やってくるあんたの首には懸賞金までかかっていて奴らは警察ともグルだ。捕まるだけならましだが殺されたら復讐も何もないだろ!?早くそこから出ることをオススメするよ。
あと今回をもって俺も情報屋は辞めさせていただく。その代わりと言っちゃなんだが今回の代金はなしで構わない。あなたの復讐が成功することを祈っている。
               情報屋より"
それを知った途端に俺は行動に出た。直ぐに荷物をまとめて各部屋に爆薬をセットする。武器はあらかじめ他の別荘に移してある。
着替えを済ませていち早く外に止めてある車に乗り込み走り出す。そしてすぐさま爆薬の起爆スイッチを押した。家が木っ端微塵になるなか自分は用意しておいた別荘へ向けて車で走り出した。

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